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2008年6月15日日曜日

2009年函館開港150周年です!!

なっちゃんRera 函館港入港


函館開港150周年とは
函館市は2009年に開港150周年を迎えます。これは、米・英・仏・蘭・露との修好通商を定めた「安政の5カ国条約」の発効から数えて150年目に当たります。このブログでも、「函館開港150周年事業」の公式バナーを、左縦長のレイアウトの一番上に設置しました。これをクリックすると、函館開港150周年事業の公式サイトに飛びます。函館の情報や、事業の情報、その他イベントなどの情報も豊富です、皆さん是非クリックしてください。

安政の5カ国条約とは、鎖国状態にあった日本が5つの港(函館、新潟、横浜、神戸、長崎)を開港しそれらの港において自由貿易を行うと定めた条約のことです。

この条約は1859年(安政6年)に発効し、函館(当時は箱館)港はその年の6月2日に国際貿易港として正式に開港しました。函館市ではこの日を新暦に当てはめた7月1日を「開港記念日」と定めているため、2009年7月1日が函館開港150周年の記念日に当たります。

函館市ではこのため2009年を「開港150周年」と位置付け、2008年から2009年にかけて記念イベントを挙行いたします。



「函館とみなと」のあゆみ 略年表

1793年(寛政5年)

ロシア使節ラックスマン、エカテリーナ2世号で入港(函館港への初めての外国船の入港)

1854年(嘉永7年・安政元年)

ペリー、浦賀に2度目の来航。日米和親条約が結ばれ、下田と箱館の開港が取り決められる。
ペリー箱館来航
、箱館港の測量や上陸しての買い物などを行う。

1855年(安政2年) 和親条約に基づき、外国船に対する薪水・食料等の供給などのため和親開港
1857年(安政4年) 続豊治、日本初の洋式船「箱館丸」を建造
1858年(安政5年) アメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランスとの修好通商条約締結
1859年(安政6年) 前年の修好通商条約締結に基づき、長崎・横浜・箱館を我が国初の国際貿易港として開港
1868年(慶応4年・明治元年) 榎本武揚ら旧幕府勢力、艦船8隻を率いて品川沖から脱走。箱館に上陸して五稜郭を占拠。松前を攻略して蝦夷地を平定、軍事政権を樹立する。
1869年(明治2年) 明治新政府軍の総攻撃により榎本武揚以下全員降伏。五稜郭を開け渡す
1873年(明治6年) 函館・青森間に定期航路を開設
1903年(明治36年) 函館船渠株式会社(現函館どつく)に乾ドック完成
1908年(明治41年) 青函連絡船「比羅夫丸」就航、国鉄青函航路がはじまる
1935年(昭和10年) 7月1日を開港記念日と定め、第1回港まつりを実施
1945年(昭和20年) 米軍艦載機の空襲を受け、青函連絡船全船壊滅
1951年(昭和26年) 函館港が重要港湾に指定される
1952年(昭和27年) 北洋鮭鱒漁業再開(戦後の初出漁)
1964年(昭和39年) 函館・大間間に初のカーフェリー就航
1980年(昭和55年) 人工島「緑の島」建設開始
1988年(昭和63年) 青函トンネル津軽海峡線開通、青函連絡船が80年の歴史に幕を閉じる。青函トンネル開通記念博覧会を開催
1992年(平成4年) 開港記念館(旧イギリス領事館)開館
1996年(平成8年) 「緑の島」一般公開
1997年(平成9年) 函館湾岸大橋(ともえ大橋)開通
2002年(平成14年) 港町ふ頭岸壁(-14m)供用開始、
2005年(平成17年) 函館・釜山間定期コンテナ航路を開設
2007年(平成19年) 函館・青森間に高速フェリー「ナッチャンRera」就航
2008年(平成20年)

高速フェリー「ナッチャンWorld」就航、高速フェリー2隻体制に。
開港150周年プレイベント「開港5都市麺フェスタ」開催(10月)

2009年(平成21年)

函館開港150周年。記念式典開催(7月1日予定)。
記念イベント開催(8月予定、詳細は検討中)。


150周年と開港5都市


安政の5カ国条約において開港されたのは5都市ですが、2009年を開港150周年と明確に位置づけて各種の取り組みを進めているのは横浜と函館の2市のみです。

開港5都市は「日本開港5都市観光協議会」を構成して各種の親善・有効・PR活動を行ってきましたが、開港150年については残る3都市には見解の相違があるようです。

そもそも安政の5カ国条約の期限であった1859年に実際に開港したのは函館・横浜・長崎の3港でした。神戸と新潟は準備が遅れたことと攘夷運動の高まりなどから、開港の延期を諸外国に要請するなどし、実際の開港は9年後の1868年までずれ込みました。したがって両市は2009年を開港150周年とは認定していません。ちなみに神戸は2007年に開港140周年を祝っています。


では「函館・横浜・長崎」は間違いなく開港150周年を迎えるのかと言えば、そうでもないよう。長崎市では1571年にポルトガル船の寄航を承認したのをもって「開港」としており、すでに開港436年を経ていると主張しているとのこと。

それぞれのお家の事情やいままでの経緯から、開港5港が2009年にこぞって150年の祝賀ということにはならないようです。

ところで、伊豆の下田は日米和親条約(1854年)が同市の開港という認識のもと、2004年に開港150周年を大々的に祝賀しました。米国もどうやらこの1854年(ペリーの2回目の来日)を日本の「開国」ととらえているようで、同国では同年に日米修好150年の祝賀の行事が行われたようです。

ちなみにペリーの来航によって締結された日米和親条約で開港されたのは下田と函館の2港です。というわけで、本来は「開港5都市」の前に「開港2港」があり、函館も下田と同じく2004年に“開港150周年”を迎えているのですが、函館市ではこの時の開港は「薪水の提供に過ぎず、厳密な意味での通商の開始ではない」という解釈をしており、開港150周年の基点とはみなしていません。

何はともあれ、函館市は2009年に間違いなく開港150周年を迎えます。函館というまちの成り立ちに「開港」は不可欠の要素でした。150年という節目を次の世代への一里塚として、函館にとっての「開港」と「国際化」の意味を再度検証しましょう。そして、函館市民としてこうした貴重な機会に巡り会えたことを存分に活用して函館の新しい魅力を発見し、創出し、発信していきたいものです。

函館から新しい食文化の発信をする?

以前もこのブログに掲載しましたが、函館は150年前から開港し、日本でははじめて、コーヒーが入ったとか、ジャイモなども一番最初でした。横浜などのように外国人居留地も存在せず、外国人とその当時の函館市民は互いに入り混じって住んでいました。これが後の函館に大きな影響を与えました。

このような函館には、食文化も早い時期に入っており、日本で一番最初のフレンチレストラン、雪河亭もできました。この雪河亭は今でも、五島軒に引き継がれています。

こうした、函館には、もともと海の幸に恵まれていたことも、あいまって独特の食文化を持つに至りました。そのため、レストランなどの全国チェーンはなかなか、入ってくることができません。そのためか、未だ大手のファミリー・レストランなど函館市内にはありません。ピザハットも最初は函館にピザ・レストランを出店しましたが、撤退し今から5年ほど前に宅配ピザとして再進出しました。マクドナルドも一度撤退した後に、再チャレンジで入ってきたものがいまは継続できています。ちなみに、モス・バーガーは一度も撤退することなく現在に至っています。

ピザテンフォーは、函館発祥ですが、やはり函館の独特の食文化にはぐくまれてきたのでしょうか。他のピザ宅配と比較すると、独自のコンセプトといっても良いコンセプトのピザです。独自のコンセプトとはいいながら、今でいうところのファストカジュアルに近いものでした。ただし、海外から輸入したものではなく、独自で開発していますので、私は敢えて「元祖和風ファストカジュアル」と呼んでいます。

ビザテンフォーの本部である、オーディンフーズは、いずれこうした函館の地の利を活かした、独自の事業を展開することになると思います。ここには、詳細を掲載できませんが、おそらく、日本人の食文化を変える革新的なものになると思います。かつて、ダイエーが先発でGMS(General Merchandise Store の略:イオン、ダイエー、イトーヨーカドーのように、幅広い品揃えをするスーパー)が取り組んできた、「日本のどの家庭にも牛肉を食べられるようにする」といったような試みにも相通ずるイノベーティブ(革新的)であり、日本最後のフロンティア(手付かず)市場の開拓ということになると思います。それも、函館という特殊な地域で最初の事業が生まれたということに大きく影響されていると思います。いずれ、皆さんにも発表できる日が来ると思います。その日を楽しみに待っていていただきいと思います。

以下に関連記事を掲載します。

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■函館はイカではない?-『根ぼっけ』こそ函館名物?

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■ファストカジュアルって?-テンフォーは?

■函館・渋谷の人口比較など

■ビジネスモデルのターゲット(渋谷で飲食店を出店する場合)

■ビジネスモデルのターゲット(2)

■ビジネスモデルのターゲット(3)

■函館の少し違う食文化

■函館の少し違う食文化(2)


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