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2016年3月29日火曜日

中国“威嚇”か 鹿児島県沖に最新鋭のフリゲート艦 安保関連法施行―【私の論評】安保法制施行を機に日本は、中国の海洋進出を弾く壁になれ(゚д゚)!


鹿児島県沖を通過した中国のジャンカイII級フリゲート艦 写真はブログ管理人挿入

 安全保障関連法が29日午前0時に施行された。集団的自衛権行使を限定的に可能にするもので、中国や北朝鮮によって東アジア情勢が緊張するなか、日米同盟の抑止力は強化され、日本の防衛体制はより強固となる。米国などが歓迎のコメントを発表する一方、中国は警戒のためか、最新鋭のフリゲート艦など2隻を施行前日、鹿児島県の南にある大隅海峡を通過させた。

 「戦争を未然に防ぎ、国民の命と平和な暮らしを守るために不可欠だ」

 菅義偉官房長官は28日の記者会見で、新法制についてこう強調した。

 関連法の施行で、米国など「密接な関係にある他国」に対する武力攻撃が発生し、日本の「存立危機事態」と認定されれば集団的自衛権を行使できる。自衛隊が国際社会の平和と安定に貢献できる余地も格段に広がる。

 日本の安保体制は歴史的転換点を迎えた。


 米国務省は28日、「同盟を強化し、国際社会の安全保障において、より積極的な役割を果たそうとする日本の努力を歓迎する」という声明を発表した。

 一方、東シナ海や南シナ海で軍事的覇権を強める中国は、自国の行為は棚に上げて警戒を緩めていない。

 中国外務省の洪磊副報道局長は28日、「軍事、安全保障政策では慎重に事を進めてもらいたい」「歴史の教訓をくみ取り、平和発展の道を歩むことを希望する」などと日本をけん制した。

 中国メディアは、安保法制を一貫して批判的に報道している。日本の一部メディアのように、反対する識者や市民の声だけを選んで伝える姿勢も目立つ。

 こうしたなか、中国海軍艦艇の気になる動きが報告された。

 防衛省統合幕僚監部は28日、中国のジャンカイII級フリゲート艦と、ダージャン級潜水艦救難艦の計2隻が同日午前4時半ごろ、鹿児島県・屋久島の西約130キロの海域を東シナ海から太平洋に向けて進んでいることを確認、発表した。その後、2隻は同県・大隅半島と種子島の間の大隅海峡を通過した。ジャンカイII級は最新鋭のフリゲート艦とされる。

 日本の安保関連法施行を警戒しているのか、おびえているのか。

【私の論評】安保法制施行を機に日本は、中国の海洋進出を弾く壁になれ(゚д゚)!

世界の中で、安保法制を一貫して批判的なのは、中国・北朝鮮、それになぜか韓国くらいなものです。他の国は、概ね好意的であるか、ロシアのように賛成も反対も表明しない国が多少ある程度です。

それと、これは国ではないですが、なぜか安全保障関連法の廃止法案を提出した民主、共産、維新、社民、生活の野党5党が、日本の安保法制に反対です。

世界の他の国々が、日本の安保法制についてどのような評価をしているかについては、このブログでも掲載したことがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。
大新聞 安保法制反対デモは報じるが世界の賛成の声は報じず―【私の論評】中国のため日本国内で報道統制をする習近平応援メデイアには、もううんざり(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、日本の安保法制に関する、各国の評価をチャートにまとめたものをこの記事に掲載しましたので、そのチャートのみ以下に掲載させていただきます。


世界で日本の集団的自衛権行使容認に対するアジア太平洋諸国の評価は、概ね好評です。

日本国内では、先にあげた野党5党のほか、左翼・リベラル系の識者の方々や、国会周辺でデモをしていた方々など、法案が通れば戦争になるなどと安保法制に対して、「戦争法案」というレッテル貼りをしていました。

しかし、法案が成立したときも、本日安全保障関連法が施行されても、未だに戦争にはなっていません。いつ、戦争が起こるのでしょうか。野党の方々や、デモなどをしていた方々に、いつになったら戦争が起こるのか教えていただきたいものです。

安保法案に反対していた、中国はブログ冒頭の記事にあったように、鹿児島県沖にフリゲート艦を派遣したようですが、やはり警戒しているのでしょうか。

このブログにも掲載しているように、中国の海軍力は米国とは全く比較の対照にならないくらい脆弱ですし、日本の海上自衛隊よりも劣ります。これについては、中国のメディア自体がそのことを掲載しています。

以下にその記事を掲載します。これは、サーチナの記事です。
海上における軍事力、中国は日本にはるかに劣るのが現状
2015-11-26 08:33
中国版女性シールズの訓練だとか?水着がユニフォームでないというのが何とも・・・・・
中国は近年、高速鉄道をはじめとするさまざまな分野で急速に技術力を高めており、それは軍事においても同様だ。だが、中国メディアの南方周末は23日、中国の軍事専門家の話として「日本と中国の海上における軍事力にはまだ大きな差がある」と論じる記事を掲載した。 
 中国ではこのほど自主開発したと主張する大型旅客機C919がラインオフしたが、記事はC919を例に、「エンジンや電子機器などは国外に頼っているのが実情」と指摘。日本でこのほど三菱航空機が開発したMRJが初飛行を行ったことにも触れ、「日本も一部は米国から提供を受けているものの、基本的には国産の技術であり、自国で開発したものだ」と指摘し、中国との違いを伝えた。 
 さらに、情報通信技術や知能化といった分野においては日本は中国をはるかにリードしているのが実情であることを伝えたうえで、「日本が中国より優れた技術を持つことを認める必要がある」と指摘。また、中国が日本に追いつくうえでは中国が不足している点を知る必要があると論じた。 
 また記事は、中国人民解放軍の総合的な軍事力は日本に勝るとしながらも、陸軍を除いた空軍と海軍を個々に自衛隊と比較した場合、絶対的な優位はないと指摘。人民解放軍の陸軍は自衛隊よりはるかに強いはずだとする一方、戦争というものは海軍と空軍の力量によって決まると指摘した。 
 続けて、日清戦争における黄海海戦を例に、「清は黄海海戦で制海権を失い、戦争の敗北ひいては国の滅亡につながった」と主張。当時から中国海軍の力は日本にはるかに劣っており、それは今も同じだと指摘。この力の差をひっくり返すには10-20年以上も継続して必死に努力することが必要だと論じた。(編集担当:村山健二)
この文章にはでてきませんが、特に日本の場合中国と比較すると、日本は、潜水艦に関しては絶対的に優位があります。技術水準が高くて、中国の潜水艦は日本の「そうりゅう型」の敵ではありません。同時に、対潜哨戒能力も段違いに優勢です。

現在通常型としては世界で最も先進的な潜水艦である日本の「そうりゅう型」
日中の海軍が戦った場合、中国に勝ち目はありません。日本の海上自衛隊と対峙しても、この程度ですから、これが、日米同盟軍であれば、箸にも棒にもかからない中国の海軍力です。

ただし、南シナ海のフイリピン、ベトナム、インドネシアなどの国々と比較すれば、中国の海軍力は強いです。相手が弱いし、アメリカは及び腰だったからこそ、中国は南シナ海に進出したのです。相手が弱いとか、及び腰だとみるとすかさず、侵略するというのが中国のやり口です。そのやり口で、過去には、ウィグル、チベット、内モンゴルに侵略しました。

日本としては、まずは対潜哨戒だけでも、南シナ海にて行えば、中国の艦艇や潜水艦は、丸裸にでき、最初から勝負は決まったようなもので、中国に万が一勝つ見込みはないです。

昨年訓練のためフィリピンの空港に着陸した日本のP3C対潜哨戒機
そうして、今後日本は、日本の領海内で中国が不穏な動きを示したら、撃沈も選択肢に含めた措置を実行すべきです。そうでなければ、尖閣や尖閣付近の海域も、南シナ海二の轍を踏むことになります。

そうして、日本やフィリピンは、海洋進出を目指す中国とは必ず対峙しなければならないことが、以下の地図をご覧いただければ、良くご理解いただけるものと思います。


中国からこの写真の「さかさまの地図」をみるとよく理解できます。日本、台湾、フィリピン、インドネシア・・・。これらの国々がことごとく、中国の海洋進出を邪魔しています。

とくに日本とフィリピンは「壁」のようです。唯一、沖縄のあたりに隙間があります。そうして、中国は上記の国すべてとトラブルをおこしています。

中国が、なぜ「尖閣・沖縄は中国の領土だ!」と言うのか、その理由がわかる地図です。中国が海洋進出という虚妄を諦めず、軍事力を増強し続けるかぎり、日本はいずれ必ず中国と本格的に対峙するときが必ずやってきます。これは、中国が本格的に軍事大国化する前に自滅しないかぎり、必ずやってくることを私たちは覚悟しなければなりません。

中国の虚妄である、中国の海洋新進出は是が非でも防がなければなりません。力による現状変更は絶対にさせてはなりません。

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