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2007年11月16日金曜日

web2.0 Expo-web3.0の時代は来るのか?

右が米ツイッターの共同創立者エヴァン・ウィリアムズ氏。Twitterユーザーの約20%が日本人だという





東京・渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで、11月15・16日の二日間に渡って開催されたイベント「Web 2.0 Expo」が話題となっている。

「Web 2.0 Expo」では、Webの最新の技術開発と、ビジネスの事例にフォーカスしたコンファレンスを通して、Webが近い将来のビジネスをどのように推し進めていくのか、確認する場を提供していくとしている。


基調講演では、「Web2.0」という概念の提唱者であるティム・オライリー氏が、Web2.0の現状と今後の展開について、伊藤譲一氏と対談を行った。

また、会場内では、様々なジャンルの次世代 Web コンテンツを『みて』『さわる』ことのできる次世代 Web 体感ラウンジも設けられ、参加企業のプレゼンが行われた。


Web2.0は整理され、本当の使い方が議論される時期にきている
Web2.0という言葉はいまだに意味があいまいな典型的なバスワードとされています。今回は、「Web2.0 EXPO」という展示会を通じて、Web2.0を整理し、コンシューマの世界や企業において本当の使い方を議論していこうという意図と工夫が見られました。
ただし、私が以前紹介した私なりの解釈では、「web2.0とは、ブラウザをOSのように使用して提供するサービス群」というのが最も判りやすく、明快だと思います。

セッションにおいては、 「Web2.0の基礎」、「Web2.0技術」、「マーケティングとコミュニティ」、「デザインとユーザエクスペリエンス」、「エンタープライズ2.0等」、「製品とサービス」等とカテゴリを分けて開催をしていました。

Web2.0は「ブログ」や「SNS」そして「マッシュアップ」や「Ajax」等のキーワードが思い浮かびますが、このセッションの分け方を見ると、企業の情報システム、ウェブそのもののデザインやインターフェイス、そしてマーケティングやコミュニティ等多岐に渡っています。つまり、Web2.0という思想と技術の範囲は広く、企業そして消費者の日々の活動において大きなウエイトを占めてきているという印象を持ちました。

未来を感じさせるWeb2.0の技術

本イベントは未来を感じさせる技術やサービスが目白押しでした。
マイクロソフトは、【The Next Web ラウンジ】というスペースを設けて休憩をしながらゆったりとマイクロソフトの次世代Webコンテンツや技術を体感できる空間をつくっていました。また、ミニステージにも参加したのですが、「Silverlight」のデモ等はやはり何度見てもインパクトはあります。ウェブにおいて少し出遅れた感のマイクロソフトですが、巻き返しを図りたいという意図を強く感じました。

仮想空間においては、SBIグループが「東京0区」のデモを展示していました。東京に埋立地を新たに作って、新たな仮想社会をつくろうというものです。同様にトランスコスモス等も年度内に「meet me」という現実の世界を反映した仮想世界のコミュニティサービスを提供する予定ですので、和製セカンドライフは今後様々な話題を提供してくれることでしょう。

その他、エンタープライズサーチ等のエンタープライズ2.0の展示やSaaS等プラットフォームサービス等様々な展示がされていました。


最後に
Web2.0というキーワードはわかりにくいとよく言われますが、今回展示会に参加してみて、会場の活気と、既に実現している技術やサービスを見るにあたって、今後の潮流やトレンドを感じ取ることができました。Web2.0はあいまいな言葉だからこそ、時代の流れによって解釈も変化していくのかもしれません。だからこそ、Web2.0は次の時代を読むヒントになるのではないかと改めて感じているところです。

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