ラベル 環境問題、マスコミ、危険性、北大、青戸教授、発生学、アフリカツメガエル、会社、取り組み の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2007年9月10日月曜日

私が環境問題に興味を持ったきっかけ-マスコミの危険性を教えていただいた恩師の想い出



上の画像は、北海道大学の理学部(現在の博物館)と、理学部の前の通りを5分も歩けば、行き当たる、銀杏並木の写真です。本日の話とは、直接は関係ありませんが、私が環境問題に関して興味を持つきっかけを作っていただいた、先生が最後の講義をした場所がここだったため、掲載しました。私は、学生の頃には、上の写真の2階の奥(写真では木の陰になっているところ)に控え室があり普段はここにいました。本当は、先生の写真を掲載したかったのですが見つからなかったたため、やむなくこの写真を掲載することにしました。

その先生は、北海道大学理学部発生学教室の青戸教授です。温厚で、立派な人柄であったことを覚えています。私自身は、生理学教室出身ですので、直接薫陶を受けたわけではありません。先生は調度私が大学の3年目の時に退官されました。そのとき、私はたまたま青戸教授の発生学の講義を受けていました。退官されるため、最後の講義となったその日に、先生はその当時の環境汚染に関したお話をされて、講義を締めくくられました。

今からもう随分前の話ですが、当時日本国内の猿に異変がありました。前脚のない猿が各地で多く生まれれたのです。テレビであどけない顔をした小さな前脚のない小猿の痛々しい様子が、連日のように放映されていました。テレビや週刊誌などのマスコミは「環境問題が猿に影響を与えたのだ」という内容のものを日々流していました。この猿の事例は今に人間もでてくるのではないか、自然の人間に対する仕返しではないかとの憶測が飛び交っていました。しかも、京都大学霊長類研究所にその当時在籍されていた北海道大学出身の方(名前は失念しました)が、そのための論拠のようなものを発表されていて、この説を後押ししていました。

しかし、青戸教授は、最後の講義でこの説をキッパリと否定しました。先生は、霊長類研究所の君達の先輩が後押しをしているが、「あまり勉強しないからあのようなことになってしまうのだ。マスコミに関して、君達は十分気をつけたもらいたい」と語っていました。もう、詳しいことは忘れてしまいましたが、青戸教授は当時発生学の立場から、前脚のない猿のこどもが多く生まれてくることに関して、国から調査を依頼されていました。青戸教授は調査を続け最終的に、その当時猿に対してえさを与えていたが、そのえさが「大量の大豆」であったことが、今回の事変の原因であるとの結論に達しました。

そこで、私たちに最後の講義で警鐘を鳴らしていただいたのです。「マスコミのいうことを鵜呑みにしてはいけない。鵜呑みにして、研究をしたり調査をしたりすれば、とんでもない間違いを起すことになりかねない。大豆に限らず、豆の中には、大量・多種類の化学物質が含まれています。今回の事変の原因はその中の『〇〇という物質(物質名は残念ながら失念)が発生時に影響を与えために起ったものです』と語っていました。さらに、続けて「こうして、大豆が原因だったというと、マスコミはまた、大豆は危ないと書き立てるに違いない、豆腐も駄目だととか。でもそんなことはありません。あの小さな体に比べて、猿たちが食べていた大豆の量たるやすごい量です。皆さんの体に換算すれば、日々毎日御飯のかわりに何杯も大豆を食べているという換算になります。そんなに食べることなどありえないので、心配する必要はありません」とも語っていました。

そうして、最後に研究するための心構えとして、「予見にとらわれることがないように。そうして、マスコミへの対処は過敏になる必要はないが、気をつけること。マスコミが一方的に言うことは、信じないこと。必ず自分で納得するまで調べること」などのことを語っておられました。その当時は学生数や大学院生も少なかったため、わずか10人にも満たない人数の学生に対する講義たったと思います。学生と、他の大学から来られた大学院生の方も受講していたと思います。きっとあれから随分時が経っているので、私の方では青戸先生をはっきり覚えていますが、青戸教授は私のことは覚えてはいないでしょう。

その後一週間ほどして、NHKのテレビのニュースで冷静なアナウンサーの声で、「今回の新たに生まれた猿に前脚がないという異変の原因に関して、調査にあたった北海道大学青戸教授のグループが結論をだし、この件関して決着がつき~~・・・・・」。という内容のものが流れていたことを思い出します。この最後の講義、非常に含蓄のあるものだとは思いませんか?今になって思えば、今年の1月にあった「あるある大辞典の納豆ダイエット」だとか、その他もろもろのインチキ報道に関して、厳しい警鐘を鳴らしていたのだと思います。それから、最近言われている根拠のない「血ハラ」など、に対する警鐘だと思います。この報道があってから、数ヶ月してから昨日皆さんに紹介したドキュメンタリー映画「コヤニスカッツイ」を見ました。さらに、環境問題について感心を持つきっかけになったと思います。

上の話、大筋ではそのまま、正しいと思います。ただし、随分前のことですから、前後の行き違いなどは多少はあるかもしれません。もしあったとしても、大勢には影響のない真実です。皆さんも環境問題に関して語るときには、マスコミのいうことなど鵜呑みにするというような態度は避けるべきだと思います。私は、この件があってから、マスコミが言うことを鵜呑みにすることなく、必ず自分で裏をとるようにしています。この記事では、私は匿名は嫌いなので、覚えている限り、機関名、個人名も実名を出しました。変に隠すことは、話題の焦点をずらし真実を闇に隠してしまうと思います。

それから、私自身青戸教授のように、自分の弟子でもない人間に対してでも、大きな影響を及ぼせるように自分なりに努力していきたいです。私の勤める会社は、環境問題に対しては、最も縁遠いような気がしていたのですが、今では現実に具体的に取組んでいます。本当に環境問題の最前線にいます。何か運命的なものを感じます。

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