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2009年12月25日金曜日

ローマ法王イブ礼拝で受難、女性に突き倒される―バチカンの権威のすさまじさ

ローマ法王イブ礼拝で受難、女性に突き倒される(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

女性に突き倒され、ハンカチで顔を
押さえるローマ法王ベネディクト16世

 バチカンのサンピエトロ寺院で24日夜、ローマ法王ベネディクト16世(82)がクリスマス恒例のミサ(礼拝)を執り行うため、入場行進したところ、警備用の柵を乗り越えて通路に入ってきた女性に突き倒されるハプニングがあった。

 法王庁によると、法王にけがはなく、すぐに立ち上がって予定通りミサを行った。女性は、すぐにバチカン警察に取り押さえられたが、「精神的に不安定だったようだ」という。

 法王の前夜ミサは25日午前0時から行うのが恒例だが、今年は、「この時期多忙な法王を気遣った」(法王庁)結果、2時間早く始めた。

 法王は25日正午から、サンピエトロ広場で演説し、世界情勢などについての所感を述べる。

バチカンの権威のすごさ


どこの国でも、頭のおかしい人はいるのですね。法皇様とんでもない、ハプニングに巻き込まれ、全くお気の毒としか言いようがありません。ところで、天皇陛下の権威に疎くなってしまっている日本国民は、もう一度バチカンの権威について、冷静に考えてみる必要があると思います。最近バチカンの権威について、このブログのある記事のコメント欄に書いたばかりで、この事件です。そのため、本日はバチカンの権威について記載したいと思います。

さて、民主党の小沢氏は、最近非常に独裁的なので、旧ソ連のヨシフ・スターリンをもじって、ネット界では、小沢一郎氏のことをイチフ・オザーリンと呼ばれて揶揄されいるそうな・・・・。そのスターリンは、かつて側近が「バチカンは侮れない存在でございます」と進言したところ、側近に「ローマ法王は一体何個師団を持っているのか…」と尋ねたそうです。スターリンは、ローマ教皇やバチカンのの持つ「力」の意味を理解できなかったのです。

小沢氏も、天皇の力を理解できないので、例の中国次世代リーダーと天皇陛下の会見について、その正当性を主張するため、あのような会見を開いて、多くの人の失笑をかってしまったのです。小沢さん、今の民主党のありようをみれば、権力を集中することは理解できます。しかし、いくら頑張ってみても天皇陛下の権威には、間違っても及ぶことすら出来ません。身の丈を知るべきです。

ローマ法王や、バチカンのもつ力、それに、天皇陛下が持つ力とは、軍隊でも、経済でも、ありません。それは、権威です。権威というものは、すぐに出来上がるものではありません。それこそ、バチカンであれば、今年がキリストス生誕より2009年(キリストの生誕を起点とする)であることから、2009年以上かけて、天皇であれば、本年は皇紀2669年(日本の初代天皇神武天皇の治世を起点とする)であることから、2699年かけて培われてきたものです。

バチカンであれば、世界中にカトリック信者がいます。それらの、心の縁(よすが)が、ローマ教皇です。日本では、大昔から、今に至るまで、いろいろ曲折はあったものの、天皇陛下は、日本国民の統合の要です。なんと天皇の歴史は、バチカンの歴史よりも古いということに注目していただきたいです。そうして、現存するempelorという言葉と、同等の日本語は天皇であるということも加えて注目していただきたいものです。オーストリア皇帝、ロシア皇帝がなくなって以来、この地上に存在するempelorは、天皇陛下のみです。他国においては、king(王)は、存在しますがempelor(皇帝、天皇)は、日本だけです。



さて、先日、佐藤元総理と、ニクソン元大統領の間で結ばれた、密約に関して、このブログに掲載しました。そのブログに読者の方からコメントがありましたので、それに対応する形で私が書き込んだコメントが、バチカンによるガリレオ・ガリレイの名誉回復でした。これは、密約などを政府として軽々しく公表することは、日本国の権威を貶めることにつながるし、民主党の権威も落ちることの事例としてあげたものです。

かのガリレオ・ガリレイは、望遠鏡で、天体を観測し、地動説を唱えたケプラーを支持したため、バチカンにより宗教裁判にかけられ。有罪となりました。晩年は軟禁生活を送りました。死後も名誉は回復されず、カトリック教徒として葬られることも許されませんでした。

その、ガリレオ・ガリレイの名誉が回復され、正式に無罪とされたのは、なんと死後367年を経た今年の2月15日でした。いいですか、100年前ということてはなく、今年になってからです。人類が月に到達したは、40年前です。地動説は、おそらく、少なくとも100年前には人類の常識になっています。それでも、300年以上たってからです。権威を守るということは、こういうことです。

それも、良く考えてみてください現在は、各国政府、特に先進国は、どの国も民主国家となり、宗教者が国の政治などを司ったり、重要な役割を果たしているわけではありません。そんな、中でのこの名誉回復です。現代日本人の感覚からすれば、気の遠くなるような話です。バチカンの権威に逆らうということは、こういうことです。正しい、正しくないという事は関係ないのです、世俗では許されても、神の領域では許されないということです。バチカンを含めたカソリック教会の権威に逆らえば、こういう仕打ちが待っていたということです。そうして、名誉回復には300年以上もかかったということです。バチカンの権威そのもののすさまじさが良くお分かりになると思います。

天皇に関しても、朝廷がずっと守り続けて、近代国家となってからは、宮内庁が守り続けています。これはバチカンが大いなる伝統文化であり、世界中の国々の信者の精神的支柱であり、人々がものごとを判断したり価値観を形成することに多大な影響を与えているの同じです。法王は、カトリック教徒にとっては、神の代理人なのです。日本人にとっては、天皇陛下とは、日本国の要です。

日本の天皇は偉大なる伝統文化であり日本人がものごとを判断したり、価値観を形成することに多大な影響を与え続けています。日本人のバックボーンを形成するための精神的支柱でもあります。あのマッカーサーですら、日本に来て、軍隊は解体できても、天皇を解体することは叶わぬといわしめています。まさに、バチカンの権威や、天皇の権威は、軍隊を持っても打ち負かすことができないのです。打ち負かしたように見えたとしても、その権威を認める人たちの心や、魂や、考え方までは打ち負かすことができないのです。

日本では、昔から、本当の国難の時には、それまで、たとえ天皇陛下が象徴的な意味しかもたないよう見えた時代であっても、何らかの形で天皇が表にお出ましになる旨のことは、このブログでも掲載したことがあります。その意味から、最近の一連の天皇陛下をめぐる動きが気になります。

日本では、権威というものがだんだん失せてきています。まるで権威が必要ないかのような考えを持っている人が増えています。企業から権威が消え失せたり、学校から権威が失せたり、家庭では親の権威が消え失せ、友達関係のような親子関係になっていたりします。しかし、個人も組織も、バチカンのような凄まじい権威は必要ないとしても、権威が全くないというのは、困りものです。

特に、家庭においては、父親の権威は重要な働きをします。父親にある程度の権威というものがない場合、子供はかなり苦労をします。何が伝統であるか、それが分からない子供は、何が新しくて、何が古いのか区別することができなくなります。その果てに創造性のない子供ができあがります。酷い場合には、破壊することはできても、創造することのできない人間になります。

これは子供の心理発達過程の研究からも明らかにされています。また、霊長類の研究では、やはり、父親の権威と社会性が重要であり、特に、社会性は父親によってはぐくまれることが判ってきています。特に、いわゆる父性というものが、人工的なものであるように認識されていたのが、実は、霊長類の中に見られる生まれながらのものであることが明らかになってきています。父性が失せつつある現代日本人は、権威とか社交性、父性などに関しては、霊長類以下ということでしょうか?

父親の権威というものは、楽器でいえば、ピアノやオルガンにたとえることができます。ご存知のように、ピアノは音が決まっています。ピアノを学んでから、管楽器などを学ぶと、子供は、音がずれていることをすぐにさとることができます。しかし、最初から管楽器などを学ぶと、音がずれているのかどうかも分からなくなってしまいます。分からない子供には、新たな音楽、新な音などを開拓することがかなり困難になってしまいます。これと同じように、父親の権威に接する事なく育った子供は、何が古くて、何が新しいのかも、理解不能となってしまいます。そうして、創造性などが育まれなくなってしまいます。何か、権威というものが、失われつつる現代を見ていると、非常に不安を感じるのは、私だけでしょうか?

皆さんも、今回のこのような事件、不幸なできごとですが、滅多にないことでもあり、驚くべきことであると思います。皆さんも、今回のローマ法王の事件をきっかけに、バチカンの権威や、日本の天皇陛下の権威についても思いを巡らせてはいかがでしょうか?何か、新しい発見があるかもしれません。

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2009年12月22日火曜日

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