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2014年9月6日土曜日

池上彰氏コラム掲載拒否 30人超の朝日記者がツイッターで異議-【私の論評】人は自分のために生きていけるほど強くはない。大義を知らない朝日新聞の記者のように、多くの国民が国家に対する大義を忘れてしまえば、日本国家はいずれ崩壊することになる(゚д゚)!

池上彰氏コラム掲載拒否 30人超の朝日記者がツイッターで異議

池上彰氏


「事実だとすれば極めて残念であり、憤りを感じる」「読者や池上さんに本当に申し訳ない」「今からでも遅くないので、池上さんの原稿を掲載してほしい」ージャーナリストの池上彰氏が朝日新聞の慰安婦報道検証記事の問題点を指摘したコラムが一時掲載を拒否された問題で、朝日新聞が3日夕に翌日朝刊の掲載を発表するまでに、少なくとも32人の朝日新聞記者がツイッターで自社の対応に異議や疑問の声をあげていたことが、日本報道検証機構の調査でわかった。

ツイッター上だけでなく、社内の議論で多くの記者がコラムの掲載を求めたと複数の記者が指摘。こうした現場記者からの反発や掲載を求める声に上層部がおされ、当初の判断を覆した可能性が高い。

問題となったのは、池上氏が朝日新聞のオピニオン面に毎月1回、連載しているコラム「新聞ななめ読み」の8月分。9月2日午後8時前に週刊文春がウェブサイトで、池上氏がコラム原稿の掲載を拒否され、連載中止を申し入れたことを特報。その後、産経新聞電子版などで「掲載を拒否され、信頼関係が崩れた」との池上氏のコメントが報じられると、この方針に反発した朝日新聞記者がツイッターで憤りや失望のコメントを次々と投稿。3日午後6時すぎ、一人の記者がコラムが当初の原稿どおり掲載されることになったとツイッターで速報し、同紙のホームページなどでも発表された。

当機構は、ツイッターで実名登録している朝日新聞記者165人の投稿を調査。文春の特報が出た2日夜以降、方針転換が明らかになった3日夕までの間に、掲載見送りの判断に異議や失望など否定的なコメントを投稿した記者は32人いた。同僚や社外の批判的な投稿を転送した記者を含めると、もっと多い。逆に、掲載拒否の方針に賛同した記者は見当たらなかった。

楊井 人文

日本報道検証機構代表・弁護士

この記事の詳細はこちらから(゚д゚)!


▼池上彰氏のコラム掲載見送りに異議を唱えた朝日新聞記者のツイッター投稿(順不同)




【私の論評】人は自分のために生きていけるほど強くはない。大義を知らない朝日新聞の記者のように、多くの国民が国家に対する大義を忘れてしまえば、日本国家はいずれ崩壊することになる(゚д゚)!


この朝日新聞の記者らによるツイートについては、SNS上でも話題となっています。その代表的なものを以下に掲載しておきます。

これは、ジャーナリストの西村幸祐氏のFB上のコメントです。



確かに、上の朝日新聞記者らのツイートを読んでみると、軽薄そのもので、個人主義の権化のような内容ばかりです。そもそも、自分が属している組織が、間違いをしたというのならまずは開口一番に「すみません」という言葉がなければいけません。

また、自ら属する現在の組織の誤りを誤りと認めつつも、本来の朝日新聞の理想はこうではないと、語るものもありません。本当に目先のあっても、なくても良いような、軽薄なツイートばかりです。

無論ツイッターという140字の制限があるということもあるかもしれませんが、それであれば、「すみません」という内容のツイートをしてから、それとは別に自分の意見を述べるというやり方も出来たと思います。

このような書き方をした人は1人もいなかったのでしょう。もし、いれば、「すみません」という内容のツイートもあったはずです。

このツイートをした、朝日新聞の記者らは、悪い意味での個人主義の人々なのだと思います。

こういう観点でみると、上のすべてのツイートが暑苦しいです。

まさに、戦後の誤った個人教育の成れの果てのゴミカスか何かのようです。そうして、戦後のアメリカによる日本弱体化のための、ウォー・ギルト・インフォメーションプログラムがいかに日本を弱体化させてしまったのかを象徴するような、発言の数々です。

もう、彼らはこのように批判されても、何をいわれているかも理解できないでしょう。もう、まともなコミュニケーションすら成り立たないのです。あわれですらあります。

大義を忘れたニッポン人の典型です。

32人のツイートといえば、朝日新聞の社員全体からみれば極わずかなのでしょうが、これだけのツイートがあって、それが全部上のような個人主義的ツイートということですから、社内ではこのような空気が蔓延しているのでしょう。

組織に属したからには、組織が不始末をしでかしたとして、それが本当に良くないことであると自覚したならば、まずはお詫びをするというのが本来のまともな大人の対応です。

しかし、このような観点が全く欠けているから、このようなツイートになるのであり、そうして従軍慰安婦問題などでも、あのような記事を平気で書けるのだと思います。

何しろ、朝日新聞の多く社員にとっては、まずは個人が最重要なのであって、会社という組織と自分とは全く別ものであるのですから、それが国家という組織ともなれば、さらに自分とは全く関係ない別ものであり遠い存在なのです。

そういう別ものに対しては、貶めても、虚偽の報道をしても、それ自分とは全く関係のない、国家が貶められるのですから、自分には関係ないし、ましてや自分が自分を貶めているという感覚など全くないのです。

だからあのようなことができるのです。そうして、これは、朝日新聞社という会社に限らず、現在多く組織で蔓延しているのではないかと思います。

しかし、現実は違います。朝日新聞の記者だって、朝日新聞社という組織に属しているし、もっと大きくは日本国家に属しているのです。

朝日新聞がどんなに世間から悪く言われようと、自分はその組織に属しているのです。朝日新聞に属しているからこそ、今の仕事ができていて、自分や家族が生活できているのではありませんか。

だから、上のツイートをみていて正直本当にがっかりしました。組織を思うなら、組織が間違えていると思うならまずは「すみません」からはじめるにしても、せめて、1つや2つくらいは、朝日新聞をどうどうと擁護するツイートをする人がいるべきではないのですか。

大義のない個人主義は単なるエゴイズムに過ぎない

組織とはいっても、いろいろな意味があります、それこそ、組織図上に掲載されているような組織から、生身の人間の組織です。生身の人間の組織としては、いろいろな考えを持っている人もいると思います。

池上氏のコラムを一度掲載拒否をしたということは、それはそれなりに組織としての考えがあったのではありませんか。それを支持したツイートもない、また組織として正式の公表もない、これじゃ組織として体裁をなしていません。

組織にとって、大義は重要です。大義なき組織は、いずれ崩壊します。これを否定する人は、組織そのものが理解できていません。

私は、上のようなツイートをした朝日新聞の記者たちに、次の言葉をおくりたいです。

「人間は、自分のためだけに生きているほど強くはない」

これは、このブログにも再三掲載してきた、故三島由紀夫氏の言葉です。

大蔵省に通勤途上の三島由紀夫氏
三島氏は、一時大蔵官僚だった。

最近の多くの日本人は、このことを忘れています。大義というと、一昔前の日本人なら説明の必要もなかったでしょうが、今やと多くの人々が勘違いしているようですが、三島由紀夫氏の語る、人間は、自分のだけではない何か別のもののため生きるべぎあって、その“何か別のもの‘’が大義というものです。

だから、大義とはいっても、家族のため、家のため、会社のため、地域のため、様々なコミュニティーのため、国家のためと、現在ではいろいろな大義があります。

現在は、多くの人が会社という組織に属していますから、会社でたとえれば、会社の使命、目的、目標にあたるものです。これなしに会社は存続できません。また、これらが、社会に通用するものでなければ、会社は社会から存続を許されなくなります。

いずれにしても、大義なき組織は、崩壊します。

上の朝日新聞の記者たちのツイートをみていると、大義がすっかり欠けています。彼らには、仲間に対する大義も、会社に対する大義も、そうして日本という国家に対する大義などもまったくみあたりません。空虚な中身のない、軽薄な個人主義的意見があるだけです。

大義のない人間は、強くはなり得ません。個人としては、ひ弱な子羊のような人たちばかりでしょう。集団になっても、その強みを生かすことはできません。ただの、烏合の衆です。

このような人々が多数属する組織は、いずれ崩壊します。

しかし、私が恐れるのは、朝日新聞社が崩壊することではありません。そんなものは、明日消えても良いです。しかし、本当に恐れるのは、国家崩壊です。

上は、たまたま朝日新聞の記者のツイートでしたが、大義を理解できない人々が自分の属する会社を潰すのは別にかまいませんが、国家の大義を忘れた人々が国家を潰すことや、それに力を貸すことは絶対に赦すことはできません。

しかし、日本の国民のほとんどが、大義を忘れた朝日新聞の記者のように、日本という国家に対する大義を忘れてしまえば、日本国家は自ら崩壊することになります。

そんなことだけは、絶対にゆるすことはできません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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