東日本大震災と日本経済について、鈴木淑夫氏に対するインタビューがYouTubeに掲載されていましたので、本日はそれを掲載します。
鈴木淑夫氏は、日本のエコノミスト、政治家。衆議院議員 (2期)を務めた。経済学博士(東京大学)。鈴木政経フォーラム代表です。
日本銀行、また野村総研時代はエコノミストとして、また政治家になってからは新進党の小沢一郎党首の下で「明日の内閣」の大蔵経済企画大臣をつとめるなど、経済政策の提言を積極的に行ったことで知られましたた。
『金融政策の効果』で第10回日経・経済図書文化賞を受賞しています。
動画NO1.【鈴木淑夫インタビューNO32】
2011年3月11日(金)午後2時46分、三陸沖を中心として、マグニチュード9に及び巨大地震が、東日本を襲った。間髪を入れず被災地を大津波がやってきた。地震研究者も経験がない想定外のことが起き、さらに福島にある原発がダメージを受けた。3月14日(月)、15日(火)には、株式市場が、1万円を割り込んで、一時8千2百円まで売られた。日本経済の前途を読んでの、市場が反応した結果だ。今回の大震災が日本経済に与える影響を、戦後の日本経済を分析してきた鈴木淑夫博士に、緊急インタビューを試みた。(佐藤弘弥記)
動画NO2.【鈴木淑夫インタビューNO33】
東日本大震災の後、円が売られると思いきやドルだけではなく、各国通貨に対し、円高で推移している。この理由について、鈴木淑夫氏は、世界が、日本が大震災から立ち直ってくると考えているからと明快に語る。さらにその時には、日本に膨大な規模の復興需要が生まれるから、世界の投資家たちは、そのことも見越して、円が買われていると分析する。ただし日本社会の復興のプロセスが、機能するためには、無用な対立を乗り越えて、早急に復興財源を与野党が合意するような政治主導が前提になると語った。(佐藤弘弥記)
動画NO3.【鈴木淑夫インタビューNO34】
鈴木氏に、大災害下の日本の金利と物価、デフレの動向について聞いた。まず短期金利については下げ余地がない。長期金利については上がる傾向があるが、日銀はこれを押さえる政策を打つはず。デフレについては、既に大震災前に、中東の市民革命などの騒乱によって、原油価格の高騰があり、又食糧価格の上昇が続き、輸入コストプッシュ型の物価上昇(企業が輸入原材料の上昇に押される形で)傾向が見られた。この状況下で大震災が来たため、デフレは早い時期に解消に向かうはず。企業は輸入価格の上昇に押される形で価格に転嫁する。これによって消費者心理も冷えみ、景気にはマイナスに働く可能性がある。このような現在の基礎的条件を読んで、政府と日銀は景気が好転するために、大胆かつ柔軟な政策で対応する必要がある。(佐藤弘弥記)
鈴木淑夫氏に、まもなく始まる戦後復興以来の大型復興計画について、全体の骨格を語ってもらった。まず鈴木氏は、自身が経験した戦後復興の経緯を踏まえて、今回の未曾有の災害を、日本人が乗り越えることは間違いないと断言した。その証拠に、円が予想以上に買われている。災害直後に起こっている予想以上の円高も、日本に対する世界の評価と考えるべき。もちろん、急激な円高は阻止しなければならない。しかしある程度の円高水準ならば、復興の過程で、復興原材料を安く購入できるというメリット(交易利得の発生)もある。なるほど、経済学に精通した鈴木淑夫氏の冷静沈着な分析に感銘を受けた。(佐藤弘弥記)
【私の論評】増税論者が優勢であっても、回復が遅れるだけ!!日本経済は間違いなくV時回復する!!
私は、以前にもこのシリーズの動画は、良く参照していました。以前の円高のときも、鈴木氏の動画を掲載したことがあります。しかし、震災がおきてから、このシリーズの動画はみていませんでした。
本日たまたま、blekkoで検索していたら、ひっかかり、まさに正鵠を射た内容だと思い、ここに掲載させていただきました。:検索エンジンのblekko、なかなか良いです。これで、検索していなかったら、この動画は見てはいなかったかもしれません。
この動画を見て、地震が起こって以来、日本経済に関して、掲載してきた事柄は正しいと自信を深めることができましたし、この動画にはそれ以外のことも含まれています。皆さんも是非ご覧になってください。ただし、あまり含まれていないこともあります。それは、日本がもともと、財政破綻の淵にはないということです。これに関しては、鈴木さんもっと力説して欲しかったです。そもそも、財政破綻の淵にある国の通貨が買われるとか、期待感でアメリカの株価があがるとか、そんなことはあり得ない話なので、あまりに当たり前なので、特に強調はしなかったのだと思います。
それから、復興には、増税ではなく、建設国債や赤字国債をあてるべきであるとはっき言い切っていた点には、まさに我が意を得たりという思いがしました。当然の事だと思います。復興は一時のことですから、社会福祉などの足りない部分を補うなどというものとは全く性格が異なります。
今回の地震によって、いままで、先進国では最低水準にまで落ち込んできた、公共投資をせざるをえなくなるわけです。それも、震災の復興とあって、今後また同じような災厄が繰り返されないように、現在の最新の技術粋を集めた都市計画に基づき実施することになると思います。
特に今回の被災を受けたところは、最新鋭の現代都市に生まれ変わるわけです。これらの地域は、世界に先駆けた最新インフラを装備することになると思います。そうなれば、他の地域のモデルにもなるわけです。さらには、世界のモデルにもなります。一体どのような都市になるか、興味津々です。
増税した場合、私自身は、悲観的で、二度と日本は、デフレスパイラルから脱却できないかと思っていました。しかし、鈴木さんのこの動画を見て、ただでさえ、現在原油などの商品価格が上昇しているので、良い形ではないですが、デフレが終息する可能性が高いということを再認識したため、たとえ、最悪増税したとしても、いずれデフレは克服されることは間違いないと確信を得ました。
ただし、もしそうなれば、復興が進んでもすぐには、デフレ傾向が解消されず、遅れることになることでしょう。だから、増税は極力というより絶対に避けたほうが良いです。
それにしても、政治の世界では、菅首相が自民党谷垣総裁に入閣を要請するなど、何か、あいかわらず、おかしげな雰囲気ですね。菅さんと、谷垣さんは会談して、建設の復興には増税も視野にいれるということで合意しています。またったく、経済には、トンチンカンな二人です。
要するに今の政治家や、官僚は、変化に対応できないのです。そうして、金は天下の回り物ということがわかっていません。金を考えるときに、国単位、世界単位でものを考えるのではなく、家計や、一企業の会計のように考えているのだと思います。わかりやすくいえば、主婦感覚です。だから経済を考えるにも、全くトンチンカンになるのだと思います。困ったものです。
そうして、この鈴木さんは、衆議院議員であったこともあり、最後には、民主党から立候補して落選しています。この方が、当選していて、入閣して財務大臣になっていれば良かったのではないかとも思ったりしましたが、そうなっていれば、政治力学により、言いたいことも言えなくなってしまうので、価値ある情報源としては、かえって良かったのかもしれないと思います。
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この動画を見て、地震が起こって以来、日本経済に関して、掲載してきた事柄は正しいと自信を深めることができましたし、この動画にはそれ以外のことも含まれています。皆さんも是非ご覧になってください。ただし、あまり含まれていないこともあります。それは、日本がもともと、財政破綻の淵にはないということです。これに関しては、鈴木さんもっと力説して欲しかったです。そもそも、財政破綻の淵にある国の通貨が買われるとか、期待感でアメリカの株価があがるとか、そんなことはあり得ない話なので、あまりに当たり前なので、特に強調はしなかったのだと思います。
それから、復興には、増税ではなく、建設国債や赤字国債をあてるべきであるとはっき言い切っていた点には、まさに我が意を得たりという思いがしました。当然の事だと思います。復興は一時のことですから、社会福祉などの足りない部分を補うなどというものとは全く性格が異なります。
今回の地震によって、いままで、先進国では最低水準にまで落ち込んできた、公共投資をせざるをえなくなるわけです。それも、震災の復興とあって、今後また同じような災厄が繰り返されないように、現在の最新の技術粋を集めた都市計画に基づき実施することになると思います。
特に今回の被災を受けたところは、最新鋭の現代都市に生まれ変わるわけです。これらの地域は、世界に先駆けた最新インフラを装備することになると思います。そうなれば、他の地域のモデルにもなるわけです。さらには、世界のモデルにもなります。一体どのような都市になるか、興味津々です。
増税した場合、私自身は、悲観的で、二度と日本は、デフレスパイラルから脱却できないかと思っていました。しかし、鈴木さんのこの動画を見て、ただでさえ、現在原油などの商品価格が上昇しているので、良い形ではないですが、デフレが終息する可能性が高いということを再認識したため、たとえ、最悪増税したとしても、いずれデフレは克服されることは間違いないと確信を得ました。
ただし、もしそうなれば、復興が進んでもすぐには、デフレ傾向が解消されず、遅れることになることでしょう。だから、増税は極力というより絶対に避けたほうが良いです。
それにしても、政治の世界では、菅首相が自民党谷垣総裁に入閣を要請するなど、何か、あいかわらず、おかしげな雰囲気ですね。菅さんと、谷垣さんは会談して、建設の復興には増税も視野にいれるということで合意しています。またったく、経済には、トンチンカンな二人です。
要するに今の政治家や、官僚は、変化に対応できないのです。そうして、金は天下の回り物ということがわかっていません。金を考えるときに、国単位、世界単位でものを考えるのではなく、家計や、一企業の会計のように考えているのだと思います。わかりやすくいえば、主婦感覚です。だから経済を考えるにも、全くトンチンカンになるのだと思います。困ったものです。
そうして、この鈴木さんは、衆議院議員であったこともあり、最後には、民主党から立候補して落選しています。この方が、当選していて、入閣して財務大臣になっていれば良かったのではないかとも思ったりしましたが、そうなっていれば、政治力学により、言いたいことも言えなくなってしまうので、価値ある情報源としては、かえって良かったのかもしれないと思います。
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