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2009年2月15日日曜日

内需拡大はなるか?麻生総理は最もトレンディーな総理か?-Yahooのブログ・キーワード人気度より見られる傾向

内需拡大はなるか?
さて、私は、このブログの中で日本は内需拡大すべきといってきました。でも、それは、皆さんは可能だと思われるでしょうか?私は、様々な環境の分析などから、それに関しては、はっきり自信を持っていえます。下のその一端を紹介します。(全部ではありません、全部だと膨大になって1回のブログにはおさまりきりません)

下は、Yahooで公開されている、ブログのキーワードの検索数の推移から、私自身が分析した内容です。非常に分析内容は荒いですが、かなりの程度で当てはまっていると思います。

1.家庭回帰の顕著な傾向

(1)キーワード「家庭」の注目度

左のグラフは、Yhoo(ヤフー)が提供するキーワードの注目度の推移である。グラフの縦軸は、特定のキーワードの検索数を示す。横軸は、時系列を示す。この分析では、このグラフをもとに実施する。

グラフ上「家庭」、中「外出」、「外食」期間:平成0511日~09131

12月にピークあり。今までにないほど、家庭というキーワードの注目度が高まっている。この一番のピークでは家庭菜園、家庭医学、家庭ゴミなどの言葉とともに家庭というキーワードが使われており、過去の推移を調べると家庭菜園の伸張が著しいことがみてとれる。



(2)年間でのキーワード「家庭」の注目度

a.家庭、b.外出、c.外食

過去1年間の、「家庭」を調査してみたが、12月にピークがきており、年末での家庭での出来事、たとえば繰りマスなどのことを「家庭」というキーワードを用いて記載したものが多かったと推察できる。




2.家庭回帰を裏付ける他の事象

グラフ右端の一番上「巣ごもり」、中「巣づくり」、下「巣ばなれ」

「巣ごもり」「巣づくり」「巣ばなれ」というキーワードは通常はほとんど使われないが、昨年の年度末にはいまだかつてなかったほど、使用されており、クリスマスや年末には、「巣ごもり」と称して自宅で家族とともに過ごす人が多かったことが裏付けられたものと考える。




家庭を中心とした内需拡大策は可能だ!!

以上みてきたとおり、家庭というキーワードはかなり重要になってきていると思います。最近、スーパーマーケット、デパート、コンビニなどでのきなみ売り上げが落ちているというのに、オンラインショッピングは伸びていますし、本当に家庭内での消費は伸びているようです。

さらに、こうしたキーワードの分析でもそうした傾向が裏付けられたと思います。これらは、ニュースなどでも良くいわれていることですが、私は、ニュースで報道することなどを単純に受け入れることはありません。いつも裏をとるようにしています。その裏をとることの一つがこうしたツールを活用することです。実際には、内需拡大などの大きなテーマを扱うときは、この様なツールも含めて、膨大な資料から結論を導きます。

日本のブログ数は現在「300万」を超えているそうです。今年はどうか知りませんが、昨年では世界一だったはずです。この程度の数ともなれば、何かトレンドがあれば、ブログの変動が定量的に見れるようになるはずだと思います。一昔前は、ブログというと「パソコンオタク」のような人が開設していましたが、今はそのような人だけではなく、年齢層も広くなりました。女性も増えています。やはり、ブログを作成するツールが非常に簡単になったためだと思います。ただブログを作って、設置するだけなら、誰でも半日もあればできるようになっています。

以前、宅配ピザなども当たり年になるかもしれないということをこのブログにも掲載したことがありますが、それには、こうした分析などを背景として掲載しています。

皆さんも、自分の会社のことを考えたり、これから新しいことを始めようとする人は、こうしたツールも活用してみるべきだと思います。

こうすることによって、少なくともトレンド(人々の行動の傾向)と、ファッド(ごく一時的な流行)の区別ははっきりつけられます。トレンドとは、実際に人々が行動していること、ファッドは人々が語っているだけで、実行動は起こしていない事柄ということがいえると思います。

マスコミなどで、たとえば、「○○がものすごく流行っている」などという話を聞いたら、そのまま鵜呑みにするのではなく、このようなツールを使って調べてみることをお勧めします。本当のトレンドの場合だと、検索数も多くなっていましす、実際に検索数のピークのところのブログの内容を見てみると、「購入した。利用した。」などの記載が多く見られます。中には、「使用レポート、利用レポート」などが多くみられます。中には、プロも顔負けの素晴らしいレポートも見られます。

たとえ、マスコミで「ものすごく流行っている」と報道したとしても、ファドであれば、検索数も少ないし、使用レポートなどはありません。

マスコミの方も大変ですね。でたらめに報道すると、昔だと、一般消費者はマスコミが何か言ったからといって、確かめる術も限られていましたが、今はすぐにバレバレになってしまいますから。というより、マスコミの方も、現在はは情報化社会なのですから、何かが流行っているなどの情報に関して普段から裏を取っておくべきだと思います。それが「情報化社会」における報道するものの責任だと思います。


一番判りやすいのは、WBSの「トレたま」ですね。無論あれは、珍しいものを報道するのが趣旨ですから、あれはあれで価値があるし、問題はありません。しかし、あそこで報道されたものの、ほとんどすべてのものが、ファドで終わりで、「トレンド」になったものはほとんどありません。それほど「トレンド」を作り出すということは難しいことなのだと思います。しかし、日本にも、いくつもトレンドがあります。

商売する側からいうと、「トレンド」になってしまっているものは、もう新たな商売には向かないということだと思います。Googleにも「トレンド分析」があります。この場合は、統計処理されていて、トレンドでないものは最初から除外されるようなっているようです。だから、トレンド自体を探すのは簡単です。

でも、新規事業をするときなどには、Yahooの実数で出されているもののほうが、役にたつかもしれません。しかし、このような調査は生半可ことでできるものではありません。Yahooの分析でも、額面どおり捕らえると間違えることもあります。

たとえば、外食というキーワードは一環して上昇し続けていますが、中身を調べてみると、たとえば、最近では「昨日は、外食をやめて、自宅で食べた」というような表記が増えていることが確かめられます。

また、「外食」というビッグワード(大きな言葉)と、「宅配ピザ」などというスモールワード(小さな言葉)を単純比較することはできません。なんらかの調整をする必要があります。たとえば、「外食 レストラン」と「宅配ピザ」などを比較する必要があります。そうでないと、比較も不可能だし、トレンドなども読み取れません。それに、調査の目的によっては、「外食 レストラン」で良い場合もあるし、そうではない場合もあります。まず、分析する人に関しては、言葉に関する感受性が優れていないと駄目だと思います。特に日本語の語彙力が豊富でないと無理かもしれません。ただし、言葉をたくさん覚えているというよりも、その場、その場でのコンテクスト(背景)によって、言葉の意味が変わっていくことを認識できなければ無利です。語彙の多さではなく、語彙の運用面を理解できないければなりません。

たとえば、「お前は馬鹿だな」と誰かが言ったとして、通常「馬鹿」はネガティブな意味ですか、その場によってはポジティブな意味にもなるからです。さらに、新聞やテレビで見ていることも鵜呑みにせず、多方面から見ている人でないと難しいかもしれません。

上のグラフは、「a.麻生総理」、「b.小泉総理」、「c.安部総理」のキーワードで、Yahooの注目度でグラフ表示したもの。上のグラフを単純にみると、麻生総理は三人の総理の中では、最もトレンディーな総理ということになる。

これに関して、上のグラフを見てもらっても判ると思います。このグラフだけからみると、麻生総理の注目度は小泉総理よりもはるかに上です。これだけの情報で、行動を起こすことはできないということが良くお分かりになると思います。しかし、麻生総理の注目度は、よくも悪くもかなり高いということはわかります。

こういうことをしていると、10数年前に言われていたことが思い出されます。当時POSなど普及しましたが、地方スーパーではほとんど活用されていないということが言われていました。というのも、地方スーパーではせっかくPOSで情報を集めたとしても、それを分析したり、活用できる人材が存在しないということが言われていました。

しかし、「情報化社会」においては、そんなこともいっておられません。ここで、こうしたことに対処するにはどうしたらいいか、参考になることを掲載していきます。

文系であっても、理系であっても、実験をしたことのある人なら良くご存知だと思います。いわゆる「スクリーニング」というテクニックです。要するに、一つの事柄を分析するにも、ただ数値が上がったとか、下がったというだけではなく、いくつもフィルターを用意しておくということです。こうしたフィルターを複数もっておくことにより、真理により近づくことが可能になります。こうした、フィルターは事業や商売ごとによって違います。同じ商売でも、会社ごとに異なることもあります。やはり各々の会社で固有のものを開発していく必要があります。

それと、分析を実施するにあたっては、「作業仮説」を立てておくことです。ただ、漫然と分析しても何もでてきません。たとえば、「○○サービスは、家庭回帰の傾向がある現在では、このくらい売れるはずだ、その根拠としては、□□があるはずであり、これは△を調べて、何の数値がどのくらいだったがわかれば、根拠として十分なはすだ」などと予め作業仮説を立てておくことです。

これは、慣れるまでは、難しく感じられるかもしれませんが、何回もやって、そうして失敗すれば、理解できるようになると思います。一番良いのは、ブログなどをつくって、SEOなど実施していれば、かなり言葉に関する感受性が養われます。結局必要なのは、根気です。すぐやめてしまえば、思うような結果はだせません。それに、最も重要なのは、商売上では、最後まで分析をやりきる必要はないし、そんなことは不可能だということを知っておくべきだと思います。最終的に思ったようように売れれば、仮説は正しかったということです。

事業では、最後まで分析しきって、ものを売ったり、サービス提供の意思決定をするわけにはいきません。そんなことをしていれば、競合に負けます。しかし、全くのでたらめでは最初から失敗は目に見えています。こうしたことのバランスをとることも重要だと思います。そうして、最終的には、ある程度のリスクをとる覚悟がなければ、結局何もできません。完璧を求めると、結局トレンドになりきったもののみ、扱うことになり、イノベーションとはなり得ません。それは、最早商売でも事業でもありません。

一番重要なのは、現在ファッドであったとしても、様々な観点からトレンドになりそうなものを見つけるか、どうすればトレンドになるかを見極めて、トレンドを人為的に作り上げる(かなり難しく、資金も要します)ことです。しかし、言うのは易しいですが、実施するのは難しいことです。しかし、私は、こうした行動をし続けるうちに、誰でも必ずトレンドを見出したり、そこから先に進んでトレンドを作り出すこともできるようになると信じています。

以上、私の経験から記載させていただきましたが、皆様のお役に立てば幸いです。

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