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2012年10月12日金曜日

新しいことを始めたいという人に読んでほしい「やりたいことをやるためにやるべきこと」−【私の論評】自分を変えるためには、結局ライフ・ログは必要不可欠?

新しいことを始めたいという人に読んでほしい「やりたいことをやるためにやるべきこと」


思い出してみてください。今年の元旦を。

今年こそはあれをしよう、これをしよう、よい年にするぞ、心を入れ替えるぞ、ダメな私とこれでサヨナラするの、と興奮のままに鼻の穴を膨らませ、もうすでに何かが変わったような気がして寒空の帰り道を意気揚々と歩いた気持ちはどこへ行ってしまったのでしょうか? そして気付けば秋の風吹き抜ける10月の空の下、相変わらずあの日のダメな自分のまま、変わらなくちゃという気持ちだけが空回りし、肩を落としたままトボトボといつもの遊歩道なんかを歩いてはいませんか。

新しいことを始める、というのは非常に労力を必要とします。ましてそれを習慣化するとなると、それは奇跡にも近い功績です。

【私の論評】自分を変えるためには、結局ライフ・ログは必要不可欠?


何か新しいことを始めるときには、頭のでただ漠然と考えているだけでは、何も成就しません。何は、さておき、まずは行動しなければなりません。さて、上の記事で、新しいことを始める際に必要な4つのステップが掲載されていました。詳細は、当該記事を読んでいただものとして、論評するためにも、以下にその柱だけで掲載させていただきます。(本日は、元記事のほうに、サンド上でスノボの写真が掲載されていましたので、まだ気が早いとは思いましたがスノボの写真を掲載させていただきました。まだ、やったことのない方、今年の冬は、ぜひ挑戦してみてください)
1.何がやりたいのかをリストに書き出してみる 
2.リストに順位を付け、その中で一番やりたいのは何かを決める 
3.一番やりたいことに毎日どれだけの時間を割り当てるのかを決める 
4.それ以外のやりたいことは(取りあえず今は)やらないことを決める

この4つの柱のうち、三つ目、四つ目に関しては、やはり、時間計測が重要であることを示しています。実際に普段自分がやっていること仕事も、プライベートも含めて、どのくらい時間をかけているのか、計測しなければ、できないことです。


これに関しては、このブログにも掲載しています。当該記事のURLを以下に掲載します。

多くの人が気づく前にやめている、ライフログの本当のメリット - ライフログの達人が教える本当に役立つ3つの「記録活用法」【奥野宣之×五藤隆介対談】―【私の論評】ライフログは仕事の役に立つ!!仕事を記録しなければ、人生大きな部分の記録が欠落する!!

詳細は、当該記事をご覧いただものとして。ドラッカーは、時間を計測して、細切れになっているものを統合することの重要性を説いています。これは、何から新しいことを始めるときには、本当に重要なことです。新しいことを始めるときにも、計画からスタートするのではなく、時間の計測からスタートすべきです。そうでないと、おそらく、うまくはいかないでしょう。


そうして、これは、この記事にも掲載したのですが、時間計測というと、従来はメモ用紙しなどに記録し、それをみて、時間を実際に計算したりして、集計しなければならず、かなり面倒でしたが、今ではスマホがあり、スマホ用のライフ・ログ取得用のアプリがあります。しかも、このアプリ無料のものが多く、これを用いると、記録するだげて、一日、週、月、年と分位項目別に集計してくれます。

いまなら、このアプリを使わない手はないと思います。実際、ドラッカー氏が生存しておられたら、これを使うことを提唱されたと思います。ドラッカー氏、日々毎日毎日記録せよ、などということは言ってはいませんでしたが、もし、このアブリを活用することを前提とするなら、日々ライフ・ログを取得せよと語ったかもしれません。

時間計測というと、何やら、徹底的に無駄をなくすことを連想して嫌がる人もいるようですが、そんなことは、ありません、仕事であれば、人とコミュニケーションをとる時間、新しいことを導入するための時間をとるためにも必要不可欠です。それに、プライベートでは、それこそ、ぼんやりして、リフレッシュするための時間、友人・仲間と過ごす時間、その他の大切な時間を確保するためにも、使われるものです。


みなさんも、新しいことを始めるためにも、スマホのアプリでライフ・ログをとってみてはいかがですか。これって、慣れるととても楽しいしです。特に写真で、ライフ・ログを取得するのも良いです。いまだと、スマホで撮影すると、日時から場所、それにメモまで記録にとれますから、これは、素晴らしいです。最初やりはじめたときは、何のためになるのかと半信半疑でしたが、最近、たとえば、初売りの様子など何年も同じ場所で撮影していますから、これを時系列で比較すると、その年の景気がなんとなくわかります。

ライフログを取得することは、新たなことをはじめにも、過去の情報を成立するのにもかなり役にたちます。まだやったことのない人は、新しいことを始めるついでに、始められることをおすすめします。

それから、新しいことなど始めるととき、時間の計測で十分やれる目処がついた場合など、次の一手として、たとえば、仲間と一緒にはじめるとか、英語なら、英会話教室に通うとか、とにかく、自分だけでやるというのではなく何か強制力をともなわせると、うまくいく確率が高くなります。


私は、英語力をつけるため、最近、アメリカの有名大学の講義をオンラインで受講できるというCorseraというシステムを活用しています。これも、宿題、レポート、試験など、強制的にいつまでやらないと駄目というようになっていますので、英語力をつけるにはもってこいです。

講義は、ビデオレクチャーを視聴できるので、英語のリスリング力もつきます。これは、英文のテロップが流れるように設定できるので、重宝しています。リスニング力が最初は、弱くてもなんとでもできます。


英語力をつけるという動機で受講してますから、いまのところ、宿題や、レポートなど賛嘆たる結果に終わっています。最初は、8月末から始めた、ゲーミフィケーションの講義を受けましたが、これは、今月の8日に終了しました。今は、オペレーションに関する講義を受けています。これは、9月末から始まっています。とにかく、英語力が不足しているので、四苦八苦しています。こちらのほうはドイツ人の先生がやっているので、少し英語が聞き取りにくいですか、これも、勉強と思って挑戦しています。

これからも様々な講座を受講し続け、理想として、年に2回くらい、各々2ヶ月くらいは、全く受講しない期間をもうけて、それ以外は何かの講義を受けいてるという状況にしたいと考えています。

こうしたら、本当に英語力がつくと思います。英語力がついたら、今度は、講義に成績をトップクラスにもっていけるように頑張りたいです。

計画から入るのではなく、時間測定から入ること、それに、強制力を効かせることなど、新しいことを始めるには、いろいろなノウハウがあります。これらのノウハウを身につけたら、いつでも新しいことに挑戦できそうです。

皆さんは、どう思われますか?



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2012年10月1日月曜日

「あえてボーッとする」時間を作るとひらめきが生まれる~反・完全主義の教え―【私の論評】波にのまれようとしないものは、完全主義者になる?!



「完全主義」という言葉のイメージは、日本では必ずしも否定的ではないでしょう。しかし英語での完全主義(「perfectionist」)は、「自分自身や周囲を評価するときに、過剰なまでに完全性を求めること」という解釈。あまりいい意味では用いられないのだと、『今の働きが「しんどい」と思ったときの がんばらない技術』(西多昌規著、ダイヤモンド社)では説明しています。

【私の論評】波にのまれようとしないものは、完全主義者になる?!


さて上の書籍、私はまだ読んだことがないのですが、上の記事では、時間計測の重要性を述べており、以下のような記載があります。
Step 1 自分の1日の行動を書き出してみる。 
Step 2 その中で、ルーティンワークに費やしている時間をマーカーで色づけしてみる。 
Step 3 自分の一日がいかにルーティンワークで占められているか、視覚化する。 
Step 4 スケジュール帳の中に、1週間に1回、それが無理なら1カ月に1回、30分程度の「予定のない予定」を組み込んでおく。 
Step 5 その時間は、カフェなどでボーッとする「ひらめきの時間」にあてる。 
『今の働きが「しんどい」と思ったときの がんばらない技術』(108ページ)
このような時間計測に関しては、何もこの書籍が最初ではなく、あまたの書籍に掲載されていることです。このブログでも、掲載していました。いくつか、掲載されていますが、たとえば、以下の記事です。

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詳細は、上記のURLをご覧いただくものとして、以下に時間計測に関する部分をコピペしておきます。
ドラッカーは次のように述べています。

使える時間には、「こまぎれの時間」と「まとまった時間」があります。できるだけ時間をまとめようとしても、どうしても「こまぎれの時間」は残ります。 
「まとまった時間」を有効に使うには、「こまぎれの時間」にできることはそこで終わらせておいて、「まとまった時間」に持ち込まないようにしないといけないのだと思います。
ところがそれがなかなか実践できず、「こまぎれの時間」に終わらせておけばいいようなことがはみ出してしまって、「まとまった時間」を奪っていく、そのために「まとまった時間」に本来やりたかった一番大事な作業が十分にできない、僕がよく陥ることです。
上の図で2番目に挙げた「やる必要のないことをやめる」をもっと進めないとダメだなーと思っています。 
成果につながらないのに時間がかかっていること。
これを見つけて削らないといけないのですが、それを見つけるには図で1番目に挙げた「何に使っているか時間を記録」しないとですね。

そうして、この記事では、現在では、時間を計測するなら、スマホで、ライフログ・アプリを使うことを提唱しました。今なら、スマホを持っている人なら、誰でもこうしたアプリが使えますし、それに、最近のアプリでは、実際にインプットすると、集計も即座にやってくれるので、簡単このうえないことを掲載しました。ドラッカーも現代に生きていたらスマホでの計測を推奨したと思います。

それに、現在なら、スマホでどんどん写真を撮影して、Google+のインスタントアップロードで、容量などきにせずに、どんどん写真を送ることができます。 そうして、撮影場所とか、時間も蓄積できます。忙しいときなど、仕事の内容など、どんどん写真撮影し、後から、作業の時間を見て、スマホのライフログアプリに登録することもできます。とにかく、自覚測定する方法は、ここ数年でかなり発達しました。このようなシステムを活用すれば、今では、誰でも確実に時間を測定できます。


そうして、なぜこのようなことをしなければならないのかも、この記事に掲載しました。詳細は、当該記事をみていただくものとして、上の冒頭の記事では、完全主義主義の誤りについて述べていました。だから、以下でなぜ「完全主義」ではいけないのかを中心に述べていきます。


ドラッカーは、以下のようにも述べています。
優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。一度も間違いをしたことのない者、それも大きな間違いをしたことのない者を、トップレベルの地位に就かしてはならない。 
間違いをしたことのない者は凡庸である。そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない。 
                                           〜P.F.ドラッカー「現代の経営」

完全主義者とは、間違うことを恐れて自分の枠から出ない人のことであり、、大きな決断を下すことができない人なのだと思います。私達は、すべて社会の中で生きています。社会とは、多くの人で成り立っています。

いろいろな社会の変化があるからこそ、その変化を活用したり利用したりして、事業を営むことができます。仕事とは、それが、会社外部のお客様や、会社内部の上司・同僚、部下であれ、とにかく多くの人びとで構成された社会を変えることです。

完璧主義者は、社会を変えることが仕事の本質であるということを理解できず、仕事そのものに重きをおき、意思決定することなく、いつまでも、仕事のための作業である、計算や、素晴らしい報告書づくり、企画書づくりなどに時間を費やすことに意義を見出す人たちなのだと思います。

私が社会人になった時、当時のある会社のトップから次のようなアドバイスをしていただいたことがありました。

「うまく波にのってスムーズに社会人生活を過ごそうとするな。怖がらずに波にのまれなさい。のまれたら、今のうちはちゃんと周りが救ってくれる。

しかし、波にのまれた経験がないままの企業人は後になってのまれた人は悲惨である。誰も助けてはくれないし、自分で脱出する術も持っていないから」

多分この経営者は波にのまれ、溺れたものの、助けられたり、自分で脱出したりしてきたのでしょう。また、多くの人を波から救ったのでしょう。そうして、この方からは、ご自身の成果などではなく、失敗談の話を良くうかがいました。

その方は、当時、企業体力が落ちた自分の会社を立派に立て直し、ある年に、上場されたことを知りました。

完全主義者は、うまくいった仕事の成果ばかりを話したがるようですが、そのような話を聞くのではなく、失敗談を聞くと、その人の人となりが見えてくるものです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思いますか?



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クリエイティブな良い仕事をするには、無意識に任せてなるべく放置すべし?―【私の論評】確かにそうだが、それには条件がある!!






2012年6月5日火曜日

多くの人が気づく前にやめている、ライフログの本当のメリット - ライフログの達人が教える本当に役立つ3つの「記録活用法」【奥野宣之×五藤隆介対談】―【私の論評】ライフログは仕事の役に立つ!!仕事を記録しなければ、人生大きな部分の記録が欠落する!!

多くの人が気づく前にやめている、ライフログの本当のメリット - ライフログの達人が教える本当に役立つ3つの「記録活用法」【奥野宣之×五藤隆介対談】:

少し前のライフログ取得システムのイメージ、今なら、スマホだけでできる。
NHK「クローズアップ現代」でも特集が組まれた「ライフログ」。デジタルの普及で気軽に記録できるようになった今、活用こそが大きな課題となっている。番組に出演した奥野宣之氏と五藤隆介氏が、いかに人生の記録を役立てるかについて語る連載対談。
iPhoneによるライフログの記録測定結果


【私の論評】ライフログは仕事の役に立つ!!仕事を記録しなければ、人生大きな部分の記録が欠落する!!
先日放送された、クローズアップ現代「自分の人生、どこまで記録?~広がる“ライフログ”~」に関しては、以下のURLをご覧ください。こちらから、ご覧になってください。動画の一部と、全部を文章化したものをご覧になることができます。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3180.html

さて、上の対談何回かのシリーズになるそうですから、ライフログに興味のある方は、上のNHKクローズアップとともに、是非ご覧になってください。

さて、このように、かなり使われるようになり、社会的にも認知度が高まったライフログですが、上の記事や番組などでも、ライフログといえば、事例として私生活ばかりのことが掲載されています。私は、ライフログは、私生活でも重要ですが、それととも、いわゆる仕事でも、これからは、かなり重要になってくるのではないかと思います。これに関しては、以前でも、簡単に述べたのですが、本日は、上の記事や、NHKでも掲載されて、社会的認知度がさらに高まったと思いますので、再度別な角度から掲載します。


以前も、ドラッカーが計画を立案する前に、時間を計測することの重要性を力説していたことを述べましたが、ドラッカーは、そこからさらに一歩踏み込んで「成果をあげるための時間管理」を提唱しています。本日は、これについて掲載するとともに、ドラッカーのいうことと、ライフログの関係について、述べようと思います。

なお、ドラッカーの語っていたことに関しては、ドラッカー図解というサイトから以下に引用させていだきます。
ドラッカーは次のように述べています。 
私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。次に、時間を管理すべく、自分の時間を奪おうとする非生産的な要求を退ける。そして最後に、その結果得られた時間を大きくまとめる。すなわち、時間を記録し、管理し、まとめるという三つの段階が、成果をあげるための時間管理の基本となる。
ドラッカー プロフェッショナルの条件 図解18 
使える時間には、「こまぎれの時間」と「まとまった時間」があります。できるだけ時間をまとめようとしても、どうしても「こまぎれの時間」は残ります。 
「まとまった時間」を有効に使うには、「こまぎれの時間」にできることはそこで終わらせておいて、「まとまった時間」に持ち込まないようにしないといけないのだと思います。
ところがそれがなかなか実践できず、「こまぎれの時間」に終わらせておけばいいようなことがはみ出してしまって、「まとまった時間」を奪っていく、そのために「まとまった時間」に本来やりたかった一番大事な作業が十分にできない、僕がよく陥ることです。
上の図で2番目に挙げた「やる必要のないことをやめる」をもっと進めないとダメだなーと思っています。 
成果につながらないのに時間がかかっていること。
これを見つけて削らないといけないのですが、それを見つけるには図で1番目に挙げた「何に使っているか時間を記録」しないとですね。


さて、時間間管理の仕方そのものの原理は、上記で十分説明されているので、ここでは、それについては、詳細はのべません。この通り遂行すれば、良いことです。

しかし、なぜ時間管理をしなければならないかということには、少し補足を加えます。たとえば、企画を立案するとか、新しくルールを設定するとか、システムを構築するとか、多くの人のコンセンサスを得るための、ミーティングをするとか、それも、単純なものではなく、複雑で規模も大きいものであり、いわば、知識労働者の本質ともいうべき事柄には、どうしても、まとまった時間を必要とします。同じ3時間かけるとしても、細切れのものを足して3時間では、できるものもできなくなります。だからこそ、ドラッカーの言っている時間管理が重要になってくるのです。



そうして、これが、十分にできていない組織では、昼間には、本質的な事柄に割く時間がなく、細切れに時間を使うとか、雑用ばかりやっていて、結局時間が足りなくなって、残業続きということになりがちです。そうして、それが恒常的になっており、多く仕事が、注意力散漫な状態で行われますます、時間がなくなっていくという、スパイラルに落ち込んでいく。そんな、馬鹿なことは避けるとうために、この管理が重要なのです。

ある業界トップクラスの大手スーパーで昔、営業店舗において、個々人がどのような時間の使い方をしているかを調査したところ、驚くべきことに、残業時間を入れても、賞味5時間程度しか実際には仕事の時間がなかったという驚くべき結果になったといいます。しかも、これでも、良いほうであるという結果でした。


少なくとも、1日8時間は働いているはずですし、残業時間も入れれば、もっと長時間働いているはずなのに、なぜ、そのようなことになったかといえば、たとえば、段取りが悪すぎて、売り場を作るときに、その場ではじめて、必要なものがわかって、それを取りに行ったりとか、仕事の手順が悪くて、待ち時間ができて、待っている時間があるとか、かなり無駄時間があったそうです。

これは、先のドラッカーの管理術の例でいえば、段取り、打ち合わせなど、多く時間を割くべきときに、雑用で、時間が、こまぎれとなり、十分段取りや、打ち合わせなどできずに、本題の仕事に入ってしまい、その場で、考えたり、道具をそろえたり、話し合いを行ったりと無駄に時間が費やされていたということです。


さて、スーパーなどでは、昔から、大まかにいって業務をルーチンワーク(固定業務)、変動する業務(変動業務)と分類して、仕事の種類、手順など決めて、作業割り当てを実施して、無駄時間ができないように、工夫しています。ちなみに、固定業務とは、店を営業していようといまいと、実施しなければならない業務です。清掃・掃除・メンテナンスなどは、その典型的なものです。変動業務とは、売上が上がれば上がるほど増える業務のことです。棚出しとか、キャッシャーなどの売上に直接かかわる業務です。

固定業務に関しては、日々何回とか、月何回とか、頻度と時間と手順を予め決めておく。変動業務に関しては、比例定数など求めて、いわゆる、売上がいくらだと、どのくらい業務が発生するなどのことをきめておく。こうしたことで、予め月どの程度の業務が、発生するか予測がたち、それに向けて、人を用意すれば良いわけです。

これって、女の子が全裸で自己撮りしているのですが・・・・・
しかし、これは、口でいえば、易しいですが、実際にやるということになれば、難しいことです。前掲の、ある業界トップクラスの大手スーパーでは、こうしたことを5~6人の優秀なプロジェクトチームに考えてもらい、数年で、営業店舗における作業割り当てシステムを構築したそうです。

さて、営業店舗では、お客様がいらした場合、嫌がおうでも、業務をしなければならないことから、先のように、確かに従来は無駄もあったのですが、それでも現場では、無駄は出にくい環境にあると思います。どんなにちんたらしていてもお客さまがいらしたら、それに対応しないわけにはいきません。工場だってそうです。機械が動けば嫌がおうでも業務を遂行しなければならない環境に追い込まれます。


しかし、スーパーであっても、たとえば、スーパーの本部あたりであれば、直接お客様を相手する業務ではないですから、多くの時間は、個人の裁量に任されている部分もあります。どの会社でも、直接顧客を相手にする部門ではない部署があります。そういうところは、成果が目に見えてすぐにわかるということはないので、スーパーなどの現場よりも、さらに、意図して意識して、ドラッカー流の時間管理をしていかなければ、無駄だらけになってしまいます。

さて、ドラッカーが、時間管理のことを考えたり、著書に掲載したときには、スマホはおろか、携帯電話すらない時代です。もっぱら、手書きで、ノートや手帳に記録をとったものと思います。しかし、現代では、携帯電話もあり、さらには、スマホがあります。スマホの場合、ライフログ機能を使って、記録をとれば、場所、画像、動画、文書でタグなどの形式ですばやく、正確に記録をとることができます。特に、画像で残しておけば、そのときには気づかなかったことまで、残っていることもあります。


工場や、スーパーなどでは、動作研究などするため、時間を計測する人を配置して、実際にストップウォッチなどを持たせて、実際の業務の時間を計測していたこともあります。今後、こうした作業は、スマホでライフログをとることによりできるようになったということです。

今後、様々な職場で、業務のライフログを取るようになると思います。そうして、現在でも、個々人で、ライフログは、簡単に取ることができるようになっています。しかし、現在では、個々人の私生活のログにばかり焦点が合わせられていますが、いずれ、ドラッカーが提唱しているような、時間管理のためのライフログをとることが、当たり前に行われるようになると思います。それようのアプリなども開発されつつあります。


このようなことを言うと、細かなところまで、管理されると、ネガティブに考える人もいるかもしれませんが、無意味な残業がなくなるとか、本来のまとまった時間をつくることができるとか、ポジティブな部分もかなり大きいと思います。とにかく、人間は、長時間継続して集中するということはなかなか難しいです。短期間に集中して、ものごとをこなすことができれば、それは、会社にとっても良いことですし、個々人にとっても、良いことだと思います。それに、業務の内容が正確に記録されれば、いわゆる、長時間労働の無意味さが、科学的データによって正確に実証されると思います。とすれば、過労死なども防ぐことができると思います。また、働いている人なら、勤務時間は、起きている間の大部分を占めています。これを全くライフログから除外することは、人生の大きな部分の記録を失っていることになります。皆さんは、どう思われますか?




【私の論評】

【調査結果】facebookタイムライン化によりファンからのエンゲージメントが平均46%増加!―【私の論評】もしドラッカーが生きていたら「タイムラインでライフログを残せ!!」と薦めたに違いない?








2012年4月24日火曜日

【調査結果】facebookタイムライン化によりファンからのエンゲージメントが平均46%増加!―【私の論評】もしドラッカーが生きていたら「タイムラインでライフログを残せ!!」と薦めたに違いない?

【調査結果】facebookタイムライン化によりファンからのエンゲージメントが平均46%増加!:

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Facebook社は、3月末から全てのFacebookページをタイムライン化しました。このことにより、企業は今までよりもさらにオリジナリティー溢れるブランディングが可能になったと言えます。

しかし、実際にタイムライン化で企業のFacebookを使ったマーケティングの効果はどのように変化したのでしょうか。

先月、調査会社Simply Measuredは、タイムライン化が企業のFacebookページにどれ程のインパクトを与えたかというレポートを発表しました。このレポートによるとタイムライン化に伴う宣伝効果の伸びは目覚ましく、Facebookを活用したブランディングに新しい光を差し込んだということです。

調査の対象となったのは、いち早くタイムラインを導入した米トヨタコカ・コーラなどの15社。調査の方法は、ユーザーによる各ブランドの投稿へのエンゲージメントをタイムライン導入の前後で比較するというものです。

ここでのエンゲージメントとは、ユーザーがある情報に積極的に携わるということで、具体的には各Facebookページ上の「リンク」「写真」「動画」「近況」への「いいね!」「コメント」「共有」といったユーザーからのリアクションのことを指しています。

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以上が今回の調査対象となった15社ですが、大半の企業がタイムライン導入後にエンゲージメントを上げていることがわかります。最も伸びが著しかったLivestrong米トヨタにいたってはそれぞれ161%、156%増となっています。

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上のグラフは、もともとブランドを「いいね!」していないユーザー(左)と「いいね!」しているユーザー(右)のエンゲージメントを比較したものです。数字は15社の平均をとったものですが、どちらにも増加がみられます。特にもともと「いいね」を押していなかったユーザーのエンゲージメントは46%も伸びています。

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次にコンテンツ別でのユーザーの「エンゲージメント」の変化を見てみましょう。コンテンツはグラフ左から「リンク」「写真」「動画」「近況」と分類されています。「写真」と「動画」に対する反応の増加が著しい一方、「近況」への反応が少なくなっていることが分かります。

まとめ

タイムラインの導入によって、ブランド・ページのコンテンツへのエンゲージメントは平均で46%も増加したという結果が見られました。特に「写真」、「動画」の増加率はそれぞれ52%、49%増となっていて、これはタイムラインがビジュアル・コンテンツを以前より効果的に引き立てるデザインになっているからだと考えられます。

今後もFacebookの新しいタイムラインの特性を活かして、効果的なブランディングをする企業が増えていくことは間違いないでしょう。

【私の論評】もしドラッカーが生きていたら「タイムラインでライフログを残せ!!」と薦めたに違いない?


スマホからGoogle+のアルバムにインスタント・アップロードされた写真、timeline状にならんでいる

タイムライン化かなり効果があったようです。これも、当然といえば、当然かもしれません。人は、タイムラインで情報を並べられるとかなり思い出しやすいというところがあります。しかし、最近、facebookがタイムライン化されたため、何かタイムラインは、facebookの専売特許のような感じがありますが、そんなことはないと思います。本日は、まずは、Timelineの意味など掲載します。

アップル製品のリリースのタイムライン

まずは、英語のタイムラインは、日本語訳では、時間配列表;予定表, 時刻表;年表です。要するに、時系列順にならんだもの全般を含んでいます。TwitterでいわれているTL (タイムライン)とは、文字通り、時系列でTwitterのホームページ上に、様々な人たち(自分がフォローしている人たち)の発言が流れてくるスペースのことを言います。特に求めているものを絞るでもなく、時間だけに任せて人の発言を流していることから、そのように命名したのだと思います。

マイクロソフト元会長のビル・ゲイツ氏のタイムライン

時折、TLのすごさを感じさせる瞬間があります。そのすごさとは、リアルタイムに皆が繋がっていることを感じること、そして、偶然や引き寄せの法則を感じさせるものなど、種類は様々です。感じ取る人によって、それ(すごさ)は大きく変わってくることもあります。

例えば、地元で地震が起きた時、TwitterのTLは、地震の情報で埋め尽くされます。
「揺れてる!」
という発言を筆頭に、次々に地震に対する恐怖心や感想、自分の置かれている状況、気付いたこと、震度の速報などなど、様々な情報が一気に流れ、ただTLを眺めているだけで、その地震に関する情報がかなり入手できます。

LEGOのタイムライン

私が初めてこの経験をしたのは、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本戦の中継があった時でした。テレビを見ていなくても、TLをたまに眺めるだけで、いつ、誰が、何を、どうやって、どのような結果を出したかが手に取るように分かりました。これに似たようなことは他にもいろいろな場面で感じ取ることが出来ます。最近では、複数の国会議員が、国会でツイートしているなんてこともあり、国会の様子がテレビを見なくても良くわかります。

iPhoneのタイムライン

ただ、どのケースでも同じように言えることは、リアルタイムで最新、最先端な情報が詳細な形で、色々な角度から得ることが出来るということです。これほどまでに何もしなくても、詳細な情報が、恐ろしいスピードで、向こうから勝手に集まってくるということは今までになかったことだと思います。だからこそ、しり込みしてしまう人が多いのかもしれません。しかしこれこそが、TLのすごさであり、Twitterのすごさ、大きな可能性を感じさせるものなのです。

さて、facebookのtimelineは、これとは、また異なります。時系列で並んでいることには、違いないのですが、ツイッターのタイムラインのようなウォールもありますが、それに加えて、新しくタイムラインが付け加えられたということです。そうして、それは、一言でいってしまえば、「自分史」です。ここからは、いくつかのfacebookのtimline cover(タイムラインにともに表示される写真)とともに、:掲載していきます。それにしても、アメリカでは、かなりセクシーなカバーがたくさんあることに驚かされます。

Happy New Year! Timeline Cover
自分がFacebook上で投稿した出来事、アップした写真やチェックインしたスポットなどはもちろん、大学の卒業や、結婚といったライフイベント、いままで聞いた音楽や観た映画、作った料理など、自分に関するありとあらゆる事柄がタイムラインに積み重なっていきます。

ヴィクトリア・シークレッツのカバー
いままで自分の過去の投稿を見るには、ひたすらウォールを遡っていかなくてはなりませんでした。しかし、タイムライン上では、過去の出来事にもあっというまにジャンプすることができます。例えば二ヶ月前に自分がランチでどんなものを食べていたのか、一年前にどんなところに旅行に行っていたのか、過去にあなたがシェアした投稿が、タイムラインでは一目瞭然です。


タイムラインのページの一番上には自分のお気に入りの写真を大きく表示させることができます。そして、ページの一番下には「誕生」のイベントがあり、自分が生まれたときの写真を置くことができます。この世に生まれてから現在までの自分に関わる事柄が集まったタイムライン、まさに「自分史」と呼べる新機能です。


これによって、facebookは、いわゆるライフログのような使い方もできるようになったということです。evernoteなどで、写真などを含むlifelogをとり続けてきた私から、lifelogをとることの意味など掲載させていただきます。


ライフログをとることは、意図して意識して実施すれば、かなりためになると思います。ただ、自然にまかせて、記録をとるというのではなく、自分が成長したかどうかは、他人と比較するのではなく、過去の自分と比べるのです。そうすることによって、自分自身の変化がみいだせたら、それこそが自分自身の成長です。lifelogによって、自分が成長するために、成長を客観的に確認するためにログを生かすのです。昔なら、これは、メモくらいしかできませんでしたが、今なら、写真や動画も付加できるということです。それに、適当なログをつけておけば、文書だろうが、写真だろうが、動画だろうが、何でも瞬時に時系列に並べてみることができます。これは、メモによる時間記録では不可能なことです。数年にわたる記録の中から、これを行うことはほとんど不可能だったと思います。

ピンクフロイドのカバー
ちなみに、あの経営学の大家のドラッカー氏は、いわゆるできる人は、計画からスタートしないと『経営者の条件』という著書で語っています。いきなり計画からではなく、時間の記録をすることから始めるべきことを語っています。なぜなら、自分の時間がどのように使われているかからスタートしなければ、計画など立案できないからです。しかも、それを習慣化せよと言っています。ドラッカーの時代には、lifelogを簡単にとれるスマホなどありませんでしたから、手帳などでリアルタイムで書くしかありませんでした。そうして、数年に1回は実施することを薦めていました。しかし、今なら、スマホでかなり楽にできます。それどころか、写真や動画まで掲載できます。ドラッカーの薦めに従えば、日々lifelogをとるにしても、数年に一度は、自らの時間の使いかたを知るために、数年に一度は、リアルタイムのログをとるということになるかもしれません。 現在ドラッカー氏が存命されていたら、おそらくご自分でもスマホでlifelogをとったし、多くの人にそれを薦めていたに違いないと私は考えています。

Esther Baxteのカバー

常にログを取り、ログを見返し、ログと格闘し、常に成長を確認するように、人生をより良くすることを考え続けるようにログをとるのです。私は、会社という組織に入ってから、会社の方針もあって、いつも会社の中では、ログをとっていたと思います。端的にいうと、日々の出来事を記録するだけではなく、問題・課題をメモするのです。そうして、それが達成されたら、そのメモに消しこみをします。そうした習慣がついていたので、スマホを手に入れてからは、問題・課題を手帳に書くのはやめて、スマホのエバーノートアプリを用いて、ライフログをとるようにしました。問題・課題に関しても、いくつかに分類して、タグをつけるようにしました。これが成就されれば、終了のタグづけもするようになりました。こうすると、まだ未実施のものと、そうではないものとの区分がはっきりします。そうして、日々がチャレンジの連続となります。おそらく、こうしたlifelogをつけていない人と比較すれば、精神的にもかなり充実した生活を送っているのではないかと思います

ジャネット・ジャクソンカバー

航海日誌の無い船旅はありません。しかし人生という旅ではどうでしょう?スマホでなくても、手帳でも何でも、ログを残している人は、船でいえば、航海日誌を残しているようなものです。長い間ログつけていると、人生の航海日誌がライフログなのだと良くわかります。デジタルかアナログかが重要なのではありません。ごまかしのない、本当の自分の姿を知り、人生をより良い方向へ進める為に、ライフログを残し”続ける”ことこそが重要なのだと思います。

Woman by Window Timeline Cover

ここまで書いて、はたと気づきました。私は、今では、facebookも利用しています。しかし、これは、公開されるものなので、いわゆるライフログをとるには、適していないかもしれません。やはり、両方をやるのが良いのかもしれません。そうして、facebookは、アメリカの人たちがそうであるように、なるべく実際の人間関係に近いものにすると良いと思います。そうすると、人間関係のライフログが自然とできあがるわけです。これに、evernoteのようなライフログを併用すると、これは、もう完璧です。

特にクラウドを活用すれば、スマホからも、タブレットからも、PCからも、カメラからもライフログがとれる

客観的な記録というのはとても残酷な一面がありますから、見返して楽しいことばかりではありません。振り返って再度凹んでしまうことも多々あるはずです。また、逆に過去の成功体験をみて、勇気百倍になるときもあります。それでも、積み重ねた記録は嘘偽りの無い足跡です。足跡は自分を裏切ることはないと私は思います。これらを積み重ねていけば、確かな成長の証となることは、いうまでもありません。皆さんも、facebookのtimelineとともに、evernoteなどのlifelogをつけて、活用してみてはいかがですか!!



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