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2009年9月18日金曜日

日本の無人宇宙船、国際宇宙ステーションにドッキング-マスコミにとっては、過去の日本はウスノロ低能馬鹿野卑国家であることが望ましい?

HTV結合:「100点満点、頑張った」JAXA歓声(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

宇宙輸送船HTV ドッキング成功

国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームが宇宙ステーション補給機(HTV)を完全に捕捉した瞬間、沸き上がる宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター管制室。山中浩二フライトディレクター(背を向けた人)と麻生大フライトディレクターは抱き合って喜んだ=茨城県つくば市で2009年9月18日午前4時51分

 「キャプチャー・コンプリート(捕捉完了)」。18日午前4時51分、米航空宇宙局(NASA)の係官の声が、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングのためHTVを管制していた宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター(茨城県つくば市)の運用管制室に響いた。

 一斉に拍手と歓声が起き、山中浩二フライトディレクターは両腕でガッツポーズ。同僚たちと握手し抱き合った。

 山中さんは「みんなが頑張ったという意味で100点」と笑顔を見せ、NASAの職員から、完ぺきな成功だとほめられたと話した。

 一方、東京・丸の内のJAXA情報センターでは18日朝、ドッキングがライブ中継され、会社員や学生ら50人が見守った。

 中継はNASAの画像に同時通訳とJAXA側の解説を交え午前7時から開始。青い地球を背景に、黄金色のHTVがISSに結合する様子や、成功に歓喜する関係者の表情が映し出されると、安堵(あんど)の声がもれた。【高木昭午、足立旬子】
 ◇信頼性で世界に貢献

 無人補給機「HTV」が国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングを果たした。11日未明の打ち上げ以降、大きなトラブルはなく、スケジュールも予定通りで、ほぼ完ぺきに進んでいる。米スペースシャトルの「後継」として世界から注目された中での成功は、日本の宇宙技術の高さを改めて示した。

 HTVは「日本の宇宙技術の集大成」と言われる。人間が生活するISSに遠隔操作でドッキングするHTVには、高い安全性が課せられる。エンジン、通信などの主要機器は複数のトラブルが重なっても対応できるよう二重のバックアップを設けた。通常の人工衛星などに比べ、高度な技術を要するが信頼性をより高める設計だ。

 開発した宇宙航空研究開発機構(JAXA)のHTVチームは、トラブルの発生パターンを約2000通り想定。一つずつ対策を取っていった。地道で緻密(ちみつ)な作業がトラブルの芽を事前に摘んだといえる。

 立川敬二JAXA理事長は「ロケット打ち上げ成功率90%以上は、日本を含む5カ国だけだ。信頼性の高さで世界に貢献することこそ、日本が宇宙開発をやる意義だ」と強調した。今回のドッキングでHTVは最大の関門を、ベストに近い形で突破した。HTVは今後6機が打ち上げられる予定だが、今回のような高水準の運用を続ければ、日本の宇宙技術は「質の高さ」によって世界で存在感を増すはずだ。

マスコミにとっては、日本はウスノロ低能馬鹿野卑国家が望ましい?
このブログでは、この打ち上げに関して、新政権の鳩山さんはもとより誰も賛辞を表明しなかったことについて、新政権には目利きがいないのでないかということを掲載しました。今回のドッキングに関してもまったく賛辞がなく、談話も何も発表されないことから、残念ながらまったく目利きがいないことが暴露されたのだと思います。

特に鳩山さんに関しては、オペレーションズ・リサーチを学んだ方ですから、今回のプロジェクトの成功はとてつもないことが理解できないとすれば、非常に問題です。さらに、理解しながら何も表明しないというのはさらに問題です。

今回の成功は、技術的に素晴らしいだけではなく、これからの宇宙産業への幕開けといってもいいくらいの大成果です。来年から、アメリカのスペースシャトルが引退すると、しばらくは、スペースシャトルと同等のペイロードを運搬できるのは、日本のHTVだけになります。国際貢献ができるのは、いうまでもなく、民間のペイロードを運搬すれば、一回あたり億単位で売り上げを計上できることになります。

さらには、このHTVを回収できるようにすれば、人を運搬し地上に戻すことも可能になります。そうなれば、他国の宇宙飛行士たちが、日本にやってきて、日本から国際宇宙ステーションを目指すようになるでしょう。

これだけの、イノベーションを実施しながら、無しのつぶてというのは、今まで低予算の中でがんばってきたJAXAや民間企業などに対して大変ぶしつけなことだと思います。日本の企業などでは、元々技術者などを軽視する風潮がありますが、それとても、最近のIT産業の興隆により随分是正されるようになってきました。しかし、国がこのレベルだとまた、元に戻ることが懸念されます。

さらに、鳩山さんの政治家としての目利き振りも疑ってしまいます。もし、オバマが同じような立場におかれたら、HTVの打ち上げやドッキングなどの時に何らかの声明を出すはずです。今回のドッキングは絶好のタイミングだったと思います。

おそらく、オバマなら、この成功を絶賛するでしょう。「新時代の幕開けである。アメリカは偉大だ、もうすでに次の時代の準備をしつつある。新たな宇宙新時代の幕開けだ。この幕開けがアメリカによって実施されたことは、非常に素晴らしいことだ。やれば、できる。YES WE CAN!!」などと発言し、国民を鼓舞する姿が目に浮かぶようです。たとえ、以前の政権のときのプロジェクトであったとしても、最大限に賛辞を表して、自らに求心力をつけることと、国民に希望を持たせるように仕向けたでしょう。その意味で、鳩山さんは政治家としても疑問符がついてしまいます。

それに、マスコミも事実は報道しますが、このプロジェクトの持つ意味合いについては、あまり突っ込んで報道しません。マスコミにとっては、元々の日本という国はウスノロ低能馬鹿野卑国家であることが望ましいのかもしれません。建国以来営々として築きあげてきた、日本という国家、特に明治以降急速に成長してきたその国家が築いた輝かしい成果・文化など注目するに値しないのだと思います。過去の国家像はすべからく否定して、これからが本当に素晴らしい極楽浄土の類まれな素晴らしい国家が構築されると強調したいのだと思います。

先日衛星の打ち上げに失敗した韓国では、もし今回のような快挙があれば、マスコミやその他も含めて全土が熱狂することでしょう。中国ならば、湖琴濤氏が中国の技術水準の高さをここぞとばかり、国内外にアピールして、国民を盛り上げ、世界にアピールしまくり、得意の絶頂に上り詰めるでしょう。イギリスのBBCでは打ち上げのときですら、トップ記事の扱いでした。日本以外の国なら、同じ日本人がなし得た快挙なら、体制や考え方の違い、歴史観など乗越えて称えるに違いありません。

自国の同胞の晴れやかな素晴らしい成果に対して、たとえどのような事情があろうとも、褒め称えることをしない、できない政権やマスコミというのは、考え物ですね。この有様では、これからも、おそらく陰鬱な時代がしばらくつづくことでしょう。


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