2007年4月14日土曜日

なぜ実数が少ないと思われるPOBOBOに注目するか?


上の写真は、イギリスのバーバリー・ブルーレーベルのアイテムです。ブルーレーベルのコンセプトは、あの女優のオードリー・ヘップバーンが現代に生きていていたとしたら、選ぶような商品というコンセプトでつくられています。
さて、POBOBOについて語るには、早くから成熟化社会に突入した先輩格のイギリスが参考になります。
POBOBOは、団塊の世代ジュニアのリッチプア層で、ファミリー層であると定義しました。そうすると、現代では未婚の人も多いわけですから、実数そのものは、いくら団塊の世代のジュニアで多いとはいっても少なくなります。年収200万以下の人は現在日本に2000万人もいるわけですから、そちらをターゲットにするほうが一見良いかもしれません。でも私はそうは考えません。人口の多い階層が必ずしも世間や時代を代表するわけではないのです。
日本はそろそろ成熟化社会の入り口より奥に入り込んでいます。成熟化した社会になった先輩格のイギリスを見てみましょう。イギリスにはジェントルマンという言葉があります。このジェントルマンはイギリスではイギリスの理想、大儀を代表する言葉です。君の考えはジェントルマン的ではないとか、ジェントルマンたるものそのような行動はすべきでないなど、今でも良く使われる言葉です。
しかし、ここでジェントルマンとはもともとはジェントリーという階層を示す用語です。
Wikipediakの概説では、「ジェントルマン(Gentleman)は地主貴族を核とするイギリスの名望家。16世紀から20世紀初頭にかけて事実上イギリスの支配階級であった。貴族ジェントリを中核とし、経済活動の活発化にともない興隆した中流階級を随時取り込む形でその境界を広めながら支配体制の温存を図った。その為、本来は不労所得者である地主貴族層、特に平民身分の最上層を指す言葉であるが、通常は英国国教会聖職者、高級官吏将校医者などの特定専門職従事者も含めて「ジェントルマン」と見做される。「高貴な」出自とともに身に付けた教養や徳性といった要素がジェントルマンの条件とされたため、「紳士的な」人物に対しての形容として用いられることもある」。
なにやら、難しいことが書いてありますが、結局中央の貴族階級の下に属する地方貴族(領主)ということです。貴族とそれ以外の人々の間に挟まる中産階級ということです。中産階級と書くと日本の人は、中流と意識して数が多いものと考えるかもしれませんが、あくまで中間に属するするということで、実数は多くはありません。おそらく数パーセントに過ぎなかったと思います。
これら数の少ない人々の中から、政治家、思想化、芸術家、その他大勢の傑出した人物を多く排出したことと、礼儀正しさ、鷹揚さ、大儀に殉ずる心意気などから、イギリスの良心を代表するような存在となったのです。
これらの人々に照準を合わせた商品サービスはイギリス人全般に広く受け入れられる存在となっていったのです。たとえば、バーバリーというブランドがあります。これは、ジェントルマン層をターゲットにしたブランドですが、ジェントルマンに照準をあわせたが故に、それよりも下の層や上の層にもこよなく愛されています。ジェントリーの下の層の場合は、普段は着ないが、公の席に出る場合のお洒落着として、上の層の場合は公式の場にはもちろん仕立て屋に注文したものを着ていくが、普段着とてして用いるなどです。
今の日本の現状を考えたとき、格差社会から階層化社会に向かっていく可能性が大です。階層社会までいかなくても、格差社会はこれからも続き、もっと格差は広まっていくものと考えます。これは良い悪いは別にして、成熟化した社会では共通した現象です(かつての共産主義国ソ連でもそのような傾向が見られた)。
こうした最中にあって、年収200万以下の人々のライフスタイルが、数が多いというだけで日本の良心や理想、大儀を代表する存在になるでしょうか?私はそうは思いません。では、ごく少数の年収2000万以上の人々(日本では20万人)がそうなるでしょうか?一般の人々からあまりにもかけ離れているため、これらの人々もそうはなりえないと思います。
そんな時に脚光を浴びのはPOBOBOだと思います。POBOBOこそイギリスにおける、ジェントリーのような国の良心や大儀を代表するは存在になりえます。このことに注目していく必要があります、これを育てていく努力が必要だと考えます。

2007年4月13日金曜日

日本のBOBOsとPOBOBOについて-Japanese BOBOs

左の写真は、健康と環境に配慮した生活を志向する層の全般をLOHAS(ロハス)と呼び、LOHAS(ロハス)層の中でも富裕層をターゲットにしたものをBOBOS(ボボス)と呼び、今度はLOHAS(ロハス)層の中の女性層をターゲットにしたものをLUXE(リュクス)と呼ぶそうで、そのリュクスのイメージ映像です。アメリカかフランスの直輸入の概念でしょうか? BOBOsのように日本では、定着するどころか一時的なトレンドにもならないような気がします。日本のマーケターは未だ発想が貧困ですね。かえってスーパーの店頭などで働いている人の眼のほうが確かだと思います。日本と外国では、全く環境などが違うのですから、日本独自のオリジナルな考えをすることはできないのでしょうか?私のPOBOBOの概念はそのまま、日本で普及するとは思いませんが、方向性は正しいと確信していますし、そもそも私自身のオリジナルです。

ところで、日本国内の話では、ここしばらくBOBOsの話は棚上げして、POBOBOばかり掲載してきましたが、日本にも当然BOBOsは存在します。少しこのへんで日本国内の話をおさらいしておきます。私は日本では、少なくとも年収が2,000万以上(日本では年収2000万以上は20万人、200万以下は2000万人)なければ、残念ながらBOBOsにはなりえないと思います。だからこそ、BOBOsは日本では大きなムーブメントになりえなかったのだと思います。それは以前からに述べているように日本では土地や家屋、さらに養育費などが高く、1,000前後の年収ではといもボボズ気分は味わえないからです。

アメリカだとこのくらいの年収でも、BOBOs気分が味わえるし、心情的には完全にBOBOsの人が多いと思います。日本だと、これくらいの水準だと、気分的には一般庶民感覚ということになると思います。だからこそ、わざわざPOBOBOという区分を設定しました。POBOBOは一見普通の人々の中に埋没していますが、普通の人々と際立った違いがあります。それは、商品・サービスへの評価水準が非常に高いことです。 だからこそ、これらの人々に着目することが重要になります。この層の人々が受け入れる商品・サービスはもっと多くの人々にも支援され、受け入れられることになると思います。私はPOBOBOに関心をもつこと、POBOBOであることを彼ら自身に認識させるような活動をすること、育てていくことがこれからの日本の市場に活性化につながっていくものと確信しています。

2007年4月10日火曜日

WEB2.0的話題-Google Trendsについて

上は、googleが提供する、Web2.0的サービスである、Google Trendsのグラフである。Google Trends(グーグルトレンド)とは、検索クエリの傾向(トレンド)を表示するサービスで、キーワードを入力すると過去2年間で世界中のGoogleにおいてそのキーワードで検索されたクエリのサーチ・ボリュームの推移がグラフ表示される。
なお、私としてはWeb2.0に関して「ブラウザをOSのように使用して提供する一群のサービス」と位置づけている。世間ではいろいろなことが言われているがこの定義がすっきりしていて判りやすい。

さらに、News reference volumeといって、ニュースなどに取り扱われた場合のボリュームもグラフとして示される場合がある(ある一定以上のvolumeに達した場合)。検索クエリが発生した地域・都市・言語や検索クエリに関連するニュースなども表示される。日本語のキーワードでも利用できるだけでなく、地域を日本だけに絞り込んで結果を表示することもできる。

上は、「そのまんま東」と言うキーワードで傾向を見たものである。やはり、宮崎県知事選の時に最高の山がきている。さらに、ここには掲載しないが、ボリュームの多かった地域の順位が10位まで表示される。この例の場合は宮崎が一番であった。やはり、必ず世の中の動きにあわせてボリュームが確実に変わっていくことがわかる。

グーグルトレンドでみてみると誰もがいろいろなことを分析できる。いくつかの日本の一部市上場大企業のキーワードを入れてみると、共通点があった。キーワードのボリューム・トレンドは全体的にゆるやかな低落傾向だが、News referenceのボリュームはあがったりさがったりはしているが、全体的に下降状況にはない。最初これが何を意味するのか判らなかったが、これは、いわゆるニュースを製作している企業が配信している内容の中のキーワードと、これよりもはるかに大きなボリュームのある一般社会の人々がパソコンに打ち込むキーワードにズレが生じているのではないかと考える。

さらに、アメリカの企業のキーワードを入力してみると、「マイクロソフト」は完全に低落傾向にあるが、google、Yahooなどはでこぼこはあるが上昇傾向にある。日本の一部上場企業やマイクロソフトなどのような企業はサイバーコミュニティー、さらにはそれらがいくつも合わさったサイバーソサエティーの中では影が薄くなりつつあるのではないだろうか。

このような時代が来たことを喜ぶべきか、それとも悲しむべきなのだろうか。あなたも、自分の会社のことや、気になることを調べてみては?きっと面白い発見があるに違いない。そして、サイバーソサエティーの中で影が薄くなっているようであれば、何か手を打たなくては!

BOBOSとPOBOBOはサイバーオタク?



上は、tec talk というYouTubeに投稿された画像です。とにかく「超サイバー・オタク」がいっぱい出てきます。あまり気持ちの良いものではありませんが、よろしかったら見て下さい。

さて、先回はサイバーオタク度の話を掲載しましたが、今回はBOBOsとPOBOBOのサイバーオタク度を考えて見たいと思います。BOBOsに関しては、IT関連企業の人も多いし、情報収集の必要性から、サイバーオタク度は相当高いものと考えます。

POBOBOも相当サイバーオタク度は高いものと思います。昨年の調査によると東京のお父さん達が帰宅する時間は、夜の11時だということです。結構遅くまで仕事をしていたり、通勤時間が長かったり、飲みに行ったりすることが多いのだと思います。無論POBOBOも似たような傾向があるものと思います。
帰宅時間が遅いと、普通の日にコンビニ以外の普通のお店に行ったりするのはほとんどないことになります。友人・知人などとも普段は普通の手段だとなかなか連絡もつけられないことになります。ただし、一緒に飲みに行っていることもあるかもしれませんが。現代のPOBOBO会社ではパソコンやインターネットを使用するのは当たり前のことですから、インターネットで専門店のサイトから買い物をするとか、メールやgoogle groupeや、Mixiなど使って疎遠になりがちな友人・知人とコミュニティーをつくるということは容易に考え付くことだと思います。そうして、かなり利用・活用しているものと思います。無論、お父さん以外の女性のBOBOsも専業主婦をやっていれば、社会の疎遠にならないため、仕事をしているのであれば、お父さん達と同じような理由から使いこなすことと思います。これらのことから、POBOBOのサイバーオタク度は必然的にサイバーオタク度は相当高まることと思います。

これらのことから、BOBOsやPOBOBOに対して何らかの訴求をしようとした場合、通常のメディアと同様か、それ以上にサイバー的な手段を適用しなければならないといえます。

あなたのサイバーオタク度は?



あなたは、上記の上の写真の極め付けのオタク小説。ウイリアム・ギブスンの「パターン・レコグニション」 をご存知だろうか?
サイバーパンクの帝王が、ニューヨーク、ロンドン、東京、モスクワと世界を股にかけ、現実の世界とネット上の仮想の世界とを織り交ぜながら描くハイブリッド・エンターテインメントだ。この小説には、さまざな小物がちりばめられている。全編に商品名と固有名詞が氾濫する。
上の2枚の写真の下のほうが、「バズ・リクソンの黒の MA-1 フライトジャケット」。ブランド・アレルギーに悩むヒロインのケイス・ポラードが大切にしているフライトジャケットだ。 よく分からないと先に読み進めないので、 Google のイメージ検索をした。検索すると、 フライトジャケットの画像がずらり。(しかもこれが日本人が作りだした完全復刻版だ。)
全編を読むには、このように検索をしなければ、読むことはできない。これが、いわゆるアメリカや日本の「超サイバーオタク」達に大うけの小説だ。私はこの小説を読むのに何度もGOOGLEの検索をしなければならないので、無論「超サイバーオタク」ではない。
皆さんは両方ともご存知だったでしょうか。もしそうなら、あなたは完全な「超サイバーオタク」だ。

ところで、あなたは『web2.0、Wikipedia、i-tune、YouTube、Google Earth、Google Sketch、Mixi、SNS、Google Analytics、Skype、Google Adsence、Google Trends、Napster』という言葉のうちいくつを知っていますか?この言葉を全部知っていたとしたら、完全な「サイバーオタク」だ。無論これを書いている私自身はサイバーオタクだ。

この言葉のうち最後のNapsterを除くと、5年前には影も形もなかった言葉だ。このNapsterですら、5年前とは意味が違う。Napterは5年前は無償の音声ファイル交換サイトだった。今では、有料の音楽配信サイトになっている。

この言葉の7~8割程度わかれば、「サイバーおしゃべり」だ。半分わかれば「普通」だ。半分以下しか知らないようであれば「サイバー無口」だ、1個も知らなければ完全な「サイバー音痴」だ。

私はかねてから、サイバー空間を渡り歩くものとして、人を5段階に分類できると考えていた。上記で示した、5類型だ。

これは、別に頭の良し悪しを言っているのではない。頭の悪い「サイバーオタク」もいるし、頭の良い「サイバー音痴」もいる。性格の悪い「サイバーオタク」がいる反面、人の良い「サイバー音痴」も存在する。サイバーを判断基準として、その人の行動パターンや心の持ちようを類型するものだ。

「サイバーオタク」はサイバー空間を利用して、何か面白いことができないか、金儲けができないか、あるいは人に役に立つ何かができないかと常に考えている人々のグループだ。無論、自己の運営するサイトやブログを持っている。

「サイバーおしゃべり」は、サイバー空間を普段おしゃべりをしているように使う人々のグループだ。無論画像や音声などもおしゃべりの材料に使う。ブログにコメントを書き込んだり、いろいろするが、個人のサイトやブログは持っていない。

「普通」の人々は、人並みにメールを使ったり、サイトを覗いたりサイトで買い物をしたりするが、サイバーおしゃべりのように、画像音声などを積極的に使うことはない。

「サイバー無口」は、メールを使ったり、サイトを覗いたりするが、コメントを書き込んだりはしない。彼らにとってサイトやブログなどは覗くものであって、積極的に書き込んだり、他の活動をする場ではない。

「サイバー音痴」とは、サイバー世界とは無縁に生きている人々だ。これだけ、サイバー化が進んでいる世の中なので、もしかすると自宅にパソコンがあってホームページくらい覗くこともあるが、みるだけである。会社でもパソコンは使うが、サイバー空間とはほとんど無関係である。

さて、上の類型でいうとあなたは、どの類型にあてはまるだろうか?良い、悪いは別にして、5年前と比較すると、6→1の方に人々だんだんとシフトしていっているのでないだろうか?

BOBOsとPOBOBOが聴きそうな音楽

BOBOsや私の創った新しい造語POBOBOの話などをしてきましたが、本日はこれらの層が好みそうな、音楽とその紹介をします。BOBOsはボサノバが好きなそうですが、確かにフランスでも、アメリカでもボサノバが流行りというより、定着しているようです。アメリカのSNSなどのBBSを見ていると良く話題になっています。映画の中にもさりげなく流されているのをよく耳にします。
ここ数年比較的売れいるもの中にも、それを意識したものが多いようです。本日はその中から、2つほど紹介します。一つ目は、BLUENOTE TRIP JAZZANOVAです。比較的硬めのブルーノートのアルバムとは思えないほど、ジャズ、ラテン、ポップスなどの珠玉の曲がちりばめられています。音の透明感が秀逸です。
二つ目は、Timeless です。なつかしのセルジオ・メンデスが帰ってきた。それも現代的にリニューアルされて。一曲目のマ・シュ・ケ・ナダを聴いた瞬間、なつかしさがこみ上げました。ヒップ・ホップノバの見事なな融合です。制作したのは駄盤がないコンコード。曲数が多いが、もちろんマ・シュ・ケ・ナダ以外の曲もごきげん。以前はヒップ・ホップ系はあまり聴かなかったのですが、このアルバムを聴いてからは聴くようになりました。余談ですが、ジャケット内側のセルジオ・メンデスの写真、すっかり頭髪がなくなって(ハゲになって)時の流れを感じさせます。

2007年4月8日日曜日

ウィン君の日常 その1

ウィン君は毎日私を屋上に誘います。この写真のこちらを見ているほうがウィン君です。

下の写真はウィン君が私をタイヤ遊びをしようと誘っているところです。私がサッカーのように、タイヤを足で引っ掛けて転がすとそれを追いかけていって噛み付きます。


下の写真は、ウィンとチャナです。ウィン君は、タイヤ遊びをするのが好きですが、チャナは全く無関心です。
このブログは、「犬とレストランとイタリア料理」という名前ですが、今まで犬のことは掲載してきませんでした。これからは、犬のことも話題に取り上げていくのでよろしくお願いします。

2007年4月7日土曜日

親子deピザ教室開催!



Posted by Picasa

4月1日、2日両日リストランテ・ル・ブォンで『おやこdeピザ教室』を開催しました。昨年の12月より、実施していませんでしたので、ひさびさの開催でした。スタッフの皆様ご苦労さまでした。今回は、シェフをはじめとするコックさんたちはこれで2回目のピザ教室となりますが、他のスタッフは初めてだったので大変だったと思います。

リストランテ・ル・ブォンでは、不定期で開催してきた料理教室をいずれ定期的に開催することになると思います。これからもよろしくお願いします。

今回のピザ教室では、すでに出来上がったピザ玉からピザを作る内容でした。当日、受講者の方々からピザ生地の作り方を教えてくださいとの要望もありました。これに関しては後日、レシピーを送ったものと思います。

今まで参加されたことのあるも、参加されたことのない方でも、何か要望や質問がありましたら、是非お寄せください。

よろしくお願いします。


2007年4月5日木曜日

POBOBO



POBOBOをもう一度丹念に検索してみたら、南アフリカの地名でPOBOBOがありました。丘の名称のようです。上記はそのイメージ画像です。
ここまで、検索して私の意味で使っているPOBOBOはないのですから、やはり私のオリジナルだと思います。ここ当面、ライフスタイルやPOBOBOの話をしてきました。多少話しが硬くなったような気がします。今後、本来の「犬とレストランとイタリア料理」に沿った内容も半分くらい掲載していきます。よろしくお願いします。

2007年4月3日火曜日

世界の大都市の物価水準-POBOBO(ポボボ)の存在理由



上は、世界で最も暮らしやすいといわれているスイスのチューリッヒの写真です。この都市だとBOBOsにもなりやすいかもしれませんね。

さて日本でPOBOBOが発生する理由として、以前日本では土地や養育費が高いということを掲載しました。それ以外にも物価高もあります。昨年の調査を掲載します。

昨年の調査の中で、生活費が一番高かったのが東京でニューヨークの生活費の1.34倍!もしているのです。ニューヨークとほぼ同じ水準なのが、ミラノ、パリ、ウイーン、ローマです。
東京の生活費の25%も安上がり。ということは、東京で年収800万円の生活が、これらの都市では600万円で出来るということです。

更に、ユーロ高で敷居が高くなったマドリッド、バルセロナ、ブラッセルや、サンフランシスコ、ロスアンゼルスは、東京の物価より35%も低いですから、同様の暮らしが520万円で、出来るということになりす。

こう考えると、年収が1,000万前後あったとしても、東京ではなかなか大変だということが良く判ります。これくらいの年収があったとしても、アメリカのようにはBOBOs気分は味わえないということです。しかも、東京などをはじめとする日本では、住居など本当生活に必要なもので生活の質を左右するものが高いということがありますから、ますますBOBOs気分は味わえないことになります。

日本では、格差社会などいわれながら、まだまだ格差は少ないことと、さらには、こうして物価が高いことなどから、諸外国であれば、BOBOs気分を味わえる多くの人が一見それよりも下の層の人々と変わりのない消費行動をとっているように見えます。ただし、それは間違いで、現代の流通業をはじめとする産業がこれらの人々を相手にした商品やサービスを提供していないからです。なぜなら、年収1000万前後でありながら、その下の層の人々と一見あまり変わりないような生活を送っている人など世界のどこにもいないからです。

日本は少し前まで、欧米などを後追いして経済発展をしてきました。しかし、POBOBOに対する商品・サービスを提供している事例など先進工業国でも開発途上国でもどこにもないからです。手本が全く存在しないのです。無論日本国内でも、年収1000万前後の人の実数がこれほど多くなったことは、日本の歴史が始まって以来ありません。だからこそ、産業構造の転換、パラダイムの変換が必要なのです。

だからこそ今こそPOBOBOに着目する必要があるのです。

POBOBO-ポボボって何?!











上の写真2枚は、フランスの典型的なボボズのお嬢さんです。なんとなく、最近の日本の若者ファッションと似ていますね。日本がフランスの影響を受けているのか、フランスが日本の影響を受けているのか、その両方かもしれません。2枚目はブラウズはボヘミアの民族衣装風です。やはりボヘミアンの影響は大きいようです。
さて、いままで、BOBOsとか、団塊の世代ジュニアなど掲載してきました。団塊の世代ジュニア・リッチプア層は欧米でBOBOsといわれている人々と同様、日本の消費や、文化、その他トレンドに大きな影響を与えると思います。もはや単なる若者や、女子高生などは日本の消費や文化などを検討するには無価値です。団塊の世代ジュニア・リッチプア層こそ、次世代の旗手であり、新たな文化や価値観の創造主だと考えています。 またそうでなければならないと思っています。
私はこの層が日本これから先10年間のマーケティングや、社会、文化に大きな影響を与えることだろうし、事業や商売を実践していく上で最も重要なセグメントであると考えます。 この層は、比較的裕福であるにもかかわらず、家や車のローンや養育費が膨大であるため、一見プア層と変わりのない、消費行動をしていますが、事実は違う。彼らは、自ら価値観を求めたものやサービスに対しては出費は惜しまないが、層でないものに対して極力出費を抑える。この層に対する、商品やサービスは意外と、目立たない。というよりも、意図して意識して提供する努力がなされていない。目立たぬがゆえに、プア層と同じ感覚でマーケティングをするという誤った認識でモノやサービスが提供されている。だからこそすべての産業で変革が必要だ。

ここでこの長ったらしい「団塊の世代ジュニア・リッチプア層」に大して命名をしたいと思います。
それは、
   POBOBO(ポボボ)です。

  POOR(プア):貧乏な
  BOURGEOISIE:ブルジョアジー
  BOHEMIAN:ボヘミアン

以上の三つの単語かの頭から二文字をとった造語です。さて言葉の定義は終了しました。この次からは、皆さんをPOBOBOを知るための旅にいざないます。
この言葉は私が考えた全くのオリジナルです。インターネットでも調べてみましだか、私の定義でこのPOBOBO使っている例は全世界でどこにもありませんでした。もしあったら、教えてください。


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