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2013年6月25日火曜日

辛坊さんの謝罪会見の評価は? 言い訳せずの平謝りに専門家は…―【私の論評】非難はしないが、今度似たような企画をするときは、エベレスト登頂の三浦雄一郎さんを見習うべき(゚д゚)!

辛坊さんの謝罪会見の評価は? 言い訳せずの平謝りに専門家は…



小型ヨットで太平洋横断中に遭難し、救助されたニュースキャスターの辛坊治郎氏(57)がさまざまな意味で注目の的だ。辛坊氏らを助けるため、大がかりな救出が行われたことにインターネット上で「税金の無駄遣い」と批判が収まらない。その一方で、救出直後の謝罪会見を評価する声は高く、危機管理の専門家は「下手な言い訳もせずに謝罪を尽くした。90点のでき」と指摘する。

この姿勢を、田中氏は「言い訳しなかった点がまず評価できる。救助する側の大変さを具体的に説明し、感謝を示したことで、今回の問題をきちんと認識できていることが聞き手に伝わった」と分析する。

・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・

ただ、100点にならないのは「救出に際して税金が使われたことに対する批判への対応。あの場で、なにがしかの形で返すと明言していれば満点だった」という。

日本のパフォーマンス学の第一人者で日大教授の佐藤綾子氏も「土下座したり泣き崩れたりといったオーバーアクションや、わざとらしい演出がなかった。互いに示し合わせてやり過ごそうとする作為的な姿勢もなく素直な様子が伝わった。心の底から謝罪している感じが出ていた」とみる。

思わぬ論議を呼んだ辛坊氏の“太平洋漂流記”。今後のキャリアを左右する冒険になったのは間違いないようだ。

【私の論評】非難はしないが、今度似たような企画をするときは、エベレスト登頂の三浦雄一郎さんを見習うべき(゚д゚)!



このニュースそのものは、若干古いのですが、いろいろ考えるところがあって、掲載することにしました。

小型ヨットで太平洋横断中、海上で遭難したニュースキャスター辛坊治郎さん(57)と全盲のセーラー岩本光弘さん(46)。11時間後に救助された辛坊さんは「この国の国民でよかった」と声を詰まらせ、日本中がホッと胸をなで下ろしたのでが、一夜明けた22日から意外な声が上がり始めていいます。 まずは、ネット上でいろいろ炎上したようです。このこともあってか辛坊氏は、自らの公式ブログを削除ました。

今回の救助には航空機の燃料代など巨額の費用がかかったのですが、海自によると、災害派遣要請を受けて自衛隊法にのっとった出動だったため、辛坊さんらが費用を負担する必要はないといいます。こうした報道が流れた途端、ネット上では異論が噴出しました。

「自己責任論者の辛坊さんは当然、国に全額返納するよね?」 「もう税金のムダを批判できないんじゃないか」といった声や、「辛坊さんはたくさん税金を納めている」「それが税金の対価、福祉ってもんだ」といった議論が盛んに交わされているのです。

また、本日の25日の自民党国防部会では、辛坊さんの行動を批判する意見が相次ぎました。中山泰秀部会長は「東日本大震災(の津波)で流し出された人を救出するなら納税者も納得すると思うが、本当に深謀遠慮に足りる計画があったのか」と無謀さを指摘。辛坊さんを部会に呼んで事情を聴くことも検討する考えを示しました。

部会に出席した防衛省の黒江哲郎運用企画局長は、救出費用を当事者に請求しない根拠を問われ、「災害派遣は自衛隊の任務であり、任務遂行のために認められた予算の範囲内で対応した」と説明しました。

辛坊さんは「正直、今後どのツラ下げてという思いはする。自らを省みる時間がいるだろう」と休業を示唆するコメントをしています。実際、完全復帰には時間がかかりそうです。

辛抱さんのケースとは全く異なるので比較の対象にはならないとは思うのですが、非難が殺到したため自殺してしまった人も本日いました。

それは、病院で番号で呼ばれたことに腹をたてた、岩手県会議員の小泉光男氏(56)(写真下)です。まずは、小泉議員の冥福をお祈りさせていただきます。この方は、本日、同県一戸町の大志田ダム付近で死亡しているのが発見されました。毎日新聞などが報県警二戸署は自殺の可能性を視野に入れて捜査しています。

 小泉県議は6月5日、自身のブログで、病院で番号で呼ばれたことに腹を立て「ここは刑務所か!。名前で呼べよ。なんだ241番とは!と受付嬢に食って掛かりました。会計をすっぽかして帰ったものの、まだ腹の虫が収まりません」と書き、炎上していました。

なんか気の毒!
このニュースの詳細は、以下のURLを御覧ください。


この方は、きっと普段から居丈高な態度をとることもあっと思いますが、内心は臆病で、本当は弱い人だったのだと思います。それに、辛坊氏などとは違い、何やら過ちを犯したにしても、適切な対応がとれない人だったのだと思います。だからこそ、普段から強ぶっていたのだと思います。気の毒といえば、気の毒です。こんなことにならないためにも、すぐにブログを炎上させるような執拗な、攻撃はするべきでないと思います。あくまで、非難の範囲内にすべきと思います。

それにしても、辛坊氏もこの気の弱い県会議員も、自分の立場というものをあまりわきまえていなかったことには変わりはないと思います。

ある程度の社会的地位のある人とか、有名人の場合は、いつも自分の発言に責任を持つという姿勢で発言をしなければなりません。その点、辛坊氏はある程度対応ができていて、この種の問題を扱う専門家からみても、できは90点ということで、まあ及第点であるのでしょう。ただ平謝り謝るということで、言い訳じみたことは一言も発していません。

しかし、この種の人は、やはりいつも自分の行動には責任を持つという姿勢で行動しなければならないと思います。この点では、残念ながら辛坊氏も及第点ではなかったと思います。おそらく、気の弱い県議会議員も、辛抱さんも、社会的地位があまりないとか、有名でない普通の一般人であれば、ここまで非難されることはなかったと思います。

三浦氏のエベレスト登頂をサポートした女性医師
この件を考える際に、あの三浦雄一郎氏のエベレスト登頂が非常に参考になります。80歳の登頂ということになれば、一見無謀なようにもみえます。しかし、全く無謀ではありません。三浦さんは、登頂を決めてから、毎日思いリュックサックを背負い、長い距離を歩いて訓練をしていました。しかも、一年以上前から実施しています。これは、ほんの一端にすぎません。様々な訓練をしましたし、定期的に女性医師(写真上)のチエックを受けていました。しかも、この女性医師エベレス登頂にも付き添い、三浦さんの体調をチエックしていました。

これについては以下の記事を御覧ください。

三浦 雄一郎さんの偉業達成の背景に女性医師の存在がありました。

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、エベレス登山には、このような女性医師の支援もありましたし、三浦さん自身も、登頂後に感謝の意を評していましたが、熟練したシェルパの人たちも複数道案内として同行しましたし、それにその他日本からの隊員もいる大部隊で、登頂しています。計画的に登頂しており無理はしないし、三浦さんの体調が許さなければ、登頂を断念した可能性だって多いにありました。だから、80歳で登頂とはいっても、無謀なことではありませんでした。遭難しそうになれば、登頂は諦めたでしょうし、最悪怪我をしたり、不吉なことをいうようですが、亡くなったにしても、どうにかできるようにして、登頂していました。だから、誰も無謀だなどという人はいませんでした。

エベレスト登頂中の三浦雄一郎氏(右端)
要するに、辛抱さんのような無謀なやり方ではなかったということです。辛抱さんの試みにも、正確な名称がプロジェクトがあったようですが、このブロジェクト、三浦さんを支えるような大部隊ではありませんでした。

本来ならば、このようなプロジェクトするというのなら、たとえば、万一の場合に備えて、ブロジェクトの船が近くを伴走するなどのことをしていれぱ、このような大事には至らずにすんだと思います。もし、そのような備えをしていれば、結果として遭難してもあまり非難はなかったと思います。

辛抱さんを救出した飛行艇はかなりの優れもので、このブログにも以前掲載したことがあります。そのURLを以下に掲載します。

海自飛行艇 印へ輸出 中国牽制、政府手続き着手―【私の論評】安全保障のダイヤモンドへの地固めは着実に進んでいる!!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この飛行艇かなり優れもので、3メートルの高波があっても、着水できます。そうして、インドにも輸出され安倍総理の安全保障のダィャモンドにも寄与しています。

こんな素晴らしい飛行艇がなければ、辛抱さん今頃多くの人の非難を受けることもできなかったかもしれません。批判を受けるということは、生きている証拠です。生きていれば、いくらでもやり直しはできます。しばらく休養しても、また戻って活躍していただきたいものです。

今度、何かこのようなブロジェクトを実行しないなど言わないで、挑戦していただきたいと思います。ただし、挑戦する時には、三浦雄一郎さんのように、きちんと準備をして臨むべきことはいうまでもありません。



それにしても、最近もこのブログで掲載したのですが、民主党の幹部の方々は、まるで反省がありません。非難されても、何も感じていないようです。これしゃどうにもなりません。政治家である前に一般社会人の素養をみにつけるべきです。

そうして、結論としては、何か大掛かりなプロジェクトを実行するときには、三浦雄一郎さんのように周到に準備してやれば、たとえ失敗しても、誰も非難はしないということです。これは、特に社会的地位の高い人や、有名人にあてはまることですが、そうではない一般人であっても、程度の差があるだけであって同じことと思います。私はそう思います。皆さんは、どう思われますか?

【関連記事】

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2012年10月23日火曜日

モチベーションを保つには「一度に一つの目標に絞る」べき―【私の論評】ドラッカーの原則や、本質を知れば簡単に理解できるし、この種の罠にははまらない!!

モチベーションを保つには「一度に一つの目標に絞る」べき


あなたは多くのプロジェクトに同時に取り組むタイプですか? そうであれば、気をつけてください。複数の目標を持つことが思わぬ落とし穴になるかもしれません。モチベーションを持つこと自体は素晴らしいことです。しかし、あまり欲張るのも考えもの。作家のScott Young氏は、モチベーションを維持するためには「一度に一つの目標に絞る方が良い」と言っています。

【私の論評】ドラッカーの原則や、本質を知れば簡単に理解できるし、この種の罠にははまらない!!

本日は、ドラッカーの話題を掲載します。ドラッカーの話題では、いつもドラッカーの写真を掲載してきましたが、それも飽きてきたので、本日は、映画「もしどら」に主演した前田敦子さんの写真を掲掲載します。


上の記事の結論以下のようなものです。
モチベーションがあり過ぎることの問題は見過ごされがちです。熱意にまかせて手当たり次第にプロジェクトを始めてしまうと、結局どれも完了できなくなります。同時に複数のことに集中できるはずだという幻想がそうさせるのです。
Young氏の提言はシンプルです。「一度に一つの目標に絞れ」です。これは、何かのプロジェクトに取り組んでいる間はジムに通うなということではありません。その時その時で一つの目標に集中して取り組むべきだ、ということです。
モチベーションがないということも、困りものですが、ありあまるモチベーションも時には、害をなすということです。上記のような落とし穴にはまらないためには、以下のような考え方が重要です。

「実際にやっていることと、やりたいこと、やらなければならないこととは違う」

これを仕事に関連づけて説明すると、実際にやっていることとは、実際に手がているプロジェクト(仕事)のことです。やりたいこととは、やりたいプロジェクト(仕事)です。やらなければならないこととは、やらなければならないプロジェクト(仕事)です。これらは、冷静に考えれば誰もが区分できるものと思います。


やらなければならないプロジェクトをそっちのけで、やりたいプロジェクトをやっている人は、単なる夢想家です。

上の記事の例は、実際にやっているプロジェクトの中に、やらなければならないプロジェクトにプラスして、やりたいプロジェクトを多数詰め込んでいる状況です。

そうして、なぜこのような状況に陥るかは、明々白々です。まずは、過去のこのブログにも掲載した、イノベーションの心得である、集中という原則に反しています。

ちょっとイイ話! 愛から生まれた世界的ヒット商品の開発秘話−【私の論評】愛は社会を変革する!!

詳細は、上のURLをごらんいただくものとして、集中することとは、以下のようことをさします。
 第一に、集中しなければならない。複数の異なる分野でイノベーションに成功することはほとんどない。あのトーマス・エジソンさえ、発明を発明したといわれるほど発明の方法論に通暁しながら、電気の分野でしかイノベーションを行なわなかった。
 イノベーションには、勤勉、持続、献身を必要とする。集中することなくして、これらのものを手にすることはできない。知識は多分野のものを必要とするであろう。だが、目指すものについては、集中がなければならない。
エジソンだって、集中したから、あの偉業を達成できたのです。いくつも、いくつも複数のプロジェクトを走らせていては、個人は無論のこと会社でも、失敗するのは目に見えています。

また、時間管理の本質からも逸脱しています。

目標を達成し、思考の質を向上させるために「連続4時間」の作業時間を持つ―【私の論評】ライフログを取得や、時間管理の究極の目的は、本当に重要なことを考えるときにたっぷりと時間をとりとことん考えること!!

詳細は、上のURLをご覧いただくものとして、時間管理の本質とは以下のようものです。

 問題でも、課題でも、表面をなぞるだけではなく、その背景や、根本にまで、さかのぼって考えるには、寸断した時間では無理です。 毎日というわけてにはいかないでしょうが、本当に重要なことを考えるときには、意図して意識して、このくらいの時間をさくことが必要です。無論、上の元記事にもあるように、毎日それを実行するということは不可能です。しかし、少なくとも、最低でも1ヶ月に一回、できれば週に一回くらいは、そのような時間を意図して意識してつくるべきです。



ここでいうまとまった時間とは、情報集めの時間など含めていません。そのようなことは、事前に終わらせて、思考がいっさい中断されないようにしたまとまった連続した時間であり、目安としては、最低4時間ということです。特に重要な新規のプロジェクトには、このような時間が必ず必要です。最低1週間に一度は必要です。細切れに寸断された、時間の中では無理です。個人で複数のプロジェクトを走らせていたら絶対に無理です。

そうして、集中すること、時間管理の本質にのっとって、時間を管理しながプロジェクトを実施すれば、必ず成果があがります。これを無視して、プロジェクトを同時並行して、実施すれば、めぼしい成果をあげられず、モチベーションが挫かれることになります。



これらの原則、本質は、私自身の言葉もありますが、もともとは、すべてドラッカーによるものです。今日の話題のようなことにも適応でき、しかも簡単に解決策がみつかります。このようなマネジメントの原則、本質など日々努力すれば、いずれ誰もが見つけることができると思います。しかし、もともと知っていることを前提として、仕事をしているのと、そうではないのとは、大違いです。やはり、ドラッカー氏が提唱したマネジメントの原理・原則は、現代の組織人にとっては、必須だと思います。トライアンドエラーで、あちこちぶつかることも、時には必要です。特に、原則・本質の意味が理解できない場合はそうです。しかし、元々原則として知っていると随分違います。

皆さんは、どう思われますか?

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グーグルがApp Storeに忍び込ませたスティーブ・ジョブズの名言―【私の論評】ジョブズ氏は、ドラッカーのイノベーションの原則を守り、さらに日本的な考え方でそれを補強していた!!

「怒鳴っても人間は変わらない!」史上最悪の工場を変えたシンプルな教え―【私の論評】同じような問題が何度も繰り返し起こる場合は、最早人の問題ではなく、システムの問題である!!

多くの人が気づく前にやめている、ライフログの本当のメリット - ライフログの達人が教える本当に役立つ3つの「記録活用法」【奥野宣之×五藤隆介対談】―【私の論評】ライフログは仕事の役に立つ!!仕事を記録しなければ、人生大きな部分の記録が欠落する!!


2012年4月5日木曜日

Googleが本気で仕掛けるARプロジェクト『Project Glass』が凄そう!…かな? −【私の論評】このプロダクトの戦略は、すでに決まっている!?

Googleが本気で仕掛けるARプロジェクト『Project Glass』が凄そう!…かな?

一瞬、4/1ネタかと思ったらガチでした。GoogleがAR系メガネを研究中とのこと。

Glass photos

↑ 装着時のイメージ。

Glass photos5

↑ もう一つ。


↑ 紹介ビデオ。インパクトありますが、ひとりごと言いすぎじゃね?と思わないでもない。

どれだけ現実的かわからないですし、問題もありそうですが(事故が多発しそうとか、メガネで写真撮れたらまずいだろうとか)、未来的でわくわくしますね。でもまぁ、こういうのはGoogleよりもAppleに(ry

というわけでプロジェクトの詳細は以下のGoogle+からどうぞ。

» Project Glass – Google+


【私の論評】このプロダクトの戦略は、すでに決まっている!?

Google+のページをみてみると、他にも画像が掲載されていたので、以下に掲載します。

 




    このグラスのことについては、以前もこのブログに掲載したことがあります。ただし、以前は、情報がほんどとなかったので、推測あるいは妄想の範囲をでませんでしたが、今回はある程度明らかにされているので、いろいろ指摘することができます。

     

    さて、上の動画の事例、皆さんはどう思われたでしょうか? 私自身は、あまり良い使い方とは思えませんでした。この種のメガネをかけて、街中を歩くということは、携帯をしながら、歩くということと同程度に危険なようにも思われます。

     

    スマホ歩きは、すでに多くの人たちから、その危険性が指摘されているところです。これに関しては、Naverまとめに、詳しく掲載されているものがありましたので、下にそのURLをコピペしておきますので、興味のある方は、是非ご覧になって下さい。

     

    http://matome.naver.jp/odai/2132367484708292401

     

    無論、片目は開いている、画像が映し出される右目の部分も、スクリーンで全部ふさがるというわけではないようですから、スマホ歩きよりは、安全のような気もしますが、それにしても、一部分は、ふさがれるわけで、危険性があると思います。動画の事例では、短いメッセージばかりでしたので、さほど問題ではないようにも思われますが、これが、長いメッセージや、大きめの画像や、動画であった場合はどうなるのでしょうか?

     

    私自身は、このようなグラスは、他の用途に用いたほうが、良いと思います。動画の事例のような使い方であれば、現在のスマホで十分だと思います。

     

    私が、パッと思いついたのは、最近、ドッグポリスという映画をみたばかりなので、あの映画の中の爆弾処理です。無論、あの映画の中では、そのようなことはできなかったのですが、たとえば、爆弾処理班が現場にかけつけられなかった場合、普通の警察官などが、 処理を行うものとして、このグラスをかけて、専門家に爆弾処理の動画をリアルタイムで送りつつ、アドバイスを受けながら、処理を行うというものです。この方法をとれば、インターネットでつながっている限り、最高の専門家から、アドバイスをうけながら、処理できるわけです。

     

    これは、軍事的にも利用できます。戦闘の場合、最近では、音声は当たり前ですが、小隊レベルで、このグラスを装着するようにして、音声だけではなく、地図や、レーダー画像など、全員で共有するということも考えられます。

     

    また、脳外科手術とか、心臓手術など、かなり高度で難しい手術をするときに、メガネのスクリーンに、患者のレントゲン写真や、CTなどの画像、および患者の情報を適宜映し出し、さらに、施術者が、あまり経験がない場合、それだけでなく、リアルタイムで、専門家のアドバイスを長いということも考えられます。(上の写真は、光学顕微鏡をみながら、カテーテルを挿入する外科医、こうした画像をグラスに映し出し、さらに、カテーテルの挿入口を同時にみるようなことができれば、かなりやりやすくなるだろう)

     

    また、原発や、大規模な工場などで、工事現場などで、複雑な作業をするときに、文書、画像、動画を含めた、マニュアルや、場合によっては、専門家のアドバイスが流れるようにするということも考えられます。

     

    また、博物館や、美術館で、参観者にこのグラスをかけてもらい、展示物などの解説をするなどのことも考えられます。学習などでも、たとえば、英語のテキストを読んでいるときに、わからない、単語や、文法が、あれば、すぐその場で、その意味をグラスに文字で表示したり、文字だけではなく、画像や、動画で見せるなどということもできると思います。

     

    また、学校の体育などの授業や、アスリートたちが、練習するときに、このグラスを装着してもらい、プレイなどをした直後に、実際に自分の動きをすぐみえるようにして、どこが悪かったかを確認できるようにします。それを確認したうえで、次に実際にプレイをするときに、ここぞというところに、丁度よいところで、「脚伸ばせ!!」などの指示が文字や、音声で、流れるようにすることなどが考えられます。こうして、短期間に習熟させることが可能になります。

     

    ただし、こんなことは、私が思いつくことですから、Google側では、とっくにこのようなことを目指して、戦略を立案しているのだと思います。すでに、数年間にわたる具体的ビジョンを描いていると思います。だからこそ、こうし、このプロダクトの概要を発表できるのだと思います。そうして、その戦略のなかには、このプロダクトをもちいて、さらに、Googleへのアクセスのトラフィックを増すことが盛り込まれているいることでしょう。なにせ、Googleの収益の9割以上は、未だに広告ですから、当然のことと思います。

     

    そういわれてみれば、あのAppleのMac Book Airは、実に発売の1年前から、詳細なスペックをYouTubeで掲載していました。だからでしょうか、実際に発売される2〜3ヶ月ほど前から、中国でニセモノが出回っていました。しかし、Appleには、それなりの戦略があってのことなので、ニセモノが出回ったとしても、ほとんど影響がなかったと思います。このグラスもそのようになるかもしれません。

     

     

    【関連記事】

    ついにここまできたか! 今年中にGoogleから近未来型メガネが登場するらしいぞ−【私の論評】従来のものと比較してどこまで改善・改良されたのか?

     

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