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2011年10月20日木曜日

Amazon, 年内に電子書籍事業で日本市場参入―【私の論評】日本のメーカーや出版社もAmazonのように、顧客とのリレーシップを強化せよ!!

Amazon, 年内に電子書籍事業で日本市場参入

Amazon.comは、年内にも電子書籍事業で国内市場に参入します。日本経済新聞が、20日付の朝刊で報じました。同社は、出版社と交渉を進めており、既にPHP研究所とは合意に至ったとのことです。

Amazonは、小学館、集英社、講談社、新潮社など出版大手と交渉しており、2ヶ月以内の合意を目指します。

年内にも国内で開始される電子書籍配信サービスでは、ユーザーがAmazonの「Kindle Store」にアクセスして、電子書籍を購入し、スマートフォンやタブレット端末にインストールしたアプリケーションから閲覧します。

電子書籍リーダーについては、先月米国で新モデルが発売された「Kindle」を、日本国内にも投入することを検討しています。

同社は、昨年より日本市場への本格進出を画策していましたが、ようやく実現しそうです。


【私の論評】日本のメーカーや出版社もAmazonのように、顧客とのリレーシップを強化せよ!!
とうとうアマゾンの電子書籍が、日本に進出です。アマゾンのキンドル確か、私の記憶では、すでに2年ほど前から、日本語対応になっていましたから、いつ発売されるのかと心待ちにしていました。はっきり、いいますが、もし日本で、kindleが発売され、これで閲覧できる書籍が販売されるということになれば、おそらく、電子書籍リーダーとては、おそらく、日本で一番ということになると思います。

なぜそのようなことがいえるかといえば、まずは、ハードとしてのキンドル、とてもじゃないですが、日本の電子書籍リーダーは太刀打ちできません。私も実際に見たことがありますが、すばらしく、読みやすいです。残念ながら、アマゾンが提供している、電子インクに太刀打ちできるものは、日本には、ありません。

あのiPadですら、電子書籍リーダーとしては、Kindleに比較すれば、かなり劣りします。なにしろ、あの照り返しはどうしようもありません。kindlleの場合、照り返しがないです。ですから、野外で読んでも、普通の書籍のように普通に読むことができます。これは、以下の動画をみていただければ、はっきり理解できます。


以下の画像は、PDFをアマゾン・キンドルで表示したものです。


それに、iPadと比較すれば、小さくて軽いです。iPhoneなどの携帯電話などと比較すれば、画面は7インチですから、2倍で(iPhoneは3.5インチ)かなり一覧性も高くはるかに読みやすいです。日本電子書籍リーダーはあまり良いものがないです。特にあのシャープのガラパゴスなど、めくる速度が遅すぎて話になりません。売れなくなるのも、当たり前のような気がします。


それと、日本語版はまだ提供されていなので、まだわかりませんが、アメリカのAmazonの電子書籍の総タイトル数は、すでに100万を超えています。日本で、販売するときにも、最初は、少ないかもしれませんが、いずれ、かなりタイトルを増やすことと思います。


私は、すでに、アメリカの書籍はいくつも読んでいますが、新しい本から、古い本まで、とにかくタイトル数が多いことには驚きです。日本の電子書籍のサイトなど見ていると、はっきりいわせていだくと、まだまだタイトル数が少な過ぎで、話にも何にもなりません。

私は、ドラッカーが好きで、ドラッカーの書籍は、過去に日本で出版されているものは、ほとんど所有しているくらですが、日本国内のサイトで、ドラッカーの電子書籍を探してみても、何と、一冊もないというお粗末な有様です。だからドラッカーの電子書籍は英語のものしか持っていません。これが、最近の円高もあいまって、わずか1,100円です。日本で、ハードカバーの日本語のものを購入すれば、上下分冊で販売されていて、両方を購入すると確か1万円前後だったと思います。

日本のサイトでは、「もしドラ」など、ドラッカーを題材にして他の人が書いたものは、販売していますが、ドラッカー自身の書いたものは一冊も販売されていません。電子書籍が販売されてから、すこしはたっているはずなのに、この有様です。そうして、日本のサイトをみてみましたが、あまり読みたいという書籍はありません。だから、ほんの数冊程度しかダウンロードしたことがありません。

それから、恐るべきは、このブログでも掲載したあのアマゾン版アンドロイド端末である"Amazon Fire"です。これは、当然のことなが、アマゾンの電子書籍を読むのに最適化されいるでしょうし、さらに、ブラウザには、独自の工夫がなされていて、かなり高速だそうです。これに関しては、当該ブログをご覧いたくものして、以下に動画だけ掲載します。


このアンドロイド端末もかなり安く、アメリカでは、円換算で、1万5~6千円ですから、日本でも、確実に2万円を切る価格で販売されるものと思います。そうなれば、これを購入する人も日本国内でも増えることでしょう。そうなれば、この端末で、ブラウザを閲覧するだけではなく、この端末から、電子書籍を購入する人も増えるはずです。それに、音楽やアプリをダウンロードするようになるでしょう。書籍は、いくつもあるサービスのうちの一部ということになり、顧客とのリレーションシップをかなり深めることになります。

まさしく、アマゾンは、電子書籍の日本参入に満を持して完璧な体制で臨んでいるようです。対して、日本勢はといえば、複数の書籍リーダーが乱立していて、太刀打ち出来ない用状況にあります。少なくとも、日本国内では、あのビデオのVHSや、ブルーレイのように規格を統一しておくべきではなかったかと思います。そのような状況であれば、もっともっとタイトルを増やせたでしょう。

Amazon Fire
日本語の電子書籍の出版は、縦文字文化であり、しかも世界でも進んで裾野の広しエレクトロニクス、iT技術を持った日本が最も有利だったのではないかと思います。このままでは、本当にアマゾンに席巻されてしまうと思います。実際、アップルや、グーグルそれに無論アマゾンも、日本語の壁を乗り越えてきたし、これらも乗り越えようとしています。まさに、黒船が来襲という感じです。しかし、これだけでは済まないような気がします。

日本の電子書籍メーカーなどあまり準備が整わないうちから、それこそ、見切り発車のように、電子書籍と、リーダーを発売してしまったのとは、対照的に、Amazonは、日本で書籍を発売するにあたっては、かなり周到な準備をしてからの取り組みのようです。

そうして彼我の差がどこから出てくるかといえば、アマゾンは、もともとがそうであったように、このブログでも、掲載してきたように、ユーザーとのリレーションシップをいかに強めるかに力点を置いているからだと思います。特に、特筆すべきは、Amazonの電子書籍は、kindle,Kindle Fireは、もとより、iPhone、iPad、パソコン、Android端末、ブラックベリーなどアメリカ国内で考えうるすべてのデバイスに対応しているということです。それに、ユーザーが複数のデバイス、たとえば、iPad、iPhone、パソコンを持っていたとして、この複数のデバイスで読めるのは、無論のこと、複数のデバイスをアマゾンに登録しておけば、読み終わったページを同期しておき、どのデバイスからでも続きを読めるというスグレモノです。

最近、日本でも、随分スマホが台頭してきましたが、もし日本でガラケーがまだまだ、隆盛を誇るというのであれば、アマゾン・ジャパンあたりなら、電子書籍をガラケーにも対応させてしまうかもしれません。ただ、単純に(日本の出版会や、メーカーはそうは思っていないでしょうが、アマゾンを見慣れた目からすると、まさに、そう見えます)電子書籍とリーダーを提供するというのとは、一線を画していると思います。日本のメーカーやWebサイト運営業者も、ただ面白いとかものめずらしいというだけではなく、アマゾンや、Appleなどのように、熟慮されたビジネスプラットフォームを築いてから、事業に参入するなど、このあたりを見習い、日本独自のものを強く打ち出して欲しいですし、そうでなければ、生き残れないと思います。

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