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2007年4月26日木曜日

ハイテクによる都市型共同体の発展

しばらく前に共同体について掲載しましたが、本日はその成功事例であるフォーカス・ホープを掲載します。デトロイトは今アメリカのNPOの最も進んだ都市となっています。その中でフォーカス・ホープの業績は今さん然と輝いています。
フォーカス・ホープ(希望の集い)は、米国現代史上最も破壊的だった人種差別的暴動である、1967年のデトロイト暴動のさなかに生まれました。1週間に及ぶ暴動でデトロイトの市街地は完全に破壊されました。
あれから30年以上を経た今日、同じ場所に半マイルにも及ぶ奇跡の共同体が建っています。
そこには、フォーカス・ホープの職業訓練所、食料配給所、託児所、そして利益を生み出すは機械工場などがあります。

上の写真はフォーカス・ホープで食品の陳列のボランティア活動をするデトロイト大学の学生の写真です。

この偉大な業績は、最初は食料配給の慈善事業から始まりました。今では、毎月2万4千人以上もの所得の低い母子に食料を提供しています。食料を受け取る家族は、スーパーマーケットに似た施設でショッピング・カートを押して自ら商品を選び、普通のスーパーでやるようにキャッシュ・レジスターで精算します。食料を箱に詰めて自宅の届けたほうがもっと効率が良いのかもしれないが、それはこの慈善事業を始めたカニンガム牧師と、ヨザイティス夫人が、家族が食料を選択する尊厳を持つべきだと感じたし、さらに大切なのは、施しを受ける家族ではなく、普通の家族らしい体験を子供たちに心理的に教え込むためにそうすべきであると感じたからです。
フォーカス・ホープでは、このような考え方が随所に息づいています。施しを受ける人々ではなく、人間の尊厳を信じているなら、何か食料以上のものつまり食べていける手段を与えなければならないということです。まれに見るこの共同体の成功はこうした考えをするリーダーに導かれたためだと思います。

以下にフォーカス・ホープの使命宣言を掲載します。

すべての人々の尊厳と美しさを認識し、
知的で実践的な行動によって
人種差別と貧困と不公平を克服することをわれわれは誓う
そして、大都市に共同体を築き、そこではすべての人々が
自由と調和と信頼と愛情の中で生きられる
肌の色が黒、白、黄、褐色、赤、そのほか何色であっても
デトロイトとその郊外の人々は
どんな経済的階層、
出身国、宗教であっても
この誓約に参加する

1968年3月8日採択

以下のURLをクリックしてください。2003年度のフォーカス・ホープのプロジェクトについての映像がみられます。
http://www.youtube.com/watch?v=6ZZqT-sbVhc

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