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2013年1月10日木曜日

安倍首相、ぶら下がり拒否の理由を投稿―【私の論評】マスコミの安倍叩きの機会を阻止するためにも良いことだ!!



首相になる前には、ぶら下がりに対応していた安倍総裁(昨年11月)

安倍総理大臣は、記者団の質問に答える「ぶらさがり取材」について、「世界でこのような対応をしている国はありません」とインターネットの「フェイスブック」に投稿し、今後も応じない考えを強調しました。

「ぶらさがり取材」は小泉総理時代に原則1日2回、記者団の質問に答える形で定着しましたが、民主党の菅政権で東日本大震災の対応を理由に行われなくなりました。安倍総理も前回の総理時代にはぶら下がり取材に応じていましたが、今回の総理就任以降は拒否しています。

その理由について、安倍総理は、「世界でこのような対応をしている国はありません。首脳の発言は重く、国益に対する影響を考えれば、情勢を把握し熟慮したものでなければなりませんし、首脳としてコメントすべきでない事もあります」とフェイスブックに投稿しました。

また、報道各社による総理インタビューについても、従来の形式を改めて、「希望のある社や番組ごとに日程を調整したい」と強調しました。(10日00:47)

【私の論評】マスコミの安倍叩きの機会を阻止するためにも良いことだ!!

上の記事で指摘していた、安倍総理のfacebookの記事を以下にコピペします。


この措置、マスコミの安倍叩きの材料を提供しないという意味でも非常に良いことだと思います。ぶらさがり取材は一見良いようにもみえますが、なんとか安倍首相の言質や、言葉尻をとろうとして身構えているマスコミなどとの対応は、場合によっては単なる時間の無駄遣いどころか、これらに対応するために大きなエネルギーをさくことになることもありうることを考えれば、リスク管理上も非常に良いやり方だと思います。

なにせ、今のマスコミ、とにかく安倍総理はもとより麻生財務大臣など、とにかく「戦後体制」からの脱却を標榜する政治家に対しては、徹底的に叩きまくり「戦後体制」守護の空気を醸成して、できうれば、安倍政権をなきものにしようと鵜の目鷹の目でいつも隙を狙い徹底抗戦をしようと身構えているというような有様ですから・・・・・・・・。


少し以下に、安倍叩きの異常ぶりを掲載してみます。

まずは、テレビの報道ぶりです。安倍政権に対するネガティブな意見を言う人を明らかに多めに、流しています。



週刊誌の表紙まで安倍叩きです。



これは、週間朝日の表紙ですが、左は民主党鳩山政権が誕生したときの表紙です。右は、安倍自民党政権が誕生したときの表紙です。

以下は、日刊ゲンダイの民主党政権誕生と、自民党政権誕生のときの、報道です。



下は、日刊ゲンダイの、安倍総裁が総理になったときNHKが放映した記者会見で、顔色が悪かったことを揶揄したものです。このNHKの放映は、意図的に顔色を悪くした可能性をこのブログでも指摘したことがあります。


その記事のURLを以下に掲載します。

【印象操作?】NHK、異常に顔色の悪かった安倍総裁[桜H24/12/20]−【私の論評】怒涛8枚の写真で描く、偽装転向コミンテルンの仕業!!


詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、この記事で示した顔色などいくらでも変えようがあるという事例の写真を以下に掲載しておきます。



上は、中国人の女の子の同じ写真ですが、下のほうは画像エディターで加工しています。同じ画像でも、下のほうは、まるで死人の肌色です。

下の写真は、安倍総裁が、過去に暴力団関係の人と、記念写真をとっていたことをさも、安倍総裁自身が、この暴力団員とつながりかあるかのように報じた週刊誌の新聞の広告見出しです。


これに関しては、当時の安倍総裁からは、「全く関係のない人で、政治家として記念写真を撮ろうともちかけられたら、素性の良くわからない人とでも撮る場合もあり得る」と表明がありました。この内容、その後何の追跡記事も掲載されないことから、ガセネタであることははっきりしています。これに対して謝罪も何もしない週刊誌は一体どうなっているのかと思ってしまいます。

下は、中日新聞の安倍内閣誕生の際の特報記事です。この特報は、まともではありません。グローバルな視点からみれば、異常です。


それから、『朝ズバッ!』が痴漢ニュースで全く関係のない安倍晋三氏の映像を流したなどという事件もありました。以下の画像は、そのときのキャプチャー画像と、これ関する当時の安倍総裁のフェイスブックの記事です。


これに関しては、このブログにも掲載しています。以下のその記事のURLをコピペしておきます。

『朝ズバッ!』が痴漢ニュースで安倍晋三氏の映像を流す / 悪質なサブリミナル効果を使った世論操作? 安倍氏「またかとの思い」−【私の論評】安部総裁ネガティブ・キャンペーンは、中国による反日デモと本質は同じ、国民の目を他にそらすためのものである!!


詳細は、上の記事をご覧になって下さい。

それらか、さらにテレビ報道。以下のキャプチャー画像をみて、何かおかしいと思いませんか?


そうです。維新"選挙違反"で逮捕続出というテロップがでている画面の背後に安倍総裁の顔がでかでかと掲載されているではありませんか。これは、チラッとだけみると、あたかも安倍総裁が、選挙違反をしたか、あるいは、自民党の議員が安倍総裁の指示で選挙違反をしたとも受け止められるかもしれません。

前安倍政権のときも酷いものでした。

下は、前安倍政権のときの週刊誌の中吊りです。


下は、前安倍内閣が誕生したときの、テレビ報道のキャプチャー画面です。


下は、日刊スポーツのものですが、これも酷いです。


こんな有様ですから、上の記事のように安倍総理が「ぶら下がり取材」を受けるべきではないことが良くお分かりになると思います。

それにしても、マスコミの安倍叩き度を超しています。ここまで、度を超すということは、マスコミはやはり、安倍総裁が怖いし、脅威なのだと思います。そうして、こうして、マスコミのやり口を掲載してみると、なにやら、滑稽な感じがします。

こんなマスコミにぶら下がり取材で、無駄時間を費やす必要はないです。時間という資源は、失えば取り戻すことはできません。このことは、以前このブログにも、掲載したことがあります。

目標を達成し、思考の質を向上させるために「連続4時間」の作業時間を持つ―【私の論評】ライフログを取得や、時間管理の究極の目的は、本当に重要なことを考えるときにたっぷりと時間をとりとことん考えること!!


詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、この記事の中で、時間に関する記載だけ箇条書きで以下にコピペさせていただきます。
①時間を管理すること
②貢献に焦点を合わせること
③強みを生かすこと
④重要なことに集中すること
⑤成果をあげる意思決定をすること
これは、ドラッカー氏が、経営者に対しての時間管理のあり方の原則を述べたものです。安倍総理は、経営者ではありませんが、これは総理という職責を遂行するためにも十分あてはまることだと思います。安倍総理には、重要問題に十分時間をつかって、とことん考えて、強い日本をつくっていただくのが一番だと思います。この原則を適用して、ぶら下がり取材など避けるというのは、賢明な措置だと思います。

皆さんは、どう思われますか?

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2012-12-06 ニコ動・安倍晋三元総理がリフレ派に転向した訳―【私の論評】安倍総裁の主張する財政・金融政策は、強い日本をつくり最終的に「戦後レジームからの脱却」を目指すものだ!!

 

UPDATE1: 「無制限」緩和は額ではない、物価目標2%達成まで緩和継続を=安倍自民総裁―【私の論評】ただ反対すれば、良いというものではない!反リフレ派は、反対するだけではなく、日本経済が良くなるための対案を提供せよ!!

2012年10月23日火曜日

モチベーションを保つには「一度に一つの目標に絞る」べき―【私の論評】ドラッカーの原則や、本質を知れば簡単に理解できるし、この種の罠にははまらない!!

モチベーションを保つには「一度に一つの目標に絞る」べき


あなたは多くのプロジェクトに同時に取り組むタイプですか? そうであれば、気をつけてください。複数の目標を持つことが思わぬ落とし穴になるかもしれません。モチベーションを持つこと自体は素晴らしいことです。しかし、あまり欲張るのも考えもの。作家のScott Young氏は、モチベーションを維持するためには「一度に一つの目標に絞る方が良い」と言っています。

【私の論評】ドラッカーの原則や、本質を知れば簡単に理解できるし、この種の罠にははまらない!!

本日は、ドラッカーの話題を掲載します。ドラッカーの話題では、いつもドラッカーの写真を掲載してきましたが、それも飽きてきたので、本日は、映画「もしどら」に主演した前田敦子さんの写真を掲掲載します。


上の記事の結論以下のようなものです。
モチベーションがあり過ぎることの問題は見過ごされがちです。熱意にまかせて手当たり次第にプロジェクトを始めてしまうと、結局どれも完了できなくなります。同時に複数のことに集中できるはずだという幻想がそうさせるのです。
Young氏の提言はシンプルです。「一度に一つの目標に絞れ」です。これは、何かのプロジェクトに取り組んでいる間はジムに通うなということではありません。その時その時で一つの目標に集中して取り組むべきだ、ということです。
モチベーションがないということも、困りものですが、ありあまるモチベーションも時には、害をなすということです。上記のような落とし穴にはまらないためには、以下のような考え方が重要です。

「実際にやっていることと、やりたいこと、やらなければならないこととは違う」

これを仕事に関連づけて説明すると、実際にやっていることとは、実際に手がているプロジェクト(仕事)のことです。やりたいこととは、やりたいプロジェクト(仕事)です。やらなければならないこととは、やらなければならないプロジェクト(仕事)です。これらは、冷静に考えれば誰もが区分できるものと思います。


やらなければならないプロジェクトをそっちのけで、やりたいプロジェクトをやっている人は、単なる夢想家です。

上の記事の例は、実際にやっているプロジェクトの中に、やらなければならないプロジェクトにプラスして、やりたいプロジェクトを多数詰め込んでいる状況です。

そうして、なぜこのような状況に陥るかは、明々白々です。まずは、過去のこのブログにも掲載した、イノベーションの心得である、集中という原則に反しています。

ちょっとイイ話! 愛から生まれた世界的ヒット商品の開発秘話−【私の論評】愛は社会を変革する!!

詳細は、上のURLをごらんいただくものとして、集中することとは、以下のようことをさします。
 第一に、集中しなければならない。複数の異なる分野でイノベーションに成功することはほとんどない。あのトーマス・エジソンさえ、発明を発明したといわれるほど発明の方法論に通暁しながら、電気の分野でしかイノベーションを行なわなかった。
 イノベーションには、勤勉、持続、献身を必要とする。集中することなくして、これらのものを手にすることはできない。知識は多分野のものを必要とするであろう。だが、目指すものについては、集中がなければならない。
エジソンだって、集中したから、あの偉業を達成できたのです。いくつも、いくつも複数のプロジェクトを走らせていては、個人は無論のこと会社でも、失敗するのは目に見えています。

また、時間管理の本質からも逸脱しています。

目標を達成し、思考の質を向上させるために「連続4時間」の作業時間を持つ―【私の論評】ライフログを取得や、時間管理の究極の目的は、本当に重要なことを考えるときにたっぷりと時間をとりとことん考えること!!

詳細は、上のURLをご覧いただくものとして、時間管理の本質とは以下のようものです。

 問題でも、課題でも、表面をなぞるだけではなく、その背景や、根本にまで、さかのぼって考えるには、寸断した時間では無理です。 毎日というわけてにはいかないでしょうが、本当に重要なことを考えるときには、意図して意識して、このくらいの時間をさくことが必要です。無論、上の元記事にもあるように、毎日それを実行するということは不可能です。しかし、少なくとも、最低でも1ヶ月に一回、できれば週に一回くらいは、そのような時間を意図して意識してつくるべきです。



ここでいうまとまった時間とは、情報集めの時間など含めていません。そのようなことは、事前に終わらせて、思考がいっさい中断されないようにしたまとまった連続した時間であり、目安としては、最低4時間ということです。特に重要な新規のプロジェクトには、このような時間が必ず必要です。最低1週間に一度は必要です。細切れに寸断された、時間の中では無理です。個人で複数のプロジェクトを走らせていたら絶対に無理です。

そうして、集中すること、時間管理の本質にのっとって、時間を管理しながプロジェクトを実施すれば、必ず成果があがります。これを無視して、プロジェクトを同時並行して、実施すれば、めぼしい成果をあげられず、モチベーションが挫かれることになります。



これらの原則、本質は、私自身の言葉もありますが、もともとは、すべてドラッカーによるものです。今日の話題のようなことにも適応でき、しかも簡単に解決策がみつかります。このようなマネジメントの原則、本質など日々努力すれば、いずれ誰もが見つけることができると思います。しかし、もともと知っていることを前提として、仕事をしているのと、そうではないのとは、大違いです。やはり、ドラッカー氏が提唱したマネジメントの原理・原則は、現代の組織人にとっては、必須だと思います。トライアンドエラーで、あちこちぶつかることも、時には必要です。特に、原則・本質の意味が理解できない場合はそうです。しかし、元々原則として知っていると随分違います。

皆さんは、どう思われますか?

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目標を達成し、思考の質を向上させるために「連続4時間」の作業時間を持つ―【私の論評】ライフログを取得や、時間管理の究極の目的は、本当に重要なことを考えるときにたっぷりと時間をとりとことん考えること!!

グーグルがApp Storeに忍び込ませたスティーブ・ジョブズの名言―【私の論評】ジョブズ氏は、ドラッカーのイノベーションの原則を守り、さらに日本的な考え方でそれを補強していた!!

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2012年10月16日火曜日

目標を達成し、思考の質を向上させるために「連続4時間」の作業時間を持つ―【私の論評】ライフログを取得や、時間管理の究極の目的は、本当に重要なことを考えるときにたっぷりと時間をとりとことん考えること!!

目標を達成し、思考の質を向上させるために「連続4時間」の作業時間を持つ:


残念ながら、職場での一日のスケジュール設定というのは、仕事に完全に集中できるような形式には基本的になっていません。集中して作業をしていると電話が鳴り、急ぎのメールが入り、同僚が話しかけてきます。この問題を解決するためのアイデアが『Harvard Business Review』に掲載されていましたので、今回はその一部をご紹介します。そのアイデアとは、誰にも作業を邪魔されない連続4時間のワークタイムを確保することなのだそうです。

【私の論評】ライフログを取得や、時間管理の究極の目的は、本当に重要なことを考えるときにたっぷりと時間をとりとことん考えること!!

iPhoneアプリ"Tab"お気に入りスポットのメモや、ライフログなど使い方は無限大。
かっこいいUIデザインと操作性をぜひ体感してもらいたい。巷では、ライフログ取得が
大流行
このブログにも、何回か、時間管理のことや、ライフログを取得することの重要性を掲載してきました。そうして、そのことの意義も掲載してきました。しかし、どちらかというと、過去の記事では、まとまった時間を得るということは、当然のこととしていたと思います。今回は、上の記事でも、そこまではあまり述べていないので、その点か非常に気がかりだったので、本日の記事を掲載することとしました。

上の記事で最も重要なのは、以下の部分です。
もう一歩深く踏み込みたいと思っている質問やアイデアを1つ選び、潜在意識にそのアイデアを常に入れておきます。 
二段階構造システムを使って自分の意識下にあるものをクリアにします。 
1. 考えを頭の中からリストに移動させます。 
2. ミーティングがキャンセルされた、飛行機が遅れたなどの休憩の際にリストをクリアします。 
やりたいと思っていることの中から最もプライオリティが高いものを3つリストアップし、週、月の計画を立てる。 
邪魔が入らない作業時間を最低でも連続で4時間確保してください。この4時間は、上記でリストアップしたプライオリティの高い3つのタスクに費やします。
foursquareは、場所に関連付けたライフログを取得できる

これについては、このブログでもしばしば、登場するドラッカー氏が、もう数十年も前に以下のようなことを語っています。
「仕事に関する助言というと、計画から始めなさいというものが多い。まことにもっともらしい。問題はそれではうまくいかないことにある。計画は紙の上に残り、やるつもりで終わる。成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする」(『経営者の条件』) 
 彼らは計画からスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートするという。 
 次に自分の時間を奪おうとする非生産的な要求を退ける。そして得られた時間を大きくまとめる
 ドラッカーは言いいます。
「時間は、借りたり、雇ったり、買ったりできない。供給は硬直的である。需要が大きくとも供給は増加しない。価格もない。限界効用曲線もない。簡単に消滅する。蓄積もできない。永久に過ぎ去り決して戻らない」。 
 時間の管理に取り組むには、まず時間を記録することが必要である。成果をあげるための第一歩は時間の記録である。 
 記録の方法を気にする必要はない。自ら記録してよい。秘書など他人に記録してもらってもよい。大切なことは、正しく記録することである。記憶によってあとで記録するのではなく、ほぼリアルタイムに記録することである。 
「時間の記録をとり、その結果を毎月見ていかなければならない。最低でも年2回ほど3、4週間記録をとるべきである。記録を見て日々の日程を見直し、組み替えていかなければならない」(『経営者の条件』)


最新のハーバードビジネスレビューに出ていた、最新記事も、ドラッカー氏が数十年も前に語っていたこと、両者の言っていることは、本質的には全く同じです。そうして、この本質は、実は非常に重要てす。そうして、時間をつくること自体ではなく、なぜこのようなことをして、わざわざ時間をつくりださなければならないのかということが本質です。

上記で太文字とした、「時間を大きくまとめる」というところに注目してください。何か、本格的にものを考えようと思った場合、10分、20分ではどうしょうもありません。20分考えて中断していては、まったく考えがまとまらないことのほうが多いです。これを何回やっても、新たな考えは、浮かんできません。こんなことを繰り返していると、日々が、単なる過去の問題、過去の経験で知っていることによる、反応で終わってしまいます。たとえ、4時間何かに時間を費やしたとしても、その間電話がかかってきたり、何かに対応しつつ、その時間を過ごせば、寸断されているのと同じです。



問題でも、課題でも、表面をなぞるだけではなく、その背景や、根本にまで、さかのぼって考えるには、寸断した時間では無理です。 毎日というわけてにはいかないでしょうが、本当に重要なことを考えるときには、意図して意識して、このくらいの時間をさくことが必要です。無論、上の元記事にもあるように、毎日それを実行するということは不可能です。しかし、少なくとも、最低でも1ヶ月に一回、できれば週に一回くらいは、そのような時間を意図して意識してつくるべきです。

会社でも地位の高い人の場合は、こういう時間をとることは比較的容易です。しかし、職位があまり高くない人は、場合によっては、休みの日の半日をあてて自宅で考えるとか、残業して考えるということも必要になる場合もあると思います。事実私は、そのようなことをしている人をたくさん知っています。

そうして、このようなことをするにしても、前準備が重要です。何かを考えるという段階になって、誰かに話をしたり、サイトや、書籍など、あれこれ情報を集めばかりやっていれば、時間をまとめたことの意義がなくなります。大体の情報集めは、ほとんど終えて、情報をある程度集約させておく必要があります。情報集めなど、細切れの時間でも十分できます。本質は、課題・問題を時間をかけて、じっくり考えることです。いわゆる、思考実験とか、シミレーションです。いろいろなことを仮定してみたり、一度考えたことでうまくいかなければ、また、別の考え方をしてみるなど、徹底的に考えぬくのです。


会社などの組織でも、職位が低いうちはまだ良いのですが、職位が高くなるにつれて、このようなことが重要になってきます。もし、このようなことを実施する習慣を身につけることができなければ、そのような人は、いつも、寸断された時間の中で、単純にしか物を考えなくなり、自分の持つ限られた過去の経験・知識によって、即物的にものごとを処理することしかできなくなります。

こんな生活を3年以上も続けると、そこから抜け出すのは、大変です。5年以上もつづければ、もう考えることなどできなくなります。それが当たり前になってしまい、深く物は考えられなくなります。職位が低いうちは、それでも何とかなりますが、管理者以上になってしまえば、それではすみません。そういう人は、大きな責任を担うことはできません。そんなことにならないために、意図して意識して、ライフログを取得したり、時間管理をして、長時間かけてものを考える時間を持つ習慣をつける意義があるのです。


そうして、職位が低いうちは、ひょっとしたら、そんなに長い間時間をかけなくても、上司や同僚からいくつかの業務のやり方を対して意味も考えずに、安直に聞けば、それで仕事には支障がないかもしれません。しかし、その仕事の本質を理解しないでそのようなことばかりしていれば、いずれ、たとえばその業務を改善・改革あるいは、破棄しなければならなくなったとき、何も考えが浮かばないということにもなりかねません。もっと恐ろしいのは、何か新しいことを考えなければならないときに何も考えられなくなることです。

ドラッカー氏は、著書『経営者の条件』の中で、以下の重要性を語っています。
①時間を管理すること
②貢献に焦点を合わせること
③強みを生かすこと
④重要なことに集中すること
⑤成果をあげる意思決定をすること
詳細は、書籍を御覧いただくものとして、ドラッカーは、この書籍の中で、「職位がどうであれ、現在では、自己が担当する範囲の中では誰もが意思決定をしなければならず、その意味ではすべての人がExecutiveである」ということを語っています。ということは、この原則は何も経営者にだけあてはまるのではなく、組織の中で働く人すべてにあてはまるわけです。

そうして、時間を管理することを筆頭にあげているということです。いかに、時間管理が重要であるかおわかりになると思います。

そうして、裏返して考えると、上で示したように、時間を管理することを疎かにすれば、上記で示したように深くものを考えられなくなるという代償があるわけです。

このような原則を無視するとどういうことになるか、ドラッカーのこの書籍には書かれてはいませんでしたが、他の書籍では、「優秀だとみられていた人が、40歳になるかならないかで、ただ話しがうまいだけだったことが判明することがある」と述べています。これは、管理者教育に関するところで、最初から少数の人間を選んでいわゆるエリート教育をするべきではないという文脈の中で語っていました。

優秀だと思われていた人が、そうではなかったことが、判明することは良くあることです。その主な原因は、上の五原則を若いうちに、習慣化しなかったためであると思います。ドラッカー氏は、原則を述べるときには、その重要性について詳細を述べますが、それを実行しなかった場合の恐ろしい結果については、併記はしません。しかし、同じ書籍の他の部分とか、他の書籍で、その恐ろしい結果について「さらり」と述べています。この「さらり」が恐ろしくて、背筋が寒くなるときがあります。

この重要な五原則は、今でもかなり重要です。その中でも、時間管理は最も重要です。

ドラッカー氏は、数々の書籍を著作していますが、以下のようにも語っています。
知識は、本の中にはない。本の中にあるものは情報である。知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつける能力である。
このブログで提供させていただいているのは、知識ではありません。あくまでも、情報です。これを提供することは、難しいことでありません。しかし、それを仕事や成果に結びつけ知識にまで高めるかどうかは、このブログを読んでいただいた皆さん次第です。このブログでは、今後もこのような観点から皆さんにとって重要と思われる事柄を掲載していきます。



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2012年10月12日金曜日

新しいことを始めたいという人に読んでほしい「やりたいことをやるためにやるべきこと」−【私の論評】自分を変えるためには、結局ライフ・ログは必要不可欠?

新しいことを始めたいという人に読んでほしい「やりたいことをやるためにやるべきこと」


思い出してみてください。今年の元旦を。

今年こそはあれをしよう、これをしよう、よい年にするぞ、心を入れ替えるぞ、ダメな私とこれでサヨナラするの、と興奮のままに鼻の穴を膨らませ、もうすでに何かが変わったような気がして寒空の帰り道を意気揚々と歩いた気持ちはどこへ行ってしまったのでしょうか? そして気付けば秋の風吹き抜ける10月の空の下、相変わらずあの日のダメな自分のまま、変わらなくちゃという気持ちだけが空回りし、肩を落としたままトボトボといつもの遊歩道なんかを歩いてはいませんか。

新しいことを始める、というのは非常に労力を必要とします。ましてそれを習慣化するとなると、それは奇跡にも近い功績です。

【私の論評】自分を変えるためには、結局ライフ・ログは必要不可欠?


何か新しいことを始めるときには、頭のでただ漠然と考えているだけでは、何も成就しません。何は、さておき、まずは行動しなければなりません。さて、上の記事で、新しいことを始める際に必要な4つのステップが掲載されていました。詳細は、当該記事を読んでいただものとして、論評するためにも、以下にその柱だけで掲載させていただきます。(本日は、元記事のほうに、サンド上でスノボの写真が掲載されていましたので、まだ気が早いとは思いましたがスノボの写真を掲載させていただきました。まだ、やったことのない方、今年の冬は、ぜひ挑戦してみてください)
1.何がやりたいのかをリストに書き出してみる 
2.リストに順位を付け、その中で一番やりたいのは何かを決める 
3.一番やりたいことに毎日どれだけの時間を割り当てるのかを決める 
4.それ以外のやりたいことは(取りあえず今は)やらないことを決める

この4つの柱のうち、三つ目、四つ目に関しては、やはり、時間計測が重要であることを示しています。実際に普段自分がやっていること仕事も、プライベートも含めて、どのくらい時間をかけているのか、計測しなければ、できないことです。


これに関しては、このブログにも掲載しています。当該記事のURLを以下に掲載します。

多くの人が気づく前にやめている、ライフログの本当のメリット - ライフログの達人が教える本当に役立つ3つの「記録活用法」【奥野宣之×五藤隆介対談】―【私の論評】ライフログは仕事の役に立つ!!仕事を記録しなければ、人生大きな部分の記録が欠落する!!

詳細は、当該記事をご覧いただものとして。ドラッカーは、時間を計測して、細切れになっているものを統合することの重要性を説いています。これは、何から新しいことを始めるときには、本当に重要なことです。新しいことを始めるときにも、計画からスタートするのではなく、時間の計測からスタートすべきです。そうでないと、おそらく、うまくはいかないでしょう。


そうして、これは、この記事にも掲載したのですが、時間計測というと、従来はメモ用紙しなどに記録し、それをみて、時間を実際に計算したりして、集計しなければならず、かなり面倒でしたが、今ではスマホがあり、スマホ用のライフ・ログ取得用のアプリがあります。しかも、このアプリ無料のものが多く、これを用いると、記録するだげて、一日、週、月、年と分位項目別に集計してくれます。

いまなら、このアプリを使わない手はないと思います。実際、ドラッカー氏が生存しておられたら、これを使うことを提唱されたと思います。ドラッカー氏、日々毎日毎日記録せよ、などということは言ってはいませんでしたが、もし、このアブリを活用することを前提とするなら、日々ライフ・ログを取得せよと語ったかもしれません。

時間計測というと、何やら、徹底的に無駄をなくすことを連想して嫌がる人もいるようですが、そんなことは、ありません、仕事であれば、人とコミュニケーションをとる時間、新しいことを導入するための時間をとるためにも必要不可欠です。それに、プライベートでは、それこそ、ぼんやりして、リフレッシュするための時間、友人・仲間と過ごす時間、その他の大切な時間を確保するためにも、使われるものです。


みなさんも、新しいことを始めるためにも、スマホのアプリでライフ・ログをとってみてはいかがですか。これって、慣れるととても楽しいしです。特に写真で、ライフ・ログを取得するのも良いです。いまだと、スマホで撮影すると、日時から場所、それにメモまで記録にとれますから、これは、素晴らしいです。最初やりはじめたときは、何のためになるのかと半信半疑でしたが、最近、たとえば、初売りの様子など何年も同じ場所で撮影していますから、これを時系列で比較すると、その年の景気がなんとなくわかります。

ライフログを取得することは、新たなことをはじめにも、過去の情報を成立するのにもかなり役にたちます。まだやったことのない人は、新しいことを始めるついでに、始められることをおすすめします。

それから、新しいことなど始めるととき、時間の計測で十分やれる目処がついた場合など、次の一手として、たとえば、仲間と一緒にはじめるとか、英語なら、英会話教室に通うとか、とにかく、自分だけでやるというのではなく何か強制力をともなわせると、うまくいく確率が高くなります。


私は、英語力をつけるため、最近、アメリカの有名大学の講義をオンラインで受講できるというCorseraというシステムを活用しています。これも、宿題、レポート、試験など、強制的にいつまでやらないと駄目というようになっていますので、英語力をつけるにはもってこいです。

講義は、ビデオレクチャーを視聴できるので、英語のリスリング力もつきます。これは、英文のテロップが流れるように設定できるので、重宝しています。リスニング力が最初は、弱くてもなんとでもできます。


英語力をつけるという動機で受講してますから、いまのところ、宿題や、レポートなど賛嘆たる結果に終わっています。最初は、8月末から始めた、ゲーミフィケーションの講義を受けましたが、これは、今月の8日に終了しました。今は、オペレーションに関する講義を受けています。これは、9月末から始まっています。とにかく、英語力が不足しているので、四苦八苦しています。こちらのほうはドイツ人の先生がやっているので、少し英語が聞き取りにくいですか、これも、勉強と思って挑戦しています。

これからも様々な講座を受講し続け、理想として、年に2回くらい、各々2ヶ月くらいは、全く受講しない期間をもうけて、それ以外は何かの講義を受けいてるという状況にしたいと考えています。

こうしたら、本当に英語力がつくと思います。英語力がついたら、今度は、講義に成績をトップクラスにもっていけるように頑張りたいです。

計画から入るのではなく、時間測定から入ること、それに、強制力を効かせることなど、新しいことを始めるには、いろいろなノウハウがあります。これらのノウハウを身につけたら、いつでも新しいことに挑戦できそうです。

皆さんは、どう思われますか?



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【TED】 Coursera創業者による「オンライン教育が教えてくれること」―【私の論評】coursera授業受けています!!



2012年6月5日火曜日

多くの人が気づく前にやめている、ライフログの本当のメリット - ライフログの達人が教える本当に役立つ3つの「記録活用法」【奥野宣之×五藤隆介対談】―【私の論評】ライフログは仕事の役に立つ!!仕事を記録しなければ、人生大きな部分の記録が欠落する!!

多くの人が気づく前にやめている、ライフログの本当のメリット - ライフログの達人が教える本当に役立つ3つの「記録活用法」【奥野宣之×五藤隆介対談】:

少し前のライフログ取得システムのイメージ、今なら、スマホだけでできる。
NHK「クローズアップ現代」でも特集が組まれた「ライフログ」。デジタルの普及で気軽に記録できるようになった今、活用こそが大きな課題となっている。番組に出演した奥野宣之氏と五藤隆介氏が、いかに人生の記録を役立てるかについて語る連載対談。
iPhoneによるライフログの記録測定結果


【私の論評】ライフログは仕事の役に立つ!!仕事を記録しなければ、人生大きな部分の記録が欠落する!!
先日放送された、クローズアップ現代「自分の人生、どこまで記録?~広がる“ライフログ”~」に関しては、以下のURLをご覧ください。こちらから、ご覧になってください。動画の一部と、全部を文章化したものをご覧になることができます。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3180.html

さて、上の対談何回かのシリーズになるそうですから、ライフログに興味のある方は、上のNHKクローズアップとともに、是非ご覧になってください。

さて、このように、かなり使われるようになり、社会的にも認知度が高まったライフログですが、上の記事や番組などでも、ライフログといえば、事例として私生活ばかりのことが掲載されています。私は、ライフログは、私生活でも重要ですが、それととも、いわゆる仕事でも、これからは、かなり重要になってくるのではないかと思います。これに関しては、以前でも、簡単に述べたのですが、本日は、上の記事や、NHKでも掲載されて、社会的認知度がさらに高まったと思いますので、再度別な角度から掲載します。


以前も、ドラッカーが計画を立案する前に、時間を計測することの重要性を力説していたことを述べましたが、ドラッカーは、そこからさらに一歩踏み込んで「成果をあげるための時間管理」を提唱しています。本日は、これについて掲載するとともに、ドラッカーのいうことと、ライフログの関係について、述べようと思います。

なお、ドラッカーの語っていたことに関しては、ドラッカー図解というサイトから以下に引用させていだきます。
ドラッカーは次のように述べています。 
私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。次に、時間を管理すべく、自分の時間を奪おうとする非生産的な要求を退ける。そして最後に、その結果得られた時間を大きくまとめる。すなわち、時間を記録し、管理し、まとめるという三つの段階が、成果をあげるための時間管理の基本となる。
ドラッカー プロフェッショナルの条件 図解18 
使える時間には、「こまぎれの時間」と「まとまった時間」があります。できるだけ時間をまとめようとしても、どうしても「こまぎれの時間」は残ります。 
「まとまった時間」を有効に使うには、「こまぎれの時間」にできることはそこで終わらせておいて、「まとまった時間」に持ち込まないようにしないといけないのだと思います。
ところがそれがなかなか実践できず、「こまぎれの時間」に終わらせておけばいいようなことがはみ出してしまって、「まとまった時間」を奪っていく、そのために「まとまった時間」に本来やりたかった一番大事な作業が十分にできない、僕がよく陥ることです。
上の図で2番目に挙げた「やる必要のないことをやめる」をもっと進めないとダメだなーと思っています。 
成果につながらないのに時間がかかっていること。
これを見つけて削らないといけないのですが、それを見つけるには図で1番目に挙げた「何に使っているか時間を記録」しないとですね。


さて、時間間管理の仕方そのものの原理は、上記で十分説明されているので、ここでは、それについては、詳細はのべません。この通り遂行すれば、良いことです。

しかし、なぜ時間管理をしなければならないかということには、少し補足を加えます。たとえば、企画を立案するとか、新しくルールを設定するとか、システムを構築するとか、多くの人のコンセンサスを得るための、ミーティングをするとか、それも、単純なものではなく、複雑で規模も大きいものであり、いわば、知識労働者の本質ともいうべき事柄には、どうしても、まとまった時間を必要とします。同じ3時間かけるとしても、細切れのものを足して3時間では、できるものもできなくなります。だからこそ、ドラッカーの言っている時間管理が重要になってくるのです。



そうして、これが、十分にできていない組織では、昼間には、本質的な事柄に割く時間がなく、細切れに時間を使うとか、雑用ばかりやっていて、結局時間が足りなくなって、残業続きということになりがちです。そうして、それが恒常的になっており、多く仕事が、注意力散漫な状態で行われますます、時間がなくなっていくという、スパイラルに落ち込んでいく。そんな、馬鹿なことは避けるとうために、この管理が重要なのです。

ある業界トップクラスの大手スーパーで昔、営業店舗において、個々人がどのような時間の使い方をしているかを調査したところ、驚くべきことに、残業時間を入れても、賞味5時間程度しか実際には仕事の時間がなかったという驚くべき結果になったといいます。しかも、これでも、良いほうであるという結果でした。


少なくとも、1日8時間は働いているはずですし、残業時間も入れれば、もっと長時間働いているはずなのに、なぜ、そのようなことになったかといえば、たとえば、段取りが悪すぎて、売り場を作るときに、その場ではじめて、必要なものがわかって、それを取りに行ったりとか、仕事の手順が悪くて、待ち時間ができて、待っている時間があるとか、かなり無駄時間があったそうです。

これは、先のドラッカーの管理術の例でいえば、段取り、打ち合わせなど、多く時間を割くべきときに、雑用で、時間が、こまぎれとなり、十分段取りや、打ち合わせなどできずに、本題の仕事に入ってしまい、その場で、考えたり、道具をそろえたり、話し合いを行ったりと無駄に時間が費やされていたということです。


さて、スーパーなどでは、昔から、大まかにいって業務をルーチンワーク(固定業務)、変動する業務(変動業務)と分類して、仕事の種類、手順など決めて、作業割り当てを実施して、無駄時間ができないように、工夫しています。ちなみに、固定業務とは、店を営業していようといまいと、実施しなければならない業務です。清掃・掃除・メンテナンスなどは、その典型的なものです。変動業務とは、売上が上がれば上がるほど増える業務のことです。棚出しとか、キャッシャーなどの売上に直接かかわる業務です。

固定業務に関しては、日々何回とか、月何回とか、頻度と時間と手順を予め決めておく。変動業務に関しては、比例定数など求めて、いわゆる、売上がいくらだと、どのくらい業務が発生するなどのことをきめておく。こうしたことで、予め月どの程度の業務が、発生するか予測がたち、それに向けて、人を用意すれば良いわけです。

これって、女の子が全裸で自己撮りしているのですが・・・・・
しかし、これは、口でいえば、易しいですが、実際にやるということになれば、難しいことです。前掲の、ある業界トップクラスの大手スーパーでは、こうしたことを5~6人の優秀なプロジェクトチームに考えてもらい、数年で、営業店舗における作業割り当てシステムを構築したそうです。

さて、営業店舗では、お客様がいらした場合、嫌がおうでも、業務をしなければならないことから、先のように、確かに従来は無駄もあったのですが、それでも現場では、無駄は出にくい環境にあると思います。どんなにちんたらしていてもお客さまがいらしたら、それに対応しないわけにはいきません。工場だってそうです。機械が動けば嫌がおうでも業務を遂行しなければならない環境に追い込まれます。


しかし、スーパーであっても、たとえば、スーパーの本部あたりであれば、直接お客様を相手する業務ではないですから、多くの時間は、個人の裁量に任されている部分もあります。どの会社でも、直接顧客を相手にする部門ではない部署があります。そういうところは、成果が目に見えてすぐにわかるということはないので、スーパーなどの現場よりも、さらに、意図して意識して、ドラッカー流の時間管理をしていかなければ、無駄だらけになってしまいます。

さて、ドラッカーが、時間管理のことを考えたり、著書に掲載したときには、スマホはおろか、携帯電話すらない時代です。もっぱら、手書きで、ノートや手帳に記録をとったものと思います。しかし、現代では、携帯電話もあり、さらには、スマホがあります。スマホの場合、ライフログ機能を使って、記録をとれば、場所、画像、動画、文書でタグなどの形式ですばやく、正確に記録をとることができます。特に、画像で残しておけば、そのときには気づかなかったことまで、残っていることもあります。


工場や、スーパーなどでは、動作研究などするため、時間を計測する人を配置して、実際にストップウォッチなどを持たせて、実際の業務の時間を計測していたこともあります。今後、こうした作業は、スマホでライフログをとることによりできるようになったということです。

今後、様々な職場で、業務のライフログを取るようになると思います。そうして、現在でも、個々人で、ライフログは、簡単に取ることができるようになっています。しかし、現在では、個々人の私生活のログにばかり焦点が合わせられていますが、いずれ、ドラッカーが提唱しているような、時間管理のためのライフログをとることが、当たり前に行われるようになると思います。それようのアプリなども開発されつつあります。


このようなことを言うと、細かなところまで、管理されると、ネガティブに考える人もいるかもしれませんが、無意味な残業がなくなるとか、本来のまとまった時間をつくることができるとか、ポジティブな部分もかなり大きいと思います。とにかく、人間は、長時間継続して集中するということはなかなか難しいです。短期間に集中して、ものごとをこなすことができれば、それは、会社にとっても良いことですし、個々人にとっても、良いことだと思います。それに、業務の内容が正確に記録されれば、いわゆる、長時間労働の無意味さが、科学的データによって正確に実証されると思います。とすれば、過労死なども防ぐことができると思います。また、働いている人なら、勤務時間は、起きている間の大部分を占めています。これを全くライフログから除外することは、人生の大きな部分の記録を失っていることになります。皆さんは、どう思われますか?




【私の論評】

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