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2010年7月14日水曜日

村上龍氏がiPadで長編小説 映像・音楽付き「紙」に先行 ―iPhoneでの読書は楽しいのでiPhoneでも販売してほしいかも?

村上龍氏がiPadで長編小説 映像・音楽付き「紙」に先行 (この内容すでにご存じ方、この項は読み飛ばしてください)


坂本龍一氏とコラボ 1500円で

作家の村上龍氏が米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」向けに電子書籍の配信に乗り出す。
文芸誌に連載した最新の長編小説「歌うクジラ」を電子化し、紙の本の出版に先駆け、近く1500円で発売する。
物語のイメージを膨らませる映像や音楽も盛り込む。楽曲は音楽家の坂本龍一氏が新たに作曲した。

村上氏は「作家として出版の未来の姿を示したい」として、出版社を介さずに直接配信する。
有力作家が自ら配信に取り組むことで電子化の流れに弾みがつく一方、出版社の事業戦略にも影響を与えそうだ。

「歌うクジラ」は22世紀を舞台にした冒険小説で、講談社が発行する「群像」に3月号まで連載した。
村上氏の長編は2005年の「半島を出よ」以来となる。村上作品の電子化は携帯電話向けを含め、これが初めて。
紙の本の「歌うクジラ」は講談社が出版するが、時期は未定という。

iPad向け配信は、アップルの承認が得られ次第、同社のソフト販売サービスを通じて始める。
まずは開発資金を回収できる5千ダウンロードをめざす。電子書籍ソフトは村上氏がソフト会社と独自に開発した。
収入の3割をアップルに手数料として払い、残りを村上、坂本両氏とソフト開発会社で分け合う。

アマゾン・ドット・コムの書籍端末「キンドル」や、グーグルの基本ソフト「アンドロイド」に対応した
端末向けの配信も検討する。

村上氏は「書籍ソフトの開発がさらに簡単になれば、作家は即座に作品をネットで販売できる。

iPhoneの読書は楽しいのでiPhoneでも販売してほしいかも?
これは、iPadだけでの販売なのでしょうか、そうだとしたらとても残念です。是非ともiPhoneでも販売していただきたいものです。というより、原則として、iPadで読める書籍は全部iPoneでも読めるようにしてほしいものです。

私は、iPhoneで電子書籍読んでいますが、残念ながらまだまだ、コンテンツが少ないという状況が続いています。しかし、最近では、新たな書籍は、存在するかぎりiPhoneで購入するつもりです。一度慣れてしまうと、iPhoneの読書は便利でしょうがないからです。まずは、軽いですし、最初は心配でしたが、字の大きさなどさほど気になりませんし、なにせ画面が狭いことから一覧性が低いと感じたのですが、一度読みなれてしまえば、ほとんど気になりません。まあ、通常の携帯電話では、こうはいかないでしょう。私は、以前青空文庫を携帯電話で読んだことがありますが、字があまり小さいのと、使い勝手が悪すぎるので、継続してはあません。

iPhoneでは、軽くてすべての操作が片手でできるというのかなんともいえず、心地良いです。これは、iPadでもできないですね。片方の手で、iPadを持っても一方の手の指でページをくくる操作をすることになると思います。それから、かさばらなくて、軽いし、背広の内ポケットにでもいれておいて、それこ、書籍も何冊もいれておいて、読みたい時にすぐに取り出して読めるというのもかなり魅力です。マーカーも片手で入れることができるし、検索もできます。それに、読書とともに、iPodで音楽が聴けるというのも魅力です。特に、電車の中などうるさいところでは、読書に集中できるので良いと思います。

しかし、不満もあります。それは、日本語のコンテンツがあまりにも少ないということです。iBookの炙りが配信されているので、いれてみましたが、日本語の書籍はまだ一冊もなくすべて英語のものでした。その英語のものも、古典などが多く新しいものはありません。がっかりしました。特に、私は、Drucker(ドラッカー)の書籍が一冊もないのにはがっかりを通り越して失望してしまいました。

さいわい、日本では、最近ダイヤモンド社から、ドラッカー自身の著作ではないですが、翻訳者の上田惇生さんの著書で「ドラッカー 時代を超える言葉」を購入して読んでいます。しかし、ドラッカーものはこれ一冊といってもいいくらいです。「もしドラ」に関しては、先に書籍で販売されたものを購入したので、残念ながら購入していません。

iPhoneのアプリ検索アプリで検索してみましたが、やはり、PHPからだされているものもありますが、あまり読みたいものもなく、電子書籍はまだまだというところです。

最近は、Kindle for iPhone というアプリもできたので、さっそく導入して、アマゾンの書籍をみてみましたが、これも勿論日本語には対応しておらず、読めるのは米アマゾンの電子書籍のみです。そこで、米アマゾンの書籍をみてところ、今度は、その豊富さに驚いてしまいました。

今度はかなり豊富で読みたい書籍もかなりあるには、あったのですが、今度気になったのは、価格です。日本だと、さきの「ドラッカー 時代を超える言葉」「もしドラ」も、確か両方共800円で購入できたはずです。紙の書籍と比較すると格段に安いです。しかし、米アマゾンのものは、ドラッカーの電子書籍は結構高かったです。日本でなら、多分、紙で購入するのと同じくらいの価格でした。

まあ、アメリカでは一般に書籍の価格が高いですから、無理もないのかもしれません。しかし、コンテンツが豊富なので、一冊だけ購入しました。これも、Druckerの書籍で「Effective Executive」(邦訳:経営者の条件)という書籍です。これは、私の座右の書といっても良いくらいの書籍なので、実は、紙でも、英語、日本語の書籍の両方とも、購入して持っています。でも、ついつい買ってしまいました。なにしろ、以前だと、米アマゾンに書籍を注文したとしても、忘れた頃に自宅に到着するというくらい、時間がかかっていました。電子書籍ならすぐに購入できます。

この電子書籍を購入して、一つ気づいたことがあります。電子書籍なので、非常に軽いので、もちろん常にiPhoneにいれています。そうすると、いわゆる、座右の書ですから、いろいろなときに不意に読みたくなるときがあります、そんなときにすぐ読めるというのは良いです。むろん、紙でも薄い書籍なので日々持って歩けないことはないのですが、さすがにそのようなことはしたことがありません。iPoneなら簡単です。さらに、この書籍が身近になったような気がします。暇さえあはれば、隅から隅まで読んで、暗記するくらいにしてしまおうと思っています。

とにかく、読書のスタイルも、随分変わりましたね。iPadでも同じ事だと思います。しかし、日本語の書籍のコンテンツが少なすぎるは、残念なことです。日本のアマゾンも、米アマゾンのようになるべく早く、電子書籍を販売できるようになると良いと思います。

こうした意味では、村上龍氏の今回の試みは素晴らしいことだと思います。村上さんに限らず、いろいろな作家がiPadや、iPhoneでの出版をきめていただけると、日本語の書籍のコンテンツも豊富になると思います。このままでは、情報の流通に関して、他国に遅れをとることになってしまいます。

日本の場合、文庫本などもともと安く売っています。だから、文庫本になっているような書籍の場合は、文庫本なみか、もっと安くしていただけると良いと思います。そうすると、読書の量がまた、増えそうです。なにせ、電子書籍ならば、自分の好きな本、読みたい本、選り取りみどりで、好きなだけ持ってどこにでもいけますから。どこか、南の島でゆっくりと読書三昧なんてやってみたいものです。そんな暇もないのでとりあえずは、自宅で休みの日にでものんびりやってみます。でも、そんなときには、iPadのほうが良いかもしれませんね。

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