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2011年12月11日日曜日

すっきり美しいコーヒーメーカーはiPhoneで操作が可能―【私の論評】スマホの可能性はこれからまだまだ広がる!!人々の生活に密着した分野で、様々な関わりを持つようになる!!


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すっきり美しいコーヒーメーカーはiPhoneで操作が可能:



もうiPhoneでできないことなんてないんじゃないの?

こちらのコーヒーメーカー、ScanomatのTop Brewerは実にエレガント。コーヒーメーカーの表にでなくていい部分は全てカウンターの中に隠してしまうデザインになっているのです。表に出ているのはカップにそそぐパーツだけ。iPhone やiPadの専用アプリからコーヒーメーカーの操作が可能ですが、カウンターには非iPhoneユーザーのためにLCDのタッチスクリーンもついています。Top Brewerは1分間におよそカップ4杯分のコーヒーを淹れることが可能。自動洗浄機能つきなので、コーヒーができたら味わうだけで、お掃除の心配はありません。

コーヒーは飲まないと言う方も人ごとではありません。Top Brewerはお湯/水はもちろん、牛乳、フルーツジュースのために使用することも、お野菜を蒸すこともできる賢い商品。値段は現段階では未定だそうですが、この優れもののことです、きっと高いのでしょうねぇ。


【私の論評】スマホの可能性はこれからまだまだ広がる!!人々の生活に密着した分野で、様々な関わりを持つようになる!!
スマホの可能性は、上記のようなコーヒーメーカーだけではありません。それどころか、おおよそ人が生活していくなかの身近な機器類すべてにおいて、関わりを持つ可能性があります。

このブログには、今年の2月にAppleのXserveの受注終了に関連して、以下のようなことを掲載しています。
・・・・・・・・この撤退の意味するところは、次の時代には、いわゆるクラウド・デバイスの時代がやってくるということです。iPhoneや、iPadはデバイスの一形式にすぎず、クラウドを背景にして、ありとあらゆるデバイスが開発されて、運用されていく時代への突入を意味しているということです。
この流れを理解しない企業はいずれ、競争力を失い、陳腐な企業群の中に埋没していくことでしょう。こうした、クラウド・デバイスをめぐる、戦いは先進国で火蓋をきっておとされました。これは、IT関連の企業だけの話ではなくすべての産業をひっくるめて、これから、10年間にわたって大攻防戦が繰り返されるわけです。こんなときに、グローバル企業などといって、新興国の遅れた社会にあわせた製品開発をやっているだけの企業は遅れをとることでしょう。これから、テレビは無論のこと、車、時計、電気・水道・ガス、炊飯器、オーブン、体重計、医療機器、ゲーム機器、インターフォン、メガネ、湯沸かし器、冷蔵庫などありとあらゆるもの、がスマート化され、クラウド・デバイス化されるのです。もう、パソコンや、iPhone、iPadの世界だけのことではなくなるのです!!
また、Appleのいわゆる"Aire Play"に関して、以下のような記事も掲載しています。
それにしても、iOS4.2によって、アップルTVや、エアスピーカーなどかなり自由に使える環境が整ってきました。これは便利です。いつも、使っていれば、なくてはならない存在になると思います。とにかく、wifiを使っていますから、パソコンとの親和性は高いです。

美しいだけではないAirPlay用スピーカー
そうなると、いずれ、たとえば、他の製品にも、wifiをつけて制御するようになれば、様々なことができるようになると思います。たとえば、家の電灯なんて、その典型かもしれません。iPhoneで点灯して、明るさ調整までしてしまうとか・・・・・?それに、冷蔵庫なんかもいいですね。冷蔵庫に入っているものを冷蔵庫自身がカメラなどで中を認識して、定期的に購入しなければならないものを教えてくれるとか・・・・。場合によっては、定期宅配便に注文できるとか・・・・・・。ついで、今夜のおかずをサイトでみて、それに必要なものも宅配便で届けてもらえるとか・・・・・。また、食事の内容に関しても、栄養面からアドバイスがもらえるとか・・・。
体重計でも、トイレでも、いろいろなセンサーをつけておけば、それが、病院などに配信されて、注意事項とか、アドバイスがiPadで見えるとか・・・・。それに限らず、定期的に購入すべきものは、自動発注され、その内容がiPadでみられるとか、でかけるときは、いつからいつまで、出かけると入力しておけば、きちんとセーブして届けられるとか・・・。こうなると、もうAirPlayではなくて、もう、ホーム・オートメーションですね。wifiが各家庭に普及すれば、こちらのほうが、既存のものよりよほど安くできますね。
そうすると、アップルは、今までのように、情報のみでなくて、他の物理的なモノや、食品まで扱えうようになるわけです。wifiはそこまで生かさないと勿体無いような気がします。何か、そのAirPlayの延長線上にそのようなものがみえてくるのは、私だけでしょうか?
この動きに関しては、日本国内では未だほとんど認知されていませんが、海外ではかなり認識されつつあるようです。

それが、上記のコーヒーメーカーの事例です。それに、これを加速するような動きもあります。

アップルがiPhone4Sに搭載した音声アシスタント機能「Siri」ですが、ハッカー達により様々な応用がなされています。最初は地味な機能だと思われていましたが、アップルが想定していたような使いかた、さっそくハッカー達にもう使われています。



これは、音声認識で車のエンジンを始動・停止させている動画です。冬場などに暖機運転する際など、家に居ながら車のエンジンを掛けられるのでとても便利ではないでしょうか。こちらは音声認識でメディアセンターを制御している動画です。動画の再生開始、再生する動画の選択などを全て音声で制御しています。


これらは応用例の一例にすぎません。ほかにもホームオートメーションなどへの利用例もあり、応用の幅はまだまだ広いと考えられます。そのような事例の動画が以下のものです。


Appleは、2012年初頭に提供されるiOS5.1でSiriの機能を大幅に拡張予定で、音声によるiPhone4Sのハードウェア制御を実装すると伝えられています。それから、今は英語だけですが、日本語対応もすると思います。いずれ革新的な機能として世に受け入れられる日が間近に迫っていると思います。

そのうちこんな格好のままで、音声だけで家中の機器を制御できる時代がやってくる?!
これを考えると、次世代テレビは、無論のこと、冷蔵庫、洗濯機、自家用車、炊飯器、医療機器、ボイラー、太陽光発電システム、エアコン、その他ありとあらゆるものが、iPadや、iPhone、Android端末などのデバイスで制御される時代が来るのは間違いないと思います。

日本国内では、スマホや、SNSのことばかり、注目されていますが、この動きも来年顕著になっていくと思います。日本のメーカーなど、スマホ開発や、SNSばかりに注目していれば、この動きにのり遅れると思います。中国などの新興国も含む、未だ社会が遅れている社会発展途上国の輸出に傾注ばかりしていれば、この流れに乗り遅れるのは、必定です。

【関連記事】

AppleのXserveが受注終了 - 既存ユーザーや業界関係者はどう動く?―【私の論評】もう、クラウド・デバイスをめぐる熾烈な戦いが先進国で始まっていることの査証か?

iOS 4.2の目玉機能「AirPlay」は、こんなに便利だった!―【私の論評】アップルはホームオートメーションを狙うか?

『iPhone』というキーワードを含む、このブログの過去の記事はこちらから!!


2011年11月29日火曜日

Apple Storeが、あなたがいつお店に来たかがわかるシステムを導入&試験運用中―【私の論評】今後増えていくサービスだが、買い物の主人公はあくまでユーザーである!!

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Apple Storeが、あなたがいつお店に来たかがわかるシステムを導入&試験運用中:



お出迎えでもしてくれるのかな?

Appleが販売店舗で使う新しいシステムを導入し、ただ今試験運用中。システムの中身は、あなたがApple Storeに来たら店側が把握できるというもの。iPhoneユーザーがApple Storeアプリをダウンロードし、店舗に行く前にそのアプリ経由でお買い物をした場合に力を発揮するシステム。アプリ経由で購入したものを店舗で受け取れるという仕組みなのですが、Apple Storeに入店するとアプリのロケーション機能によって、店舗スタッフが持っているIPod Touchに通知がいきます。よって、スムーズに品物を受け取れるそうです。

現在まだまだテスト運用の段階で、全世界のApple Storeに導入されるのはかなり先のこととなりそうです。が、今のところ米国のパロアルト店で11月25日に16人がこのシステムを使って品物を購入・受け取りしました。パロアルト店のディエゴ・アギーレ(Diego Aguirre)さんが元ネタのニューヨークタイムズ紙にこう語りました「お客さんのApple Storeでの体験をいいものにしてほしい。お客さんを急かしているとは思って欲しくはないですね。ただ、くつろいで欲しいんですよ。」

ブログ管理人挿入画像。家で、注文、店ですぐ受け取り?

確かに米国のブラック・フライデーのこんな様子を聞いてしまえば、Apple Storeのシステムは素晴らしいと思います。しかし一方で自分のロケーションが店に知られているなんてなんか嫌という人がいてもそれは理解できます。

どう思いますか? 快適な買い物の代わりに自分の位置がお店に知られるのはOKですか?


[The New York Times]
Image: Shutterstock

そうこ(Jamie Condliffe 米版)

【私の論評】今後増えていくサービスだが、買い物の主人公はあくまでユーザーである!!
このサービス、ファストフードなどでも良いかもしれません。特にテイクアウトで効力を発揮するかもしれません。ハンバーガーなど持ち帰りしようとしたときに、このようなシステムにオーダーを入力すれば、出来上がりの時間を調整して、丁度お客がきた頃に絶妙のタイミングでお渡しできるとか・・・・・。

この手のサービス嫌がる人もいるようですが、考えてみれば、たとえば、床屋さんなんて、ある程度必ず情報が蓄積されてしまうものです。私の行っていいる床屋さんは、私の住所はもとより、どのような髪型にするか、髪の長さはどの程度にするのか、頭に何をつけるのか、髪を洗うのか、髭をそるのか、眉毛の下は、剃るのか剃らないのか、その他こまごまし情報がすべて登録されているので、ここの床屋さんにいけば、何もいわずとも、普段どおりにやってくれて非常に便利です。

一度この便利さを味わってしまえば、なかなか他へはいけなくなります。このアップルのこのシステムもiPhoneなど使用するから、特殊なものに感じてしまいますが、結局は、この床屋さんと同じことだと思います。

ポーランドにあるセクシーすぎる床屋さん
床屋にもいろいろあって、上の画像のようなところもあるそうですが、こういう床屋さんにいってしまえば、他の床屋さんには行きたくなくなるのでしょうか?これは、Hootersの床屋版と考えればよいのでしょうか?私自身は、やはり、いま行っているところが良いです。

最近東京にも進出してきたレストランHootersのスタッフ
このようなサービスを利用する人は、気に入ったらやはり、しょっちゅう行くようになるのでしょうか?少し話しの本質を外れたようですが、考えてみてください。上の床屋さんや、Hootersにしょっちゅう行く人は、これらの店の上得意となるはずです。そうなれば、それだけで、こうした店が好きな人間として、お店の人に情報を提供しているのと同じことです。

私がいいたいのは、ITがなくても、昔からいわゆるお店というものは、必ずといって良いほど、顧客の情報を集めているとという事実です。特に、日本では、その伝統があります。

明治期の前までは、普通の商家が、「大福帳」といういまでいえば、顧客データベースをつけていたものです。そうして、お客一人一人のことを良く知っていました。それが、西欧から複式簿記が導入されてから、カネの流れだけの記録になっていたのが、最近また、"one to one marketing"ということで、顧客情報を集めるようになっていました。ただし、一部のお店や、企業などは、複式簿記を導入した後でも、顧客情報を熱心に集めていました。特に、御用聞きなどの商売は、この顧客情報を集めることが商売の本質だったといっても過言ではないです。

そうして、大昔の大福帳をつけている商店だって、お客には、そこにしか売っていないなどの特殊な条件がない限り、気に食わなければ行かないとか、注文しないいう選択肢がありました。無論、気に入ったらしょっちゅう行ったり注文して、深い付き合いをすればよいわけです。

昔の大福町、顧客の細かい情報が記されていた
そうして、そういう深い付き合いをするかどうかは、無論ユーザーが決めれば良いことです。そうして、ユーザーはその店が信用できるかどうかで決めれば良いことです。そう考えれば、相手が信用できる限りにおいては、店に情報を提供するという行為もそんなに気になるほどのことでもないと思います。

今は、上記のような、iPhoneを使ったシステムどころか、その上をいくものもあります。たとえば、ショッピングセンターや商店街の至る所に設置された監視装置を利用し、携帯電話が発する信号の強さから三角測量で客の動きを感知する『Footpath』というシステムもあります。現在米国2カ所のモールに設置されています。このシステムでは、特定の顧客がショッピング・モールのどこにいるのかを特定することができます。

顧客の情報を獲得するシステム、いまでは、Amazonのようなネットショップでは当たり前になってしまいました。次の段階では、顧客の位置情報なども獲得される時代となりました。これを活用して、さまざまなサービスが展開されていくことでしょう。

ただし、一つだけはっきりいえることがあります。買い物の主人公はあくまでユーザーである消費者であるということです。どんなに、ITを駆使して、お客様の情報を収集したとしても、お客との間に信頼関係を築けなければ、商売はできないということです。

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