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2010年4月30日金曜日

AppleのJobs CEO、モバイル端末におけるFlash拒否の理由を公開書簡で説明―アップルの長期戦略の中に"Flash"はない?

AppleのJobs CEO、モバイル端末におけるFlash拒否の理由を公開書簡で説明(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)


iPadの説明をするスティーブ・ジョブス

米Appleのスティーブ・ジョブズCEOは29日(現地時間)、iPhoneやiPad、iPodでAdobeのFlash技術を搭載しない理由について声明を発表した。

Webサイトなどで広く導入されているFlashだが、AppleのiPhone、iPad、iPod touchなどのモバイル製品では、Flashをサポートしていない。そのためAdobeは、「Adobe Creative Suite 5」(CS5)に「Packager for iPhone」と呼ばれるコンパイルツールを用意。Flashのプログラミング言語である ActionScriptを使って、iPhone向けアプリを提供可能としていた。しかし、AppleはiPhone OSの最新版となる、iPhone OS 4.0(SDK)のβ版提供に伴い、従来の規約を変更。Packager for iPhoneのようなツールが事実上使えないことになったことから、AdobeはiPhone向けFlash開発の打ち切りを表明している。

ジョブズCEOは、かつてのAdobeとの緊密な関係を強調した上で、「なぜ、iPhone、iPad、iPodでFlashに対応しないのか書き留めておきたい」として、「Abobeは、AppleがApp Storeを守るというビジネス上の判断と主張しているが、それは違う。技術的な問題である。AdobeはAppleがクローズドで、Flashがオープンと主張するが、その逆が事実だ」と反論している。

まず1点目として、Adobeの“オープン”という主張について、「Flash技術は100%プロプラエタリな技術で、Adobeにしか供給しえないものだ。将来の拡張性、価格設定についてもすべて彼らがコントロールできる。Flashが広く普及しているからといって、それは“オープン”を意味しない。Adobeが完全にコントロールし、Adobeからしか提供されない技術。Flashは決してオープンではない」と批判する。

加えて「AppleもiPhone OS、Mac OSなどはプロプラエタリな技術を持つ。しかし、われわれはWebはオープンであるべきとの信念を持っている。Appleは、HTML5、CSS、JavaScriptなどのオープン規格を採用し、ハイパワーで、低消費電力なAppleのモバイル製品はこれらの技術に対応し、Googleや多くのWeb開発者もこれらの技術を使っている」と強調。さらに、ブラウザ用のレンダリングエンジンWebkitがSafariを始め、GoogleのAndroid端末や、Palm、Nokia、RIMなどに使われていることも言及し、Appleのオープン技術へのこだわりを訴えている。

2点目は「フルWeb」という点について、「Adobeは、Webのビデオの75%がFlashだからと、Apple製品が“フルWeb”アクセスできないと主張する。しかし、彼らはそのほとんどがH.264で、iPhoneやiPadで見られるとは語らない。YouTubeもVimeoもNetflixなども見られる」と説明する。

一方で、Adobeが主張するFlashゲームがプレイできないという点については、「それは確かに事実だ」と認めるが、「5万以上のゲームがApp Storeに登録されており、多くは無料である。iPhone、iPad、iPod以上のタイトルを有するゲームプラットフォームは存在しない」と主張する。

3点目は「信頼性」について。「Macのクラッシュの一番の原因はFlashだ。我々はFlashを加えることで、iPhone、iPad、iPodの信頼性やセキュリティを損なうことはしたくない」と主張。加えて、モバイルデバイスにおけるFlashの完成度の低さについても苦言を呈している。

4点目は、「バッテリ駆動時間」について。「モバイルデバイスで長時間のバッテリ駆動を実現するためには、ハードウェアデコーダが必要だ。多くのモバイルデバイスはH.264のデコーダを持っている。FlashはH.264をサポートしているにも関わらず、FlashのWebサイトは古いデコーダを使うためにソフトウェアでデコードする。iPhoneを例にとれば、H.264で10時間再生できるところが、ソフトウェアデコードでは5時間以内にバッテリを使い果たしてしまう」とする。

5点目は「タッチ」。「FlashはPCを前提としており、タッチスクリーン操作を考慮していない。Flashで書かれたサイトはタッチベースのデバイスをサポートするために、作り直す必要がある」と主張する。

6点目は最大の問題として、「Flashを使ってiPhoneアプリを作らせている点」を挙げる。「Flashはクロスプラットフォームの開発ツールであり、iPhoneに最適化されたアプリを作ることが目的になっていない」とする。

これらを踏まえジョブズCEOは、「我々は開発者にもっとも先進的でイノベーティブなプラットフォームを提供し、最高のappsを創造したい。最高のappsと顧客を持ち、多くのデバイスを売ることで、ユーザーに豊富かつ優れたアプリを選んでもらえるプラットフォームにしたい」と説明。さらに「FlashはPC時代に作られて、成功したビジネスになった。そこをモバイルにも広げたいというAdobeの意志は理解できる。しかし、モバイル時代には省電力でタッチスクリーン操作で、オープンなWeb規格に則ったものが必要だ。新しいモバイル時代に向けて作られたHTML5のようなオープン規格がモバイルデバイスの勝者になる。AdobeもHTML5ツールにフォーカスするべきだ」と語っている。

アップルやGoogleの長期戦略の中に"Flash"はない?
Flashは、Adobe Systems社による、音声や動画、ベクターグラフィックスのアニメーションを組み合わせてWebコンテンツを作成するソフト。また、それによって作成されたコンテンツのことをいいます。Flashで作成されたアニメーションはただ再生するだけでなくマウスやキーボードによる操作や入力フォームによる文字入力も可能で、Flashが一種のアプリケーション実行環境となっています。

Flashによって作られたファイルを閲覧するには、Webブラウザに専用のプラグイン「Flash Player」をインストールしておく必要があります。Flash自体は有料ですが、Flash Playerは無料で配布されています。最近ではFlashアプリケーションをOS上で直接実行できる「Adobe AIR」という実行環境も公開されています。

FlashはもともとFutureSplash社の「FutureSplash Animater」というソフトでしたが、同社を買収したMacromedia社によって「Macromedia Flash」と改名されました。後にMacromedia社もAdobe Systems社に買収され、現在では「Adobe Flash」となっています。

アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、アイパッドはネット閲覧環境を根本的に変える製品だと豪語していました。しかし、アイパッドはアドビの動画処理規格「Flash(フラッシュ)」に対応していませんでした。このことが公になった後、アドビの株価は3%下落しました。

フラッシュは最も広く普及したウェブ向けの動画処理技術であるため、それに対応していないということは現状では主流から外れることを意味します。アドビによると、ネット接続されたパソコンの約98%に、フラッシュ技術対応のコンテンツの再生に必要な「フラッシュプレイヤー」がインストールされており、ネット上の全動画の75%以上および対話式広告の90%以上にフラッシュ技術が使用されているといいます。

しかし、ジョブズCEOは先月下旬に行われた社内ミーティングで、フラッシュは「バグが多い」と述べ、同社のパソコン「Macintosh(マッキントッシュ、通称マック)」がダウンする問題の原因の大半はフラッシュプレイヤーにあると批判しました。

一方アドビは、フラッシュプレイヤーなしで快適なネット閲覧が可能かどうかは疑わしいと、ブログでアップルに反撃していました。またアドビによると、同社はアイパッドで実行可能なフラッシュプレイヤーを開発したといっています。アドビのケビン・リンチ最高技術責任者(CTO)は、唯一残る障害は「アイパッドに搭載できるようにするにはアップルの協力が必要なこと」だとし、「われわれの準備はできている」と述べていました。

アイパッドをめぐる論争は、アップルとアドビの間に一触即発の緊張を生み出していました。アドビはアップルのマックパソコン向けにネット上にデータを公開するためのパブリッシングソフトを提供するなど、両社は長年パートナー関係にありました。しかし、アップルは近年フラッシュを締め出す動きを強めていました。

アップルは数年前、同社のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」ではフラッシュを使用できないようにすると述べていました。ジョブズCEOはその方針の理由を、パソコンよりも処理能力の低い端末ではフラッシュを効率よく実行できないためだと述べていました。アドビはその批判を認め、その後1年以上にわたってその問題の解決に努めていると述べていました。

やがてアドビはスマートフォンで実行可能なフラッシュを開発し、全主要メーカーがその技術を採用したにもかかわらず、アップルだけはそうしませんでした。アイフォーンやアイパッドでフラッシュが採用されなければ、アドビにとっては成長機会を失うことになりかねません。また、アドビの顧客がフラッシュの代わりにアップルが支持する「HTML5」と呼ばれる規格を採用するようになれば、アドビにとって痛手となる可能性があります。アドビはフラッシュの売上高データを公表していませんが、フラッシュは同社にとって最も重要な資産の1つだと述べています。

しかしアナリストの一部は市場は大げさに騒ぎすぎだとし、アイパッドでフラッシュが使用できないことは、アドビにとって現在はそれほど財政的な打撃を与えているわけではなく、HTML5が脅威となるのもまだ先のことだと指摘しています。

アップルが同社イベントでアイパッドを披露したとき、アイパッドを試用した報道関係者はフラッシュが使用できないことにすぐに気が付きました。ウェブサイト上の、通常フラッシュ技術を使用した動画や画像が表示される部分には、何も表示されていなかったからです。さらに、アイパッドは、ウォール・ストリート・ジャーナルの親会社ニューズ・コーポレーションが一部保有する「Hulu(フールー)」などの動画配信サイトで、動画を再生することもできないことになっています。

アップルは、フラッシュは時代遅れの技術で、ネット閲覧ソフトはいずれフラッシュのような別のソフトウエアを使用しなくても動画を再生できるようになるとみています。ジョブズCEOは、アップルはHTML5を使用したウェブサイトをサポートすると述べました。HTML5は、アップルや米インターネット検索大手グーグルが加盟するコンソーシアムが開発している新しい規格です。

しかしウェブ開発者によると、HTML5はまだ開発中であり、広く使用されている技術ではありません。ゲームやウェブサイトの開発を行う米スマッシング・アイデアズのスティーブ・ジャクソンCEOは「アイパッドの普及が進めば、アイパッド向けにHTML5を使用した製品を開発するが、今現在はまだそうした市場規模がない」と述べています。

ジャクソンCEOは、フラッシュは仮想世界に入り込んだかのような効果を創造できる没入型ウェブデザイン向けの標準規格であり、すぐに別の規格に取って代わられる可能性は低いと述べています。また同氏は、ウェブサイトやゲームをアイパッド上で利用できるようにするには、アップルの端末に特化した別のバージョンを開発する必要があるが、それには余分な時間と費用がかかると述べています。

業界観測筋は、アップルはフラッシュをサポートしないという決断をすることによって、開発者がアップルの端末向けにウェブベースのアプリケーションを開発できないようにすることを目論んでいると述べています。そうなれば、少なくとも当面は、アイパッドやアイフォーン向けのアプリケーションの開発をコントロールし、それらを同社のアプリケーションソフト配信サービス「App Store(アップストア)」に囲い込むことができると指摘しています。

しかし、アナリストは、フラッシュをサポートしないという同社の決断は、同社が画像やメディアを売りにした製品をプロモートしようとしている同社にとって、予想以上の論争を巻き起こしていると指摘しています。

いずれにせよ、アップルの長期戦略中にはFlashはないということです。Appleは、これからiPhone、iPadでiAdによる広告を実現するには、中核技術がクローズした他社にいつまでも握られていては埒があかないという事だと思います。

Googleは、もう随分と前から、様々な技術をユーザーに無償で提供してきています。アップルも、いずれ、iPhoneやiPad、iPodなどや、コンテンツなどもかなり低廉な価格、もしくは無料で提供することをもくろんでいます。私は、この長期戦略を、水道の蛇口戦略としてこのブログに掲載したことがあらります。

Appleの「水道の蛇口戦略」とは、以前にもこのブログも書き、読者の方からもコメントがあったように「iPhone、iPad、iPodは水道の蛇口のようなもので、水道管を通じて様々な個人や企業が制作したステキなコンテンツがその蛇口に注ぎ込まれていきます。今はまだユーザーはこれらのコンテンツを有料(少額)で購入しているのですが、もし、iPhone、iPad、iPodそのものが広告媒体になったら、広告媒体であるiPhone、iPad、iPodの無料化(低価格化)だけではなく、コンテンツそのものも無料化するかかなり低廉にする戦略」ということです。Googleもスマートフォンやモバイルでアップルと似たような試みをする可能性が高いです。

このようなことを実施するためには、現在Adbeが手中に収めている、Flashの技術などは、邪魔なのだと思います。なぜなら、広告収入というものは一クリックあたり、ほんのわずかのものですが、それにAdbeの技術がからんでいれば、Adbeに対してもわずかながらでも何らかの形でマージンを取られることになり、広告をしてもあまり旨みがなくなるからです。

Googleはまた違った戦略をとっています。実は、あのGoogle Chrome OSに、いずれFlashが含まれるようになることを3月下旬の段階で発表しています。いずれ、Chrome OSベースのネットブックが発売されたときには、Windowsベースのネットブックのライバルになるだけでなく、iPadとも競 合することになります。iPadではFlashが走りません。今年のクリスマスにどちらを買おうか決めかねている人に対して、これは大きな 差別化要因になります。特にFarmville(もちろんFlashベース) にハマッている人たちにとっては。

「ネットブックに他より優れているところは何もない」と、Apple CEO Steve Jobsが1月にiPadをお披露目したときに言っていました。しかし、これに対してChrome OSへのFlashの統合によって、一部のユーザーにはこれに同意できない理由を与えることになるかも しれません。もう一つ、忘れてならないのは、いずれChrome OSベースのタブレットが出てくることです。Apple対Googleのライバル関係がますます面白くなってきました。

やはり、根底にあるのはビジネスです。上の記事など読んでいても理解しにくいところがありますが、ビジネスや利益ということから考えれば何も難しいことはなく、Appleはビジネスのため、誰にでも理解できる当然のことをしようとしているにすぎません。そうして、AdbeもGoogleも同じことです。これからも、このような合従連合が繰り返されつつ、新たなサービスが展開されていくのだと思います。そうして、それを選択するのはユーザーだということです。強烈なAppleフリークがいる一方で、iPhoneやiPadを使わなくても良いと考える人もいるし、要するに個々のユーザーがより便利で低廉なサービスがあれば良いということだと思います。そうして、それを提供したグループが最終的勝利を得るということだと思います。


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