2010年10月28日木曜日

Googleが日本でもショッピングサーチを開始―eコマースの本質はやはり広告か?!

Googleが日本でもショッピングサーチを開始


Googleが日本でもやっとショッピングサーチのGoogleショッピングを開始したようだ。Googleショッピングはデータのクローリングも行われるが、店舗側が自由に自社の商品と価格のデータをアップロードできるという特徴を持つ。すでにデータとして相当数が集められているようだ。興味深いのは国内の大手ショッピングモールとしては、現時点ではヤフーショッピングの店舗データは掲載されているようだが、楽天の店舗データが掲載されていないところかもしれない。

国内では商品の価格検索では価格.comやconeco.netなどがあるが、これらは商品レビューサイトの要素も強いので必ずしも直接の競合とはならないだろう。通販検索アラジン・サーチやビカムといった商品検索サイトとの競合が考えられる。

【私の論評】eコマースの本質はやはり広告か?
私は、最近シャープのアクオスを購入しましたので、試しに、Google Shoppingで検索してみました。私が購入したのは、LC-32E7-Bという型です。amazon.jpで購入しました。購入価格は、49,800円でした。これは、現在Amazonでも、価格が上昇して、5万円台になっています。


さて、調べてみたところ、何と最安値で、45,900円で販売していました。そこで、がっかりしたのですが、良く見てみると、何とこの最安値のところは、売り切れになっていました。そこで、さらに調べてみると、現在売っている中では、最安値であったことがわかり、ほっとしました。


Google Shoppingは、いろいろな店が検索できるので、良いと思います。上の、記事では、価格.comや、coneco.netなどが、商品レビューサイトの性格が強いので、必ずしも直接の競合とはならないだろうということを述べていますが、私はそうではないと思います。


レビューを見て、結局は、Google Shoppingで買い物をする人も増えてくるのではないかと思います。それに、今のところは、レビューを掲載していませんが、そのうち、Google Shoppingでもレビューを含め他の機能も掲載するかもしれません。そうなれば、Google Shoppingの独壇場になる可能性もあります。


それにしても、やはり、Googleは広告ですね。Googleはいろいろな分野に手を出していますが、その収益のほとんどがいまでも広告によります。


以前、ネット関連企業のビジネスモデルは、煎じ詰めれば、広告のビジネスモデルだということを掲載しました。まさに、その通りで、現在既存の広告会社の業績が悪いとか、新聞・テレビの具合が悪いというのもうなづけます。なぜなら、いろいろ形を変えているので、はっきりとは認識されていませんが、Googleはもとより、楽天も、Amazonもビジネスの互いにやり方は異なるものの、すべて広告ビジネスをしているからです。


楽天だって、巨大バーチャル・ショッピングモールを出していますが、結局は本質は広告です。ショッピング・モールそのものが大きな広告塔です。アマゾンだって、直営でやっているだけで、その本質は結局はサイトという広告です。


いまのところ、eコマースについては、この広告というビシネスモデル以外には成功しているものはないと思います。これは、いままの普遍的な事実であって、おそらく、eコマースを企画する人は、この広告が本質ということを忘れてはならないと思います。どんな形であれ、何らかの広告の形式をとらないと成功はしないということです。


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2010年10月27日水曜日

「無知」が選挙争点になっているアメリカ ティーパーティーに誰が金を払っているのか―日本も似たり寄ったり?(アメリカのシンクタンクのリスト掲載)

「無知」が選挙争点になっているアメリカ 誰がティーパーティーに金を払っているのか



今年、中間選挙を控える米国で、反オバマ運動が拡大している。同政権の医療保険改革や金融機関救済策などに反対する草の根運動が、昨年から全米の各地で発生。その多くが「ティーパーティー」(茶会)を名乗っています。

命名の由来は、米国独立の契機を作ったボストン茶会事件(Boston Tea Party)です。1773年に港湾都市のボストンで、英国議会の植民地政策(茶への課税や東インド会社に対する税の免除)に反対した急進派が停泊中だった東インド会社の船を襲い、積荷の紅茶を海に投げ入れた事件でした。この事件が英国の植民地政策をさらに強め、最終的には米国の独立運動につながりました。

反オバマ運動を展開する人々は、おそらく現在の政権を当時の英国と重ね合わせて見ています。オバマ政権が大規模な財政出動を行い「増税」を志向する姿が、当時の英国の姿に重なったのです。政治による過剰な介入を嫌う感覚は、米国の底流に流れる文化とも言えます。

Gooには、ニュースな英語というコラムがあります。今週は、この茶会運動に関して、『「無知」が選挙争点になっているアメリカ 誰が金を払っているのか』というタイトルで掲載されています。その要約を以下に掲載します。本文は以下のURLをご覧になってください。

http://news.goo.ne.jp/article/newsengm/world/newsengm-20101022-01.html
茶会運動や共和党の候補たちの全てが政教分離について無知なわけではありません。けれどもほぼ全員が等しく(世界の多数意見に抵抗して)否定している、科学知見があります。人為的な地球温暖化です。
『ニューヨーク・タイムズ』紙は社説で、今年の共和党候補たちはほとんどが、地球温暖化は人為的なものだという科学的知見を否定していると批判。「かつてディック・チェイニーが10年前に完成させた戦法を、繰り返しているのだ」と。たとえばネバダ州で民主党のハリー・リード上院院内総務と戦い、すさまじい中傷戦を展開しているシャロン・アングル候補は「温暖化が人為的だというのは、左翼のスローガンに過ぎない」と公言。カリフォルニア州から上院に出馬したヒューレット・パッカード元CEOのカーリー・フィオリーナ候補も「はっきりどちらとも言えない」と発言していると。
同紙社説は「共和党は今でもディック・チェイニーの物まねをしている」と批判しています。ピュリツァー賞受賞の『ワシントン・ポスト』紙連載をもとにした『策謀家チェイニー』によると、チェイニー前副大統領はブッシュ政権のエネルギー政策を掌握し、経済活動の効率化を最優先に掲げ、地球温暖化は人為的なものだという科学知見に懐疑の目を向け、排出規制を次々と緩和・撤廃していった中心人物とされています。
チェイニー氏自身は決して、政治と信仰をごちゃまぜにするような人ではありません。しかし、議員や有権者がごちゃまぜにするのを止めさせようとはしない。有権者が勝手に聖書を論拠に温暖化を否定するなら、それに反論もしない。他人の信仰や誤解や無知蒙昧を、自ら掲げる政策実現のために利用するのが、チェイニー流です。
チェイニー的な温暖化否定はあくまでも経済活動を最優先させてのものです。しかし茶会運動では、それがキリスト教原理主義と結びつき、私たち日本人には(というか世界のほとんどには)分かりにくいことになっている。たとえばインディアナ州で茶会運動グループを主催する男性は、『ニューヨーク・タイムズ』紙にこう答えています。
「(人為的な温暖化は)まったくの嘘っぱちだ。自分は聖書を読んでるから分かる。神様は、私たち人間が活用するためにこの世を作ったんだ」
確かに、6日間かけて世界を作って7日目にお休みになった神様と、その神様が作った世界ならそうかもしれませんが……。
○アメリカのアンチ知性
最後に。無知を善しとするこの一部のアメリカ保守派の価値観はどこから来るのだろうとずっと考えています。たとえば、彼らが強烈に信仰する、アメリカ的キリスト教の影響ではないだろうかと。アメリカに渡ったキリスト教は、欧州の大神学校や修道院と切り離されて、西部開拓と組み合わさり、独自の発展をしました。大雑把に言うと、聖書さえ読めばいい、あとは個人の霊験を重視するという新興宗派が多いと言えます。そういうキリスト教宗派では、学問や思索を軽視する風潮がセットになっている気がしてなりません。キリスト教を離れても、アメリカでは学問や思索で得る知識や洞察ではなく、体験的な直感をなにより重視する風潮が(主にキリスト教右派の間に)ある。1964年にピュリツァー賞を得た『Anti-intellectualism in American Life(アメリカの反知性主義)』の論考は、いまだに有効なのだと思います。
【私の論評】日本も似たり寄ったりか?
さて、アメリカの無知の系譜、象徴的なのは、ペイリンさんでしょう。ベイリンさんは、アメリカ合衆国アイダホ州生まれの保守派の政治家です。共和党所属。アラスカ州知事(第11代)、2008年アメリカ合衆国大統領選挙における共和党の副大統領候補です。最近はティーパーティー運動でも活躍しています。
アフリカを国だと思っていたベイリンさん
さて、彼女の無知ぶりを示す査証として、私がはっきり覚えていることとしては、以下のようなものがあります。

米FOXテレビは2008年11月6日、米大統領選で敗れた共和党マケイン上院議員の陣営関係者の話として、副大統領候補だったアラスカ州知事のサラ・ペイリン氏がアフリカを大陸ではなく国名だと思っていたと伝えていしまた。

マケイン陣営は「副大統領に不可欠な知識」の欠落に驚き、ペイリン氏の能力に強い懸念を抱いていました。

実は、ブッシュ元大統領も、アフリカという国という失言をしています。また、ペイリンは、北米自由貿易協定(NAFTA)の加盟3カ国(米国、カナダ、メキシコ)を知らなかったというが、ブッシュもソーシャル・セキュリティ(アメリカの公的年金)を知りせんでした。二人はよく似たところがあります。

まあ、元大統領や、大統領候補がこの有様ですから、ティーパーテーイーのメンバーがどの程度のものかさっしがつくというものです。

アメリカ、それも地方に行かれたかた、ご存じの方も多いと思いますが、本当に彼地の、住民は自分のまわりのことしか関心がなく、無知な人が多いです。それに、都市部でも、無知な人はかなり多いです。以前このブログでも紹介しましたが、「アメリカ人の半分はニューヨークを知らない」などというセンセーショナルなタイトルの書籍もあるくらいです。

上の、コラムの要約では、要約の都合でカットしてしまった部分もありますが、タイトルにでているように誰が金を払っているかが問題です。こうした、大衆の無知につけこんで、世論を形成し、自分たちの都合の良いように政治を動かそうとしているのです。無知なブッシュや、ペイリンも自分でもきがつかないうちにこうして動かされているということです。

私は、以前このブログで欧米諸国の国民の政治的成熟について語りました。しかし、こういう事例をみていると、混迷ぶりがうかがわれます。しかし、こうしたアメリカですら、日本のように頻繁にいわゆる国家元首(アメリカでは大統領、日本では総理大臣)が頻繁に変わるということはありません。

こう考えると、日本もやはり、似たり寄ったりのところがあるのかもしれません。

ただし、日本に比較すると、アメリカにはいわゆる政治に関する安全装置のようなものがあるのだと思います。これは、大きくいって二つあると思います。

まず、一つは二大政党制です。この二大政党制によって、政治の継続性が保たれるということがあります。アメリカでは、政権交代をしたからといって、日本のように政治の内容ががらりとかわるということはありません。6割~7割くらいは、共和党だろうと、民主党だと変わりはありません。その時々で違いますが、残りの4割から3割が変わるということです。国の根幹をなすようなことは、どちらの政党になっても変わりません。日本の場合は、そのような土壌が形成されていません。

それと、もう一つは有能なシンクタンクがあります。多くのシンクタンクが、アメリカの長期ビジョンを持って、政策提言を行っています。それも、多くのタイプがあります。それこそ、政党に属するもの、国の機関、あるいはNPOもあります。これらが、国政にかなり大きな影響を及ぼしています。アメリカの政治も日本と同じように、政府はそのときどきの思惑で、政策転換などに流されやすいということがあります。日本にも、自民党、民主党のシンクタンクがありますが、これらはシンポジュウムや、パネルディスカッションを行うだけで、実効的な活動はしていませんし、出来ないのだと思います。

日本でこのような本来の意味でシンクタンク的な役割をしていたのは、官僚だと思います。しかし、この官僚のシンクタンクでは、もう用をなさなくなっているのが実体なのだと思います。特に、現在はいろいろな意味で大変革の必要なときです。あまり変化のない時代であれば、官僚シンクタンクでもなんとかなったのでしょうが、やはり、今の時代にはあいません。官僚は、立場上官僚を中心にものを考えるのであって、日本国や、国民のことはあまり考えているわけではありません。

アメリカでも、日本でも、一般国民は目先のことや、自分の感覚だけでものを考え、選挙をしているのだと思います。だからこそ、小泉さんの郵政民営化選挙で、自民党が大勝したり、今度は、民主党の政権交代で民主党が圧勝してしまったり、極端から、極端に動くのだと思います。それは、ある意味仕方のない事だと思います。多くの人は、まずは、自分が自立できるように努力すること、企業であれば、まずは、企業が成り立つように努力することが、つとめだからです。それは、日米とも変わりがないと思います。

しかしながら、日本は、日本なりの日本の風土にあった安全装置を設置する必要があると思います。有権者は、自分の身の回りのことから選挙をするしかないし、政治家は有権者の意向に左右されるのはある程度しかたのないことです。だからこ、私はは、特に、民間のシンクタンクの役割はかなり大きいと思います。残念ながら、日本では、政策提言をできるような民間のシンクタンクはありません。日本でも、こうした政策提言のできる複数のNPOのシンクタンクを育てていく必要があると思います。

そうでないと、政治の混迷はこれからも続いていくと思います。まずは、日本の政治とはどうあるべきか、これを明らかにする必要があります。それに、長期ビジョンもとづき、現在は何に優先順位をつけるのかもはっきりさせる必要があります。私は、このブログでも掲載したように、日本の政治の緊急の課題はデフレの克服だとしてきました。しかし、これだって、私の知見が及ぶ限りの範囲内で語っいるだけて、まともなシンクタンクがいろいろ調査すれば、もっと重要なことがあるかもしれません。

そうして、最後に多くの皆様に、いや世界中の皆さんに言っておきたいことがあります。それは、世界のどんな政党が政権の座をいとめようとも、その国のすべての国民にとって大満足ということはあり得ないということです。それは、たとえば、家庭において、父親や母親が理想の父や母であってもらいたいのはやまやまですが、だからといって彼らだって普通の人間です。そんなことは、最初から不可能です。しかし、だからといって、父親や母親の役割をまっとうしなければなりません。それにも段階があります。でも、これだけはやらなければという線もあります。

父親や、母親などそうした葛藤の中で努力しているということです。そうして、それを理解できるようになったら、そのとき始めて大人ということです。政治だって同じことです。

だからといって、外してはいけない線もあります。民主党は、日本国解体を推進しようとしていますが、これは、完全ある一定線を超えています。これだけは、やめていただきたいです。世界広しといえども、国民国家の解体を進める国は少し前までは存在しましたが、いまでは、全部失敗して消滅してしまいました。まあ、中国などは例外中の例外かもしれません。

以下にアメリカのシンクタンクのリストを掲載しておきます。なお、以下のリスト、中国問題を調べるときにピックアップしました。だから、中国の記述がありますが、特に他意はありません。ただし、これらのシンクタンクの出す中国関係の資料は役立つものが多いです。

アメリカのシンクタンク

A

B

  • 1916年にロバート・S・ブルッキングスによって政府活動研究所として創立した。その後経済研究所や公共政策研究所を統合して1927年に現在の体制となった。米 国では最大の影響力を持つシンクタンクと言われている。2005年4月、中国研究プロジェクトが設立され、中国研究の実力はかなりある。

C

  • カーネギー国際平和基金は国際相互理解と世界平和の推進を目的に,1910年 アンドリュー・カーネギーによって設立されたアメリカの事業財団で、米 国屈指のシンクタンクである。2003年、全米のシンクタンクの中で最大規模の“中国研究プロジェクト” が設立され、中国の内政や外交、発展についての概観および米中関係などの研究に力を発揮している。米 国シンクタンク初の中国語のウェブサイトを公開し、ネット上で中国語の月刊誌を発行している。
  • カーターセンターは、1982年に前アメリカ大統領カーターによって創立された、人類が健康かつ平和な生活を送ることができる世界の実現を目指す非営利、非 政府の組織である。エモリー大学(Emory University)と特に密接な関係にある。カーターセンターのプログラムはエモリー大学教員らによって運営されている。1998年に中国プログラムが設立された。
  • CATO研究所は1977年に設立されたワシントンD.C.に本部を置く非営利の公共政策研究機構で、アメリカ保守系シンクタンクである。
  • 海軍分析センターは米国の軍事安全問題を研究する専門のシンクタンクである。中国研究は主に戦略研究センターとアジアプロジェクト部で行っている。
  • 戦略国際問題研究所、かつてはジョージタウン大学に属した、米共和党に大きな影響をもつシンクタンクの一つである。中台関係や米日台関係の研究の拠点である。
  • アトランタ中国研究センターは2001年に設立され、非営利組織である。当センターと提携している大学は、アグネススコット、ドルトン州立、エモリー、ジ ョージア州立、ジョージア工科大学、Kennesaw州立、マーサー、オグルソープとジョージア大学などを含む。また、「China Currents」というジャーナルを出版している。
  • 米外交問題評議会は1921年にウォール・ストリートの財界人とニューヨークの弁護士が中心になって組織された非営利の外交シンクタンクで、米 市民の会員制組織である。中国との関係を一貫して重視し、かつて20世紀70年代には米中関係の雪解けに重要な役割を果たした。

E

F

  • ハーバード大学フェアバンク東アジア研究センターは1955年に設立され、米国での東アジア研究、近代中国研究の先駆であり、歴史を中心とした総合研究機構である。
  • フォード財団はヘンリー・フォードの一族とフォード社の関係者により1936年に設立され、当初はフォード社と深いかかわりをもっていた。1976年にヘンリー・フ ォード2世が責任者を辞任してからは、フォード社およびその一族とのかかわりはほとんどなくなったと言われている。1988年に北京事務所を開設した。
  • 外交政策研究所は1955年に創立され、当時はペンシルベニア大学に属していた。1971年大学から離れて独立した。しかし現在も大学と密接な関係を保っている。中 国の研究では国勢および歴史、伝統についての研究を中心としている。

H

  • ヘンリー・L.・スティムソンセンターは米国の無党派だが、国会や政府に密着したシンクタンクである。軍事背景の研究を中心としているのが特徴である。近年、東 アジア、特に中台問題の研究の人材を強化している。米国のシンクタンクの中ではわりに影響力を持つ若い機関の一つである。
  • ヘリテージ財団 は1973年に設立されたアメリカ合衆国ワシントンD.C.に本部を置く保守系シンクタンクで、米国政府、特 に共和党の政策決定に大きな影響力を持つ。中国については1982年より主としてアジア研究センターで研究している。
  • フーバー研究所はスタンフォード大学フーバー戦争および革命、平和研究所の略称であり、共産主義および共産主義国家の研究に独自のスタイルで取り組んでいる。

R

  • ランド研究所はアメリカ軍からの調査分析を請け負うことを目的として設立された総合シンクタンクである。アメリカ国内では、カリフォルニア州サンタモニカ(本部)の ほか、ワシントンD.C.(現在はヴァージニア州アーリントンにある)、ペンシルバニア州ピッツバーグ(カーネギーメロン大学の隣)に支部がある。ヨーロッパでは、オランダのライデン、ドイツのベルリン、イ ギリスのケンブリッジに支部がある。2003年、ドーハに RAND本部政策研究所をオープンした。

U

W

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2010年10月26日火曜日

鳥インフルウイルスを検出=カモのふんから強毒性のH5N1-北海道稚内市―冬の季節がやってきた、インフルエンザには気をつけましょう!!

鳥インフルウイルスを検出=カモのふんから強毒性のH5N1-北海道稚内市

H5N1の電子顕微鏡画像
環境省と北海道は26日、北海道稚内市の大沼で採取されたカモのふんから、強毒性であるH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。これまでに現地周辺で鳥インフルエンザによる野鳥の死亡は確認されていないため、ウイルスを持っているカモが実際に発症したかは不明。同省は「現時点では鳥が大量死する危険性が高いとは考えていない」としている。

同省によると、北海道大学が独自に行っているカモのふんの調査で、今月14日に大沼で採取した183検体のうち2検体からH5N1型ウイルスを検出。26日に北大から環境省に報告があった。野鳥からの同型ウイルスの検出は、2008年の北海道、青森、秋田の3道県のオオハクチョウ以来。

これを受け、同省北海道地方環境事務所と北海道、北大が協力し、現地から半径10キロ以内の地域などを対象に、死んでいる野鳥がいないか監視を強化。またハクチョウなどガンカモ類のフンを採取して、強毒性の鳥インフルエンザウイルスを確かめる追加的な調査も行う。道は、同地域内の家禽(かきん)農場1戸を立ち入り検査し、25日時点で異常がないことを確認済み。稚内市は26日から、大沼への人と車の立ち入り制限を実施している。(2010/10/26-16:58)

冬の季節がやってきた、インフルエンザには気をつけましょう!!
北海道大学では、こんな地道な研究を継続して行っているのですね。こういう地道な研究があるからこそ、こういう発見が出来るのだと思います。地域に根ざしたこういう研究、重要です。私も、北海道大学出身で、生物学を専攻していましたから、いっときショウジョウバエの採取などしていたことがあります。補虫網なんぞふりまわして、植物園でハエを捕まえていたこともありました。石狩浜(世界最大級のありの巣があって、石狩浜から小樽までつながっています)では、蟻地獄を採取したりもしていました。

実験生物センターで沖縄産の黒コオロギを、飼育したりしていました。これって、私が飼育したものを引き続き飼育されていると思います。あれから、随分たったので、一体何代目になっているのかなんて思ったりします。コオロギの寿命は短いですから、きっと天文学的な数字になっていることでしょう。

ところで、今年の9月ですか、函館市の五稜郭に行ったとき、函館市の環境部の方が、網で五稜郭のお堀の水生物を採取しているのをみかけました。何でも、外来生物がいるかいないかを定期的に調査しているそうです。世の中にはあまり知られていなくても、こういう地道な活動が環境問題などに貢献しているのだと思います。

こんなことって、地道で、特に事業家サイドや、現在の民主党の事業仕分けなどの視点からみれば、意味のないようなことにも見えます。しかし、こういう地道なことの積み重ねが、大きなことに結びついていきます。それなしに、人類の発展はありえません。あのノーベル化学賞を受賞した、鈴木大先生だって、こういうレベルの地道なことをやってきたから、あのような偉業なしとげたのだと思います。これは、どの分野でも同じことだと思います。こういう積み重ねがなければ、事業だって、政治の世界だって成功はありえないと思います。事業の世界でいえば、「基本の徹底と、変化への対応」という言葉がいまさらながら、文字通り重要なことなのだと思います。

ところで、H5N1といわれても、多くの人にはピンとこないと思います。私もそうなので、wikipediaで調べてみした。その内容を以下に記載します。
H5N1は主に野鳥の間で伝染する。H5N1を含むA型インフルエンザウイルスのいくつかの亜型(H7N7など)はトリインフルエンザを引き起こす。トリインフルエンザは症状の程度により、高病原性トリインフルエンザ(HPAI)と、低病原性トリインフルエンザ(LPAI)に分けられる。宿主である野生の水鳥がHPAI株に感染した場合でも発症することはないが、家禽に感染した場合は患畜の多くが死亡する。LPAI株も主に野鳥の間で伝染するが、鳥類に感染した場合の症状は比較的軽いか発症しない。その他にも、ネコ科の動物、イヌ、ブタなどに感染した例がある。
1980年代になってから感染症は予防接種や抗生剤の服用によって治療することができるという、一種の危機感の薄れがあった。しかし、1997年、香港で本来人間に感染することはないとされていたH5N1型のトリインフルエンザが人間に感染した。このウイルスに18名が感染し、うち6名が死亡した。この後も、何度か人間に対して感染が起こっており、現在HPAIを引き起こすアジア株に感染した場合のヒトの死亡率は約60%である。感染者は、ほぼ全てのケースにおいてトリと物理的接触をしたことが確認されている。ヒト同士の間で伝染、もしくはヒトに空気感染すると言う証拠は発見されていない。
また、この後の研究により過去のスペインかぜ、香港かぜなどのパンデミックはトリインフルエンザウイルスに由来するものであった可能性が高いという証拠が発見された。これは次のパンデミックもトリインフルエンザウイルスの変異によって現われる可能性が高いということを表している。
多くのインフルエンザウイルスは増殖の過程で突然変異しやすいものであり、H5N1も例外ではない。さらに、このウイルスは同じトリインフルエンザウイルスであるH9N2と比べても世界規模で広範に家禽に流行しており、ウイルスの個体数から考えてもヒト感染型の変異体の発生の可能性はきわめて高いと考えられる。
さて、このインフルエンザ場合によっては、人に感染するようです。いずれにせよ、最近めっきり寒くなってきましたので、皆さん気をつけましょう。私自身はひよっとするとこれは、二つの大きな理由で大きな流行につながるかもしれないと不安感をもっています。

その理由とは、

まず第一に、特に今年の夏は暑い日がかなり遅くまで続いたことがあります。特に、こちら北海道函館では、9月7日まで、30℃近い気温がつづいていました。これに関しては、今年私のところに、8月8日に東京から親戚が遊びにきていたのではっきり覚えています。函館では、7日あたりまでは、30℃近い温度が続いており、遊びにきた親戚に昨日まで30度近い気温だったので、今日は涼しくなってよかったですと、語ったのを覚えています。

それから、2ヶ月もたっていない、本日何と函館では初雪です。この気温差は激しいです。だから、この変化においついていけないご老人や、幼児など、体力が弱る可能性が強いからです。それに、北海道の場合、なぜか、薄着の習慣がありますから、これが追い打ちをかける可能性があります。

それと、もうひとつは、冬の到来が早くなりそうなことです。冬型の気圧配置となると、空気が乾燥しがちです。この空気の乾燥がくせものです。実は、インフルエンザの感染そのものは、寒さはあまり関係ありません。それよりも、空気の乾燥のほうがよほど危険です。真夏のように、空気が湿っているとインフルエンザのウィルスは、空気中の水滴に捉えられて、そのまま死んだり、死ななくても、水滴が地面におちるとそこに粘着してしまって、ふたたび空中にまいあがることはあまりありません。

しかし、空気が乾燥していれば、この反対で、非常に感染しやすくなります。冬の到来が例年よりもはやければ、例年通り季節感覚で加湿器を使うようなことをしていては、室内でもかなり空気が乾燥することになります。そうなれば、感染の率はかなり高くなります。

いずれにしても、皆さん、昨年のパンデミックの頃を思い出して、十分気をつけてください。特に、薄着など避けて、外気温に相応しい服装をするようにきをつけましょう。それと、加湿器など、今年ははやめに出すとか、観葉植物などにより頻繁に水をあげるとか工夫してください。そうして、疲れたと思ったら十分に休養をとるようにしましょう。



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2010年10月25日月曜日

iPad/iPhoneアプリ開発、コストはどれだけかかる?―ITはユビキタスそうして、非営利になる?

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/10/22/034/index.html


ITはユビキタスそうして、非営利になる?
いまをときめく、iPadそれにiPhoneなどのアプリの開発がこれだけコストがかかるとは、驚きです。これらの、アプリ無料のものもかなり多いですし、それに、高いものでも1000円ちょっという状況です。しかし、この動きはもうとめようがないのだと思います。これらの、開発は、確か、アップルの会員になって、年間5000円を支払うと誰もが会員になれて、従来だと特定のソフトウェア会社の中にだけあり、門外不出であったような開発のためのリソースが手に入れられるということをきいていました。開発環境もかなり進んで、何も知識のない人が、研修などに参加すると、数週間でアプリの開発ができるとか・・・・。そうして、Appstoreに掲載できるとか・・・・・・。そうすると誰にでも開発でき、販売できるというわけです。

しかし、現実はそんなに甘くはないんですね。特に、企業として、アプリを開発してそれで収益をあげようとすれば、あまり魅力的ではないかもしれません。確かに、iPhoneなどがまだ普及していなかったときには、個人の開発者がいて、それを公開などしていました。こちらは、函館ですが、実際にiPhone用のユーザー同士のメールアドレス交換アプリなど開発して、公開している人などいました。そのような事例が、テレビでもつい最近まで報道されていたのを覚えています。

しかし、このように開発への参入がしやすくなれば、多くの企業が参入してきて、とてつもない大競争になるだと思います。

さて、iPhoneや、iPadのアプリなどがこれほど低廉にっなったり、無料になったりすれば、個人で開発するのは、ほとんど趣味のようなものであり、とても、それで儲けるというわけにはいきませんね。

この低廉化、無料化がいきつくさきについては、まだiPhoneなど存在しないし、インターネットすらあまり普及していなかった昔考えたことがあります。そのとき考えたのは、ITのいきつくさきはユビキタスであり、いずれ電気や水道、ガスのようなものになっていくということです。

現在、若い人などが奮起して、電気や水道、ガス会社を創業して、大儲けするなどという図式は成り立ちません。もう、先進国では、これらは、すでに、既存の企業がどこもてがけており、完全に社会のインフラとしてできあがっています。

たとえ、今まで全く電気・ガス・水道が通っていなかったような場所を開発して、そこに新たな土地ができあがつたとしても、もうすでに、そのような土地はその近隣のいずれかの業者が実施する仕組みが完全に出来上がっています。

いずれ、IT業界もそのようになるのではないかと思います。無論、エンタメイントの高機能なゲームなどは生き残るかもしれません。しかし、それも、そのゲームで儲けるという図式ではなくなると思います。その他の基幹的なシステムで、それがないと社会がなりたたないとか、非常に不便になるようなものについては、半分公共のような、水道会社、電気会社、ガス会社のようなものができあがつて、そこが供給するのか当たり前になる時代がやってくるような気がしてなりません。

以前、Googleが社会のインフラ扱いをされることを極度に嫌っていることが、報道されていた記憶があります。Googleも社会のインフラになってしまい、民間営利企業として利益をあげられなくなることを懸念していたに違いありません。しかし、最近のGoogleの次のターゲットは交通問題ということで、このブログにも掲載したことがあります。そういわれてみれば、交通システムにもJRもあれば、各種の私鉄もありますね。GoogleはIT業界の私鉄のような存在を目指しているのでしょうか?

Googleの検索エンジンなどは、完全に最早社会のインフラの様相を呈していますが、Google自体の主な収益源はいまでも広告です。交通システムをつくったとしても、何かこうして別の収益源を用意するに違いありません。

アップルなども、iAdで広告に参入しようとしています。やはり、アップルにしても、グーグルにしても、人を集めるプラットフォームを用意して、無料、無料に近いようなものを多く提供してそこからは収益あげず、別口から利益をあげようとしているのだと思います。

それにしても、従来のソフト開発会社のようなところは、なかなか厳しいです。それこそ、利益があげにくくなり、とはいいつつ、世の中のインフラのようになって、営利企業としては事業が存続できなくなり、非営利企業になるかもしれません。とにかく、IT業界も変容を迫られているという事だと思います。この動き、このブログでも追跡して、新しい動きがあれば、また掲載します。

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