宮﨑駿が言っていない発言を取り上げてしまったり、実際に存在しない商品をあたかも存在するかのように紹介してしまったりと、このところ信憑性の薄い情報をそのまま報道してしまうという大チョンボを繰り返してしまっているフジテレビですが、そんな被害に遭わないようにするための「デマを見分ける4ヶ条」を紹介しております。
なんでフジテレビがデマ情報を見破る4か条をレクチャーしてるんだろう。身内向けのイヤミか? pic.twitter.com/tDWtGSJZfm— 阿曽山大噴火 (@asozan_daifunka) 2017年6月8日
フジテレビの情報番組「とくダネ!」によりますと、ネットのデマ情報に惑わされないようにするための「デマを見分ける4ヶ条」が公開されております。これを見れば、誤った情報を無闇に拡散させてしまう心配も防げるはずです。ということで早速その4ヶ条を紹介しますと
・まだ出ていないニュースではないか1.まだ出ていないニュースではないか
・タイトルが過激ではないか
・画像について過去と現在を比較する
・信頼性の有る出典かどうかとりあえず真面目に一つ一つ解釈していくと
「◯◯逮捕・死去」などのニュースは表に出ていない場合はフェイクの可能性があります。通常YAHOOトピックスなどに速報で出てきます。2.タイトルが過激ではないか
過度な煽りタイトルではないか、ということですが比較的最近は、どんなニュースサイトであれ過激なタイトルがつけられているように感じます。3.画像について過去と現在を比較する
これが出来れば今頃デマなど拡散しないのですが、根拠をしっかり調べるということですね。かなり専門的な知識がいります4.信頼性の有る出典かどうか
怪しげな個人ブログからの情報やTwitterの噂ではないかということですが、最近はどんな著名人でも2ちゃんねるまとめサイトをRTしてくるので、それで信頼してしまう人もいます。ということで、フジテレビいわくこれらをしっかり把握できていれば、誤った情報を鵜呑みにして拡散させてしまうなどという恥ずかしい状況は起きないわけですが、ネットでは先日まさにこの過ちを犯してしまったフジテレビに「ブーメラン過ぎる」「自虐ネタかよ」と案の定突っ込まれております。
ただ、この問題はあらかじめ理解はしているはずです。メディアなら尚更では有るのですが、やはり昨日の「ガリガリ君火星ヤシ味」もそうですが、基本的な問題こそ見逃しがちになってしまうのかもしれませんね。
ちなみにこの情報はイー・ガーディアンによる調べだそうです。
(秒刊サンデー:たまちゃん)
【私の論評】結局マスコミは官僚擁護路線なのか(゚д゚)!
上の記事の最後のほうにでてきた「ガリガリ君火星モヤシ味」とは以下の写真のようなものです。
フジテレビのノンストップでは、あたかもオリジナル商品として紹介してしまったという大チョンボを犯してしまい、ネットでもまた大荒れとなっています。
ところで、先週フジテレビは「宮﨑駿」の引退発言をあたかも本人が発言したかのように報道するも、実はネットの情報だったという痛いミスを犯しているだけに、これはダブルパンチでかなり痛いです。
この件は、先月28日のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜、前10・00)で放送された映画監督・宮崎駿氏(76)の過去の発言集が、実際には宮崎氏のものではなかったことが29日、わかったというものです。フジテレビは事実を認め、公式ホームページで謝罪しました。放送された文言についてネット上では、一般ユーザーの創作ツイートを無断引用したものと指摘されましたが、同局は引用については回答しませんでした。
番組では、これまでの引退宣言として以下の画像が映し出されました。
ネットでは「フジテレビのモラルが低下している」「ネットの情報を精査できていない」など厳しく指摘されております。
それは当然といえば、当然ですが、これらの件は誰にでも理解しやすいので、このくらいのことですんでいますが、フジテレビは過去にもこのような大チョンボを何度も繰り返してきています。それも、一般の視聴者にはほとんどわからない形で、それも意図して意識して、行っています。
その典型的な事例を示す動画を以下に掲載します。これは、森友学園に関してフジテレビからインタビューを受けた小川榮太郎氏が、この部分だけは入れてくれと念を押したにもかかわらず、実際の報道番組からはカットされていたことを語っているものです。
[放送されなかったインタビュー場面]
(15日の)朝 平常であった籠池さんが朝までは 非常に礼儀正しくて助のやりとりも ごく真っ当だったんですよところが、夜になり「もういいです」と「昭恵さんに裏切られた」と。
いきなり言われましたから、私もびっくりして夫人も驚かれてはいたけれど 私も、その時は驚いていました。
すぐ後にわかったのが昼間に長時間 菅野完氏と会っていた常識的に推定をすると、菅野氏との話し合いの結果、「昭恵さんに裏切られた」あるいは「安倍夫妻に裏切られた」という気持ちになったのは まず間違いない。ほぼ100%成立する推定ですね。
その翌日のメールには 籠池夫人から「安倍総理はなんで地検に言ったんですか」という一言がありますね。これはもう ほぼ100%に近く菅野さんが「安倍総理はあなたたちを地検に売る」とつまり「逮捕を指示した」というようなニュアンスのことを吹き込んだに違いない。
もちろん総理が、三権分立の中で司法に「逮捕させろ」とか「逮捕止めろ」なんてことは、100%今の日本ではありえませんから、冷静であればそんなことは信じないでしょうけど、追い詰められていて、おそらく信じちゃったんでしょうね。
このカットされた部分こそ、核心部分ではないかと思います。このような報道のされかたをすると、視聴者はその報道に何が欠けていたのかも、判断のしようもありません。これを報道の自由とでもいうのでしょうか。重要な内容をカットされてしまい、クズのような内容の報道しかみられない視聴者はたまったものではありません。これと比較すれば、先の凡ミスなど大した問題ではないかもしれません。
小川榮太郎氏 |
この動画と、それに対するコメントが小川氏自身のフェイスブックに掲載されていました。以下にそのコメントを引用します。
【拡散希望】
動画を公開しました。テーマは昭恵夫人と籠池夫人のメールに関する愚にも付かない事ですが、テレビと私達個人の言論の自由に関するFACTを示した動画なので、ご覧の上拡散くだされば幸いです。
「森友学園」騒動【報道されなかった証言】 幻のインタビュー【小川榮太郎】――3月28日放映のフジテレビ情報番組「直撃 Live グッディ」で、私へのインタビューが、私の証言趣旨と全く異なる形で放映されました。私が「放送法遵守を求める視聴者の会」で放送法4条遵守を要求すると、テレビ関係者は言論の自由の抑圧につながると反論します。が、この検証動画を見て頂ければお分かりの通り、組織・メディア・金と権力の後ろ盾のない一個人である私の言論の自由は完全に蹂躙されています。
彼らはこういう個人の蹂躙を無数繰り返しているに違いない。
人権を守る保守派の戦いを本当に始めねば日本は暗黒社会になる。いや、すでに半歩以上そこに踏み込んでいる。無法と嘘は絶対に許してはならない。最近は下火になりましたが、一時テレビのワイドショーは連日「森友劇場」を流し、テレビクルーは籠池泰典・理事長を追いかけ、自宅前には報道陣がひしめき合うという状況でした。
ところが、ワイドショーが「スクープ映像」「スクープ資料」として流したネタのほとんどが独自に入手したものではありませんでした。
森友学園が経営する幼稚園の園児による「安倍ガンバレ」映像も、鴻池事務所から流出した籠池氏の陳情記録も、昭恵夫人から森友学園への100万円寄付の傍証とされた郵便局の振込用紙まで、一人のノンフィクション作家が入手し、提供したものでした。
ワイドショーの「森友劇場」を支えたその人物は、小川氏の動画でも言及されている、『日本会議の研究』の著書で知られる菅野完(すがのたもつ)氏でした。この著書自体も、内容がお粗末で笑止千万なのですが、それはおいておくとして、このブログにも以前掲載したように、森友疑惑の核心は国有地売却を決めた財務省(近畿財務局)と、小学校の設置認可妥当とした大阪府にあるはずです。
だから、私のような一介のブロガーとは違って、財務省や府の記者クラブにいるフジテレビも含む大手メディアの記者は疑惑の本丸を取材できるはずです。どうしてもっと役所側を取材して疑惑の真相を解明しようとしなかったのでしょうか。ちなみに、菅野氏自身もフリージャーナリスであり、疑惑の本丸である役所をなかなか取材できないので、主に篭池氏にアプローチしていたのだと思います。
そうして、フジテレビは、上で掲載したように小川榮太郎氏のインタビューの核心部分を意図して、意識して報道しませんでした。
それに限らず、「地検に売った発言」で籠池夫妻が「安倍首相に裏切られた」と急にいいだした経緯は 誰が見ても不自然で、おかしいとわかることなのにフジテレビは無論のこと結局どのテレビ局も他のメディア触れませんでした。
大メディアが「トカゲの尻尾」にすぎない「籠池氏」にばかりのめり込んだのは、この問題の本質である近畿財務局の官僚のミスと、その隠蔽を見逃がすことに加担しているに等しいものです。最近の加計問題の前川氏を擁護するような報道ともあわせて、マスコミは結局官僚擁護なのかとも言いたくなります。
このブログにも掲載してきたように、マスコミがいくら、森友問題や加計問題を報道したとしても、いっとき安倍自民党の支持率が多少落ちるかもしれませんが、それは一時のことに過ぎず、結局徒労に終わることでしょう。なぜそうなるかといえば、どちらの問題に関しての報道も、フジテレビの番組で報道された「デマを見分ける4ヶ条」のうちの、「信頼性の有る出典かどうか」というところをないがしろにしているからです。
取材の情報源が、森友問題では菅野完氏や篭池氏、加計問題では前川前文部次官の発言や、文書番号も付されてない文書だけというのでは、話にも何にもなりません。というより、あまりに節操がなさすぎます。このようなことは、小中学生でも理解できると思います。
官僚擁護といえば、フジテレビは無論のこと、他のメディアもまるで申し合わせたように、財務省の発表など咀嚼も吟味も何もすることなく、ただスポークスマンでもあるかのごとく、そのまま報道します。
だから、日経新聞などの経済記事は、まるで財務省の観測気球のような内容です。日経新聞の経済記事特にマクロ経済に関する記事を真面目に読むと、何が何だかわからなくなり、日本経済がわからなくなってしまいます。他の新聞も大同小異です。これでは、本当に日本のマスコミは官僚擁護といわれても致し方ないと思います。
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官僚擁護といえば、フジテレビは無論のこと、他のメディアもまるで申し合わせたように、財務省の発表など咀嚼も吟味も何もすることなく、ただスポークスマンでもあるかのごとく、そのまま報道します。
だから、日経新聞などの経済記事は、まるで財務省の観測気球のような内容です。日経新聞の経済記事特にマクロ経済に関する記事を真面目に読むと、何が何だかわからなくなり、日本経済がわからなくなってしまいます。他の新聞も大同小異です。これでは、本当に日本のマスコミは官僚擁護といわれても致し方ないと思います。
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