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2011年3月17日木曜日

地震を延命に利用するハレンチ首相の視察パフォーマンス―【私の論評】民主党では、まともな復興は期待できない!!!

地震を延命に利用するハレンチ首相の視察パフォーマンス


   
スッカラ菅首相は、この未曽有の危機さえも支持率アップの材料にしようと考えているのだから許しがたい。

12日朝のヘリコプターを使った現地視察も、首相が突然言い出して決まったという。しかし菅の視察が、現場の作業を遅らせる一因になったというのだから、とんでもない話だ。

「福島第1原発の1号機は、すでに圧力上昇を抑えるために空気を放出しなければならない状態でした。しかし、菅首相が来たので現場は対応に追われ、空気の放出作業を遅らせたというのです。その結果、爆発したのだから最悪です」(霞が関関係者)

与野党党首会談も、菅のパフォーマンス以外の何ものでもない。会談が設定されたのは、原発1号機が高温となり危機的な状況の真っただ中。それなのに菅は与野党党首に「原発は大丈夫」と繰り返していた。

2度行った記者会見もひどい内容だった。現地では、まだ人命救出が最優先で行われている時なのに、スッカラ菅首相は、「あの時の苦難を乗り越えて、こうした日本が生まれたと言えるよう頑張っていただきたい」と自己陶酔していた。

揚げ句の果てには、蓮舫を節電啓発担当大臣に、辻元清美をボランティア担当の首相補佐官に任命。いつもの広告塔戦略である。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。

「この危機でも『お友だち人事』なのかと呆れました。民主党内には官邸を経験した松井孝治氏や古川元久氏もいるし、与野党会談で協力を呼びかけるなら、阪神大震災や中越地震を経験した自公に助言を求めてもいい。今、必要なのは広告塔ではなく実践力です。自分に酔っているような記者会見もそうですが、危機管理は瞬間的にその人のホンネや性格が出る。菅さんの人間性がハッキリしました」

この男の卑しさは、どうにもならない。

(日刊ゲンダイ2011年3月14日掲載)

【私の論評】民主党では、まともな復興は期待できない!!!
12日の、しかも午前中の現地視察は、全く意味がないです。リスク管理の観点からも、あの時点での総理の視察は全く間違いだと思います。どんな場合でも、最も上の責任者は、対策本部に控えているのが当たり前です。

なぜなら、あの時点であれば、余震なども考えられ、まだまだ、震災の全容もわからし、ましてや原発ということになれば、全く未知数で、行けば何が起こるかもわからなかったからです。そんな時に、菅が行ってもまわりに迷惑をかけるだけです。

菅の立場であれば、現地に行くのは、ある程度、救難活動が終結し、そろそろ復旧にかかる時期が妥当です。

しかし、わざわざ地震発生の次の日に視察したのは、やはり上の記事のように、国民に迅速な対応を印象づけるための操作だと考えられます。困ったものです。

菅さんは、以前にもこのブログで掲載したように、完璧な経済オンチです。それに、与謝野氏は、デフレ・モンスターで、とにかく、何がなんでもデフレにすることしか考えません。

本日の与謝野氏の発言にも、私は、あきれ果て、もう二の句を告げません。ほんとうに、ただの認知症の老人すね。


ちなみに、与謝野馨経済財政担当相は本日、記者団に対し、外国為替市場での円急騰について「思惑先行型の極めて投機的な動き」と指摘した上で、「風評が投機筋から意図的に流されることは大変不見識だ」と投機筋による円買いの動きを批判しました。

市場では、震災被害に対する支払いに備え、国内保険会社が海外資産を処分してドルを円に転換しているという見立てが広がりました。しかし経財相は「全く根拠のない話だ」と否定し、「損保、生保に確認しても円への転換の動きは一切していない」と強調しました。

為替介入の可能性に関しては財務省の所管分野だとした上で「財務省もこういう円の動向は注意深く見守っていると思う」と述べた。

与謝野さん、現在のこの状況を理解出来ないのだと思います。投機筋がどう動こうが、今の段階で円高ということは、何を意味しているのかさっぱり理解不能なのだと思います。

この意味するところは、昨日のブロクにも書いたように、この円高は、市場関係者が、日本は地震によって財政破綻することもないし、デフレスパイラルが続いた日本においては、今後、復興のために巨額の投資をしなければならないような今回の震災は、日本経済がデフレスパイラルから抜け出す契機になるかもしれないという期待感のあらわれです。

こんなことは、菅さんも全く理解できないし、そんなことは、彼にとってはどうでも良いことで、ひたすら延命を願っているだけで、その彼が、三顧の礼を持って招聘した与謝野氏は、インフレ、バブル恐怖症の単なる認知症老人にしかすぎないというわけです。

もう、民主党、どうしようもありません。昨日のブログにも掲載したように、今回の震災での救難活動がはじまったら、菅さんは潔く退き、さらに今後の復興のためにも、選挙を行ない、民主党自体も国民の信を説い、その結果として、政権与党の座から退くべきです。そのほうが、日本の復興が正しい方向に導かれる可能性がはるかに高くなります。

民主党のままであれば、いずれ復興の過程で必ず、増税して、せっかく経済が復活する道筋をふさいでしまうことでしょう。自民党も、谷垣総裁のままでは、同じことです。自民党は、谷垣総裁をやめさせ、まともな経済感覚を持った人を総裁に据えなければ、まともな復興などできないです。

この地震、今は、悲しみばかりが多いですが、今後の政治を見直すためにも良いきっかけになるかもしれません。無論吉とでるか、凶とでるかは、私たち国民がどのような道を選択するかにかかっています。もう、参院選のときのように、マスコミの報道することばかりに翻弄されることなく、自らの手で情報を集め、自ら考え、何をすべきかを考える時期にきていると思います。

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