日本人は血液型にまつわる話が好きですね。たった4種類だけで区別できるわけがない、と思いつつも何故か思い当たることが多いのが血液型による性格判断。特に恋愛においては血液型が無関係とは言いきれないのではないでしょうか。
そこで今回はA型女子を取り上げてみました。おとなしくて真面目で気配り上手、そんなイメージのA型女子ですがもっと仲良くなるにはどう接すればいいか考えてみましょう。以下A型女子はA子と呼びます。
■心得その1: 話を聞いてあげよう
何人か集まった時に「最近どう?」と先に話をふるのはA子です。場の空気を重んじ聞き上手なだけに、自分の話ばかりする人が複数いる中では影を潜めてしまいます。話したいことがあってもタイミングを考えてしか話せないので、「A子はどうなの?」「最近変わったことは?」と話を聞いてあげましょう。
■心得その2: 「大丈夫」の言葉の裏を読もう
協調性があって相手を思いやるあまり、嫌なことがあったり傷ついていたりしても表には出さないのがA子。はっきり嫌いと言えば相手が傷つくだろう、本当は体調悪いけれど言うと雰囲気が壊れるだろうなどと考えてしまうようです。こちらの提案を「それでいい」「大丈夫」と言っても、本当は違う場合もあるかも知れません。ちゃんと表情を見て本心を理解してあげないといけませんね。
■心得その3: 売り言葉にならないこと
誠実で自分の言動に責任を持つA子は人の言う事も真摯に受け止めます。ですから喧嘩の時にも「売り言葉に買い言葉」のような感情的な発言は決してしません。こっちはその場の勢いや感情で言った言葉だとしても、A子はそれを真面目に受けて、言い返したりしないで黙って静かにその意味を考え自分なりに解決策を見出そうとします。A子と意見が食い違ったり何か誤解がある時は、ちゃんと話し合いお互いが納得できる解決策を探しましょう。
■心得その4: 意外性に驚かないこと
何でもきちんとしている優等生タイプのようですが、忍耐力や平常心も限界を超えるとキレたり、完璧なようでどこかひとつ抜けていたりします。慎重派ですが車の運転が驚くほど大胆、整理整頓で綺麗好きかと思えばどこかだらしない所がある、我慢の限界がくるともうどうなってもいいと投げやりになる等など、色々なA子がいます。普段ちゃんとしているA子だからそのキレ具合にギャップがあって驚くかも知れませんね。
■心得その5: サプライズをしかけよう
計画立てて行動し、細かいことも拾えるA子なので、想定内のことには用意周到ですが突然の出来事に対して弱いところがあります。
ですから嬉しいサプライズは大変効果があります。過去に話していたことを覚えていてくれた、前に何気なく好きだと言っていた物をプレゼントされたなんていう驚きは、A子の心をがっしり掴みます。
■おわりに
付き合ってみると、完璧だと思っていたその壁にはところどころ穴が空いていたり、ひびが入っていたりと人間臭いところが見えてくるはず人の気持ちを考えるA子のその気持ちを理解してあげると、より信頼が深まりますね。【ねたりかより】
【私の論評】皆さんは、自分が自らの人生の主人公であるといいきれますか?
上の記事をご覧になって、皆さんはどう思われるでしょうか?上の記事では、「日本人は血液型にまつわる話が好きですね。たった4種類だけで区別できるわけがない、と思いつつも何故か思い当たることが多いのが血液型による性格判断」と冒頭に掲載されています。
この記事を書いた人は、結局は、血液型と性格に相関関係があるものと考えていると思います。良く、血液型の話をする人は、そう思い込んでいるようです。まあ、これが、占いと同じ程度の感覚だけで、語っているのならあまり害はないと思いますが、心得に関して4つまであげて、解説するとなると、もうすでに害になるおそれがあると思います。私なら、上記のような記事を書くような人とは、お付き合いはしたくありません。それに、仕事なども間違っても依頼しないことでしょう。こんな内容を書く人はただの馬鹿ですから。
ちなみに、血液型と性格の間には、何の相関関係もありません。それは、過去において、日本でも海外でもさんざんぱら実験がされていて、確かめられてきたことであり、いまさら蒸し返す必要など全くありません。これを蒸し返すことは、地動説に異義を唱えるのと同程度に馬鹿げたことです。
ちなみに、血液型と、性格を関連付けて話をしたりして会話が成り立つのは、世界ひろしといえども、おそらく日本だけです。ただし、韓国や台湾は最近は、その傾向があるようですが、それも、日本の影響を受けてのことです。
海外で、上の記事のような内容を平気で話をすれば、聴いた人は、戸惑うことでしょう。かなり変わっているとか、カルトか、それとも知性が劣るのかあるいは、頭が悪いのか、いずれにしても判断のつかない人間であると見られることでしょう。まあ、やめたほうが無難でしょう。特にビジネスの世界では、相手からの信頼を失うことになるのは必定です。
血液型と、性格などとの相関関係については、過去において日本でも随分研究されました。最も大掛かりなのは、軍隊によるものでした。大日本帝国陸軍においては、血液型から将兵の気質・能力を分類することで、部隊編成の際に最も適した兵科・任務にあてることができるとの考えから、各部隊から将兵の調書を集め研究が行われましたが、期待した結果は全く得られず、1931年に中止されました。
以下に、軽液型性格判断の社会的問題点について、wikipediaから一部をコピペしておきます。多少内容を補うための私の考えも付加しました。元は、http://goo.gl/a7qhをご覧になってください。
最近では、ABO式血液型と性格の間に明確な関係は見られない、という多くの結果を踏まえて、社会心理学では近年、血液型気質相関説を研究の題材として取り上げ、このような説が海外には見られないにもかかわらず、日本の社会にのみ流布する仕組みや、このような説が流布することによって人の認知にどのようなひずみが生じるのか、あるいは血液型相関説を「信じているように振舞う人の動機は何か」といった角度から研究されており、論文が多数書かれています。
ちなみに、そのような研究をするために、念のためにABO式血液型と性格の間に関連が有るかを、改めて実際に被験者を選び統計を取り検証することもありましたが、そこでも両者には明確な関連は見られていません。近年では、「血液型」および「性格」という言葉がタイトルに含まれる論文では、こういった社会心理学側からの論文が主流になっています。
血液型差別が広がった背景には血液型ブームに乗って、疑似科学による偏見や偏った血液型差別的な血液型判定本などが人気を博したことで、世間にまで誤った血液型への先入観や差別意識が持ち込まれたとされています。現在までに血液型などをテーマにした多くのテレビ番組などが作られたが、一部ではいじめ問題にまで発展したとして、多数の放送局などに多くのクレームが殺到しました。
近年では2004年に放送された「血液型性格診断」をテーマにした番組で極端な差別報道がされたとして、制作した局や放送倫理・番組向上機構青少年委員会への特定の血液型に関しての苦情や問い合わせが殺到したと発表されたことがあった。しかし、その他血液型の番組も対象が違えど差別的な報道がされていましたが、それについては問題視されたかどうか番組に対する視聴者の反応すら発表されることはないので、それらその他血液型番組には苦情が殺到しなかったかどうかは不明です。また書籍についても、苦情がないかどうかは不明です。
これらのテレビ局など製作側の姿勢が視聴者に対しての配慮を欠いて、民放連の放送基準の第8章などに抵触しているのではないかと問題視されました。ちなみに、先には、血液型性格判断など、海外では全くないということを掲載しましたが、上コピペ内容のような日本におけるような社会問題は、海外にはありません。
私自身は、血液型性格判断など、いままでに考えたこともありません。それを話題にしたこともありません。そもそも、人間の性格など、様々な要素が絡んでおり、先天的な要素もあるでしょうが、後天的な要素も絡んでおり、とても、血液型だけで判断できるなどということはあり得ないことはすぐに理解できると思います。
それから、ABO型の分類は赤血球に関するものですが、白血球についてはヒト白血球型抗原(HLA)型や、他にも血小板抗原型など、26系統229種類が確認されています。その組み合わせは無数です。さらに、血液型にはキメラやモザイクなどが存在することが知られています。そんなことを考えれば、ABO型の分類だけで、単純に性格が判断できるとはとても思えません。
血液型性格判断は、海外では通用しないものですが、日本でも、まともな考えをする人の間では通用しません。私自身も、血液型性格判断を私自身から全くしませんが、占い程度の扱いで話をする人はあまり気にはしないですが、上記の記事のように、そこから一歩踏み込んで語る人については、なるべく相手にしないようにしています。仕事上でどうしても話をしなくてはならないときは、例外で、その他は、かかわりを持たないようにしています。
特に、信じこんでいる人場合は、最初は、なるべく関わりを持たないように努力するのですが、いつの間にやら、何年かすれば、関わりを持たなくなてもすむようになっています。これは、どうしてかと考えれば、おそらく、何の根拠もないことに関んして、信じこんで、行動する人は、ミスを犯しやすいとか、心理的にも不安定になるとか、そもそも、まともな成果をあげられないので、まともな組織などには居づらくなり、社会の表舞台からは姿を消してしまうからではないかと思います。私の知人でも、そういう人が二人ほどいます。一人は、大企業に務めていましたが、いまは辞めています。そうすして、家庭も崩壊しました。もう一人は、高学歴の女性ですが、この人も学歴のわりには、あまり良い仕事もできず、チャンスは十分あったのですが、結局は今は、アルバイト的な仕事をしています。
そりゃそうですね。血液型性格判断を、たとえば、まともな組織の、人事的判断の基準や、その他、戦略などに導入してしまえば、最初から失敗することは、先人達が実験して失敗することは目にみえているわけですし、それに、このようなことを信じこんで本当に行動レベルにまで適用する人は、他の間違いも信じこんで、行動レベルにまで適用する可能性が高いです。そんなことをしていれば、計画はたてられても、いつまでも成果はあげられないということになりかねません。血液型に関して、お遊びは、お遊び、仕事は、仕事とわりきって、血液型に関して、お遊びとしている人はそんなことはないでしょうが・・・・・・・。
血液型の妄想に囚われている人は、自分では、認識していないでしょうが、自らの考えではなく、他の人の考えなどに簡単に振り回されて、自分が、自らの人生の主人公にはなっていません。まずは、はっきりとした、自我が確立されていないからこのようなことになってしまうのだと思います。これは、以前ツイッターにカルト的な書き込みをする梶川ゆきこさんに関しても同様なことを書きました。
やはり、人間は、少なくとも、まずは、自分が、自らの人生の主人公になるべきだと思います。それが、大人になるという事だと思います。血液型性格診断など簡単に信じこんで、それを行動レベルの次元に適用するような人は、何を勉強しても、何を身に着けても、大人になることはできません。心理学者は、現代は、人間が本当の意味で、大人になかなか成り切れない時代だとしています。
家庭でも、職場でも、学校でも、小児から生まれていくる、小児は、やはり、なかなか大人に成り切れないのだと思います。現代は、精神的小児による、精神的小児の拡大再生産の時代なのかもしれません。現代は、本当に大人になるのは、難しいのだと思います。
皆さんは、いかがですか、ご自分は、大人になりきれているとお思いですか?
【関連記事】