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2015年3月29日日曜日

久美子社長勝利で残るしこり 大塚家具社員“粛清”に戦々恐々―【私の論評】親族企業に本当に優秀な者は行かない、馬鹿との相対比較で社長がまともにみえるだけかもしれれない!だとすれば自ずと、やるべきことは決まってくる(゚д゚)!

久美子社長勝利で残るしこり 大塚家具社員“粛清”に戦々恐々

日刊ゲンダイ 2015年3月29日

大塚家具社長

 娘・久美子社長(47)と父・勝久会長(71)による大塚家具の骨肉の争いは、娘に軍配が上がった。これで久美子社長が続投することになるわけだが、さっそく社員は“粛清が始まる”と戦々恐々だ。

委任状争奪戦となった今回のお家騒動。久美子社長は独自の計算で前日には勝利を確信していたのだろう。27日の株主総会では、株主席で質問を繰り返し暴走気味だった父母を尻目に、終始、冷静に議事を進行していた。

勝利後の会見で久美子社長は「今後は社員全員が心をひとつに信頼回復に努めたい」と「ノーサイド」を強調した。だが、社内にしこりが残るのは間違いない。久美子サイドが社員を締め付けたのにもかかわらず、「従業員持ち株会」の支持は父6割、娘4割だったからだ。全16店舗の店長と幹部の約8割は父を支持したとされる。

反旗を翻した社員たちは、久美子社長に粛清されると震え上がっているという。株主総会では、母親の千代子さんが「社員をイジメないで」という異例の訴えをする場面もあった。

「メディアの格好のネタになるので、すぐに露骨なことはやらないでしょうが、やるとしたら、こっそり2、3人ずつ店長を代えていくでしょう。最終的に勝久氏サイドについた全店舗の店長が代わる可能性もある。子会社に飛ばされる幹部もいるのではないか。以前、社内に取り付けられ、社員がヒソヒソ話を余儀なくされた監視カメラも復活するかもしれない。暗黒の時代が戻ってくると、落ち込んでいる社員は少なくないと思います」(大塚家具社員)

■「第2の大塚家具」設立の可能性も
一方、敗北した父は「真っさらな気持ちで出直す」と含みのあるコメントを出した。もともと、勝久氏は「一度や二度で終わる気はない」と言っていた。臨時株主総会を提案し、再び挑むことも考えられる。さらに、仰天シナリオが飛び出す可能性もある。ズバリ、「第2大塚家具」の設立である。

「過去には、兄弟喧嘩で三男が新ブランドをつくった京都の『一澤帆布』や、兄の支店が分離独立した横浜・元町の『キタムラ』など、親族間の争いの結果、別ブランドを立ち上げたケースがあります。勝久氏はお年ではありますが、まだ引き下がるつもりはないようですから、何をするかわかりませんよ」(金融関係者)

「久美子社長のもとではやりたくない」と言っている社員も少なくないという。今後、社員の大量離脱→勝久氏と新会社、なんてことが起きるのかもしれない。

【私の論評】同族企業にエリートは行かない!馬鹿との相対比較で社長がまともにみえるだけだ! とすれば、自ずとやるべきことは決まってくる(゚д゚)!
この件については、以前もこのブログに掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。
再反論!大塚家具、久美子社長が孤高の大演説「パフォーマンスは残念、社員巻き込むな」―【私の論評】時代に連れてお客は変わり、商売が変わるのが常、カリスマがいつまでもリーダーというわけにはいかない、企業もある程度大きくなれば社会の公器であることを自覚せよ(゚д゚)!

ただし、このときは、まだ社長の勝利は決まっていな状況でした。詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事では、結論として私は以下のようなことを述べました。
企業はある程度の大きさになれば、血縁者が幹部になるというのはあまり褒められたことではないと思います。血縁者であろうとなかろうと、特に役員クラスは、まともな正当な手続きによって選任されるようにすべきものと思います。血縁者は、大株主ということで良いと思います。 
企業は、ある程度の大きさになれば、それは個人商店ではなく、社会の公器です。
そのような考え方で、組織をつくり、組織運用をしてくれば、今日のようなことにはならなかったはずです。そう考えると、やはり、大塚家具が今日のようなことになったのは、創業者である会長に責任があると思います。 
現状のようになってしまったからには、会長、社長のいずれに実権が移ったにしても、しこりが強く残ります。一番良いのは、会長も社長も退いて、いわゆる創業者の血縁者ではない人を経営者にして、しっかりとした社会の公器への道を歩むことではないでしょうか。 
私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?
この考えは、今でも変わりありありません。ただし、私がどうしてこのような考えに至ったのか、あまり整理できていない部分もあったので、もっと整理したはっきりとした形で以下に述べようと思います。

ブログ冒頭の記事は、週刊誌のものですから、話半分に受け取るにしても、この親子の争いがいくら株主総会の結果により社長に実権が移ったといっても、現実にはそんなに簡単にはいかないでしょう。どのような経営を新社長実行したとしても、かなりのしこりが残るのは必定です。

はっきりいいますが、血縁の人間がトップを続けているような会社に優秀な人間は行きません。優秀な人間といっても、定義がいろいろあるので、それを予め定義しておきます。
優秀な人間とは、エリートであると云って良いと思います。ただし、日本で一般に言われているようなエリートではなく、真の意味でのエリートです。真の意味のエリートとは、頭が良いとか、リーダーシップがあるとか、そのようなものではなく、その人間の命よりも、責任が重い人のことを言います。
これが真のエリートです。ここでは、このような責任に耐えられるような胆力のある人間を、優秀な人間と定義します。
本当のエリートとはその人の命よりも責任のほうが重い人のこと

そうすると、親族以外の人間は、ある程度馬鹿でないと同族企業では勤まりません。無論馬鹿とは、上記の定義に従った場合の馬鹿です。このような資質がないからといって、一般社会において馬鹿だとはいえません。しかし、こと社会の公器としての企業の経営ということでいえば、馬鹿と馬鹿でない人間はおのずと明らかになります。

無論、命よりも責任のほうが重いといっても、その中でも重い軽いはあります。国家の命運を決める総理大臣などその責任は最も重いです。企業の経営者といえば、そこまでの責任はありません。しかし、上場企業ともなれば、多くの従業員や取引先があり、その意味では責任重大です。それだけの重責を担う覚悟がなければ、上場企業のトップになってはいけないのです。

同族企業には、この意味においては優秀な人間は集まりません。優秀な人間がいない中で、社長が相対的に優秀であるように見えても、馬鹿との比較で優秀に見えるだけです。

そのあたりが見えるので、会長は意固地になっていたのかもしれません。しかし、その会長自体も自分は退く考えはないということで、企業は会社の公器という考え方はないようで、問題を複雑化させてしまいました。

やはり、今後社長も会長も退いて、血縁ではない第三者の優秀な経営者を擁立して、社会の公器を目指すべきでしよう。

私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?

【関連記事】


【関連図書】

以下に、大塚家具のお家騒動について掲載してある雑誌を掲載しました。

2014年9月11日木曜日

朝日新聞の内部事情が「ダダ漏れ」 社員の不満爆発、「革命前夜」?―【私の論評】朝日新聞社は今一度経営理念を見直し、社会の公器たれ、さもなければ明日はないと心得よ(゚д゚)!

朝日新聞の内部事情が「ダダ漏れ」 社員の不満爆発、「革命前夜」?

慰安婦問題の誤報や、ジャーナリスト・池上彰氏のコラム不掲載を巡る一連の騒動で揺れる朝日新聞の社内事情を、週刊誌が克明に暴露している。現役社員による生々しい証言が飛び出し、経営陣への不満を隠さないなど社内で不満が爆発している様子が分かる。

さらに、新潮社に広告内容について苦情を出したところ、実は朝日側が広告の取り扱いでルール違反を犯していたことが明らかになり、逆に新潮に謝罪するはめに陥っていたようだ。これを見ても朝日社内がガタガタなのは間違いない。

「広告の目的外使用」に「深く反省しています」

内部情報がダダ漏れ状態に

新聞広告をめぐるてん末は、「週刊新潮」2014年9月18日号に詳しく書かれている。同誌9月11日号の新聞広告について、編集長に対して朝日新聞広報部長から「申入書」が送られてきた。広告に「池上彰が連載引き上げを決めた朝日新聞...」という記述があったが、朝日側は「弊社として連載中止を正式に決めたわけではありません」と主張した。広告文の内容に誤りがあるとの指摘なのだろう。ところがこれが「問題行動」だったという。

新潮は発売日前に広告を朝日に提示しているが、あくまで広告の適格性審査が目的だ。書かれている内容を朝日の編集部門が閲覧、これをもとに取材を開始したりするのはご法度。週刊誌発売前に見出しや記事内容が分かってしまえば、特ダネを新聞社が「失敬」することが可能になるためだ。

池上氏コラムの一時不掲載の決定は多くの批判が集まったが、朝日の記者たちも続々とツイッターで異を唱えた。上層部に対する「反乱」とも言える。「心ある記者」の行為だとして評価する声があがった半面、LINE上級執行役員の田端信太郎氏はツイッターに、「自分が勤めてる会社の悪口をパブリックに見える場所で言うなんてのは、『言論の自由』かもしらんが、妻の悪口を家庭外の飲み屋で言いふらしてるみたいなものでないか」と投稿した。

社外からアクセスできないはずの情報が漏れる

朝日新聞の内部事情が「ダダ漏れ」になっていると感じさせるのが、「週刊文春」9月18日号の記事だ。池上氏のコラムについて、オピニオン編集部の市村友一氏が経営陣に対して「掲載すべき」と強く反発したにもかかわらず、編集担当取締役の杉浦信之氏に「掲載するデメリットの方が大きい」と退けられたという。その決定に至るやりとりが、つぶさに書かれていた。

さらに「編集幹部」の証言として、コラム問題から慰安婦検証記事まで、すべて判断しているのは木村伊量社長だと明かされている。ほかにも朝日の現役社員やOBがコメントを寄せて木村社長や、社長をとりまく上層部の批判を展開。一連の騒動は「社長犯人説」が社内で暗黙の了解になっていると、記事では指摘している。

他にも、会社内部からのリーク情報や幹部批判が、他のメディアに次々と掲載されるのが現状だ。朝日新聞内のあちこちで「反乱の火の手」があがっているようだ。

この記事の詳細はこちらから!

【私の論評】朝日新聞社は今一度経営理念を見直し、社会の公器たれ、さもなければ明日はないと心得よ(゚д゚)!

朝日新聞の内部事情がダダ漏れになっているのは事実のようです。

実際本日も、以下のような報道がなされていました。
【速報】朝日新聞 「吉田調書」報道を訂正へ 社長辞任へ
 詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事は以下のように締めくくられていました。
 また、朝日新聞内部の匿名の関係者によると、すでに社内では、木村伊量社長の辞任もやむを得ないとの声も上がっており、11日中の社長記者会見がアレンジされた。朝日新聞は創刊以来最大の危機を迎える。
このニュース出処がはっきりしていないので、憶測報道なのかリークなのか、それとも観測なのか、今のところわかりません。いずれにしても、木村社長今のままでは、無責任です。

私自身は、いわゆる慰安婦問題に関する訂正に関しては、この問題事態が発生したのは30年以上も前のことであり、木村氏が社長をしていたときの、出来事ではないため、直接責任はないと思います。

しかし、吉田調書の歪曲や、最近の一連の不祥事は木村社長に責任があります。

そうして、それよりも何よりも、このようなリスクに対して、ほとんど何の対策も打っておらず、場当たり的な対応しかしていないことについては、明らかに木村社長に重大な責任があります。

これに関しては、つい最近このブログに掲載したばかりです。その記事のURLを以下に掲載します。
朝日内定者イベント 慰安婦報道への学生質問に会場静まった-【私の論評】朝日新聞社の正体見たり!リスク管理が全くできない、烏合のエゴイストたち(゚д゚)!
危機管理体制を整え、陣頭指揮にあたるべきは、通常は社長です。これが、社長という肩書を持つ人の最大の責務です。

本日は、こちら札幌では、以下のようなツイートが多くされています。

札幌市としては、さっそく災害対策本部などを設置して、リスク管理を行っています。このような災害に対しては、このような管理を行うのがあたり前のことです。

しかし、朝日新聞社ではこのような対策は行ってはいないようです。これに関しては、大きな災害ではないので、災害対策本部という名称で対策本部を設置するということはないでしょうが、委員会とか、プロジェクトチームを設置して対応するのが普通だと思います。

そうして、そのメンバーの中には、内部だけでなく外部の人も取り込むべきと思います。

しかし、そのようなことは報道されていません。朝日新聞の社長や、幹部などは、これほどのダメージを通常の体制で何とか対応できるものと考えているようです。

しかし、こうした対応体制がしっかりしていないから、ただでさえ、戦後の誤った個人主義的教育の成れの果てである、エゴイスティックで、軽薄で虚無的な社員らが、内部情報をダダ漏れにしてしまうのです。

情報に関しても、統制するべきではありませんが、出していく順番とか、全体像をわかってから、素早く発信をしていくという姿勢は堅持しなければなりません。そのための社内のコミュニケーションも重要です。

まともな会社なら、学生時代まではエゴイスティックで、自分のためだけに生きようとする人たちを、入社と同時に鍛え直し、鼻持ちならないプライドを徹底的に粉砕し、社会の公器である会社とともに歩める人材に鍛え上げ、まともな社会人にするのでしようが、どうやら朝日新聞はそうではないようです。

このような教育の体制もできていないから、危機管理体制も出来ないのだと思います。

今からでも遅くないので、一刻もはやく社内にきちんとした体制を構築し、社員教育も含め、朝日新聞社の大義である社の使命、目的、目標など(いわゆる経営理念)をはっきりさせ、社員一丸となって、こうした危機を回避すべきです。

松下幸之氏による経営理念

そうして、こうした経営理念は、反社会的なものであってはならず、誰もが納得のいくものでなければならないのは言うまでもないことです。無論、日本の新聞社なのですから、反日的な使命など掲げられるわけもありません。

反社会的な会社とは、結局のところ、ブラック企業というレッテルを貼られても仕方ないと思います。そのような会社は、いずれ社会から許容されなくなり、滅ぶのみです。

こうした、経営理念に基づく行動は、過去において世界中で劇的な変化をもたらしています。

たとえば、経営理念の重要性について、有名な事例となった、アメリカの製薬会社では、自社製品に毒物を混入されるという事件が発生したとき、自社の経営理念従い、その事実をいちはやく、公表しました。

その結果、かえって消費者からの信頼はさらに高まったということです。

こういうことができないというのなら、朝日新聞社の明日はありません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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朝日内定者イベント 慰安婦報道への学生質問に会場静まった-【私の論評】朝日新聞社の正体見たり!リスク管理が全くできない、烏合のエゴイストたち(゚д゚)!

池上彰氏コラム掲載拒否 30人超の朝日記者がツイッターで異議-【私の論評】人は自分のために生きていけるほど強くはない。大義を知らない朝日新聞の記者のように、多くの国民が国家に対する大義を忘れてしまえば、日本国家はいずれ崩壊することになる(゚д゚)!

「中韓」とは異質な日本人の「精神世界」…仏作家は「21世紀は霊性の時代。日本は神話が生きる唯一の国」と予言した―【私の論評】日本は特異な国だが、その特異さが本当に世界の人々に認められ理解されたとき世界は変る。いや、変わらざるをえない(゚д゚)!



【関連図書】



朝日新聞が認めた「従軍慰安婦」誤報記事  虚偽と判断した朝日慰安婦問題とは?
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2013年12月21日土曜日

社員が一緒にランチを食べると生産性が上がるという実験結果―【私の論評】テンフォー(オーディンフーズ)の社食ランチは300円でかなりリーズナブル、コミュニケーションの円滑化にもかなり役立っている、ありがとう佐々木シェフ(゚д゚)!

Life Hackerより


大きな会社で働いていると、一緒に働いている人のことを忘れてしまうことがあります。そんな時は、たとえ話し合うような仕事がなくても、他の人たちと一緒にランチを食べることで、生産性が高まりやすくなります。とりあえず大きなテーブルでランチをしましょう。

生産性を分析するSociometric Solutions社によると、社員がみんなで一緒にランチを食べると、コミュニケーションはより活発になります。より寛げるような席にしたところ、その効果は特に顕著でした。

究極のランチ交流において、テーブルのサイズは重要です。Sociometric Solutionsは、オンラインの旅行会社で会社のIDパスにセンサーを埋め込み、職場での行動を追跡しました。休憩スペースには、4人がけのテーブルと、12人が座れる長テーブルがありました。長テーブルに座った社員は、その日のランチ後に、36%多く他の人とコミュニケーションをしました。また、長テーブルに座った人同士の結びつきも強くなりました。この会社でリストラが起こった時、長テーブルに座っていた人は30%多く抵抗しました。

この結果は特に驚くべきことではありません。結局、人間は社会的な生き物です。会社が時差ランチを導入していたり、単純に同僚と一緒に食事をすることはそんなに重要ではないと思っている場合は、会社の仲間と一緒に食事をすることについて、考え直してみる価値がありそうです(必要であれば、上司とも一緒に)。

【私の論評】テンフォー(オーディンフーズ)の社食ランチは300円でかなりリーズナブル、コミュニケーションの円滑化にもかなり役立っている、ありがとう佐々木シェフ(゚д゚)!

上の記事に出ていたようなランチは、もううちの会社では随分前から実施しています。昼ごはんは、業務の都合で外食する人は別として、社内の会議や打ち合わせスペースで皆で一緒に食べるようにしています。

当社社屋は、三階建てですが、3階の役員会議室、その他2階、1階の打ち合わせスペースを用いて食事をします。三階は、役員会議室で、ぎゅうぎゅう詰めにすると、25人くらいは食事ができます。2階の打ち合わせスペースでは9人、1階のスペースでも、6人くらい、テーブルを増やせば、もっと大人数で食事ができます。このどのスペースで食事をするかは各人の自由ということにしています。

そうして、昼食は外から購入たり、お弁当だけではなく、当社内でつくっています。もともとは、レストランも運営していましたから、そのレストランのシェフが毎日ランチをつくります。手の空いている人は、お手伝いをします。ランチ代は、一食300円となっており、後でランチの写真をおみせしますが、かなりリーズナブルです。それから、お弁当を持参した人や、外部で購入した人も、原則としてこれらのスペースで食事をすることにしています。特に強制はしていないので、必ず社食でなくても、お弁当や場合によっては外食も可です。

ただし、社内で食事をするときは、自分の机ではなく、必ず役員会議室か、打ち合わせスペースでいただくようにしています。これによって、社内の人とは、すくなくとも週に1~2回くらいは、誰とでも話しができるという貴重な機会になっています。

また3階では、日々創業者でもある会長が食事をされますので、創業者の話しを直接聴いたり、質問できるようになっています。だから、何か創業者の話しを聴きたいと思えば、3階で食事をすれば、その機会は誰にでも公平にあるということです。私などは、いつも3階なので、今では、会長の隣は会長秘書、その隣は私という具合に定例化されてしまい、少し遅れて行っても、他の席は満杯でも、そこの席だけは空いているという状況になっています。       

下の写真は、日々料理を作っていただいている、佐々木シェフです。

佐々木シェフ リストランテ・ル・ブォンにて

この佐々木シェフ、このブログを長い間ご覧の方々は、ご存知でしょうが、以前当社が運営していた、イタリアンレストラン、リストランテ・ル・ボンのシェフです。

リストランテ・ル・ブォンはこのブログにも掲載したように、閉店しましたが、佐々木シェフは、現在では、ピザ・テンフォーの商品開発ならびに、社食をつくるので大忙しです。

社食といえば、カレーライス、カツどん、親子丼などシンプルなものを思い浮かべがちでしょうが、そうではありません。これは、言葉で説明するよりは、現物をご覧いただいたほうがご理解いただけると思いますので、下に写真を掲載させていただきます。

昨日の社食
上の三皿は、左から鶏肉(下はコロッケ)、真ん中は牛肉,右はなぜか熊肉はちみつ漬けです。なにやら、佐々木シェフがどこからいただいたものです。

12月6日の社食
カルボラーナと、右の皿は鶏肉グラタンです。

12月3日の社食
右下の汁物は、若鶏半身の濃厚スープです。

11月26日の社食
右下汁物は、鮭三平汁です。

11月23日の社食
寒い日だったので、一番左下は、おかゆです。

11月22日の社食
この日のメイン・ディッシュは左上の皿のロースト・チキンです。

11月17日の社食
いくら丼です。上の真ん中の鉢に入っている、いくらを左下のどんぶりに入っているご飯にかけて食べました。これは、ちなみに、たまたま社長が釣ってきた、鮭のお腹に入っていたものです。社食ですから、このようなことが時々あります。

11月16日の社食
鮭ステーキです。これは、上の写真のいくらと同様、社長が釣ってきたものです。ごちそうさまです。社食では良く、うちでとれた米だとか、野菜だとか、イカだとかとか、社員などがもってきたものが、食卓にのぼったりします。

11月10日の社食
右上の皿は、鶏肉のシチューです。黒いお椀は、デザートがわりの、お汁粉です。この日は、茶碗蒸しもついています。

10月22日の社食です
カレーライズです。カレー以外にもいろいろついているのが嬉しいです。

10月12日の社食
ステーキのワンプレート・ランチです。

10月6日の社食
いろいろなものが少しづつついた、ワンプレート・ランチです。いろいろついていますが、アップルパイや、アスパラの下は、スペアリブです。

9月6日の社食
たまには、幕の内弁当なんてのもあります。

さて、上記は適当にピックアップしたもので、特に美味しそうなものを選んだわけではありません。それにしても、昼に毎日このような昼食をとれる、それもかなりリーズナブルなお値段で食べられるということは本当に幸せなことだと思います。

それに、多数のおかずを少しづつ盛り付けるために、ワン・プレートにしたり、場合によってはお弁当形式にすることもありますが、日々ほとんどが、一つのおかずは一つの鉢というように、手間のかかる和食の基本を踏襲しています。

さて、上の記事では、「長テーブルに座った社員は、その日のランチ後に、36%多く他の人とコミュニケーションをしました。また、長テーブルに座った人同士の結びつきも強くなりました。この会社でリストラが起こった時、長テーブルに座っていた人は30%多く抵抗しました」としていますが、当社の場合はどうなのでしょうか。

当社の場合、長い間このような習慣を続けていますから、前の状態がどうだったのか、あまり覚えていないですが、確かにコミュニケーションは良くなったと思います。それに、同じ釜の飯を食うという諺どおりに、連帯感も生まれると思います。これを、普通の会社のように元に戻してしまえば、コミュニケーションも低下し、生産性も落ちると思います。他の会社での、社員のコミュニケーション不足をなげく酷い内容の記事など、サイトでも良くみますが、当社にはそれほど酷い事例はありません。

当社の人事では、社食について、採用が本決まりになった状態では教えてはいるようですが、応募したばかりの学生さんに教えていないようです。これだけのことをしているということで、知らせるべきと思います。食に携わる会社である当社が、日々昼食に注力を注いでいるということは、おそらく多くの学生さんに好感をもっていただけるものと思います。

300円で、日々これだけ食べられるということになれば、魅力を感じる学生さんもいらっしゃるかもしれません。それに、実際会社に入って、ひとり暮らしなどすれば、日々この昼食を食べていれば、夜などあまり食べなくても、栄養不足になるということはないと思います。実際、当社の若手社員で、には栄養不足と思われるような人はいません。

それにしても、日々こうしたメニューを提供している佐々木シェフには、本当に有難うございますといいたいです。いくら同じ釜の飯を食うとはいっても、あまり美味しくないものでは、良い効果がでるとは思えません。しかし、当社の社食は、美味しくないものどころか、これだけ日々手間をかけて作っていただけるのです。彼は、あまりスピーチ能力等が長けた人ではありませんが、それを補って余りあるほどの愛情を感じます。

いくらもともと、プロだとはいえ、食べる人たちに対する愛情がなれければ、日々これほどのことができるはずがありません。そうして、これは何にも増して、素晴らしいコミュニケーションです。コミュニケーションというと、スピーチ能力が長けているとか、説得力があるとかなどを思い浮かべがちですが、これはコミュニケーション能力のほんの一部でしかありません。話がうまくても、実はコミュニケーション能力がない人など大勢います。話を聴いた、感動しただけでは何も変りありません。

話術は、情報の伝達方式の巧拙をいうだけであって、必ずしもコミュニケーション能力の巧拙をいうわけではありません。コミュニケーションとは、情報の伝達ではなく、その結果として、人々の行動や心の持ちようそのものを変えることです。コミュニケーションがどうのこうのと言っている会社が多いようですが、このコミュニケーションほど誤解されているものはありません。

コミュニケーションは、いわゆる報告・連絡・相談をまめにやれば、良くなるということはありません。コミュニケーションが成り立っていなければ、いくら報告・連絡・相談をまめにやっても、人々の行動を変えたり、心を変えたりすることはできません。そもそも、コミュニケーションとは、一人の人間から、他の人間に一方的に伝わるものではありません。それは、私たちの中の一人から、私たちの中のもう一人に伝わるものです。

コミュニケーションを深めるためには、何よりも経験の共有が不可欠です。そうして、その経験の共有として、もっとも身近でわかりやすいのは、やはり、同じ釜の飯を食うということだと思います。コミュニケーションを小難しく捉えるのではなく、深めたかったら、一緒にお酒を飲むとか、それが難しければ食事をするとか、それも難しければ、一緒にお茶でも飲めば良いのです。そうして、それ一回こっきりすませるのでなく、出来うる限り何回も一緒にするのです。これで、コミュニケーションが深まらないはずがありません。そうして、どんな話しでも、くだらない話でもして、そうはいいながら、自分や相手の主義・主張、考え方を理解し、理解したならば、それだけではなく、行動や心のありようを変えることが本当にコミュニケーションが成立したということです。

本日は、番外編もあります。

以下の写真は、今夜のうちの食事です。


これは、親戚が送ってもらった、牡蠣と北寄貝を料理したものです。牡蠣は酒蒸しにしました。北寄貝は、サラダにしました。サラダのドレッシングは、自宅で作ったもので、バルサミコ・バター・ソースです。このほかにも、お酒も少々いただきました。牡蠣と日本酒の相性は抜群です。無論、酒蒸しにする前の、生牡蠣もいただきました。

とても美味しかったです。人間の幸せなんて、意外とこのようなところにあるのかもしれません。日々特に、コミュニケーショを通じるべき人々と一緒に食事をして、たまには、美味しいものを食べて、それもなるべく大人数で食べられるということが、人間にとって最も幸福なことではないかと思います。

私は、日本の人々が、日々このような食事ができるように、日々努力するのが私たち飲食業にあるものの責務であり、使命だと考えています。自分が本当に幸せな食事をしていなければ、本当の意味でお客様の気持ちなど理解できるものではありません。意図して、意識して、なるべくこうした機会を多くするのが、飲食業に従事するものの努めであると思います。

これからも、当社ではこのような昼食をさらに、より大きな実りのあるものへと日々繰り返していこうと思います。

そうして、一人でも多くのお客様に、飲食を通じて幸福感を味わっていただきたいものです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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