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2011年11月15日火曜日

中国「中国で発売される映画や出版物の90パーセントはパクリかコピー」と認める―【私の論評】これじゃ今後の経済発展は望めない?!


先日行われた2011年中国出版権定例会で、中国国家版権局局長は「中国の映画を含む出版物の90パーセントは模倣か複製品である」と発言したそうだ。パクリ大国中国で、ついに国が認めた! しかもその数が非常に多いということで話題になっている。

中国国家版権局とは、中国の知的財産権を管理する国の機構だ。そのトップである柳ヒン傑局長が、先日行われた「2011年中国出版権定例会」で発言が注目されている。

現在、中国では映画を含む出版物が毎年4300部以上世に出ているそうだ。だが、残念なことにその90パーセントがダブリ、パクリ、コピー商品。中国オリジナルは非常に少ないのが現状だ。

柳局長はこの結果から「中国は創作力がまだ低いということが言える。消費者が外国の大作を好むのは、外国作品にはオリジナリティと宣伝力があるためだ」と分析している。かつて世界の最先端を誇った中国が「創作力が低い」と認めるのは苦々しい思いだっただろう。

その原因は文化・娯楽産業が利益追求型になったことだと見られるそうだ。人気作品のパクリなら少ない資本で大きな利益を期待できるということだろう。このような状況を招いてしまったのには中国の知的財産権保護システムがあまり機能していないことも関係していると指摘されている。

柳局長は今後、補助金の投入などで中国のオリジナル作品を応援していきたいと主張している。だが、専門家によると中国の文化芸術の発展のためには、まずは知的財産保護の体制作りが先決だとのことだ。
Photo:Rocketnews24.

【私の論評】これじゃ今後の経済発展は望めない?!

中国のバクリは、昔から、指摘されているところですか、今もそれは、変わっていないようです。それに、出版物関係に限らず、ありとあらゆるパクリが恒常的に行われています。以下に、動画や画像でそれを検証してみましょう。



Macbook Airにそっくりです、薄さだけは?
サンバックスです

PUREです
KLGです
どらえもん?
Androidなのに、iPhoneにそっくりなiOrange
大連の観光地にあった意味不明の看板

トウキョウ・ストア
さて、まだまだ、いろいろあるのですが、掲載しているときりがないので、このへんでやめておきます。これだけ、平然とパクリをやるというのは、他の国では考えられないことです。

日本の場合、たまたま、偶然にパクリに近いようなことになることもありますが、意図して意識して、ここまでやるようなことはありません。

たとえば、日本では、以下のようなものがあります。


皆さん、この写真を見てどのように思われますか?「えっ、あの雪印がトタンなんてやっていたの?」などと思われるかもしれません。実は、違います、この会社は、随分昔から札幌で、トタン板を製造販売している会社です。特に、雪印のブランドをまねたということではないようです。これに関しては、雪印乳業の方に聴いたことがあります。確か、有限会社だったと思います。今でも、営業しているはずだと思います。北海道ですから、こういう商標を思いつくのは別に雪印乳業でなくても、ありそうなことです。特に、商標権をめぐって争うなどということなく、どちらも今に至っています。

次に、皆さんは、札幌の石屋製菓の「白い恋人」は、ご存知でしょうか。以前、賞味期限改ざんで、全国的に有名になった菓子メーカーのお菓子です。今は、すっかり立ち直ったようです。それに、今では、お客様からの信用も回復して、売上も好調のようです。


実は、私は、この商品開発にかかわった人と会ったことがあります。そうして、その方から、この商品の開発の逸話など聴きました。いわゆる、開発秘話に関しては、ここでは、掲載しません。サイトで検索すれば、でていると思いますので、そちらをご覧ください。

面白かったのは、この商品の商標登録をしたときの話でした。実は、やはり、自社ブランドを守るために、あるとあらゆる、「○○い恋人」を登録したそうです。それこそ、「黄色い恋人」、「緑の恋人」、「赤い恋人」などなど、いろいろ登録したそうです。この方が、この開発から随分たって沖縄旅行に行かれたときに、沖縄に旅行に行かれたさい、同業他社の商品には、関心があるので、沖縄のあるお菓子屋に入ってみたところ、何とそこに、「黒い恋人」というお菓子が販売されているのを見て、「ああ!黒い恋人は登録し忘れた」と思ったそうです。

さて、やはり、商標登録されていなかったせいでしょうか、「黒い恋人」は実際に市場に出回っています。実際には、「黒い恋人」ではなく、「黒色恋人」となっていますが、実際下の写真のようなお菓子があります。


そうして、とうきびチョコレートで、「黒い恋人」も存在します。


そうして、黒い恋人はお菓子だけにとどまりません。


何と、これは、ソーセージです。これは、北海道の新十津川町の「ヴルストよしだ」で製造販売されているものです。


そうして、ほかにも黒い恋人がありました。これは、ホクレンという北海道の農業共同組合の直轄のスーパーで販売されているものです。中身は、何なのかわかりませんが、農産物です。

ホクレンの黒い恋人
さて、以上の商品は、石屋製菓が商標登録していないので、別に商標登録法に違反はしてはいないと思います。

しかし、明らかに、違反しているのではないかと思しきものあります。


これは、めんたいこを練りこんだ、コンニャクです。これに関しては、商標法に違反しているような気もしますが、法的解釈では、どうなるのでしょうか。これに詳しい方がいらっやれば、是非コメントお願いします。

さて、中国のパクリから、日本の商標まで、いろいろと述べてきましたが、やはり、商標や暖簾(いわゆる現在でいうとこのコーポレートブランド)を大事にしないような会社は、どうしようもないと思います。

結局、恋人シリーズの中で、一番売れているのは、「白い恋人」です。類似商標を用いているところは、商標法に違反するしないは別にして、あまり売れていないですし、有名でもないです。

自分の販売する商品に愛着がなけば、それに、自分の会社の暖簾(コーポレート・ブランド)を大事にしようとか、みんなで育てようというという気持ちのない従業員がいるような会社は発展しないということだと思います。

最近、中国では、経済が停滞しつつあります。インフレが収束しそうにありません。中国政府は、従来のように、部品を組み立てる世界の工場の役割を果たすのではなく、高付加価値のあるものの生産へのシフトを目論んでいるようですが、結局それは今のところ、功を奏していません。近いうちに、かなり停滞することとなるでしょう。

その根本原因として、やはり、多くの人々が、自分の販売している商品に愛着がないとか、自社の暖簾を守るというような感覚がないのだと思います。また、スティーブ・ジョブズがいう、"one more things"を世の中に付け加えるという認識もないのだと思います。彼らにとって、商品や会社は、単なる金儲けの道具に過ぎないのだと思います。だから、平気で、パクリをするのです。これでは、どうしようもないと思います。
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