米グーグルが初の実店舗としての直営店開店か――。IT系インターネットニュース「9to5 Google」は2013年2月16日、信頼できる情報筋の話としてこのような記事を掲載した。米国内の主要都市に複数の旗艦店をオープンさせる予定だと報じている。
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【私の論評】Eコマースによる物販が、リアル店舗のそれよりもはじめて上回ると予測されている本年なぜグーグルは直営店をオープンするのか?
最近は、ずっとアベノミクスなど、経済主体の記事を掲載してきました。以前は、Googleのことなども掲載してきましたが、最近はご無沙汰です。そんなわけで、本日は久々にGoogleの記事を掲載しようと思います。それにしても、上の記事なかなか、興味深いです。他の報道からは以下のようなことも言われています。
グーグルストアで販売されるのは、Nexus 4、Nexus 7、Nexus 10、Chromebook、そして将来的にはグーグル眼鏡のようなグーグルオリジナル製品。ユーザーが店舗に訪れ、物理的にグーグル製品を体験できる環境作りを目指します。
このリアル店舗のアイディアは、グーグル眼鏡発売に向け、少しでも眼鏡を手にしてもらえる場を増やしたいという上層部の考えが元にあります。確かに、今まで触ったことも無い高額製品をいきなりネット注文するのはハードルが高いですからね。
つまり、逆に考えればリアル店舗展開を考えるほど、グーグルはグーグル眼鏡に対して本気だ、ということですね。グーグル眼鏡は、正確にいうと、Project Glassです。以下のように、外部の景色と一緒に重なって、眼鏡のディプレイがみられるというものです。
外から見るとこんな感じです。
外から見ると、こんな感じですが、眼鏡をつけた本人がどのように見えるかといえば、以下のような感じです。
YouTubeなどでも、掲載されていますね。
米アマゾン「実店鋪」開設か 「キンドル」や書籍販売−【私の論評】これから、eコマースは廃れる?!!
eコマースといえば、従来は楽天、Yahoo、Amazonなどの大手が市場のほとんどを占めていて、これから、参入とか、新しくはじめようと思っても、なかなか難しいところがあったと思います。しかし、O2Oビジネスの興隆により、事情は変わってきたと思います。従来は、スマホ(GPS)がなかったため、物理的店舗を持つチェーンなども、eコマースなどを実施したとしても、結局は、サイトの中でこうした大手eコマースと同じ土俵の上で戦わなければなりませんでした。
せっかく、eコマースを実施したとして、差別化するにしても、サイトの中でしか差別化をつけることができないわけで、結局は、既存のeコマースの勝ちということで、なかなか頭角をあらわすことができませんでした。ところが、ここにきて事情が変わってきました。
そうです。既存の物理的店舗を持つ、チェーン店が、新たなeコマースを実施して、既存のeコマースと対等か、それ以上にやっていける土壌が整いつつあります。このことは、以前IKEAのお泊り会に関するブログにも掲載したことがあります。詳細は、以下の【関連記事】のところに、その記事のURLを掲載するのでそちらを御覧いただくものとして、ここでは、簡単に述べます。
iPad、Kindle Fireはアメリカでは、タブレットPCの市場を二分したようです。これらのタブレットは何のために、導入されたかといえば、eコマースの差別化のためです。ご存知のように、従来のeコマースは、PCのブラウザから行うものです。そうなれば、どのeコマースも、ブラウザというパソコンの窓から、みえるいくつものサービスのうちの一つということになり、多くのサービスの中に埋没してしまいます。
それを防ぐためにも、アップルは、iPadを投入する必要があったのです。これによって、アップルやその関連が提供するeコマースの徹底的な差別化をはかったのです。Amazon Kindle Fireもこれと同じ背景で投入されたのです。
それだけ、既存のeコマースで差別化をつけるということは、それだけ困難なことということです。アップルかアップルストアを設けているというのも、オンラインだけでは、既存の複数あるeコマースの中に埋没することを防ぐという意味もあります。
しかしながら、いわゆる物理的店舗は、様々なやり方で、差別化や統一化を図りやすいです。全く同じにしようとしても、そのに働いている従業員などの個性がでますから、やはり、eコマースよりは、はるかに差別化をつけやすいです。これが、従来は、eコマースとは無縁であったり、実施したとしても、物理的店舗を持っているということが強みにはならず、サイトの中で、他のサービスと紛れていたのです。
しかし、O2Oが普及しつつある今日、これが逆転しそうです。既存の物理的店舗を持っているチェーンが、O2Oでいろいろサービスをやり始めたら、物理的店舗によって、既存のeコマースよりも、はるかに差別優位性を発揮することができます。そうして、さらに、独自のeコマースもやり始めたら、既存のeコマースは、これら物理的店舗を持ち、eコマースも実施するようなチェーンのように、差別化では格段に劣ってしまうことになります。
ただし、既存のeコマースも、社会の基盤としては残っていくでしょうが、今後従来のようには、発展することはないかもしれません。おそらく、今後、物理的店舗を多数持つチェーンで、eコマースも実施し、両者をO2Oを介して上手に統合できるところが、頭角を現していくと思います。
今まさに、こうしたチェーン店の逆襲が始まろうとしているのです。いずれにせよ、O2Oビジネス、これからいろいろ動きがあると思います。何か、新しい動きがあば、またこのブログに掲載させていただきます。
昔からあるリアル店舗である、アップルストア |
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