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100倍は言い過ぎかもしれない。しかし記者にとっては普通のフライドチキンよりも100倍美味しく感じたのは事実だ。鶏肉を何時間もバターミルクに漬けこみ、それをパリパリサクサクに揚げたフライドチキンがニューヨークで定番化しつつある。
フライドチキンというと『ケンタッキーフライドチキン』が有名だ。もちろん非常に美味しいが、ニューヨークではバターミルクに漬けこむ製法で作られたフライドチキンが絶大な人気を誇っており、特にバターミルクフライドチキン専門店『Dirty Bird to go』(ダーティー・バード・トゥ・ゴー)は女子たちの行列ができるほど。
フライドチキン専門店というと油っぽくて手がベタベタしてしまい、敬遠してしまう女子が多くいると思う。しかし! この『Dirty Bird to go』には連日連夜、多くの人たちがお店の看板料理バターミルク・ディップド・フライドチキン(Buttermilk dipped Fried Chicken)を買い求めているのである。特に女子が多い!
【私の論評】幻のあの味!!やっぱりあの味は本当だった!!
Dirty Bird to goの動画
私は、今から数十年前に、それこそ、まだ子供のときに、アメリカに行ったときある家庭で食べたフライドチキンの味が未だに忘れられません。とにかく、フライドチキンなるものをはじめて食べたのは、その時がはじめてです。そのお宅には、その時が最後で、その後うかがったことはありません。
その時思ったのは、フライドチキンって、こんなに美味しいものかという感想で、とにかくひたすら感激したものでした。そうして、アメリカ料理なんて、たいしたものではないなどという人もいますが、私のアメリカ料理の想い出といえば、あのお宅のものが最高であり、その後どこのレストランで食べても、あれほどの感激もなく、とにかくものすごく美味しいという想い出があるものですから、こういう人の意見には、未だに同調することはできません。
その後、何回となくフライドチキンを食べているし、場合によっては、自分で工夫して作ってみたこともあるのですが、そのたびに思い出すのは、あの家庭の味でした。
ケンタッキーフライドチキンをはじめて食べたときのことも覚えています。友人が、バーレルを買ってきてくれて、5人くらいで食べました。そのときは、美味しいとは思ったのですが、でも、あの懐かしの味とは違うという印象でした。
そうして、月日がたつにつれて、そのことも忘れ、最近では、どこでフライドチキンを食べても、さほど美味しいとも思わずに食べていました。そうして、子供の頃に食べた、フライドチキンは、きっとその場の雰囲気とか、温かい家庭の雰囲気とか、金髪で目の青い可愛い子供たち、素晴らしい犬、それに親切で、温かい大人達に囲まれて食事をしたからであって、フライドチキンは、フライドチキンであり、それ以上のものでも以下のものでもなく、実際に本当に美味しいフライドチキンなどないし、単なる幻想だったに違いないとまで思うようになってしまいました。
しかし、上の記事を見て、過去の想い出が急にまざまざと蘇ってきました。やっぱりあれは、幻想ではなかったのだと思いました。そうして、やっぱり自分は、根っからの料理人ではないことに納得しました。本当に美味しい味ならば、少なくとも、何らかの方法で、このレシピを再現したか、あるいは、今インターネットなるものがあるのだから、とっくにあの味の秘密を解明していたと思います。
上の記事では、女性ニューヨーカーが、「アメリカじゃバターミルクでフライドチキンを作るのは普通なのよ。だけど、ここの店のフライドチキンは格別よね」と語っていましたが、あのご家庭では、きっと、このように作っていたに違いありません。
アメリカでは普通に売られているバターミルク |
それに、アメリカ人が、かなりフライドチキンを食べるのも納得がいきます。アメリカでは、昔から、家庭フライドチキンを食べており、それも、いくつも食べます。なぜ、いくつも食べるのかと不思議にも思われますが、しかし、そのフライドチキンが、私が子供時代に味わったものなら、たくさん食べるのも納得がいきます。
わたしも、俄然このレシピでフライドチキンをつくってみたくなりました。今度作ってみます。そうして本当に美味しいものができたら、このブログでも報告します。よろしくお願いします。ところで、皆さんには、私のフライドチキンのような想い出の料理ぱありますか?もし、あったら、コメントでも残していっていただければ、幸いです。
ああ、それから、この記事を書いていて思い出しましたが、実は、いわゆる、日本でいう、ホットケーキ、アメリカでいうところの"Pan Cake"これも、バターミルクでつくると、とてつもなく美味しかったんです。日本で、いわゆる、ホットケーキの店で美味しいと定評のあるところは、バターミルクで作っているところがほとんどです。みなさもも是非お試しあれ!!これは、わかっていたことなのに、なぜ、あのフライドチキンを自分で作れなかったのか、かえすがえすも残念です。あの私にとって、幻の味だったフライドチキン、是非とも、想い出探しの一環として、自分のものにしてみます。それにしても、上の記事で、私の長年の疑問がとけて、なんというか、古いなつかしい大事な人にしばらくぶりで、あったような気持ちがしました。
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