政府が赤字国債を増発する方針を固めたことを受けて、大阪府の橋下徹知事は6日、「民主党政権の根幹を揺るがすような方針転換だ」と批判し「金が足りないなら赤字国債ではなく、増税議論を進めないといけない」との見解を示した。
橋下知事は「増税はないと言いながら、赤字国債を発行するのは大衆迎合だ」とし、「赤字国債を発行すれば、大うそつきになる」と民主党を批判。そのうえで、これまでは民主党政権に全面的に協力する考えがあったとしながらも、「赤字国債を発行するのであれば協力は考えられない」との意向を示した。
また、橋下知事は有権者が民主党政権に求めているのは改革路線と強調し、赤字国債の増発に踏み切れば「有権者が一気に離れる」と指摘。「民主党は政権を取って勘違いしている。非常に残念だ」と述べた。
民主党ブーメラン効果で八つ裂きになるか?
私自身は、以前にもこのブログにも書いたとおり、今のタイミングで、赤字国債を刷ること自体には特に問題はないと思います。それどころか、以前にも書いたように、100年に一度の金融危機の今こそが赤字国債の刷り時であるとさえ思っています。
以前、ノーベル経済学賞を昨年受賞したポール・クルーグマン氏が来日したときに、与謝野さんと対談したときに、クルーグマン氏は、与謝野さんに「今の日本の経済対策をどう思うか」と質問されて、「特に問題は、ない、良い経済対策だとは思う。しかし、圧倒的に投資が少なすぎだ。少なくとも今の数倍規模でないと、効果がでるまでに、短くて5年、長ければ10年かかってしまう」という趣旨のことを述べていました。
私もそう思います。今の日本、マスコミが煽って、多くの人々が駄目日本のように思っていますが、日本を資産ベースでみると、とてつもなく規模が大きな国です、国民資産ということでは金融資産ベースで1,000兆を超えています。政府自体も金融資産として数百兆を所有しています。こんな国は他にありません。ただし、フローベース(市中に出回っている)のお金が不足しています。だから、不景気なのです。
日本の実体経済は多くの人が考えるよりもはるかに大きく、100兆円程度の経済対策では、どうにもならないのです。多くの人たちは、もうすでに、今の雇用情勢の悪化などみて、逼迫感、閉塞感、焦燥感を感じているのではないでしょうか?そうです、麻生内閣の時の対策では未だ不十分なのです。今の民主党では、自民党時代の補正予算を見直していますが、そんな暇があれば、さっさと、ばら撒けは良いのです。ばら撒く先を少し間違えたとしても、かまいません、それよりも、タイミングを逸することのほうがはるかに問題です。短期では、いくらばら撒けるかが勝負です。景気を何とか回復させた後にいろいろな細かな施策を実行すれば良いのです。
それに、以前このブログにも書いたように、麻生政権が金融危機後の対策で刷った赤字国債の10倍刷ったとしても日本は、財政難に陥るとか、国民に大きな借金など背負わせるということにはなりません。この程度の赤字国債の刷り増しをして、日本が財政難に陥るなら、アメリカなどとっくの前に財政難に陥っているどころか、デフォルトになっています。このへんのからくりに、ついては、私が以前書いたブログの内容を参照してください。
おそらく麻生政権が続いていたら、子供手当てがどうのこうのなどせずに、速やかに赤字国債をさらに増刷して、追加経済対策を実施して、いろいろな方法で大量ばら撒きをやったに違いありません。ごくスタンダードで当たり前の政策だったと思います。
民主党も、このスタンダードな政策を踏襲しようとしているのです。それは、それで結構なことで速やかに実施すべきです。今は、100年に一度の金融危機の最中であり、速やかに実施しなければ、ますます、雇用情勢など悪化します。さっさとばら撒いて、経済を上向かせ、その後で長期の雇用対策や、民主党のマニフェストにも掲載したようなことを実行していけばよいのです。以前このブログでも書いたように、民主党は、順番が狂うことが多すぎです。一番先に重要なことをすべきです。
しかし、一言言わせていただければ、民主党は、野党時代に、赤字国債を刷れば大変なことになる、子々孫々にわたって借金を残すことになると、ことあるごとに自民党を批判してきました。これは、本当にいただけないことです。会社を運営している経営者などには、わかることだと思いますが、今すぐお金が欲しいというときに、棚卸資産や、その他の資産などすぐにお金になるということは、滅多にないことです。これをあてに会社を運営する経営者はいません。すぐにお金になるなら、誰も、会社経営に苦しむことなどありません。役人の無駄遣いも同じことです。これを手元ですぐ使える現金にするには、ある程度は時間がかかります。こんなものを当てにして、国を運営している余裕などありません。無論、私は、役人の無駄遣いをやめさせるなといっている訳ではありません。役人の無駄遣いをすぐに現金化することは難しいと言っているのです。増税したとしても、数兆円ベースのお金が今すぐに入るわけではありません。今日から新税制を施行したからといって、今すぐに大量の現金ができるわけではありません。少し時間がたってから、初めて大きな歳入になります。
だから、私は橋下知事と違って赤字国債を刷るなということはいいません。しかし、橋下知事の言いたいことも良くわかります。知事は、自分たちが言っていたことを都合が悪くなれば、すぐに変えることが問題だと言っているのだと思います。橋下知事は、たとえば、地方自治に関して約束したことなど、簡単に変えてもらっては困るということを言いたいのだと思います。だからこそ、今回のことにも、厳しい批判をして牽制しているのだと思います。橋下知事、今年8月の全国知事会で、公約にたがえることをすれば、「記者会見ごとに嘘つき政党よばわりをずっとしていく」と、はっきり述べています。だから、民主党も今回の方針転換に関しては、国民にわかり易いように説明すべきです。特に、赤字国債を刷ることによって、さも、すぐに財政破綻につながり、子々孫々に多大な借金を残すことになるなどの誤った発言をしたこと、さらには、政権ほしさのために、そのような愚かな妄言を発して多数国民を惑わしたことを素直に謝るべきです。
そうでなければ、橋元知事は無論のこと、私も、そうして、大多数の国民も納得しません!!
マニフェストなど政権の座にあるうちにやればよいことです。今は、雇用対策が一番です。マニフェストなどにこだわりすぎていると、日本の実体経済もずたずたになり、悪い体質の部分が取り除かれることは良いことだとしても、良い部分や、これから芽吹こうとしている新たなシーズまで、おかしくしてしまいます。おそらく、政権交代を実現するがためだけに、自民党批判の一環とてして行ってきたさまざまの言動の中にも、赤字国債のような例が他にも多数出てくるものと考えます。そのたびに、対応方法の順番を間違えていれば、民主党は、早晩ブーメラン効果で八つ裂きにされると思います。
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