【きょうの名言】「何卒宜しく」「大卒です」:
期待の大物新人が隣に座るオフィス? |
@pallo_specialさんがそれをツイートしている。
「『何卒、ご回答をお願いします。』とのメールに『大卒です。』と返信した期待の大物新人が隣に座っています」
単純に「何卒」の意味を知らないだけで、自分なりに解釈して、「大卒」という回答になったと思われる。
かつて、「売春」と「買春」の違いがわからなかった検察官がいたこともあった。公的な文書で、買春をわざわざ売春と書き直していたそうだ。売春と買春だから笑い話で済むが、「贈賄」と「収賄」を間違えるようなもの。
何にせよ、職場の先輩の温かい目と寛容な態度が必要だ。
【私の論評】政府の借金と、国民の借金の区別がつかない総理大臣がいる日本では、当然のことか?若者のことを笑えるのか?
さて上のお話笑い話として書かれていますが、本当に今の若者が愚かだといって笑っていられるのでしょうか?
こういう間違いをするのは、本当に若者である大型新人だけなのでしょうか?私は、そう思えないです。これに近いというか、もっと愚かなことをする総理大臣が日本には存在します。いや、それだけにとどまらず、その前の総理大臣そうでした。そうして、総理大臣を批判する政治家にも、愚かな政治家が存在します。
いや、それどころか、これを報道するマスコミも愚かであったり、あるいは、そのマスコミを鵜呑みにする年長者も存在しており、今の日本の状況は、こうした大型新人を笑っていられるような状況でありません。
年長者の方々も、この大型新人を笑っている自分を振り返っていただきたいと思います。特に、年長者の皆さん、あなた方は、この大型新人を本当に笑う資格がありますか?本当に、自信をもってきっぱりそういえますか?
大型新人の中には、自社の貸借対照表を見て、資産と負債の区別がつかない人もいるかもしれません。しかし、会社に入った若者なら、別に珍しいことでもなく、いずれこんなことは勉強していけばそれですむことです。まずは、まだまだ、社会的に影響力が少ないということで、悪影響はあまりありません。
しかし、日本の総理大臣や、政治家にも、この区別がつかない人が大勢います。しかも、それを改める気配は、全くありません。これは、驚くほどです。
このような事例は、あまたあるのですが、ここでは、このブログにも再三掲載してきた、日本国の財政破綻かかわることをその一例として、またここに掲載しようと思います。
野田総理大臣は、国会の演説で、現在日本政府は、1000兆円の財政赤字を抱えており、これは、生まれたばかりの赤ん坊まで入れて国民一人当たり700万円の借金を背負っていることになると、述べました。
これに関しては、全くの間違いであり、これは政府が国民一人当たり平均700万円国債などで、借金をしているということです。政府が国民に対して、借金をしているのであって、断じて国民が借金をしているわけではありません。逆に国民が、政府にお金を貸しているわけです。
無論、赤ん坊が政府にお金を貸すことはできません。しかし、その親が国債を購入という形で、貸しているかもしれません。あるいは、親ではなくても、その祖父が国債を購入して貸付つけているかもしれません。しかし、ほとんどの人が自分は国債を買ったことないから、政府にお金を貸していないというかもしれません。しかし、これらの人々の多くは、預金などしている人が多いと思います。そうであれば、そういう人たちも政府にお金を貸しているかもしれません。なぜなら、預金先の金融機関が、あなたの預金を元手として国債を購入しているからです。だから、自分では、政府にお金を貸しているつもりはなくても、結果とて貸しているのです。
ですから、先ほとの野田総理の発言は以下のように言い変えなければなりません、「赤ん坊まで入れて、日本国民は、一人当たり700万円の価値のある銀のスプーンをくわえて生まれてきている」と・・・・・・・・。生れ落ちたとたんに、誰もが、700万円の銀のスプーンとは日本はなんと世界がうらやむ裕福な国なのでしょうか!!
多くの人は、そんな馬鹿なというかもしれません。特に、「増税やむなし」とする人たちは、そうでしょう。政府がそんなに国民から借金をしていれば、大変なことになると・・・・・・・。本当にそうでしょうか、これが、日本が外国からの借金が、多大にあれば、本当に大変なのですが、実は、日本国は、世界で一番外国にお金を貸し付けている国なのです。その総額は、260兆円超で、なんと過去20年間世界一です。そうして、あのバブルの絶頂期よりもまだ増えています。それに、政府自体が、600兆円超の金融資産を所有しています。これほど資産を持っている政府は世界一です。
それに個人の金融資産をみても、リーマンショック後、アメリカは株式が大幅に目減りして、日本は、あまり目減りしなかったが故に、歴史上始まって以来、日本とアメリカの個人金融資産額がほぼ同じになってしまいました。今や、日本の個人資産は、世界のトップレベルということになってしまいました。アメリカの個人資産が目減りしたとはいっても、未だに、世界の他の国とは比較の対象にもならないほど豊です。そうして、今や日本はそれと同レベルです。なぜ、マスコミはこういうことを報道しないのでしょうか?不思議でなりません。
では、なぜ、こんな裕福な国が不況になるかといえば、簡単なことです。デフレだからです。日本には、ありあまるほどいっぱいお金があるのに、デフレであるため、そのお金が市中に出回らないため、不況に至っているのです。雇用も悪化しているのです。ですから、このデフレを克服することが日本政府の最優先課題であるはずです。にもかかわらず、政府が過去20年間にわたって、ごく一部の例外を除いて緊縮財政、日銀が金融引き締めというデフレ化政策をやってきた結果税収が減って、政府による国民からの多大の借金という歪な財政アンバランスを生み出したのです。
このへんのからくりは、このブログでは過去に再三にわたって、掲載してきたので、詳細はそちらをみていただくものとして、これは、先に、大型新人が間違っているのと同水準の間違いです。
それこそ、上の記事で、 「売春」と「買春」の違いがわからない、 「贈賄」と「収賄」を間違えるのと同水準の誤りです。なにやら、国民の中にも、上の話しを鵜呑みにして、アンケートをすると、「増税やむなし」とする人たちも大勢いるそうです。その中の年長者の皆さん 職場の先輩の温かい目と寛容な態度が必要だなどとして、本当に大型新人の若者を笑っていられるのですか?
さていろいろ、書いてきましたが、何卒の意味を知らない若者のように、負債と資産の区別がつがず、日本が財政破綻すると思い込んでいる政治家などの写真を『日本国財政破綻烈士』としてあげておきます。
日本国財政破綻烈士
谷垣禎一自民党総裁 |
この方を筆頭にあげないわけにはいかないでしょう。何しろ、昨年の参院選の前に、増税論をぶちあげたのは、最初は菅さんでなく、ほかならぬ、谷垣さんです。この方は、もともと、プライマリーバランス(財政バランス)重視派です。
日銀白川総裁 |