毎日新聞 3月27日(金)6時8分配信
アンドレアス・ルービッツ副操縦士 写真はブログ管理人挿入 以下同じ |
150人の犠牲者を出した独ジャーマンウイングス機の墜落は、副操縦士が意図的に行った可能性が高いことが捜査当局の調べで明らかになった。仏独当局はテロの可能性を否定。焦点は副操縦士の動機に絞られた。副操縦士は27歳の若者。長年夢見たパイロットになり、2年前から操縦かんを握り始めたばかり。控えめな性格で、周囲は衝撃を受けている。一方、副操縦士が独りで閉じこもった操縦室の扉は、外から開けることができなかった。2001年の米同時多発テロを教訓に導入された安全対策が裏目に出た格好だ。【セーヌレザルプ(仏南部)宮川裕章、ベルリン篠田航一、ブリュッセル斎藤義彦】
【仏検察会見要旨】副操縦士1人が降下早めるため…
アンドレアス・ルービッツ副操縦士(27)は、独西部ラインラント・プファルツ州モンタバウアー出身。両親とここに住む一方で、デュッセルドルフにも住居があった。地元のウェスターワルト飛行士協会に属し、2013年までジャーマンウイングスの親会社ルフトハンザが運営するブレーメンの養成所で操縦士としての訓練を受けた。その後、ジャーマン社で操縦を開始したが、総飛行時間は630時間と経験はそれほど長くなかったという。
◇テロ対策が裏目
01年の米同時多発テロでは、容疑者が飛行中の旅客機2機の操縦室に侵入、操縦士を追い出して操縦し、ニューヨークの世界貿易センタービルに激突させた。これを教訓に航空各社は対策を強化、操縦室には容易に入れない措置を取っている。今回は副操縦士がこのテロ対策を悪用した形だ。
今回、機長は副操縦士に操縦を依頼し、操縦室を出た後に閉め出された。エアバス社では操縦室の扉は暗証番号を入れて開ける仕組み。暗証番号は定期的に変更し、全乗組員が共有している。万一、操縦士が気絶したような場合も、乗組員が暗証番号を入れて開けることができる。
911 同士多発テロ |
操縦室の扉は防弾処置が施され、小銃や電動工具でも容易には開かない。今回は他の乗組員がこじ開けようとした音がボイスレコーダーに記録されているが、扉は開かなかった。米同時多発テロ後、もし操縦士が操縦室で1人になる場合、乗務員が操縦席に座り、監視する習慣があった。だが、ルフトハンザ社は「最近、そうしている航空会社はほとんどない」として、問題は無かったとした。同社のスポール社長は「高い安全基準を持っていたが、今回のような出来事は防ぐことができない」と話した。
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【私の論評】「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉が当てはまってしまったか?頻々とこのようなことが起こる今の世の中はどこか狂っている(゚д゚)!
過ぎたるは猶及ばざるが如し 論語より |
テロ対策が裏目に出たということですが、確かにそうかもしれません。しかし、それにしても、この副操縦士自殺するなら、他の方法を選んで欲しかったものです。乗客、乗員もろともというのは、あまりに酷すぎます。
今後、メンタル面のチエックなど厳重に行う必要性もありそうです。しかし、これも過度にやりすぎればまた何か起きそうです。
まさに、今回の墜落事故は、論語にある「過ぎたるは猶及ばざるが如し」を地で行くような出来事だったと思います。
それにしても、最近はこの事故にかぎらず、この論語の言葉「過猶不及」を彷彿とさせる出来事が頻々と起こっています。
まずは、あのチュニジア事件でのマスコミ対応です。
朝日新聞が結城さんに謝罪「重く受け止め、おわび」
痛々しい事故直後の結城法子さん |
朝日新聞社は22日、チュニジア博物館襲撃テロで負傷し現地で入院中の結城法子さんが寄せた手記で、同社記者と日本大使館員の取材をめぐるやりとりについて「ショックでした」と述べたことを受け、「重く受け止め、おわびします」とする石合力・国際報道部長の見解を出した。
朝日新聞社によると、同社記者は事件翌日の19日午後、結城さんが入院中の病院を訪問。救急部門責任者の医師の了解を得た上で、病棟の警備担当者の先導で病室前に移動した。病室前にいた大使館関係者に、結城さんへの取材を認めるよう繰り返し求めた後、諦めて病棟を退出したという。
このやりとりについて結城さんは手記で「怒鳴っている声が聞こえ、ショックでした」と指摘。石合部長は「記者には大声を出したつもりはありませんでした」とした上で「手記で記されていることを重く受け止め、結城さんにおわびします」と謝罪した。
同社は、23日付朝刊にこの見解を示す同部長名の記事を掲載するとしている。朝日新聞も酷いですが、事故直後にインタビューして報道したテレビ局も酷いと思います。結城さんは、義務感を感じてインタビューに応じたようですが、こんなときにインタビューに応える義務などありません。きっぱりと断るべきたったと思います。私も、このようなことに遭遇したら、きっぱりと断ります。皆さんもそうすべきです。
それから、やはり「過猶不及」を彷彿とさせる出来事がありました。
川崎事件 中高生が「酒買え」「いくら払う?」と記者に要求
「テレビ局から10万円もらった仲間がいる。それくらいの金額は出せるんだろ、お宅はいくら払えんの?」
「話聞きたいの? いくら?」
神奈川県・川崎市の中学1年・上村遼太君が殺害された事件で本誌記者が上村君や逮捕された少年らを知る中高生を取材しようとすると、彼らは揃ってそんなことを口にした。最初に謝礼を求めるような“情報源”に信頼できる話はないのが常識だ。お金が取材の前提ではない旨を伝えると、「じゃあ(チューハイの)『氷結』買ってこいよ」という始末。このようなことになるのは、やはり、最初のどこかのメデアが中高生に金を支払って情報を得たからだと思います。これは、やり過ぎ以外の何ものでもありません。
その他にもいろいろありますが、最近では「安倍総理」に対する個人攻撃がまさに「過猶不及」になっています。特にマスコミの反応も酷いものですが、個人のツイートでも酷いものがあります。
その例を以下にあげます。
最近安倍総理等の自衛隊を「軍」と言ったことに関して、左翼系の方々や、マスコミなどがその言葉尻を捉えて、いろいろなツイートをしていました。これについては以下の記事を御覧ください。
安倍首相が口にした「我が軍」という言葉はどのような意味を持っていたのか
この記事でも、首相が普段からそう思っているから、口に出たなどと批判しています。とにかく、野党政治家から、マスコミまでこの言葉尻を捉えて、さんざんぱら批判しています。
しかし、これには伏線があったようであり、事の発端は、石破大臣の発言だったようです。
その後このような発言に対して批判を受けた香山リカは以下のようなツイートをしています。
すると以下のようなツイートが寄せられました。
それどころか、共産党の志位委員長は過去に以下のようなツイートをしています。
今年は自衛隊創設60年。自衛隊は一人の戦死者も出さず、一人の外国人も殺していない。このような軍隊は主要国では全く稀だ。憲法9条が存在し、この憲法下、まがりなりにも「海外で武力行使してはならない」ことが大原則だったからだ。憲法9条は自衛隊員の命をも守ってきたのだ。この宝を壊すな!
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2014, 6月 4
共産党の志位委員長が、自衛隊を軍と呼んでも一切批判しないのに、安倍総理や、石破大臣あたりが、「軍」というと批判しまくるというのもおかしな話です。これも、「過猶不及」の一種だと思います。最近のマスコミや、政治家や官僚など、こんなことがあまりに多すぎです。
そういわれてみれば、あの財務省、マスコミ、政治家らによる、「増税キャンペーン」もその典型例です。10%増税何ぞ今年実行することになっていれば、どうなったかなど容易に想像できて有り余るほどです。
増税が経済停滞の大きな原因の一つになっていることは明らかなのに、アベノミクスが駄目だとか、金融緩和が駄目だとか言いつのる、馬鹿も未だに大勢います。
この人達は明らかに「過猶不及」の罠にはまっていると思います。しかし、このようなことをする人たち、自分たちでは当たり前だと思っているのだと思います。
私達は、このような罠にはまり込まないように気をつけたいものです。そうして、罠にはまってこのような行動をする人たちを厳しく糾弾して、やめさせるべきです。
私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?
【関連記事】
「過猶不及」の事例は、日本だけではなく、海外にもたくさんあります。その事例を以下に掲載します。
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日本国内にも、「過猶不及」の事例はまだまだあります。
【関連図書】
ことわざや、慣用句、論語など、昔の中国には先人の知恵がいっぱいありましたが、今の中国は昔の中国とは完璧に分断されていて、先人の知識が活かされることはほとんどありません。これは朝鮮も同じことです。
おそらく、こうした先人の知恵が今でも息づいているのは、世界でも日本だけかもしれません。私達は、こうした先人の知恵を活用して、まともな社会を構築する一助にすべきものと思います。
以下にそれらに役立つ書籍をいくつかあげておきます。
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