一時デコメのミニノートが流行った時期もある・・・・・ |
ギズ読者の皆さまは、いまでも日頃からネットブックをフル活用してたりしますか? えっ、ネットブックか。そんなのあったよねぇ。でももういまはiPadしか持ち歩いてないし~
どうやらそんなトレンドが主流になってしまっているみたいですよ。このほどABI Researchが発表した調査レポートによれば、今年の全世界のネットブックの総出荷台数は3200万台と予想されています。一方、タブレットの年間総出荷台数は、その倍近い6000万台に達して、初めてネットブックを上回っちゃうようですよ。ちなみにこのうち約7割のタブレットがiPadもしくはiPad 2で占められてもいるそうなんですけどね。
ネットブックとタブレットは基本的に異なるセグメントでもあるものの、人々が興味を抱いているデバイスの主導権の移り変わりを示唆している。タブレットの平均的な販売価格はネットブックの倍以上となるため、このタブレット人気は低販売価格によって引き起こされたものではない。そして、ネットブックとタブレットの人気が、この先再び逆転するような流れになることはないだろう。
世界的にはネットブックは、今後もPCの普及が遅れている発展途上国などで根強く売れるとされているものの、欧米、日本、韓国など、タブレットが人気を博してきた先進国でネットブックは消え行く運命にあるみたいですね~
参考記事:http://www.bgr.com/2011/10/24/abi-tablet-shipments-exploded-in-q2-to-surpass-netbooks-for-the-first-time/ [BGR] ギズモードより
【私の論評】いろいろな条件が重なっている?!実は、まだまだこれからかもしれない?
いわゆる、ネットプックなんとなくわかるのですが、では、その正確な定義は、といえば、なかなか難しいところがあります。
定義としては、以下のようになると思います。
ネットブックは、ネットワーク機能を備えてインターネットに接続し作業する事を主な用途とした、比較的安価で小型軽量なノートパソコンの呼称(カテゴリー)である。
2007年10月に発売されたASUSのEee PCが、最初のネットブックとされる。ただし「ネットブック」の呼称が初めて使用されたのは、2008年3月にインテルが自社CPUであるIntel Atomについて語った際である。この時点ではインテル自身もあまり明確に定義しておらず、「インターネット利用に特化した低価格モバイル」程度の意味だった(詳細は後述)。なおASUSを含めたネットブックメーカーは「ネットブック」という呼称を必ずしも使用していない。
Asus EeePC |
ミニノートとネットブックはほぼ同義語として使われていますが、ミニノートパソコンの場合、本来のモバイルノートパソコンの一番小さなサイズを指す場合もあるので確認が必要です。
少しややこしいのですが、ミニノートやネットブックと混同されやすい製品に「UMPC(Ultra-Mobile PC:ウルトラモバイルピーシー)」があります。
UMPCとは、2006年にマイクロソフトやインテルなどが発表したタブレットPCの一規格で、携帯電話やスマートフォンとモバイルノートパソコンとの中間的な製品です。
タブレットPCは、「iPad」に代表されるハンドヘルドタイプのタッチパネル式PCで、UMPCの特徴もタッチパネルにあります。はっきりいってしまえば、あまり明確な定義はないようです。それに、ひところから比較すると、いわゆる普通のノートパソコンも現在ではかなり低価格となり、ネットブックとあまり区別のつかないものもでてきています。特に価格帯でいえば、5~6万円前後では、これを単に、ノートパソコンと呼ぶのか、ネットブックと呼ぶのかグレイな部分があります。
ただし、ネットブック、ミニノート、UMPCを一括して「ネットブック」として扱うこともあり、性能面での差別化も困難です。
私も、数年前に、いわゆるネットブックを購入しましたが、これは、機能的には、ハードディスクも160Gあり、当時としては、ノートブックの安いものという感じでした。CPUは省電型のもので、多少性能が落ちるものでした。メモリも、当時としては、1Gで、後で2Gに交換しました。
CPUが劣るなどのことから、私は、このネットブックは、やはり、ノートブックの安いものという感覚です。ハードディクスなどついていなくても、CPUはもっと速いほうが良いと思います。そうであれば、ネットブックという感じがしたものと思います。
今は、ノートパソコンとネットブックの差異が不明利用になっているのかもしれません。その原因としては、やはり、本来ネットブックの真打となるはずだったChrome OS搭載のパソコンがあまり販売されていないということにも原因があると思います。
本日、Amazon.JPをみてみましたが、以前掲載されていた、Chrome OS搭載のパソコンがもう姿を消していました。こころみに、Amazon.comをみてみると、3種類のみ掲載されていました。それが、以下のものです。
価格は、349ドルでした。性能は、以下のようなものでした。
11.6” HD Widescreen CineCrystal™ LED-backlit LCD: (1366 x 768) resolution, 16:9 aspect ratioなかなか、良いスペックで、価格もかなり安いです。インターネットでクラウドを主に使うというのであれば、十分すぎるほどの性能です。 私も、今ネットブックもiPadも持っていなければ欲しいです。ただし、各社とも、いまは、タブレットが全盛なので、いまはそちらに注力しているのだと思います。
Dual-core Intel® Processor
2GB DDR3 Memory
Intel® Graphics Media Accelerator 3150
16GB Solid State Drive
1.3 Megapixel HD Webcam (1280 x 1024)
High-Definition Audio Support
Two Built-in Speakers
802.11a/b/g/n Wi-Fi CERTIFIED™
2- USB 2.0 Ports
1- HDMI™ Port
Full-sized Chrome Keyboard with dedicated keys for the web
Oversized, Multi-touch Touchpad
Memory card slot for storing photos, music, and video
6 hours of continuous use
3.2 lbs (system unit only)
何か、このChorme OS、随分と待望されていたのですが、いろいろモタモタしているうちに、iPadが発売された感じになり、いわゆる、クラウドを用いるデバイスは、タブレットというような既成概念のようなものができあがってしまったようです。しかし、本来であれば、こうしたネットブックのようなものが先に普及してから、タブレットが普及してもおかしくなかったのが、iPadがでてきて、すべてが変わってしまったようです。
しかし、皆さんも使ってごらんになれば、わかるでしょうが、やはり、今のところフルキーポードは、入力として、最も速いと思います。iPadは、iOS5によって、はじめて、日本語のフリック入力が実現されたのですが、それでも、フルキーボードにはかないません。タブレットなどは、どうしても、こうした入力デバイスという面では、不便です。では、タブレットに、キーボードをつければ良いのではないかという話にもなりますが、であれば、割高になってしまいます。やはり、最初からある程度CPUは高性能で、フルキーボードのものも欲しいという需要は十分あると思います。
だからこそ、下のようなタブレットも出てきたのだと思います。普段は、ノートPCのように使い、また、あるときは、タブレットとして使うことができるというものです。
となると、今は、タブレットが全盛のようですが、いわゆる、ネットブックの需要もいずれは、出てくるものと思います。次世代には、このようなパソコンが売れるか、あるいは、タブレットと、ネットブックの両方を所有する人も増えてくるのではないかと思います。いずれにせよ、デバイスの中身は、iPadなどのタブレットPCでありながら、外観は、ノートパソコンもしくは分離型というのもかなり売れるようなると思います。これに近いものは、すでに販売はされていますが、市場的にはまだまだです。
これとは、全く異なる業界の話ですが、一昔前は、薄着がはやりましたが、今では、この傾向は薄れつつあります。若者でも、重ね着をして寒さに備えるようになりました。そうして、若者などは、ヒートテック全盛という感じですが、それと対照的に昔からの綿素材などの下着もかなり売れているそうです。商品でも、あるものが売れると、反動として対極的な商品も売れるということです。
ヒートテック・レギンズ |
今でも重ね着用としても人気のある面素材のTシャツ |
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