2008年6月25日水曜日

<北京五輪>空からのテロに備え、地対空ミサイルを配備か―異常行動の中国?

写真は、駆逐艦「シンセン」に掲載されている『HQ-7』。これと同型のものが、オリンピックメイン会場の『鳥の巣』に配備されたという。
<北京五輪>空からのテロに備え、地対空ミサイルを配備か―中国(レコード・チャイナより、すでに知っている人、読んだ人は読み飛ばしてください)
2008年6月23日、香港「星島日報」の報道によると、オリンピック期間中の空からのテロ攻撃に備えるため、メイン会場「鳥の巣」付近に地対空ミサイルが配備されたという。「新華網」が伝えた。

この様子を目撃した人は「21日の早朝、オリンピックセンターを横切った際に迷彩服に身を包んだ多くの軍人を発見。さらに前進すると数台のレーダーとミサイル搭載車両が2台あった」と証言。

また軍事情報を伝えるあるサイトには、フェンスの手前から写したミサイル弾とミサイル搭載車両などの写真6枚が掲載され、その中には遠方に「鳥の巣」の姿が確認でき、フェンスに「軍事管理区域につき進入禁止」の看板が掲げられている写真もある。

軍事専門家によると、掲載されているのは「HQ-7(紅旗7)」と呼ばれる中国国産の短距離地対空ミサイルで、このタイプは車両や船舶への搭載が可能で、射程距離は500mから12km、命中率は80-90%とされているという。

なお、地対空ミサイルの配備に関して、オリンピック委員会の安全保障部門および軍関係機関のいずれも今のところ正式なコメントは発表していない。

なぜ鳥の巣付近なの?
近くには配備されたとは、どの程度近いところなのか?それにっても違ってきますが、通常の軍事上の常識からいえば、もっと離れたところに配備すべきだと思います。少なくとも、2km以上は離すべきだと思います。まあ、写真に掲載したように、駆逐艦などであれば、ミサイルが駆逐艦に搭載されていて、守るべき部分と、攻撃するミサイルが隣あわせにあるということは、仕方のないことで普通のことだと思います。しかし、陸上では常識を翻すものです。

その理由として、まず、このミサイルが何かで攻撃されたとき、爆発などを起こせば、あまり近くに守るべき対象があれば、その対象自体に爆発の影響が及ぶからです。

それから、守るべき対象に関して、遠くから俯瞰できるところに配置したほうが、相手を狙いやすいということもあります。ただし、そうなるとすべてを俯瞰できるように複数箇所にミサイルを配置する必要がある場合もありますが、それにしてもすぐ近くだとかえって不味いような気がします。

また、すぐ近くに配置しようと、少し遠くに配置しようと、攻撃対象に届くまでの時間はたいした変わらず、近くに配置することにはあまり意味がないと思います。

ありえないような非常事態に対処することが目的か?
このミサイル配置には、どうも疑念を感じざるを得ません。いままで、どこの世界に近くに配置したなどという事例があるでしょうか?テロなどの備えるつもりなのでしょうが、それなら、兵隊が背負うタイプのものでも、今なら十分破壊力もありますし、到達距離もながくなっています。軍事的な常識を無視して、ある意味危険を冒してまで、オリンピックというお祝い事の会場の近くに、このような配備の仕方をする必要があるのでしょうか。

いろいろと、考えてみて、はたと思い当たりました。恐ろしいことですが、これは、実は「鳥の巣」を守るためではなく、むしろ「鳥の巣」を攻撃するために設置したのだと・・・・・。

予想されることとして、まずは、オリンピック開催中に非常に不味いことが起こったときに、諸外国に対して、「鳥の巣」に人質をとっているという脅しをかけるためかもしれません。実際に攻撃をすることはないとは思いますが、実際にミサイル配置によって人質をとっているのと同じ効果があります。このミサイルちいさいですが、核兵器ほどの破壊力は期待できませんが、一発でも鳥の巣を完全に破壊する威力くらいは、搭載できます。ただし、この場合遠くにミサイルを配置しても同じことなのであまりありえないかもしれません。ただし、近くに配置しておけば、実際にミサイル攻撃をしたとしても、テロリストが自爆テロをして、ミサイルごと吹っ飛んだなどと発表して逃げることができます。

さらに、過激派などが、核兵器を持ち込んだ場合、その核兵器が中国のかなりの部分を破壊するおそれがあった場合、有無をいわざす、相手が核爆弾を爆発させる前にミサイル攻撃をし、すべてをまとめて吹き飛ばすとか?そうなった場合には、核爆発は防ぐことはできますが、世界中に多くのからきたオリンピックの観客や、オリンピック選手も死にます。その場合は、テロリストが、ミサイルを自爆させたなどの発表して逃れるつもりかもしれません。

まあ、上記の2点に関しては、半分冗談ですが、誤射の危険はありそうです。アテネオリンピックでも、パトリオット・ミサイルが配備されましたが、そのときは、今回のように近くではなくもっと遠いところに配備していたと記憶しています。二重、三重の備えをしておいて、それでも漏れた場合には、機関砲で退治するというのが常道だと思います。空からの脅威に身近で備えるなら、機関砲でも十分だと思います。機関砲といっても、最近のものは命中率もかなり高いですから。仮にミサイルを発射して命中したとして、それが「鳥の巣」の真上だったとしたら、ミサイルや対象物の残骸がもろに「鳥の巣」に降りそそぐことになります。それに、爆発による振動波ももろに伝わると思います。これが機関砲であれば、ミサイルよりは打撃が少なく、ジェット戦闘機なら離れたところに墜落すると思います。ミサイルなど誤射して、付近に落ちたらどうなるのでしょうか?誤射しなくても、発射したミサイルが対象に命中しなかった場合は、地上に落ちて爆発する可能性もあります。本当にミサイル配備は不自然です。勘ぐりたくもなります。中国では過去にロケットを打ち上げて、それが墜落して付近の民家に甚大な被害を与えたこともあります。だから、こうした危機には無頓着なのかもしれません。

中国宇宙開発の暗部

中国では、ロケットの打ち上げに失敗、残骸が民家に対して甚大な被害を与えたこともある。

いずれにしても、これが単なる私の杞憂であることを願いたいです。何か現在の中国中央政府ならありそうで、怖いです。やはり、北京オリンピックは行かないほうが良いかもしれません。

中国のこのミサイル配備私の意図どおりとすれば、今のままでは、中国の民主化などは永遠に訪れないかもしれません。そうなると、今後10年で不味いことが多く発生し、私がかねてから主張しているように、ベルリンオリンピックや、モスクワオリンピックなど開催後に、ナチスドイツや、ソビエト連邦が崩壊したのと同じように、北京オリンピック後、現代中国も崩壊するかもしれません。

以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。私の説明不足から、以上の論考、以下の記事を読んでいないと理解できない部分もあるかもしれません。まだ、読んでいない方は是非ご覧になってください。

■厳戒のラサで聖火リレー-チベット暴動から3ヶ月-中国の五重苦をどう解消するつもりなのか?

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■中国分裂の筋書き-(その9)日本の対応は?
■中国分裂の筋書き-(その8)迫られる中国の選択
■中国分裂の筋書き-(その7)忘れてはいけない中国の不良債権
■中国分裂の筋書き-(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々
■中国分裂の筋書き-(その5)他の人達はどう思っているのか?
■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩
■中国分裂の筋書き-(その3)中国バブルの真実
■中国分裂の筋書-(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない
■中国分裂の筋書-(その1)繰り返される歴史
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