上は、血液型性格診断に関して報道したテレビ番組の動画です。
最近「血ハラ」という言葉がテレビで報道されていたため、「またか!」という感じがしましたので、ここに掲載させていただきます。細かな説明は、上の動画をみていただければ、わかると思うので省きます。
上の動画では、日本陸軍の事例が公開されていましたが、これ以外にも無論欧米でも、大々的な実験が行われましたが、どの実験も結果は「血液型と性格の間には相関関係は認められなかった」というもです。それ以来、まともな学者で血液型と性格についてむしかえす人は誰もいません。ときたま、頭のおかしい学者がむしかえすのですが、そのたびにそのインチキが指摘されていて、世間に流布されることはありませんでした。特に欧米では第二次世界大戦後はそのような動きは一切ありません。
それなのに、なぜ今でも日本でこれだけ血液型診断や、占いなどが流布しているのか、それは全く簡単な理由からです。自分の頭で金儲けや商売を考えたりすることができない人々がお金儲けをするために、血液型診断をてっとりばやく再利用しているだけです。血液型診断などが、日常会話に上る国は世界で、日本と韓国だけです。韓国は日本の影響を受けているだけです。
もし、欧米で、まともな人に血液型診断の話しをしようものなら、相当怪訝な顔で見られることでしょう。だから、間違っても海外に行ったときに、日本国内でのように血液型診断の話をしないほうが良いでしょう。下手をすると知的水準が劣った人、人種差別主義者、新手の似非(えせ)優生学支持者などと思われてしまうのが、落ちです。その後まともにつきあってはもらえなくなるかもしれません。繰り返し言っておきますが、血液型性格診断が日常会話などにででくるのは、少なくとも先進国中では、日本だけです。おそらく発展途上国でもないでしょう。ですから、当然血ハラなど欧米ではありえません。もともと、そのよなう概念がないわけですから、起こりようがないのです。
書籍については、血液型とユダヤ商法に関して、およそ20年前くらいに大流行の時期があったのでずか、その後まともな評論家などが、血液型診断のインチキやユダヤ商法の根拠のなさなどを厳しく指弾したため、血液型診断とユダヤ商法のことを書いた著述家は、一時パージ(排斥)されたことがありました。そのため、一時影を潜めていたのですが、のどもと過ぎれば熱さを忘れで、また最近盛り返してきたようです。
このようなことになってしまうのは、日本人は、どうも科学的な衣を着せると、相当インチキなことも信じてしまうという弱点があるからではないかと思います。ほかにもたくさんあります。たとえば、酸性食品をたくさん食べると血液が酸性になるというものです。これも全く根拠がありません。もし、酸性食品を多く食べて血液がそのために酸性に傾くという人がいるとすれば、その人はもうほとんど棺おけに片一方の足をつっこんでいる人です。健康な人(いや、不健康なひとでも、後数時間しか命が持たない人以外)ではそんな人はいません。人体の恒常性は、そんなに単純に破られるものではありません。無論このここと、野菜もたくさん食べたほうが健康に良いという栄養学の話とは全く別次元です。(私は、理学部生物学科生理学講座の出身なものですから、このへんは相当うるさいです。)
血液型診断を信ずるだけでも、欧米の人から見ると知的水準が低いとみなされるかもしれないというのに、たとえ日本国内で血液型診断の話が許容させれいるとしても、血ハラ(血液型ハラスメント)をする人を私は直接みたことがないですが、もしそんな人がいるとすれば、私から見ると頭が悪いばかりでなく下品です。すぐやめましょう。あるいはやめさせましょう。昔、ある大手電気関係の会社で血液型をもとにプロジェクトを組んだ社長さんもいらして、実際に効果があったなどと話されていたそうですが、非常に問題です。あるまじき愚行です。
福岡では、自動車学校の講師が馬鹿な血ハラ発言をしたそうです。
http://www.j-cast.com/2007/08/07010089.htmlインチキ報道で問題を起こした、あの関西テレビの「発掘あるある大辞典」の中でも血液型でグループ分けをして違いがでたなどという全くインチキな実験をしていました。納豆ダイエットだけがことさら大きく報道されましたが、私は血液型のインチキ実験の方が、余程問題だと思います。皆さんも、この狭い日本の一部の人に流布する血液型診断などくれぐれも信じないようにしてください。