【函館】宅配ピザ「テン・フォー」を全国展開するオーディンフーズ(函館)は、店舗の運営、管理を行う総合職として、東日本大震災の被災者20人以上を雇用することを決めた。募集期間は特に定めず順次採用する。
震災によって仕事を失った人、内定を取り消された既卒者、道内を含めて避難先で仕事を探している人などが対象。初任地の希望も考慮する方針で、単身寮も用意する。
同社は道内55店をはじめ全国に130店を展開。東北の一部店舗は被災し、22日時点で宮城、岩手、福島などで10店の営業を見合わせている。同社は15品のピザを対象に、5月の売上げの10%を義捐金に充てることも決めた。問合せは同社採用担当 電話 0138-31-0141へ。
【北海道新聞より】
【私の論評】被災者雇用は、民間企業だけでは無理がある、やはり、政府の力が大きい!!
弊社においては、新卒採用時にも、すでに被災地の方がいて、その方は、無事研修を終了されて、4月1日から正社員として働かれています。その方の記事(北海道新聞)を以下に掲載します。
被災した故郷への思い胸に仙台から旅立ち谷津さん、函館で社会人の一歩
道内を中心に全国130店舗を展開する同社は今春、店舗網の拡大を視野に昨年の3倍近い37人を採用した。多くのライバルに恵まれ「一日でも早く店舗責任者になれるよう頑張りたい」と谷津さん。将来は被災した地元宮城や岩手、福島などでの勤務も希望している。「おいしいピザと元気を届けたい」と抱負を語った。東日本大震災で被災した仙台市出身の谷津(やつ)貴之さん(20)が、函館で社会人の一歩を踏み出した。宅配ピザの「テン・フォー」を全国展開するオーディンフーズ(函館)に就職。「生きていることに感謝したい」と前を向き、実習に打ち込んでいる。
写真は、 新入社員の店舗実習でピザの生地を伸ばす練習に打ち込む谷津さん。
震災翌日から取材記者を乗せて市内を走ったタクシー運転手の父茂さん(56)から、沿岸部の惨状を聞いた。塩釜や東松島の友人は津波で家が流され、避難所にいる。 家族や故郷から離れていいのか-。函館行きに葛藤(かっとう)はあったが「生きている自分はすごく幸せ。できることをやろうと思った」と決意。家族も「行ってこい」と背中を押してくれた。震災から10日後の21日、バスと列車を乗り継ぎ、18時間かけて函館へ。23日にピザ作りの実習生活に入り31日、入社式を迎える。
弊社でも、被災者の方々を雇用するなどのことを開始しました。無論こうした試み、他の民間企業や、地方自治体などでも、行っています。これに関する記事を以下に掲載します。
厚生労働省などでつくる被災者等就労支援・雇用創出推進会議(座長・小宮山洋子厚労副大臣)は21日、東日本大震災後に被災者向けに提供された求人数が同日までに約2万人分になったと発表した。自治体が臨時雇用したり、企業が優先的に採用すると表明したりした数をまとめた。
国がリーマン・ショック後に導入した雇用創出基金を活用した求人は岩手、宮城、福島の3県を中心に計1万1200人を見込む。いずれも県や市町村の臨時職員などとして被災者を雇い入れ、簡単ながれきの撤去や避難所での高齢者の見守りなどをしてもらう。
民間企業の求人は計約6400人分あった。うち東北3県の求人は1割弱で、大半は首都圏や関西など全国に散らばっている。ほかに農業や漁業関係の求人も計1200人分あった。県や市町村などでは、臨時職員としての雇用です。なぜ、当社のように総合職(役所などでは、正規職員)を雇用しないのでしようか?実は、自治体でも、本当はそうしたいのは山々なのでしょうが、やはり、今は財政が厳しいので、そこまではできないのだと思います。
民間企業の求人は、6400人だそうですが、これも、総合職でない雇用形態も含んでの話だと思います。これでは、どうしようもありませんね。本来、もっともっと、自治体でも、民間企業でも、総合職、正規職員として雇用すべきと思います。
弊社ももっともっと雇いたいところですが、やはり、当社の規模からいって、この位がせいいっぱいというところです。残念なことです。
しかし、これは、本当は、政府が努力すれば、さほど苦労もなく実現できることなのです。それは、何かといえば、景気を良くすることです。景気が良くなると、インフレ傾向になりますが、1~2%くらいの、インフレともなれば、それだけで、ただちに全国で数百万規模の雇用が誕生します。これは、マクロ経済学の常識です。
今の日本のように、景気が悪いときの雇用対策は、ほかでもなく、景気を良くすることが本筋です。でも、今の政府は、そんなことは理解できないようです。何かといえば、増税をすること、緊縮財政をすることばかり考えています。困ったものです。景気を良くして、雇用を増やし、経済を活発化して、税収を増やすなどのことには頭が回らないようです。
やはり、今は、政府に期待しても無理なのだと思います。今は、民間企業が頑張って、できることをするしかないのかもしれません。
私たちとしては、今できることは、自ら雇用できる会社や、人は、なるべく多く人を雇い、それができない人は、そういうことをする会社を応援する事だと思います。そう思うのは、私だけでしょうか?弊社は、このようなことをやっていますから、皆さん是非応援よろしくお願いします!!復興は、まだまだ先が長いです。弊社も、この震災に負けることなく、どんどん会社を発展させて、もっともっと多くの方達を採用したいです。
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