ラベル 強化ガラス、コーニング社、ドラッカー、イノベーション、ゴリラガラス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 強化ガラス、コーニング社、ドラッカー、イノベーション、ゴリラガラス の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年2月6日月曜日

強化ガラスを支える近未来の一日を描い映像−【私の論評】コーニング社は、新たな技術は同じ産業内から来ないという、ドラッカーの至言を実践し続けている!!

強化ガラスが支える近未来の一日を描いた映像:

強化ガラスを作っているコーニング社が作った映像っぽいですな。こういう未来系インターフェースデザインが好きな方は是非どうぞ。


↑ 11分ちょいと少し長いですが。

なんだか見ていると「スマホよりもタブレット」という時代が来るのかなあ、という気がしないでもない。

» ガラスが支える一日 2: さらに広がるコーニングのビジョン。 – YouTube


【私の論評】コーニング社は、新たな技術は同じ産業内から来ないという、ドラッカーの至言を実践し続けている!!



上と、似たような別バージョンのものもあります、それが下の動画です。


これは、ご存知、光通信などに用いられるグラスファイバーを製造販売するCorning(コーニング社)のコマーシャルです。これは、通信用光ファイバーのシェアでは世界一の企業です。 通信といえば、ひと昔前は、金属の線によるものというのが、相場でしたが、この光ファイバーによって、その常識は覆されたということです。

しかし、この光ファイバーを全世界の津々浦々まで、張り巡らすことは、至難の技です。確かに、ファイバーで一度線を張ってしまえば、速度はとてつもなく早くできるし、光ファイバーは金属と違い、腐食くすることがないので、良いといえば、良いです。しかし、そのための経費は莫大なものになりますし、さらに設置するまでに長い期間を要します。

そのため、最近んでは、スマートフォンの普及ともあいまって、電波によるもののほうが、先に普及しつつあります。だからこそ、コーニングは、このような技術開発を開始し、このような未来の生活を提案しているのだと思います。このような、ものは、従来から、映画がなどに前から、出てきていたと思います。以下のそれらの映画の中から、スチル写真を掲載します。






この戦略は結構うまくいくのではないかと、思います。最近発表された、モトローラ社のタブレット Xoom2は、本体は多少水をこぼしても大丈夫な防滴仕様 (Splash Guard) ですし、画面はコーニングの化学強化ガラス Gorilla Glass で保護しています。Corning社は150年以上の歴史を持つ素材メーカーで、ここ数年ポータブルガジェットに向いた丈夫なガラスの開発に取り組んできました。その成果がゴリラガラスというわけです。うっかり落としてしまいそうな、あるいはタッチ操作に夢中でつい叩き割ってしまいそうなスマートフォンがここ数年で増殖していることを考えると、なかなか慧眼だったと言えます。素材としてはイオン交換処理により表面に圧縮応力を持たせた化学強化ガラス (アルミノシリケートガラス)にあたり、傷を「押し返す」ことで割れることを防ぎます。
Xoom2


丈夫というのは、言い換えればこれまでのガラスより薄く、軽くできるということ。スマートフォン市場の拡大に目を向けつつ、今後は家電や車、地下鉄などへの採用を目指していく計画です。というわけでDroidやS9、Adamoをお持ちの方はいますぐ窓から放り投げ......ることは推奨しませんので、かわりにMotion Computing社のゴリラガラス採用タブレットの広告動画を掲載しておきます。



このような強化ガラスがすでにできているわけですから、後は、強化ガラス自体に動画がを映し出す技術ができれば、上のような未来いの鏡のようなものも実現するわけです。おそらく、強化ガラス自体でなくても、かなり薄い幕に画像を映し出すような開発は今でも、行われていますから、これを強化ガラスにサンドイッチのように挟めは、できるのではないかと思います。

このような話をみるにつけ、私は過去のこのブログの記事にもいく度か掲載した、ドラッカーの言葉、ますます、信憑性がますばかりだと思います。詳細はそれをみていただくものとして、以下にその要点だけらコピペしておきます。

現代の技術は、同じ産業内から生まれてくるのではない。全く別の分野から生まれてくる。たとえば、製薬の分野がそうだ、今や新しい製薬は、バイオテクノロジーの分野から生み出されている。通信の分野もそうだ、この分野の新技術である光通信に用いる、光ファイバーは、通信分野の企業や研究所から生まれたものではない、コーニング社と言うガラス製造の会社から生まれたものである。もはや、特定の分野の産業で使われる技術は特定の分野の企業や研究所から生まれてくるのではく、全く別の分野から生まれてくる。だから、トップマネジメントは、自分の属する産業内のことにだけ感心をもっていてはならない、他の分野にも関心を持つべきである。

これに関しては、ドラッカー氏が存命のとき、10年以上前に掲載されたものです。その当時、無論、コーニング社は、ゴリラ・ガラスがなど開発していませんでした。現在もし、ドラッカー氏が生きていらしたら、コーニング社のゴリラ・ガラスの開発や、上記のような同社の戦略をみたら、小躍りして喜ぶことでしょう。

しかし、日本の企業に対しては、どうでしょうか。無論いろいろなメーカーが他分野の技術を取り入れることは、当たり前のようになりました。しかし、コーニング社のように、従来では考えられなかったような分野に飛び込み、さらに、上記のようにはっきりとした長期ビジョンを持っているところは、あまりないのではないかと思います。みなさんは、どうお思いになりますか?

【私の論評】 

世界最大の国際通信キャリアは「Skype」に - 米TeleGeography調査-当然の成り行きだが、背後にある原則は?

 『ドラッカー イノベーション』というキーワードを含むこのブログの過去の記事は、こちらから!!

トランプ、ウクライナ支援継続で「戦況逆転」の可能性も...「本当に怖い存在」習近平の中国との関係は?―【私の論評】発足もしてない政権に対して性急な結論をだすべきではない

トランプ、ウクライナ支援継続で「戦況逆転」の可能性も...「本当に怖い存在」習近平の中国との関係は? まとめ トランプ次期大統領はNATO加盟国に国防費をGDP比5%に引き上げるよう要求し、ウクライナへの支援は継続すると伝えた。 現在のNATOの国防費目標はGDP比2%であり、ク...