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http://journal.mycom.co.jp/news/2011/07/22/035/index.html
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/07/21/071/index.html
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/07/22/052/index.html
【私の論評】すべての企業は、今日の姿ではこれからの30年ではなく、5年を生き延びられない!?
本日は、たまたま、マイコミジャーナルでGoogleのニュースが三つも重なってしまったので、いつもだと、そこから一つだけ選んで、掲載するのですが、本日は、一挙に掲載します。
さて、本日は、たまたま、同じニュースソースに3つの記事が掲載されていたということですが、これは、Googleとって珍しいことではなく、常態といっても良いくらいだと思います。過去には、同じニュース・ソースの中に5つくらいGoogleの記事があったこともあります。それに、最近は、そうでもありませんが、ひところは、ほぼ毎日新たなニュースが掲載されていたこともありました。
記事の内容の詳細は、上記の内容を呼んでいただくものとして、本日は、なぜ、Googleがこのようにつぎつぎと新機軸を次から次へと、打ち出すのかを考えてみたいと思います。
Googleに限らず、普通の企業でも、時間とともにやっていることが、様変わりすることは皆さんよくご存知でしょう。たとえば、トヨタは、昔は、トヨタ紡績機を製造して、販売する企業でした。カネボウは、もともとは、会社名は、鐘淵紡績という会社で、昔は、繊維関係を製造する会社でした。最近では、最も有名なのは、化粧品かもしれません。
さて、このような企業の姿をみて、今日確信をもって言えることは、企業、教育、医療その他いかなる分野においてであれ、今日リーダーの地位にある組織の多くが、これからの30年を生き延びられず、少なくとも今日の姿では生き延びられないということです。
この壮大な転換期において社会の安定を確実なものにするには、既存の組織が生き残り、繁栄してくれなければならないわけです。昔、日経から「会社の寿命30年」という書籍がだされ、センセーショナルに扱われたことがあります。しかし、これは、間違いです。
正しくは、「事業の寿命30年」とすべきでした。この書籍の著者の想定の中には、事業=企業という暗黙の想定があったと思います。あの書籍が販売されてから、随分時がたち、確かに、多くの企業が30年を待たずして、消えていきましたが、30年以上経ても、存続している会社も多くあります。ただし、それらの会社でも、30年前と全く同じ事業だけをそのまま継続している企業はありません。
企業の経営者たるものは、既存の組織が生き残り、繁栄していくための術を学ぶ必要があるということです。そのためには、あらゆる者が起業家として成功するための方法を学ばなければならないということです。
知識が中心の社会になったというだけで、学習が一生続けるべきものとなりました。そこへ起業家精神まで日常のものとしなければならなくなったのです。
まさに、今日無名の企業の多くが、今日行っているイノベーションによって明日リーダー的な地位を得るのです。逆に今日成功している企業の多くが、一世代前のイノベーションの成果を食いつぶしながら安逸を貪っているといっても良いでしょう。
最近では、30年という言い方も、あたはまらなくなってきています。特に、IT業界などでは、どこかの企業が開発したようなことは、他の企業がすぐに模倣してしまいます。だからこそ、必至で次の戦略を考えて、実行しなければなりません。たとえ、そのようにして頑張ったとしても、最近では、5年間も同じことをしているようなIT企業には、明日はありません。
だからこそ、Googleは、上の記事のように、次から次へと素早く新たらしいことにチャレンジするのです。とくに、最近のGoogleは、Google+に力を入れているようですが、これは、巷では、facebookと対抗するものと見る向きも多いようでずか、Google側の意図は、決してそうではないようです。それよりも、Googleにとって怖いことは、みんなが使うソーシャルネットワークとしての座をFacebookに独占されてしまうことではなく、ユーザーのアイデンティティを独占されてしまうことのようです。
まさしく、道具は、道具にすぎなく、人がいなけはれば、何の役にもたたないものなのですが、人は、使う道具によってもアイデンティティー(自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に保持される概念)が大きく規定されてしまうことがおうおうにしてあります。
まさしく、道具は、道具にすぎなく、人がいなけはれば、何の役にもたたないものなのですが、人は、使う道具によってもアイデンティティー(自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に保持される概念)が大きく規定されてしまうことがおうおうにしてあります。
IT以外の企業でも、同じことです。昔は、事業の寿命30年だったかもしれませんが、IT企業ほど、移り変わりは激しくはないですが、最近では、20年、といっても良いでしょう。小手先を変えれば、10年くらいは持つでしょうが、新たな事業を始めるとか、抜本的にやり方をあらためない限り、、同じ事業のやり方で、20年以上持たせることができる企業など、いまや存在しないでしょう。それこそ、普通の企業だって、自ら生産する製品や、サービスなど、顧客に利用してもらえなければ、ユーザーのアイデンティティーを他の会社に独占されてしまうのです。
IT企業以外の企業て長期戦略を実行するためには、15年くらいの年月を費やすことなどいくらでもあります。だとすれば、実際に行動に移すには、5年位の猶予があるのかもしれませんが、5年も何も考えておらず、無為に時を過ごせば、行動しなければならないときに、何もできず、すべてが手遅れとなり将来はなくなるということです。
IT企業以外の企業て長期戦略を実行するためには、15年くらいの年月を費やすことなどいくらでもあります。だとすれば、実際に行動に移すには、5年位の猶予があるのかもしれませんが、5年も何も考えておらず、無為に時を過ごせば、行動しなければならないときに、何もできず、すべてが手遅れとなり将来はなくなるということです。
多くの企業家も、Googleのやり方を見て、IT業界は、大変だと人ごとのようにつぶやいている暇はないということです。そういう暇をもてば、企業家の寿命より、会社の寿命が尽きてしまうのが、これからの世の中なのです!!
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