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2013年12月1日日曜日

【経済学101】間違ってたときにすべきこと―【私の論評】日本にも金融緩和反対派がたくさんいて、こちらもどうして間違えたのか説明する人がいない!彼奴ら増税で経済が腰折れしたら、大騒ぎするだろうが、まともに信じちゃいけない(゚д゚)!

【経済学101】間違ってたときにすべきこと
by ポール・クルーグマン

ポール・クルーグマン博士
評論家の Barry Ritholtz がこの前,オンラインの文章で思い出させてくれたように,通貨毀損とインフレを警告する例の公開書簡がでてから3年目を迎えた.この書簡は,連銀の量的緩和政策が悲惨な帰結をもたらすだろうと警告していた.あからさまに間違ったわけだ.

それに,この書簡をいま読み直してみると,執筆陣はいったいどういう経済モデルを念頭においていたのか,不思議になってしかたない.著者たちはこんな風に書いてる:「計画されている資産購入は,通貨毀損とインフレのリスクを冒している.また,この政策によって,雇用推進という連銀の目的が達成されるとも思えない」

じゃあ,拡張せずしてインフレ促進的になるってこと? いったいどういう風に機能すると思われてるんだろう?

Ritholtz氏は,その議論のなかでこうした連中に耳を貸すべきでない理由としてこの間違いぶりを取り上げている.たしかに,注意信号にはちがいない.でも,ぼくはこんな風に考えてる.人々が間違ってるかに目を向けるだけじゃなく,自分の予測どおりに事態が展開しなかったときにその人がどう反応したか見ておくべきなんだ.

進行中の事態について文章を書いていながら一度たりとも間違ったことがないとしたら,ようするに十分に突っ込んだことを書いてないってことだ.世の中いろんな物事が起こる.ときに,自分が起こると思ってなかったことだって起こるものだ.

じゃあ,そういうとき,どうするの? そんなこと言いませんでしたよって言い張る? 批判してくる相手に食ってかかって,被害者ぶる? それとも,どこがどうして間違ったのか探り出して,それにしたがって自分の考え方を修正する?

これまでの年月,ぼくは何度も間違った.たいていは小さいことでのまちがいだったけど,ときには大きなまちがいもやらかした.1998年以前に,ぼくは流動性の罠なんて真面目に心配するようなことじゃないと思ってた.日本の例を見て,自分は間違ってたと悟った.それからやがて,流動性の罠はたしかに大問題だと結論づけるにいたった.2003年に,アメリカは潜在的にアジア危機方式の信頼の喪失に見舞われるおそれがあると考えていた.実際にはそうならなかったとき,ぼくは自分のモデルを考え直して,外国通貨での債務が決定的に重要だと理解して,見解を改めた.

ユーロの場合はちょっとちがう:緊縮と内的切り下げの戦略についてぼくはすごく悲観的だった.この戦略はひどいコストを伴うとぼくは考えていた――そして,その考えは完全に正しかった.また,このコストは政治的に維持できなくなり,ユーロそのものの危機につながるだろうとも推測していた.少なくともここまでのところ,ぼくはまちがってる.ぼくの経済モデルうまく機能してるけれど,暗黙裏の政治的なモデルはよろしくなかった.――まあ,そんな感じ.

2010年の公開書簡に名を連ねていた面々のうち,間違いを認めてどうして間違ったのか説明した人が誰かいるだろうか? そう,誰か1人でもいる? ぼくの知るかぎりゼロだよ.

ここにいたって,これは知的議論にとどまらなくなる.人格の問題になるんだ.

【私の論評】日本にも金融緩和反対派がたくさんいて、こちらもどうして間違えたのか説明する人がいない!彼奴ら増税で経済が腰折れしたら、大騒ぎするだろうが、まともに信じちゃいけない(゚д゚)!

民主党の反省会は意味がなかった本当の反省は間違いを認めて間違った理由を明確にすることだ

これは、アメリカの話なのですが、日本でも全く同じようなことがありました。そうです。安倍総裁がまだ総理になる前から、金融緩和をするといいだすと、金融緩和すると、ハイパーインフレになるぞと脅したり、金融緩和しても、銀行にお金が滞留するだけで何もかわらないとか、国債が大暴落すると脅したりとか?いったいあの人たちは、今頃どうしているのでしょうか?クルーグマン氏がいうように、この人たちが間違いを認めて、なぜ間違ったかを説明しない限り、知的議論にとどまらず、人格の問題になります。

とにかく、まともなマクロ経済学で教える、不景気のときには、金融緩和と財政出動をしなさいという理論(中には、財政出動だけすべきとケインズが言ったなどという似非ケインジアンなるものもいます)に対して、真っ向から反対する人々が日本にも大勢いました。このブログでもいくつか取り上げました、その典型的な例をこのブログにも掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。(一つだけ、外国のものもあります)
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【安倍自民大勝利…永田町時限爆弾】アベノミクス支持者の卑劣な予防線―【私の論評】卑劣な八幡、新手法でアベノミクスを頓挫させようと試みるも、論拠があまりに幼稚か?
話題沸騰! あの『デフレの正体』の著者・藻谷浩介「里山資本主義」で日本は復活する―【私の論評】藻谷ファンタジー炸裂!増税推進派を含むアベノミクス反対派の思想的背景は結局空想的社会主義によるファンタジーか?そんなことでは、何も解決できない(゚д゚)!
(論文)日本の人口動態と中長期的な成長力:事実と論点の整理 :日本銀行 Bank of Japan―【私の論評】出た出た、日銀得意の嘘レポート!!

このブログの過去の記事検索すると、出てくるわ、出てくるわ!政治家としては、民主党の海江田代表、前原氏の円高は日本の円高はサプライチェーンの寸断という説とか、IMFから、池田信夫氏による金融緩和無効説とか、それにマスコミによる国債暴落話、紫おばさん(浜矩子さん)の不可思議なご託宣から、田村氏によるまるで狼少年のような新聞のお話、八幡氏によるアベノミクス派を卑劣モノ呼ばわりする理解不能の主張、アベノミクスに公然と反論する藻谷氏による「里山ファンタジー」、日銀によるデフレ人口減説という奇妙奇天烈説などなど、摩訶不思議、理解不能できりがないのでこれくらいにします。

それにしても、この記事に掲載したのはほんの一端に過ぎず、マスコミも、いわゆる似非識者の人たちも、こぞって、金融緩和しても無効とか、かえって駄目になるとか、さんざんぱら言っていましたが、現在の状況はどうでしょうか、昨年の今よりははるかに良いです。それは、経済指標が明らかに示していて、否定のしようがないです。そうして、来年4月に増税する直前の3月まで、間違いなく経済は上向き続けます。

この状況を上の記事で金融緩和を批判してきた人たちは、どう見ているのでしょうか?まだ日本は、デフレから脱却できてはいないものの、金融緩和をする前から比較すると随分良くなっています。今四半期も、特にこれから何も特別なことがない限り、さらに上向き続けることになり、速報値が出される頃には明らかにさらに良くなっていると思います。

しかし、彼らは未だに何も釈明しようとも、なぜ間違ったかも、誰も説明しようしもしません。これは、本当に知的議論にとどまらず、人格の問題です。

そうして、私はあらかじめ予告しておきます。これら恥知らずどもは、今は地下にもぐって何もいわず、来年の4月以降に増税で経済の腰が折れ始めたとたん、増税のことなど無視して、それみたことかと一斉に「金融緩和批判」「アベノミクス批判」そうして、「安倍総理批判」を執拗に繰り返すことになります。

金融緩和しても駄目だとか、増税などのことは無視して、あるいは増税による景気悪化効果など巧妙に隠蔽して、金融緩和に効果がないことをさかんにまくしたてることでしょう。これに関しては、さらに新手の似非ケインジアンが、金融政策に効果なし、財政政策だけ効果ありなどと、奇妙奇天烈な説をさかんにまくしたてています。とにかく相手が誰であろうと、日本が駄目になるようなことに導く発言を、金融緩和の効果が明らかに統計上にも表れている現在出来ないぶん、増税で景気が腰折れしたとたん、それみたことかと、百倍返しでいいたて、はやしたて、安部総理を潰しにかかることでしょう。

ほとんど人格破綻のリーガル・ハイのキャラクター?

しかし、良く考えてください、彼らはの金融緩和をして経済が上向いても、いっさい自分が間違えたとは認めず、間違えた理由も説明しない、傲慢な人格破綻者です。このようなものを信じてはいけません。

来年の4月以降、雇用が悪化したり、景気が停滞したとすれば、それは金融緩和が間違いなのではなく、増税が間違いなのです。本来は、増税せずに金融緩和と財政政策の両輪を動かせばよかったのですが、増税のために経済が落ち込むのです。連中は放置しておけば、またぞろ、金融緩和も、挙句の果ては財政出動も効果がないとか、駄目になるとか、格差を助長するなどと言い出すと思います。こんなのは、頭が馬鹿か、あるいは中国スパイかいずれかであり、いずれであっても、もう人格が破綻しているということです。

20世紀最悪の人格破綻者ヒトラー

人格破綻者の言うことを信じる必要はありません。私はそう思います。皆さんは、どう思われますか?

本日は、関連記事すでに上にたくさん掲載しましたので【関連記事】は掲載しません。

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