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2011年4月21日木曜日

東京電力社員にボーナス支給決定で国民が大激怒「これで税金投入なんて言ったら絶対払わないからな」―【私の論評】東電叩きは魔女狩りの一種か?

東京電力社員にボーナス支給決定で国民が大激怒「これで税金投入なんて言ったら絶対払わないからな」


東京電力が社員の給与を約5%減らし、ボーナスを半分程度に削減すると発表した。年収で計算すると20%程度の減額になるという。つまり、1000万円もらっていた社員は800万円、700万円もらっていた社員は560万円が今後の年収となる計算だ。

2011年4月20日、読売新聞は「従業員の給与は年間1割程度削減する。人員削減と給与カットで年間約4800億円の人件費を数百億円減らす」と報じていた。

しかしその後NHKが「一般社員3万2000人について、月々の賃金を5%、賞与を半分程度、いずれも削減し、年収ベースでは20%程度の減額になる」と報道。

給料10%削減のニュースが出た時点でも「たった10%で国民に責任なすりつける気かよ」や「給与1割カットで税金投入とか、なめてるにも程がある」という声が出ていたが、新しい情報では5%削減になっていたうえ、ボーナスまで支給されることが判明し、国民たちは東京電力の判断に激怒。インターネット掲示板やブログ等で怒りをぶちまけている。

・国民によるインターネット上の声
「どれだけ不謹慎なんだよ」
「なんでボーナス出る余裕あるんだよ、全部フクシマに回せよ」
「こんなんじゃ国民は賠償金の負担しねえぞ」
「人件費削減するだけで税金も使わず、電気代の値上げもせずに賠償金払えるの?」
「年収40%カットラインは最低限。あとは社員を一万人解雇で、賠償はしっかり金出せ」
「こいつらはもうだめだ。さっさと潰したほうがいい」
「少なすぎ! 社員でも年収ベースで50%はカットしろよ」
「ふざけんなよ。ボーナスはゼロに決まってんだろ」
「え、ボーナス出るの?」
「何で賞与が出るんだよ」
「ボーナスは0だろ。これで税金投入なんて言ったら絶対払わないからな」
「ボーナスって大入りみたいなもんだろ。大爆発で大入りってアホか」
「賞与出す気なのか。もうこれはおわたな」
「末端社員がかわいそうだな」
「倒産する勢いの会社で何でボーナスが出るんだ 」
「ボーナス全カット&月給2割カットだと思ってたw」
「今回の補償が全て終わるまでは賞与は0にしろよ」
「いいよなぁ。何やらかしても責任取らなくて済む無敵企業w」
「いや待て待て待て待て何でこの状況でボーナス出んの?」
「東電社員一人残らず地獄へ落ちろ」
「給料はともかくボーナスなんてナシにきまってるだろ。まじで頭おかしいんじゃないの」

ほかにも「それだけ削れば賠償金は全額払えるって判断だろ。税金には一切頼るなよ」や「事故る前までの賞与があったとしても全部原発事故に充てるべきだよね? 1%でも出ること自体が異常。やっぱ異常の集まりだな。異常電力」、「賞与出すってんなら、税金投入は無しだな。それだけの余裕が会社にはあるってことだからな」などの意見もあった。

世論の考えをまとめると「当然ボーナスは出ないものと思っていたが、この状況でボーナスが出るのは異常」、「給与5%カットは少なすぎる」、「ボーナスを出すからには賠償金に税金を使わなくていいということですよね?」という意見のようだ。

東京電力社員が「文句あるなら電気使うな!」と発言をするなど、世論とかけ離れた考えが東京電力社内にあるのは確かで、多くの日本国民が東京電力の判断に激怒している。

東京電力社員ひとりひとりに責任がないとしても、その会社組織に所属している限り厳しい世論の風を受けるのは確か。状況を判断して方針を取り決め、決断と行動をしていく必要があると思うのだが、皆さんはどうお思いだろうか?

(Rocket newsより)

【私の論評】東電叩きは、魔女狩りの一種か?

丸山桂里奈さんに関する記述は当記事の最後の方に掲載しています
この批判、実際に計画停電などで、実害を受けた人の気持ちを考えると、理解できなくもないですが、ここは少し頭を冷やして考えた方が良いと思います。

東電の社員でも、末端から幹部までいろいろいます。特に、Fukushima50と世界中に報道された、今も原発で必死に努力している人たちの中には、東電社員もいます。こういう人の中には、地元の人も多く、自分たちが被災者である人も多いです。家族の消息も良くわからないまま、今でも原発で、劣悪な環境の中で必死に戦っています。こんなところからは、逃げ出しても良いはずなのに、黙々と危険な仕事に従事している彼らを責めることができるでしょうか?

ところで、Fukushima50の定義はあいまいですので、以下にwikipediaから引用します。

011年3月11日、東北地方太平洋沖地震の後に発生した津波によって福島第一原子力発電所の原子炉の冷却機能が停止し、それらの復旧作業や応急処置の為に同発電所には社員を含め約800人の従業員が従事していた。しかし、懸命の復旧作業にも関わらず、原子炉1号機の水素爆発など度重なる原子炉爆発事故が発生し、遂に3月15日には、原子炉4号機の爆発と火災が発生。この4号機の爆発は使用済み核燃料プールに保管していた「使用済み核燃料」が建屋(たてや)上層にあり、爆発によってそれが露出した可能性があることと、放射線が飛散した可能性がある為、これらの危険回避の為に人員約750人は東京電力の指示によって避難した。しかし、約50人が現地にとどまり、福島第一原子力発電所の被害を食い止めることに尽力した。これを外国メディアが彼らを地名と人数を合わせた「Fukushima 50」の呼称で呼び始めた。

しかし16日朝、検出された放射線の高さから健康への影響が懸念され、彼らは短い時間一時的に避難しなければならなくなった。彼らが現場に戻ったとき、新たに130人以上が加わり、当初の約50人に加え総数は約180人になったと報告された[3]。3月18日には柏崎刈羽原子力発電所や送電線敷設要員も加わり、総勢580人の体制になった。彼らの中には東京電力やその子会社の東電工業や東電環境エンジニアリングなど東京電力協力企業の社員、また東芝や日立製作所の社員なども加わっている[1]。3月21日までに、東芝は横浜市磯子の技術センターで700人の原発事故対応チームを組織、そのうち100人を福島の2ヶ所の原発に派遣し、日立も1000人規模の対応チームを組織、120人を現場に送った。

人数は増えていったものの、「Fukushima 50」の名前はそのままメディアで使われ、彼らを総称する言葉となった。この中には、当然東電関係者も大盛いると思います。


このFukushima50に関して、やはりロケットニュースで以下のような記事が掲載されていました。
福島第一原発で懸命の復旧作業が続いています。依然予断を許さない状態が続いているですが、震災発生直後に現場で作業に当たっていた作業員50名の存在は、海外でも注目されました。当時「最後の砦の50人」と言われながらも、その名が明かされず、米紙ニューヨーク・タイムズなどの外信では、勇敢と称えられていました。 
その彼らと家族宛てに、台湾のとある企業が、1億5000万円を寄付をしていたのです。
この事実は、3月19日付けの台湾版ヤフー「Yahoo!奇摩」で報じられていたものです。それによると、この日、テレビでチャイティ番組が行われており、番組の司会者の沈春華さんは、番組開始早々に次のように伝えました。 
「今、秘密の募金をお知らせします。この匿名の善意は、人に知られないように、自分の名前を公開しないように求めていますから、誰かは言えませんが、匿名での募金です」 
として、 
「彼は、自分の生命の危険を顧みず、発電所の中に入った50人の勇士のために、この寄付を勇士の家族に寄贈しました。この寄付によって、彼らが自らを守ることができるように、5000万元(1億5000万円)を寄贈しました」。 
寄付先についての説明は掲載されていないのですが、50人のもとに届けられることを願います。
 この台湾の企業は、素晴らしいと思います。台湾は、日本が統治したことがあり、その日本の統治によって、台湾は近代化し、特に、本省人といわれる、もともと台湾に住んでいた人たちは、日本の統治は素晴らしいものであったといって、感謝しているそうです。

私の以前同僚だった方も、母親が昔台湾の小学校の教師をしており、その母親が90歳になった頃に、一緒に台湾に行かれたそうです。昔、その母親が働いていた小学校があったので、そこを訪問したところ、校長先生が校長室まで招いてくれて、そこでいろいろとお話をしてくれたそうです。

学校に残っていた記録簿があり、そこに母親の名前がきちんと残されていて、感動したそうです。そうして、校長先生は、「日本は、本当に台湾のために尽くしてくれた、今日近代化された台湾があるのは、日本のおかげて、私たち台湾人は、この日本の恩を絶対に忘れない。台湾の教育制度を近代化した、日本の功績も大きい。お母様のような熱意にあふれた教師の方々が、教育された子供たたちが、今日、成長して今の台湾をになっている」とお話をしてくれたそうです。

この台湾の企業の寄付、このような歴史的背景があるからこそ、実現したものと思います。今日の、日本人でこのような歴史を知る人は少ないようです。そうして、台湾には、現在の日本人よりも、日本人らしい、精神が息づいていると思います。

さて、ここで、冷静になって東電叩きのことを考えてみるべきと思います。連日のように東電が叩かれています。

もちろん東電擁護の発言は被災者の気持ちや計画停電に苦しむ事業者には受け入れがたい事と思います。しかし、だからと言って私は、手放しに東電批判の時流に乗る気持ちにはどうしてもなれません。

私自身は、東電に問題がなかったとはいいません。しかし、その一方で、原子力安全・保安院、原子力委員会、原子力安全委員会などの責任はどうなっているのでししょうか?そうして、その監督責任のある政府は?

東電は、国が推進するエネルギー政策のなかで、その監督責任に従って、原発をつくり、管理してきたのではありませんか。であれば、責任は、東電のみにあるのでしょうか?

国といった場合、無論、直近で対応の不味い、民衆党政権の責任もありますが、しかし、福島の原発に限らず、日本国内の原発のほとんどは、自民党政権下の時に、認可された稼働を始めたのではありませんか。福島に限らず、東海地震が起こると言われている場所に設置されている、浜岡原発はなぜ、認可されたのですか?浜岡原発を建てたのは中部電力ですが、では、それを認可したのは誰ですか?そうですね、当時の政府です。こんなところに、原発が建てられて良いものでしょうか?

こんな酷いことが平気でまかり通っているのに、東電ばかり糾弾されるのはおかしいです。東電を糾弾するというのなら、浜岡原発を建てた中部電力も糾弾されてしかるべきです。

昔京都大学で、「奈良の大仏を建立した人は誰か」という問題を出したところ、「その当時の宮大工」と解答をした受験生がいたそうですが、この答えは、もちろんペケです。原発だって、おそらく、これから、100年以上もして、歴史問題にもでもでるようになれば、「当時の原発を設置したのは誰か」という問題がでたとして、その時の受験生が「東電」「中部電力」「東北電力」「北海道電力」などと答えれば、ペケになるに違いありません。

オール電化住宅やIHキッチンに憧れてきた日本人のどれほどが原子力発電に本気で反対してきたでしょうか?それに、関東にお住まいの方々、福島原発は、東北に電気を提供しているわけではありません。関東に電気を提供しています。これに関しては、どう思われますか?まあ、そんなことを言われても、たまたま関東に住んでいれば、自分がどう思おうと、使っている電気は強制的に福島原発のものもつかわされるということで、選択権はないわけですが・・・・。

それに、かくいう私も、札幌に住んでいた時期もあり、そうすると、泊原発の電気も、使っていたことになります。だからこそ、そのこと自体をせめているわけではありません。

私自身は、このブログに掲載してきたように、地球温暖化二酸化炭素説ならびに地球温暖化災厄説などどちらも、全くの虚偽だと思っています。しかし、多くの人が、京都議定書を尊重し、CO2排出削減に取り組もうとせっせと「エコ」と名のつく製品を買いあさったり、エコバッグを使った人々は、結局のところ原子力発電の増設に邁進する電力会社とともに歩んできたはずだと思います。そんな気はないといいながら、現実には、そういうことになります。

賛成・反対いろいろな意見があったにせよ、結局は、原発は私たち、多くの日本人が選択してきた道であったと思います。そして今も許容しています・・・それは事実です。

東電叩きや「原発の安全神話はウソだった」と騒ぐ一方で、原発反対運動は地味です。ドイツでは25万人がデモ。日本ではどうでしょうか?最近のアンケードでは、原発に反対する人が60%存在する一方で、やむを得ないとする人も40%も存在していることが明らかになっています。

東電のことに限らず、民衆はスケープゴートが大好きです。みんなで叩くと楽しいですから。これまで東電は半ば独占企業としてその力をほしいままにしていたので、叩けると嬉しい。きっと誰も止めないことでしょう。魔女狩りもホロコーストも止めようとする人はいませんでした。いたかもしれませんが、長生きできなかったでしょうね。

一体今の日本人は、いつからマスコミのいう虚偽など簡単に信じたり、すぐに、扇動されて、簡単にバッシングするようになったのでしょうか?あの台湾企業社長のように、Fukushima50に対して、敬意を表するような人はいなくなってしまったのでしょうか?

女子サッカー選手の丸山桂里奈がブログで東電社員を擁護したらしいですが、アッという間に炎上したそうです。

http://news.livedoor.com/article/detail/5472445/

菅さんも、東電幹部や社員を叱り飛ばしているようです。あたかも、政府には何も責任がないかのような、態度です。この態度には疑問を感じるのは私だけではないでしょう。

東電批判だけでは、日本の原子力行政、エネルギー行政も何も変わりません。そんなことに気がつかないほど日本人の民度は低くなってしまったのでしょうか?海洋汚染が広まればこれまで日本を支援してきた諸外国が手のひらを返したように日本人批判をしてくることも、予想されます。

そんなときに、「あれは東電が悪いんです!」 と言っても、誰もまともに相手にしてくれないと思います。このような、東電バッシングの最中に多勢の意見に立ち向かい勇気をもって一筆書いた丸山桂里奈さんには、敬意を表したいものです。

丸山桂里奈さん。本人のtwitterのプロフィールより

丸山桂里奈水着写真

そして、東電には引き続き事態の収拾に努めてもらいたいです。そうして、このような問題の本質をもっと多くの人が、真摯に考えるべきと思います。原発に関しては、以前から、いろいろと問題が指摘されてきました。原発を廃止するにしても、すぐなどできません。大きな火力発電所をつくるなら、数年はかかります。

私たちは、単に東電を叩くだけではなく、本当は、国の原子力行政、いやもっと大きな枠組のエネルギー行政そのものの、根本的なシステム変更を迫るべきなのではないでしょうか?そうして、それを今後の日本の復興の柱の一つにすべきと思います。それなしに、東電叩きで終始してしまえば、何も変化は生まれないと思います。今の馬鹿な政権に、言い逃れのチャンスを与え、結局すべてが温存されることにつながると思います。

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