北朝鮮のミサイル発射基地(クリックすると拡大写真をご覧になれます)
故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の告別式が行われた29日、北朝鮮は日本海に向けて新型の地対空ミサイルを発射した。政府筋は「29日午後6 時12分ごろ、北朝鮮は咸鏡北道花台郡舞水端里のミサイル基地から日本海に向けて、現時点では知られていない新型の地対空ミサイルを発射した。この日発射さ れたのは1発だ」と明らかにした。このミサイルは射程距離100キロから160キロの北朝鮮が独自開発を行った新型か、あるいは最大射程距離が250キロ 以上に達する旧ソ連製のSA5ミサイルを改良したものと推測されるという。この消息筋が説明した。北朝鮮の新型地対空ミサイルは、日本海上で北朝鮮の核実験 やミサイル発射を監視するために偵察活動を行っている米国のRC135、WC135などの偵察機をけん制するためのもの、と韓国軍当局は推定している。
これに先立ち、北朝鮮は25日午前中に核実験を行った直後、午 後5時3分ごろに江原道元山から地対艦ミサイルを2発、26日には咸鏡南道咸興市近くの新上里から地対艦ミサイルなどの短距離ミサイルを3発、発射した。 2回目の核実験以降、これまでに北朝鮮が発射した短距離ミサイルは合計6発となった。
また米国時間の29日、米国防省関係者は「北朝鮮が長距離ミサイルの発射を準備する動きを衛星写真で捕捉した」とAFP通信のインタビューで語った。
北朝鮮の長期戦略が見えてきた?
最近の北朝鮮の行動をみていると、いろいろな見方ができますが、私の中である程度見方が固まってきたので掲載させていただきます。
以前にも、北朝鮮がこのままであれば、いずれ武力介入ということになるだろうという見方は変わりません。しかし、北朝鮮の長期戦略に関して新たな推測をしてみたいと思います。
このブログにも以前掲載しましたが、先のミサイル発射の時に、1段目と2段目の継ぎ目から燃料漏れのようなものが見えたのに気づかれたでしょうか?
その推論とは、あの噴射は、実は北朝鮮の意図を表明しているのではないかということです。わざと、燃料漏れを見せたということです。もし技術的な問題があるのなら、恐らく噴射の動画は見せなかったでしょう。おそらく、動画撮影の失敗に備えて何台かのカメラを設置してあるでしょうから、他の動画をみせるか、燃料が噴出す直前の動画と、噴出した後の動画を継ぎ足すなど、なんらかの操作をして、失敗はみせなかったものと思います。あるいは、打ち上げてから時間が経過して、勢い良く飛んでいる様だけを見せたかもしれません。
しかし、わざわざ見せたというところを、良く考えなければなりません。ご存知のようにオバマは、核兵器廃絶を訴えています。この意味するところは、実は軍備はとてつもなく経費がかかるものです、その中でも核兵器は、つくるにも維持するにも膨大な経費がかかります。オバマとしては、この100年に一度の金融危機にある最中になるべく軍事には投資したくないという考えがあります。その中でも、核兵器はさいたるものです。だから、これからなるべく核兵器には金をかけたくないというのが本音です。
そうした、オバマの意図を見抜いた、北朝鮮側が、わざわざ燃料漏れを演出して見せたというところに問題の核心があります。あの狡猾な北朝鮮が、燃料漏れを意味もなしに公開するはずはありません。私のような素人でも、動画をみただけで、何の補足説明がなくても、あの燃料漏れに気づきました。あの燃料漏れを素人はともかく、技術者が見逃すはずがありません。
さらに、北朝鮮の今回の核爆弾はその後の観測などで、広島や長崎型の1/3~1/5程度の威力しかないといわれています。比較的小型のものです。
すなわち、北朝鮮は、北朝鮮の核弾頭は、燃料漏れを起こすことから、遠くまでは飛ばないし、飛ばせるつもりもないので、とてもアメリカを狙えるほどのものではないことを表明し、しかも、小型であることをアピールしたのです。
要するに、北朝鮮はアメリカに対して、あの打ち上げと、今回の核爆発実験により「我々の核弾頭は、小規模であり、さらには、飛距離も短くてアメリカまでは届かない」ことをアピールしたかったのです。
さらには、将来的にもそのつもりであることを、わざわざ燃料漏れを演出してみせてはっきり示したのだと思います。打ち上げの後で、北朝鮮の主任技術者がテレビにでで「今回の打ち上げは大成功だった」と誇らしげに語っていましたが、これ、このことをいいたかったのかもしれません。そうした、ことを考えながら、もう一度打ち上げの動画をみてみると、素晴らしいプレゼンテーション・ムービーにも見えてきます。
また、アメリカは、インドの核兵器所有を結局は認めました。これは、インド政府や、在米インド人の長年の努力の賜物によるものてすが、インドの現在の核兵器などの状況を考え合わせると、北朝鮮の狙いがさらにはっきり見えてきます。
要するに、北朝鮮は、小型で飛距離の短い核兵器に関して、インドのがアメリカに認めてもらったように、北朝鮮にも認めてもらいたいという意思表示をしたということです。
アメリカには害はないが、韓国、日本、中国に関しては中心部、ロシアに関してはその一部が標的に入る核兵器をアメリカに認めてもらい、北朝鮮付近での覇権を維持したいとか、いざというときに強力な外交カード切れるようにしておきたいというのが北朝鮮の腹です。
そう考えると、いろいろなことがつじつまがあってきます。もし、そうでないとすれば、どう考えてもつじつまのあわないことがたくさんあります。
そのような目でみてみると、例の核爆発実験は、何も驚くに値せず、先のテポドン打ち上げの後に核爆発実験も行っており、今回もロケット打ち上げの後の予定帳場で核爆発実験を行ったもとの考えます。上の記事にあるような、小型ミサイルの発射も前回も行ったことであり何も変わりはなく、予定帳場の行動であったのだと思います。というより、金正日氏の容態が悪い現在北朝鮮が取れる唯一の合目的的な行動であったに違いありません。
先のテポドンとの違いといえば、燃料漏れがあったことだけです。北朝鮮の核弾頭開発は、あの先のテポドンの打ち上げのときから、その意図は変わらず、「小型短距離核弾頭で北朝鮮近隣での覇権を維持したい」ということであり、今回は、それに加えて「アメリカに対して危害を加えるつもりは、全くない」という意思の表明だったのです。
これに対して、日本がとるべき道は、やはり、先に私が述べたように、日本が直接参加しないまでも、国連軍という形をとってでも、武力行使をする道を残しておくこと。もっと進めれば、日本が核武装をすることだと思います。日本は核武装をしようと思えばすぐにできます。しかも、その能力は世界一といっていいくらいで、特に地下鉄や地下道の技術は進んでいますから、巨大な地下核施設をつくれば、世界一のものができます。地下基地にすれば、どこにミサイルがあるのか、どんな進んだ国でも探知することはできません。その意味では、迅速に動くことができる難航不落の核基地をもつことができるわけです。
日本は、このような技術をもっていながら、なかなか外交カードを切ったりすることはできません。それには、北朝鮮のような国から、弱者さ故のしたたかさというものでも学びとる必要があると思います。
100年に一度の、金融危機に見舞われているアメリカ、外貨がすっかり引き上げて、金がなくて困っているロシア、本当は喉が手がでるほど日本の投資を期待しているロシア。今こそ、北朝鮮を見らなって、これらの国を恫喝(言葉が物騒なので、外交カード切るでも良いと思います)すべきです。
恫喝の方法としては、北朝鮮がこのまま核弾頭の開発をすすめ、廃棄する意向がないとか、拉致問題に関しても誠実に対応するつもりがないのなら、いずれロシア、アメリカは北朝鮮を武力で鎮圧すると日本に確約すること。もし、その確約ができないというのなら、日本は、アメリカやロシアに関して、今後資金などの提供は見合わせるし、日本独自で核武装することを伝えることです。それは、何も表舞台でやる必要はありません。舞台裏でやるだけで十分だと思います。
世界の平和はもとより、日本の平和も理想論などで得られるものではありません、国の平和とは今でこそ武器を使うような権力闘争はほとんどありませんが、どのような形であれ、結局は激しい権力闘争の連続の果てに得られるものです。水と平和はただで得られるものではないのです。日本の政治家や、外交官はこれを肝に銘じて、努力していただきたいものです。これが、本当のあなたたちの仕事であり、使命であり、存在価値あるのですから。
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