議会開設から120年の記念式典で、お言葉を 賜る天皇陛下=29日午前、参院本会議場 |
横路孝弘、西岡武夫衆参両議長の式辞後、天皇陛下が、日本国憲法下の国会が帝国議会より長くなったとした上で「国会が国権の最高機関として国の繁栄と世界の平和のため果たすべき責務はいよいよ重きを加えていると思います」とのお言葉を賜りました。
菅直人首相は「国民の豊かな生活を守り、世界の平和を構築するために国会の役割はますます大きくなっており、この重責を果たされるよう念願する」と祝辞を述べた。
共産党は「記念式典は戦前の帝国議会と戦後の国会の歴史を厳格に区別していない」との理由で欠席した。
午後には国会内で元議員や各国大使、地方自治体関係者らを招いて記念祝賀会を開催する。
第1回帝国議会は1890(明治23)年11月29日に開会。120年記念の関連行事として12月1日から10日まで、憲政記念館で伊藤博文ら議会開設にかかわった人物の書簡や日記などを展示する「議会政治展示会」を開催する。
ところが、以下のような不祥事がありました。まことに、残念なことです。
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「半数近くの議員欠席…国会開設120年記念式典」
国会が29日午前に参院本会議場で開いた議会開設120年記念式典を、国会議員の半数近くが欠席した。
天皇、皇后両陛下らをお迎えして、国会の節目となる行事だっただけに、議員らの意識が問われそうだ。
参院事務局によると、衆参両院の国会議員721人(衆院は欠員1)のうち、出席したのは約370人で、党として欠席した共産党(15人)以外にも、330人以上が欠席した。
欠席した民主党の若手議員らからは「統一地方選に向けた地元会合を優先した」「陳情を受けていた」などの声が上がった。週末に地元に帰った議員がそのまま地元活動を優先したケースが多かったとみられ、「歴史への意識が薄いことの表れだ」という批判が出た。同党の岡田幹事長は29日の記者会見で、「それぞれ色々事情があると思うが、少し残念に思った」と述べた。
(2010年11月29日21時46分 読売新聞)
「両陛下ご臨席の式典に鳴り響く携帯の着信音 自民の逢沢国対委員長失態」 2010.11.29 17:24 産経新聞
天皇皇后両陛下ご臨席のもと、参院本会議場で厳粛に進んでいた29日午前、議会開設120年記念式典の最中、自民党の逢沢一郎国会対策委員長(56)の携帯電話の着信音が鳴り響く失態があった。
着信音が鳴ったのは、竹崎博允最高裁長官が式辞を読み上げていたときだった。逢沢氏は国会内で、式典の直前まで取材に応じていたが、議場に入る際に携帯電話の電源を切り忘れた。
式典に出席したある民主党参院幹部は「自民党の議員が『どこの党だか知らないが、携帯が鳴ったやつは登院停止だ』と怒っていたが、まさか逢沢さんだったとは…」とあきれた様子。別の民主党女性議員は「逢沢さんは、お疲れになっているのかしら」と皮肉った。
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また、ある議員のブログでは、以下のような信じられないようなことがかかれてありましたので、転載します。
確かに静まり返った議場で着信音が鳴り響いていました。「誰かな?」とは思いましたが、そういうことだったんですね。
また、演壇の真正面には閣僚席も用意されていた(名札も置かれていた)のですが、最前列は(先週、問責決議された)仙谷官房長官のみ着席。どの閣僚が欠席したか確認していませんが、この緊張感の無さは一体何なんでしょうか。
その他、報道されてはいませんが、ある民主党ベテラン議員は、秋篠宮殿下妃殿下が入場された後、天皇皇后両陛下の御入場をお待ちになる間、ずっと起立されていた(当初の式次第では着席されることとなっていた)のに対して、「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか。」と野次を飛ばす始末。想像を絶するようなことが起こっていたのが実情です。
「ゆとり教育」で「学級崩壊」とはよく耳にしますが、これでは「国会崩壊」ですね。同じ国会議員として、とても恥ずかしく思います。
野次を飛ばしたとされる中井 洽 |
【私の論評】礼儀もわきまえない甘露煮頭はもういらない!!
上のある議員のブログでは、「国会崩壊」と書いてありますが、まさにその通りです。もう、日本では、国会議員すら、礼儀も常識もわからぬ輩が存在するということです。これでは、本当に恥ずかしいし、国際的にみても論評にも値しません。
天皇皇后両陛下に挨拶をしない横道衆議院議長 |
いつから、これだけ甘露煮頭になってしまったのか。民主党はもう終わっています。まあ、菅首相自体が、国家を歌わなかったとかうわさされる始末ですし、さらには、閣僚多数が着任の挨拶のときに、日章旗に敬意を表さないありさまですから、仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。
こんな、国会議員が存在するから、学級崩壊がおこったり、成人式のときにわけもなく騒ぐ、若者が出現したり、モンスターペアレントが出現するのも無理はありません。
これらの、甘露煮頭(注:私の造語、甘さで煮詰まった頭のこと)の議員は、ハレとケの区別もつかない、伝統文化も知らない、公と私の区別もつかない、国家観もない、マクロ経済も知らない、序列の意味もわからない、日本の歴史も知らない、メイン・カルチャーとサブ・カルチャー、カウンター・カルチャーとの区別も就かないのだと思います。ただのばか物のニッポン人です。こんなに行儀が悪い人は、国会議員にしておくことはできません。即刻、辞めなさい!!
国際的にみても恥ずかしい所業です。こんな様は他国では見られないことだと思います。
先日歌舞伎の世界の乱れに関して、書いたばかりですが、歌舞伎の世界どころじゃないですね。国会議員といえば、日本を代表する人々でなければならないはずです。そうして、これらの人々は、日本の文化の中の王道、メインストリームに位置する人々でなければならないはずです。特に与党は!!
これじゃ、北朝鮮よりも酷いじゃないですか?北朝鮮で、故もなく、金正日の参加する式典にでなかったり、金正日一族に対して、非礼を働いたらどういうことになることでしょうか?
こんな連中ですから、式典の意味もわからないのだと思います。もう、最低です。本来、こういうときに、結束の強さをみせつけることが、国内は無論のこと海外に対してもかなり強いアピールになることはいうまでもありません。日本の元来の強さは天皇陛下を頂点とする序列であり、危機にあるときには、集団の違いを乗り越えて強く結束して、国難などにあたるというものでした。
これに限らず、どこの国でもおよそ儀式(セレモニー)は、そうした結束力を強化する意味あいの強いものです。どのようなコミュニティーにおいても、まともなものであれば、このように共通の価値観を共有したり、真の意味でのコミュニケーションを深めるための経験の共有という意味合いで、儀式や式典を挙行するものです。だからこそ、学校であれば、入学式、卒業式、その他の全校生徒、職員が集う儀式を定期的に行うのです。
まだ、はっきり意思表明をして、参加しなかった共産党のほうが筋が通っています。
ああ情けない。こんな式典に参加された、天皇皇后両陛下そして、秋篠宮殿下妃殿下もおいたわしいです。それに、こんな国会議員のいる日本国民もかわいそうです。それに、公務で危険な仕事もある、自衛官や、警察官、海上保安官の方々も・・・・・・。こんな連中が国会議員かと思えば、気持ちがなえてしまうと思います。頭が、馬鹿なのはまだ許せますが、礼儀も礼節もわきまえない、真摯さのかけらもないということは断じて許すことは出来ません。
こういう非礼をした人間には、何か報復があるのでしょうか?企業などの組織レベル、それもまともな組織であれば、いずれ必ず組織による報復はありますね。国会議員にはそんなものはないのか?なくても、かまないから誰か報復しろ!!
このままだと、こういう式典が開催されるたびに、このような不祥事がおこるということになるということです。困ったものです。やはり、民主党には政権与党の座を降りていただく以外にないと思います。
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