Googleが日本でもやっとショッピングサーチのGoogleショッピングを開始したようだ。Googleショッピングはデータのクローリングも行われるが、店舗側が自由に自社の商品と価格のデータをアップロードできるという特徴を持つ。すでにデータとして相当数が集められているようだ。興味深いのは国内の大手ショッピングモールとしては、現時点ではヤフーショッピングの店舗データは掲載されているようだが、楽天の店舗データが掲載されていないところかもしれない。
国内では商品の価格検索では価格.comやconeco.netなどがあるが、これらは商品レビューサイトの要素も強いので必ずしも直接の競合とはならないだろう。通販検索アラジン・サーチやビカムといった商品検索サイトとの競合が考えられる。
【私の論評】eコマースの本質はやはり広告か?
私は、最近シャープのアクオスを購入しましたので、試しに、Google Shoppingで検索してみました。私が購入したのは、LC-32E7-Bという型です。amazon.jpで購入しました。購入価格は、49,800円でした。これは、現在Amazonでも、価格が上昇して、5万円台になっています。
さて、調べてみたところ、何と最安値で、45,900円で販売していました。そこで、がっかりしたのですが、良く見てみると、何とこの最安値のところは、売り切れになっていました。そこで、さらに調べてみると、現在売っている中では、最安値であったことがわかり、ほっとしました。
Google Shoppingは、いろいろな店が検索できるので、良いと思います。上の、記事では、価格.comや、coneco.netなどが、商品レビューサイトの性格が強いので、必ずしも直接の競合とはならないだろうということを述べていますが、私はそうではないと思います。
レビューを見て、結局は、Google Shoppingで買い物をする人も増えてくるのではないかと思います。それに、今のところは、レビューを掲載していませんが、そのうち、Google Shoppingでもレビューを含め他の機能も掲載するかもしれません。そうなれば、Google Shoppingの独壇場になる可能性もあります。
それにしても、やはり、Googleは広告ですね。Googleはいろいろな分野に手を出していますが、その収益のほとんどがいまでも広告によります。
以前、ネット関連企業のビジネスモデルは、煎じ詰めれば、広告のビジネスモデルだということを掲載しました。まさに、その通りで、現在既存の広告会社の業績が悪いとか、新聞・テレビの具合が悪いというのもうなづけます。なぜなら、いろいろ形を変えているので、はっきりとは認識されていませんが、Googleはもとより、楽天も、Amazonもビジネスの互いにやり方は異なるものの、すべて広告ビジネスをしているからです。
楽天だって、巨大バーチャル・ショッピングモールを出していますが、結局は本質は広告です。ショッピング・モールそのものが大きな広告塔です。アマゾンだって、直営でやっているだけで、その本質は結局はサイトという広告です。
いまのところ、eコマースについては、この広告というビシネスモデル以外には成功しているものはないと思います。これは、いままの普遍的な事実であって、おそらく、eコマースを企画する人は、この広告が本質ということを忘れてはならないと思います。どんな形であれ、何らかの広告の形式をとらないと成功はしないということです。
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