障関連法案に反対する民主党のパンフレット。徴兵制導入の可能性にも言及している |
民主党が安全保障関連法案に反対するパンフレット50万部を作成し、3日から全国で配布した。タイトルは「ママたちへ 子どもたちの未来のために…。」とし、母子を中心とした柔らかいタッチの絵をちりばめ、子育て世代を中心に党の政策を訴える狙いがある。
パンフレットでは、「安保法案によって子どもたちの将来が大きな危険にさらされようとしているのを、見過ごすわけにはいきません」と、法案に反対する党の立場を紹介。また今回、憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を認めたことを引き合いに、徴兵制の導入について「時々の政権によって解釈が変更される可能性も論理的には否定できない」などと訴えた。
【私の論評】ああ!やれやれ!またやっちまったぁ!このいい加減さ、無責任さ(゚д゚)!
この朝日新聞の記事に関して、民主党の長島氏は以下のようにTweetしています。
【ご報告】朝日新聞が面白おかしく取り上げた徴兵制云々のビラは、内容的にも問題多く、何よりも党政調のチェックもないまま各総支部に郵送されてしまったプロセスの問題もあり、全部破棄した上で改めて内容を再検討することとなりました。
— 長島昭久 (@nagashima21) 2015, 7月 4
長島氏が、朝日新聞が面白おかしく取り上げたとTweetしていますが、その記事とはブログ冒頭の記事です。これは、デジタル版をそのままコピーして掲載しました。
長島氏は、民主党のパンフの徴兵制について、朝日新聞が面白おかしく取り上げたとしていますが、ブログ冒頭の記事の内容を見ている限り、面白おかしくではなく、淡々と事実を報道しているだけに見えます。
百歩譲って、たとえ朝日新聞の報道が面白おかしいかったとしても、このパンフは「民主党広報委員会」で作成したものである以上、責任は全て民主党が背負うべきものだと思います。
民主党公式ページの言及は消えたようですが、ダウンロード用のパンプのPDFファイルはまだ残っています。 http://www.dpj.or.jp/download/22075.pdf
長島氏は、民主党のパンフの徴兵制について、朝日新聞が面白おかしく取り上げたとしていますが、ブログ冒頭の記事の内容を見ている限り、面白おかしくではなく、淡々と事実を報道しているだけに見えます。
百歩譲って、たとえ朝日新聞の報道が面白おかしいかったとしても、このパンフは「民主党広報委員会」で作成したものである以上、責任は全て民主党が背負うべきものだと思います。
民主党公式ページの言及は消えたようですが、ダウンロード用のパンプのPDFファイルはまだ残っています。 http://www.dpj.or.jp/download/22075.pdf
これは、削除される可能性が高いので、Googleドライブに保存しました。そのリンク先を以下に掲載します。
このパンフを読むと、やはり、民主党の独自の安全保証に関する考え方は全く書かれておらず、とにかく自民党の安全保障関連法案に反対であることと、将来的に徴兵制になるかもしれないことが記載されており、特に子育て世代の不安を煽る内容になっています。
徴兵制とは基本的に総力戦争で必要になる制度です。海外派兵程度では必要ありません。それに、現在の自衛隊では徴兵制にすることの自体の意味はほとんどありません。これは、現在だけではなく未来においても同じです。
徴兵制とは基本的に総力戦争で必要になる制度です。海外派兵程度では必要ありません。それに、現在の自衛隊では徴兵制にすることの自体の意味はほとんどありません。これは、現在だけではなく未来においても同じです。
それについては、このブログでも以前解説したことがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。
民主党が吹聴する「徴兵制復活」 “ヒゲの隊長”が一刀両断―【私の論評】憲法を会社の規程におきかえて考えればわかる!金科玉条と考える輩は危険(゚д゚)!
佐藤正久氏 |
「現代戦において、シロウトが突然加わって部隊で機能を果たすというのは、ほぼ無理な話だ」
佐藤氏はこう断言する。「民主党が主張しているのは『集団的自衛権の行使を認めれば自衛隊の任務をやりたがる人が減る。だから徴兵制が必要になる』という、極めて粗い論理だ」と指摘し、続ける。
「穴を掘って近接戦闘で小銃を撃つ、という時代ならいざ知らず、現代戦では、高性能の兵器やシステムを使いこなすことが求められる。高校や大学を出て入隊した若者がこうした域に達するには、大体10年かかる。日本人の価値観に照らしても、徴兵制が受け入れられる土壌はない。徴兵制の導入は非現実的というほかない」現在では、先進国ではほとんどの国が徴兵制ではありません。それは、佐藤氏の上の主張でもおわかりになると思います。さらに、補うと、現代では高度な知識社会になっていて、それは自衛隊も例外ではなく、高度な兵器やシステムを使いこなすためには、隊員が高度な技能・知識を持っていなければ勤まりません。
そのため、従来と比較すれば、教育・訓練の期間も長いし、ベテランでもさらなる再教育・訓練が必要です。ほとんど教育訓練も受けず、知識もなくて、塹壕を掘って小銃を構えることのできる人だけが徴兵制によって、増えたとしても 現場が混乱するだけです。
現在では、普通の会社でもそうだと思います。新人が一挙に増えたら、現場が混乱するだけです。現在は、知識社会になっていますから、たとえ体を使って仕事をするにしても、それは知識に裏打ちされたものでなければなりません。ただの反復作業だけしかできない人には、何もできません。
こんなことは、今や常識であり、このようなパンフを作成してしまったこと自体が、民主党の時代錯誤的な安全保障に関する認識、社会認識を暴露したとものと受け取られても致し方ないと思います。
このような、民主党の姿勢に関しては、あの橋下徹氏も厳しく批判しています。その記事を以下に掲載します。
橋下氏、審議拒否に「国会から追放しよう…税金泥棒」と猛批判
橋下市長 中央 |
維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)は2日、同党が正式に決定した安全保障関連法案の対案について「合憲の範囲で、他国の軍への配慮を示しチームワーク防衛力を強化するものだ」と絶賛した。同日夜に自身のツイッターに投稿した。
橋下氏はツイッターで「民主党のように反対ばかり唱え、挙句(あげく)の果てには採決を拒否して政府与党を正すなんて旧(ふる)すぎる政治」として、対案を示さない民主党を批判。15日の衆院特別委員会での法案採決を検討している政府・与党に対しては「維新案を徹底的に審議すべき」と牽制(けんせい)した。
対案の国会提出に慎重な維新の松野頼久代表は2日午後の記者会見で、「乱暴な国会運営や国民の理解が得られないようなことをすれば、当然審議拒否という選択肢もある」と語っていた。だが、橋下氏はこれを真っ向から否定。審議拒否について「下らない。何も生まない」「国会から追放しよう。こんな無駄なことはない」「税金泥棒以外の何物でもない」「民主主義のルール違反だ」と連続して批判した。(産経新聞)民主党は、対案を出さないばかりか、民主党の安全保障に関する基本的な考え方や、方向性など今まで示したことはありません。
だからこそ、ブログ冒頭で示した、パンフも自民党の安保法制の反対のための反対と、徴兵制の不安を煽るだけに終始してしまっているのです。
このスタンス、昨日も選挙の候補者集めのHPのキャッチについても、ほとんど同じようなことを指摘しました。HPキャッチも、本日のパンフをみても、いかに民主党がいい加減な政党であるか、はっきりと暴露されてしまったと思います。
私は、そう思います。皆さんは、どう思われまますか?
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【関連図書】
民主党は、結局のところ、現在も政権与党のときも、その本質は変わっていません。以下の書籍をご覧いただければ、それをご理解いただけるものと思います。
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