ラベル 中川財務相、辞任、予算衆院通過後、習慣、海外、アングロ・サクソン、ウィンストン・チャーチル、イギリス宰相 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2009年2月17日火曜日

09年度予算の衆院通過を待たずに辞任=中川財務相-海外の習慣と、メディアには気を使え!!

中川財務相、G7会見で迷言 泥酔か?


09年度予算の衆院通過後に辞任=中川財務相(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)
 中川昭一財務相兼金融担当相は17日午後、財務省内で緊急に会見し、体調の不良や7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後にろれつの回らない会見を行ったことなどの責任を取り、2009年度予算案と関連法案が衆院を通過した段階で辞表を提出したいと述べた。

 中川財務・金融相は会見の冒頭、「(14日の)G7会合後の記者会見で関係方面にご迷惑をおかけしたことをお詫びしたい」と、あらためて陳謝し、「09年度予算・予算関連法案が衆院を通過したならば、私自身のけじめとして直ちに辞表を提出したい」と財務・金融相の辞任を表明した。

 辞任を決意した理由は、体調とG7会見の「両方だ」と説明。体調については、昨夜と17日朝に病院で診察を行った結果、「腰や風邪、疲労がたまっているとの診断を受けた」とし、早ければ17日にも入院して病院から国会審議に向かう考えを示した。

 辞任を決めたタイミングについては「ローマでの記者会見の後、いろいろな人からお叱りやご意見をいただき、最終的にはきょうになってから(決めた)」と述べ、麻生太郎首相には辞任表明会見の直前に意向を伝えたという。麻生首相からは「全力を尽くして当面の懸案事項に取り組めとの指示があった」とし、首相も了承したことを明らかにした。

■続報
 中川昭一財務相兼金融担当相は17日夜、首相官邸に麻生太郎首相を訪れ、辞表を提出した。会談後、中川氏が記者団に語った。首相は辞表を受理したという。

 中川氏は17日昼、2009年度予算案と関連法案の衆院通過後に辞任する意向をいったん表明していたが、野党側が猛反発し、国会審議が中断するなど混迷が深まっていた。こうした事態に対し、与党内からも早期の辞任を迫る声が広がっていた。 

 共同通信は、後任に与謝野馨経済財政金融担当相が就任し、3つの担当を兼務すると報道している。

海外の習慣と、メディアには気を使え!!
日本では、飲酒に関しては未だかなり寛容な社会だと思います。本会議などであのような醜態を晒した場合はお陀仏だと思いますが、記者会見くらいなら、多少非難を浴びても何とか許容されることのほうが多いと思います。

しかし、厳密な意味でのアングロ・サクソン系の社会では、飲酒に関しては厳格です。アングロ・サクソンとは、現在のイギリス(イングランド)人の祖先のことで、アングル人、サクソン人らを混合人種としてさす場合と、アングル人の土地(英国)のゲルマン系サクソン族をさす場合と、二通りの意味があります。

ここでいう厳密な意味でのアングロ・サクソン系の社会とは、後者のアングル人の土地(英国)のゲルマン系サクソン族の社会をいいます。これらの人々は、現在、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどに居住しています。そうして、これらの人々の生活習慣は、当該国の他の多くの人々にも大きな影響を与えています。

この社会の人々は、飲酒に関してはかなり厳格な行儀作法を適用しています。日本やドイツなら、人に迷惑をかけなければ、多少飲んで騒いでもとやかく言う人はいません。それどころか、全員がある程度飲んで、陽気になって騒いだり、歌を歌ったりするときに、しらけているような人は無粋な人間だと思われます。しかし、アングロ・サクソン系の社会では、そのような習慣はありません。飲酒すること自体はとがめはしませんが、飲酒して酔った様自体を人に見られること、見せることは恥ずかしいことだとされています。だから、結構酔っていても、そのそぶりは人には悟られないようにします。むろん、これが堅持されているのは、上層のほうのみですが、他の階層の人々も相当影響を受けているのはいうまでもありません。

アングロ・サクソンとは言っても、大昔特にキリスト教に帰化する前は文化程度の低い野蛮人の集まりですから、酒を飲んで、騒いだりすると、殴り合いとか、強姦とか、酷い場合には殺し合いなどが多数起きたので、そういうことが起こらないようにこうした風習が出来上がったのだと思います。

こういう社会に育った人は、やはり中川氏の様子は見苦しかったのだと思います。たとえ、風薬のせいがあったとしても、ああいう醜態を見せること自体が耐え難いことなのだと思います。おそらく、アングロ・サンソン系の社会の人々は、ああいう醜態を見せるくらいなら、風邪などを理由として出席を辞退するのではないと思います。

この話、イギリスの昔の宰相であったチャーチルの動画などみると良くわかると思います。チャーチルはアングロ・サクソン系ですし、彼はいつも昼寝をする習慣を持っていました。重要な会議あるときほど、長めに昼寝をして、余裕で会議に出席 していました。そのため、会議などの場では、いつも、満面に笑みを浮かべて元気そうでした。それに、弁舌をぶちはじめると、2時間でも4時間でも平気で話 をします、しかもイギリス特有のレトリックをつかいながら滔々と演説をぶちます。そのため、他国の代表団など痺れをきらして、仕方なしに妥協するということが少なからずありました。彼は、相当のスコッチ好きであることは有名で、かなり飲んだようです。彼のトレードマークにもなっている、葉巻くゆらしながら、スコッチを飲んでいる姿を多くの人が目にしています。しかし、彼が人に自分が酔っている姿を見せたことは終生なかったと思います。

Winston churchill "finest hour"


今回、この出来事に関して、海外でも報道されましたが、やはり、手厳しい批判は、アングロ・サクソン系の国々のものでした。海外に出るということは、社会習慣の異なる人々と接触しなければならないということです。観光旅行くらいなら、さほど問題はないでしょうが、公式の場に出るときとか、海外メディアが入っているときなどは、気をつけなければなりません。飲酒のことなど、ごく一例にすぎません。他にも、たくさんの習慣・風習があり、それを理解していないと失敗することもあります。

中川さん、それなりに功績もあったし、優秀な人です。残念なことです。

ちなみに、本日は、ウインストン・チャーチルのことも掲載しましたので、彼の名言集を以下に掲載しておきます。

ウィンストン・チャーチル名言集
「過去を遠くまで振り返ることができれば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう」

"The farther backwards you can look, the farther forward you are likely to see."

「成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである。」
"Success consists of going from failure to failure without loss of enthusiasm."

「真の天才とは、不確定で危険な、相矛盾する情報を評価する能力にある。」

"True genius resides in the capacity for evaluation of uncertain, hazardous and conflicting information."

「絶対に屈服してはならない。絶対に、絶対に、絶対に、絶対に。」
"Never give in. Never. Never. Never. Never."

「血と労苦と汗と涙のほかに、私が差し上げられるものはありません。」

"I have nothing to offer but blood, toil, tears and sweat."

「あまり先を読みすぎるのは誤りである。運命の鎖の輪は一つずつ扱われねばならない。」
"It is a mistake to look too far ahead. Only one link in the chain of destiny can be handled at a time."

「私はいつも前もって予言をするのは避けることにしている。なぜなら、事が起こった後に予言する方が優れたやり方だからである。」

"I always avoid prophesying beforehand,
because it is a much better policy to prophesy after the event has already taken place."

「人類の行いがかくも強大で恐ろしくなった今、然るべき人物が、然るべき場所で、然るべき時に、個人的に会うことが、我々が心から願う平和を実現する上で貴重な役割を演じるかも知れない。」

"Vast and fearsome as the human scene has become, personal contact of the right people, in the right places, at the right time, may yet have a potent and valuable part to play in the cause of peace which is in our hearts."

「我々の目的は何かとあなたは尋ねる。それに私は一語で答えよう。それは『勝利』 ― いかなる犠牲を払っても得るべき勝利、あらゆる恐怖に打ち勝つ勝利、長く苦しい道のりに関わらず得るべき勝利である、なぜなら、勝利なくして生存はありえないから。」

"You ask, What is our aim? I can answer with one word: Victory - victory at all costs, victory in spite of all terror, victory however long and hard the road may be; for without victory there is no survival."

「これは終わりではない。これは終わりの始まりですらない。しかし、あるいは、始まりの終わりかも知れない。」
"This is not the end. It is not even the beginning of the end. But it is, perhaps, the end of the beginning."

「築き上げることは、多年の長く骨の折れる仕事である。破壊することは、たった一日の思慮なき行為で足る。」

"To build may have to be the slow and laborious task of years. To destroy can be the thoughtless act of a single day."

「悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす。」
"A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty."

(死の恐怖はないかと問われて)
「私は創造主に会う準備はできている。主が私に会う準備ができているかどうかは、別問題だが。」

"I am ready to meet my maker. Whether my maker is prepared to meet me is another matter. "


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