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2012年7月12日木曜日

孫社長の「iPhone・iPadを持っていない人は人生を悔い改めて頂きたい」に批判殺到! ネットユーザー「マジ勘弁」「iPad捨てたくなった」―【私の論評】iPhoneもiPadもツールに過ぎない。ドラッカーなら、最近のガジエットについてこう認識したに違いない!!

孫社長の「iPhone・iPadを持っていない人は人生を悔い改めて頂きたい」に批判殺到! ネットユーザー「マジ勘弁」「iPad捨てたくなった」:

孫社長の「iPhone・iPadを持っていない人は人生を悔い改めて頂きたい」に批判殺到! ネットユーザー「マジ勘弁」「iPad捨てたくなった」

2012年7月11日、大手携帯通信会社のソフトバンクは法人向けイベント「SoftBank World 2012」を開催した。そのなかで、孫正義社長は基調講演冒頭で「iPhoneもiPadを持っていない方は、今日から人生を悔い改めて頂きたい」と、やや過激な発言を行ったのである。このことについてネットユーザーからは批判が殺到。「マジで勘弁して欲しい」や「言われる筋合いはない」などのコメントが続出している。


孫社長は基調講演のはじめに、来場者にiPhone(もしくはスマホ)とiPadを所有しているかどうかについて尋ねた。挙手を募ってその反応をうかがったのだが、その後に次のように発言したのである。



「iPhoneもiPadを持っていない方は、今日から人生を悔い改めて頂きたい。すでに時代から取残されておる」(Ustream基調講演より引用)



孫社長は現代のビジネスパーソンにとって、これらは必需品であり、このふたつをなくしてより良い仕事はできないと訴えたかったようだ。また職場を「戦場(戦)」にたとえ、iPhoneを小刀、iPadを大刀として戦わなければならないと説明している。これに対して、ネットユーザーは次のように反応している。

「どっちもSoftBankの作ったもんでもなんでもないんだよね~ (笑)」
「どうしてもこの人を信用できない」
「流石に悔い改めるのは極端だと思う」
「ソフトバンクが扱ってなきゃ買う」
「髪と電波が薄い人」
「マジ勘弁して欲しいわ」
「これ見てiPad捨てたくなった」
「なんだそりゃ」
「持っていないのは御社が扱ってるから」
「悔い改めよなんて言われる筋合いはない」
「iPhoneもiPadもやめちゃった私はどうしたら(苦笑)」
「禿げ社長 そりゃ言い過ぎ」
「入力する側の仕事だとあまり役に立たないす」

……など。孫社長は冗談でこの発言をしたようなのだが、言葉だけがひとり歩きをして、そのときの様子がうまく伝わらなかったようである。なお、孫社長自身はこのふたつを、24時間手の届く範囲に置いているそうだ。トイレはもちろんのこと、お風呂に入って頭を洗うときも手の届く範囲に置いているに違いない。さすがは孫社長、排便のときでさえも情報武装を解くことはないはずである。
参照元:Ustream 「SoftBank World 2012 基調講演」


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【私の論評】iPhoneもiPadもツールに過ぎない。ドラッカーなら、最近のガジエットについてこう認識したに違いない!!

上の孫氏の発言「iPhoneもiPadを」ではなくて、「スマホもタブレットを」ならまだ理解できるかもしれませんが、この発言では、自分で売っている商品を買わない人はすでに時代に取り残されていると言っているようで、やはり、しっくりきません。

iPhoneやiPadは、単なる情報端末であり、ツールに過ぎません。ツールの新しいものを持たなければ、仕事ができない、過去の人などとは言えないと思います。たとえば、あの経営学の大家、ドラッカー氏は、ITや、eコマースなどに関する、素晴らしい論考を残しましたが、彼自身は、なくなる直前まで、執筆には、タイプライターとフアックスを用いていました。書籍の内容は、タイプして、それを編集者にフアックスで送っていました。彼のような偉大な人ですから、どうしても、パソコンが必要なら、パソコンで仕事をしていたはずです。しかし、スマホや、タブレットなど、確かにツールの大変革ですから、生きていたら何か語ったに違いありません。


ドラッカー氏
ドラッカーが生きていた時代には、すでに、パソコンは、現代のものと変わらないほど普及していました。ただし、iPhone、iPadはまだ世の中に存在していませんでした、彼が生きていたとしたら、これに対してどのうよな発言をしていたでしょうか?これらについて、特に何か特別な発言をするようなことはなかったと思います。

ドラッカー氏は、情報に関しては以下のような発言をしています。
CEOだけではなく関係者全員が情報責任を果たす必要がある、すなわち、事業担当役員から中間管理職、現場の社員までが、各自にとって必要な情報を考え、企業全体で情報を活用する仕組みを確立できるように、それぞれが情報責任を果たさなくてはならない。
情報責任を果たすために必要な能力を「情報リテラシー」と呼びます。「CEOの情報責任」に関する指摘は「コンピュータ・リテラシーから情報リテラシーへ」という論文に出てきます。同論文は、2002年に出版された『ネクスト・ソサエティ』(上田惇生訳、ダイヤモンド社刊)に収録されています。


時代の変化とともに、われわれ自身が変化しなければならない。読み書きと掛け算に毛の生えた程度の最低限のコンピュータ・リテラシーから、情報を使ってものごとをなしとげるという情報リテラシーの域に達しなければならない。それは面白く価値のある挑戦である。
コンピュータ・リテラシーと情報リテラシーとはまったく異なります。コンピュータ・リテラシーとは、コンピュータを操作し、使う能力です。一番分かりやすいのは、パソコンの操作に習熟することでしょう。また、最近あまり見かけないが、ITリテラシーという言葉もあります。ITはインフォメーション・テクロジーの略ですから、ITリテラシーはコンピュータ・リテラシーに近いといえます。

一頃、電子メールを愛用している経営者を、情報リテラシーが高いとするかのような報道がメディアでなされました。しかし、本当に重要なことは電子メールで得た情報をどう使っているかです。経営者には情報を使ってしかるべき意思決定ができる能力が求められます。それがすなわち情報リテラシーです。つまりITの「T」についてだけではなく、「I」に関するリテラシーを高めなければならないのです。



極端なことを言えば、情報リテラシーとコンピュータ・リテラシーには関係はありません。コンピュータを操作できなくても、情報を使って意思決定を下すことは可能だからです。そもそもコンピュータから出てくるものだけが情報とは限りません。経営者はコンピュータが出す計算結果を見るかたわらで、時間を見つけては現場に行き、生の情報に触れる必要があります。

とはいえ、ドラッカー氏は「コンピュータ・リテラシーをもたないならば、社員からの敬意を期待してはならない。彼らにとっては日常のことである」とも書いています。コンピュータの操作は当たり前として、さらにその次のステージに向かうべき、ということです。
われわれの眼前に膨大な仕事が横たわっている。第一に、情報に通暁しなければならない。そのためには、一人ひとりが情報リテラシーを習得する必要がある。(中略)情報を仕事の道具として見なければならない。(中略)第二に、外部で起こっていることを理解するために、その情報リテラシーを実際に使わなければならない。
しかし「情報に通暁」しようとしても、情報は社内外に無限にあります。しかも、その大半は整理されていません。どのような情報にどのようにして通暁すれば成果を挙げられるのでしょうか。ドラッカー氏は他の論文で、経営に必要な情報について詳しく論じています。

 「技術が変化していることは、誰もが知っている。市場がグローバルになったことや、労働力や人口の構造が変化していることも知っている。しかし、流通チャネルが変化していることについてはまだ認識が甘い」(『未来企業』)
あらゆる組織が、世のため人のために存在する。すべて組織は、世の中や人が必要とするものを生み出し、届ける。だからドラッカーは、組織としての企業の目的は“顧客の創造”だといいます。


バブル期の騒乱
じつは、この当然のことが当然でなくなるのが好況期であり、バブル期です。あえて世のため人のためを考えずとも、流れに乗ることによって、事業が成り立ちます。

だから不祥事も起こります。世のため人のためでないビジネスモデルまで生まれます。目的が顧客でなくなり、利益になってしまいます。

ところが不況期となれば、原点に帰らざるをえません。わが社のミッションとすべきは何か、顧客は誰か、顧客にとっての価値は何かを根本から考えざるをえません。そしてそのとき、市場の構造と流通チャネルが急激に変化しつつあることに愕然とするのです。愕然とすれば不幸中の幸いです。多くの場合は、手遅れになるまで気がつかつきません。ドラッカーは、盲点は流通チャネルの変化にあると言いいます。役員室で報告を待っていたのでは変化はわかりません。自ら出かけていって体感しなければならないのです。歴史に名を残す経営者は皆、外をほっつき歩いていました。

アルフレッド・P・スローン
80年前に、GMを世界一のモノづくり企業に育てたアルフレッド・P・スローンは、数ヵ月に一度は一週間ほどディーラーめぐりをし、セールスマンの真似事をしていた。マクドナルドを生んだレイ・クロックも、町へ出ては自分の店を外から見ていた。
レイ・クロック
しかも、不況期こそ、顧客に出会い、教えを請う好機です。
 「私がトップ経営者たちに対し、歩き回ること、すなわち、役員室を出て、部下の所で話をすべきことを助言してからすでに久しい。しかし今では、それは間違った助言になってしまった。社内ばかりを歩き回れば、間違った安心感に陥る。知らされたことは、部下が知らせようとしたものにすぎないにも関わらず、情報を手にしているものと思い込む。今では、外を歩き回れが、正しい助言である」
さて、ここまで書くと、上の孫氏の言っていることがどれだけ愚かしいことかお分かりになると思います。外を歩きまわることなく、iPhoneや、iPadだけ使っていたとしても何にもないのです。まずは、上記のように、情報リテラシーを身につけること、さらに、外を歩きまわることが必要なのです。


ただし、情報リテラシーを身につけた人が、iPhoneやiPadを外を歩くときに、携行することにはそれなりに意義があると思います。なにせ、タイプライターを持って歩いても、外を歩いて、情報を集めることはできませんが、これらのガジェットは、手軽に写真や動画がとれるのは無論のこと、さらに、位置情報も取得できますし、その時に感じたことをメモしたり、さらに、音声メモもとれます。今や、それをクラウドにたくわえておけば、ガジエットだけでなく、どこに設置してあるPCからも、それらを閲覧し加工し、レポートにまとめることができます。さらに、レポートでまとめるための、資料集めも容易です。

本当に孫氏が主張したかったことは、こういうことなのではないでしょうか?だとすれば、とんでもない舌足らずです。あるいは、そもそもこんなことは頭にない、上の発言なのでしょうか。だとすれば、ただの愚かなセールスマンです。みなさんは、どちらであると考えますか?

それから、ドラッカー氏が生きていたとして、最近のスマホや、タブレットについてどのように語ったか、その語り口を真似ながら以下に掲載してみます。
私は以前ITについて、語ったことがあるが、最近また付け加えなければならないことが起こりつつある。インターネットが使えるようになってから、われわれは初めて、いわゆる企業の内部だけではなく、外の情報を得られるようになった。これによって、eコマースが勃興した。ITは、鉄道が価値観を変えたように、人々の空間や時間に関する様々な価値観を変えた。
さて、最近また、ITにも変化が現れつつある、スマートフォンやタブレット端末などいわゆるガジエットが、GPSにより、位置を認識しはじめたことだ。これによって、これらのガジエットに蓄えられる情報には、位置情報が付加されるようになった。さらに、これらは、ガジエットに蓄えられるだけではなく、クラウドに蓄積されるようになった。このクラウドによって、即座に同期と他者との共有ができるようになった。
私は、以前経営者は、外を歩き回るべきとアドバイスしたが、現在ではもう一つ付け加えるべきである。外を歩き回るには、このようなガジエットを携行すべきであることを・・・・・。 
そうして、このガジェットでは、多くの人々によって、ライフログがとられている。これらガジエットによれば、文書だけではなく、画像、動画などのログをとっておくことが、可能である。
これらによって、私が以前から主張している、多くのマネジャーが計画から入るのではなく、自らの時間が何につかわれているかを知ることから初めよということが容易に、しかも正確にできるようになった。ITは、こうして、さらに時間と空間を拡張することに貢献するようになった。
これによって、いずれeコマースにも大きな変化がおこるだろう。これらのガジェットを持つ顧客にとっては、物理的な店でも、eコマースによってもこれらガジエットで決済できることになる。いずれ、キャッシュレジスターが姿を消すことになるかもしれない」。


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2012年7月8日日曜日

【アンケート結果発表】kindleとkobo、買う? 買わない?―【私の論評】koboは単なる電子書籍端末ではない、いずれKindle Fireのようになり、世界中のありとあらゆる、コンテンツ・商品・サービスを提供するようになる!!

【アンケート結果発表】kindleとkobo、買う? 買わない?:

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たくさんのご回答、ありがとうございました!

みなさんにご協力頂いたアンケート「kindleとkobo買う? 買わない?」の結果を発表します。この記事執筆時まで頂いたアンケート結果はなんと2436票! コメントもひとつも漏らさずすべて目を通させて頂いています。本当にたくさんの方のご参加ありがとうございました!
気になる結果はこうなりました!

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39%が「買う」と回答

じゃん。全体の39%の方がkindleとkoboどちらも、もしくはどちらかを買うと回答しています。まだどちらもサービス開始前、kindleに至っては詳細がわからない中でのこの39%という数字は多いと言えるんじゃないでしょうか。

みなさんのコメントは「デバイスが安いので試しに買ってみる」「kindleの実績に期待する」「電子書籍はkindleかkoboを使う。それ以外はiPadで使い分け」あたりが目立ちました。低価格を打ち出したkoboがkindleの実績を超えられるか、kindleが期待に沿った端末とサービスを展開できるか、というところがポイントになりそうですね。もしKindle Fireのようなカラーの端末が出た場合はiPadから乗り換える人も多そうです。

様子見・買わないが33%

一方「様子見・買わない」と回答した方が33%でした。コメントでもいくつか頂いた「コンテンツの品揃えが大事」というところがいちばんネックになっているようです。確かにデバイスを買っても読みたい本・コンテンツがなかったら本末転倒ですもんね。ここはやはりみなさん慎重なようです。
それからもうひとつ目立ったのが「iPadやNexus 7、Kindle Fireでいい」という声です。必ずしも電子インクの端末が必要ではない、タブレットひとつで完結したいというコメントを頂きました。また少ないながらも「本は紙で読む」という声もありました。やっぱり「紙の本」は強いですよね。

28%のiPad好きからはいろんな声が

この28%も「様子見・買わない」の中に含めてもいいと思うんですが、いろんな意見を頂きましたよ。「専用端末が必要なほど本を読まない」「読書のためだけに端末を増やすのではなく、マルチに使えるiPadが便利」「噂されているより小さいサイズのiPadが気になるから」「iPadのkindleアプリを使う」などなど。

確かに読書のためだけに専用タブレットを持ち歩くというのは、コンスタントに本を読む人でないと負担になってしまうところもあるのかもしれません。でもiPodの登場でiPodを持ち歩いて音楽を聴く人が増えたように、kindleやkoboで電子書籍が日本でも普及すれば専用タブレットを持ち運ぶことも普通のことになるかもしれませんね。

まとめ

まだはじまっていない新たな分野の商品に対して「買う」と前向きな姿勢をしている方が39%もいたことは多いと見てもいいんじゃないでしょうか。kindleの詳細がわからない中ですが、kobo Touchの低価格と今年こそは! という期待も後押しした結果でしょうか。

「様子見・買わない」「iPadしか見えない!」の回答を足すと61%です。実に6割の方はまだ手を出さずに見守る段階。しかしこの中で電子書籍にまったく興味がない・本は紙で読むと応えた方はごく少数でした。今回のアンケートに参加して頂いた方は少なからず電子書籍に興味がある方々でしょうから、一概には言えない部分があるにせよ、やっぱりみんな電子書籍に興味があるということが言えるんじゃないでしょうか。

そしてみなさん、今回はアンケートへのご協力、本当にありがとうございました! みなさんからのコメントはすべてどなたでも見ることができるので、目を通してみるのもいいですよ。いろんな意見があっておもしろいです。日本での電子書籍、1年後、3年後にはどうなっているんでしょうね。
あ。kobo Touchを注文済みな僕は、価格次第でkindleも買ってみたいと思っているんですが、さっき編集部の河原田さんに「鈴木さん、iPad持っててNexus 7も買うんでしょ? それでkoboもkindleも買ったらタブレットまみれじゃないですか」なんて言われちゃいました。冗談で「たくさんディスプレイがあったらデイトレーダーみたいでしょ?」って答えましたが、正直言われるまで自分がそこまでたくさん買おうとしてるの、気づかなかったよ...。

Special Thanks!:アンケートに参加してくれた読者のみなさま
(鈴木康太)

【私の論評】koboは単なる電子書籍端末ではない、いずれKindle Fireのようになり、世界中のありとあらゆる、コンテンツ・商品・サービスを提供するようになる!!


本日は、Koboか、Kindleかという上の記事の内容や、どちらが読みやすいとか、ハードがどうのこうのという話は、他のサイトに譲るとして、もっと本質的な、koboの強みはグローバルな版権と決済システムであることを掲載します。koboが他と一線を画すのは、Eブックの版権をグローバルに獲得していることです。ここに目をつけ、買収してしまうとは、楽天も本当に良いところに目をつけたものだと関心してしまいます。


日本国内販売に先駆けて、日本でキンドルを入手した人なら経験があるでしょうが、アメリカのアマゾンのサイトに行って、欲しい本を見つけても、いざダウンロードしようとしたら「日本でのお取り扱いはできません」とメッセージがかえってきててガッカリしたことがあると思います。これはアマゾンがキンドルの版権を扱うときに、アメリカを中心にテリトリーごとにマーケットを作ってきたからです。

その点、koboは最初から英語以外のヨーロッパ言語や、さらにアジアの言語でも表記ができるように、フォーマットが「緩い」のです。EPUBベースなので、最初から日本語の縦書き表示もできます。もちろん、グローバルスタンダード、つまり世界のどこでも使えるものは、それぞれの地域に細かく対応できないというマイナスはあります。しかしながら、世界標準としフレキシブルに対応できるという利点があります。


アマゾンも世界進出を目論んではいるのですが、マーケットを分けてその国ごとにキンドル本を用意してきました。世界の地域のキンドルストアごとに分断されているのです。だから日本で同じキンドルを使っているのに買えないタイトルが出てきたりするのです。ただし、これは、以前よりは、きつくはなくなってきていることも事実です。

それに対してkoboは、人口の少ないカナダの企業だからだということもあり、自国のマーケットで流通させるコンテンツを集めるときも最初から世界を意識して世界版権か全英語圏版権であることを重視してきました。そうすることによって、koboの端末で、あるいはパソコン上で、北米、ヨーロッパ、オーストラリアのどこにいても同じ本が買えるのです。とくにヨーロッパの人は、母国語が英語でなくても英語の本を読める人が多いので、自国でアマゾンや他の電子書籍サービスが遅れていても、koboであれば、そのようなことはないのです。日本でも、同じようになることでしょう。


こういうマーケット戦略のおかげでkoboは最初から、同じ本を通貨単位の違う国で売れるように決済システムを構築してきました。ユーロでもカナダドルでも、米ドルは無論のこと、世界各地で同じものを販売して、決済処理できるシステムとノウハウをもっているのです。そうしたところに、円の決済を導入することなど、たやすいことです。

そのkoboを楽天が買ったということは、そのノウハウを搭載した端末で、世界中でモノが売れる道筋を作ったというこことなのです。 国内でアマゾンと電子書籍で競争するためだけに236億円を投じたとは思えません。これによって、世界でアマゾンと闘うための投資だと考えると、これ以上適した端末はないのではないのではないでしょうか。楽天は、書籍だけを販売する会社ではありません。無論皆さんご存知のように、ありとあらゆるものを売る物販サイトです。その出展内容など、まだ、世界には進出してはいないとはいえ、Amazonに匹敵するほどだと思います。


そうして、当然のことながら、Amzonが電子書籍のKindleに甘んずることなく、Kindle Fireで、本以外の幅広いコンテンツ、物販も可能としたように、楽天同じようなことを意図しているのです。世界のどこにいてもkoboがあれば、世界中の本が読めるようになったり、世界中のモノが買えるようになったりしたとしたら、これは、Amzon並み以上になるかもしれない、潜在能力を秘めています。

私は、こういう背景から縮む一方の日本国内の書籍市場のためだけに楽天がこんな買い物をしたのではなく、いずれ、世界に打って出るために、このような買収をしたのだと思っています。


電子書籍で成功するであろう楽天は、すでに日本語の本を売ってどうこうという狭くて小さい世界を超えた大きなビジョンを持って未来のeコマースを見据えているのです。そうして、そこから、現在までをたどって、今着々と駒を進めているのです。

そうして、いずれ楽天も、Koboを電子書籍端末のままにしておくのではなく、いずれ、iPadや、Kindle Fireのように、それ以外の種々様々なありとあらゆる、コンテン・商品・サービスを提供できる端末を開発し提供し始めることでしょう。


とはいいながら、いくら、koboと、それを買収した楽天が素晴らしいとしても、現状の日本の電子書籍は、楽天も含めて、あまりに貧弱です。とにかく、電子書籍の奥行きも、幅も極端に狭いです。とにかく、読みたい本があまりありません。特に、日本語電子書籍コンテンツが少なすぎです。たとえば、アメリカのアマゾンで普通に販売されているようなドラッカーの書籍ですら、日本では、まだ日本語による電子書籍が販売されていません。あるとすれば、ドラッカー直筆ではなく、その関連書籍だけです。とにかくアマゾンだろが、koboだろうが、日本語書籍のコンテンツを増やすことができなければ、日本では、成功できないでしよう。アマゾンでも、koboでも良いので、とくにかくこの現状を変えていただきたいと思うのは私だけでしょうか?



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2012年6月28日木曜日

Google「Android 4.1 "Jelly Bean"」「Nexus 7」「Nexus Q」発表―【私の論評】各社がタブレットを提供するわけ?

Google「Android 4.1 "Jelly Bean"」「Nexus 7」「Nexus Q」発表:


米Googleは6月27日(現地時間)、開発者カンファレンスGoogle I/O(カリフォルニア州サンフランシスコ: 6月27日-29日)の初日キーノートで、Androidの新版「Android 4.1 "Jelly Bean"」、初のNexusブランドのAndroidタブレット「Nexus 7」、ストリーミングメディアプレイヤー「Nexus Q」などを発表した。

http://journal.mycom.co.jp/news/2012/06/28/003/index.html


【私の論評】各社がタブレットを提供するわけ?

Googleは、従来からスマホは販売していましたが、やはり、タブレットも販売したということです。私は、いずれは販売し始めると思っていました。というより、販売時期がもっと早くてもしかるべきだったと思っているくらいです。

先日は、マイクロソフトからも、タブレットが発表されました。このブログでは、まだ紹介していませんでしたので、その記事を以下にコピペしておきます。


米マイクロソフトは18日、独自のタブレット型端末「サーフェス」を発表した。同社の次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」を搭載し、今秋以降に発売する予定だ。 
ソフトウエア大手のマイクロソフトがパソコンを独自に開発し、一般向けに販売するのは初めて。米アップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」などに匹敵する仕様として、厚さ9.3ミリ、重さ約680グラムの本体に10.6インチの高解像度タッチパネルやカメラを搭載したモデルなどをそろえた。 
さらに、キーボードに早変わりする画面カバーやマグネシウム製のハードケース、専用ペンや内蔵スタンドなどの特徴を備えている。 
サーフェスの商品名は、同社が2008年に発売した業務用の大型タッチパネル型のコンピューターから取った。

マイクロソフトは、いぜんHPと組んで、スレートという名前の、タブレットを発表しました。これについては、このブログでも紹介したことがあります。この端末は、結局日本では、販売されたのか、販売しても、ほとんど売れなかったのか、よくわかりませんが、結局あまり売れず失敗したようです。今回の、サーフェスは、この失敗を反省して取り組んだものと思われます。最初から、キーボードを使うことを想定したデザインになっています。

結局失敗だったスレート
実物はまだみたことがないので、わかりませんが、iPadより、細長いデザインです。iPadの画面は、縦横の比率が、従来のアナログTVの比率と同じです。これに比較すると、サーフェスは、現在のデジタルハイビジョンと同じ比率です。

そのためでしょうか、iPadでたとえば、現在のデジタルハイビジョンと同じ比率の動画を見ると、以下の写真のように、画像が何も映らない黒い帯の部分が表示されることになります。



ところが、サーフェスには映らないことになります。これが、映画のそれも、ワイドスクリーンと同じ比率の動画を映すとさらに、iPadでは大きな黒い帯が表示されることになりますが、サーフェスでは、さほどではありません。おそらく、iPadで動画を見慣れた人が、サーフェスでハイビジョンや、映画のワイド画面と同じ比率の動画を見ると、かなり大きく感じると思います。実際、他のタブレットで、ハイビジョンと同じ比率で7インチのものを見たことがあるのですが、画面いっぱいに写って、動画を見ている限りおいては、iPadでみた、大きさでは、かわりないように見えます。

だから、私は、iPadがなぜ、従来のアナログテレビの比率にしたのか、理解に苦しむところがあります。これだと、動画に関しては、iPadは、ほぼ10インチのディスプレイなのですが、動画を見ている限りでは、7インチのディスプレイで見ているのと同じということなります。ただし、確かに、電子書籍などでは、縦長だと確かに読みにくいというところもあるのかもしれません。これは、個々のユーザーにとっても、意見がわかれるところだと思います。

しかし、これから、デジタルハイビジョンなどとのコラポレーションがどんどん取り入れられていくことを考えると、iPadの現在の画面の比率は、将来的には、ネックになるかもしれません。


上記の写真は、iPadと、アップルの純正キーボードを並べて撮影したものです。アップルのキーボードは、小さくコンパクトにまとまっているのですが、キーボードの部分は、標準の大きさです。並べてみると、キーボードのほうが、若干大きいことがわかります。私は、このブログでも以前紹介したように、iPadをケースにいれて、このキーボードを併用して、ノートパソコンのように使うこともあります。こうした使い方をするには、iPadのケースにキーボードが組み込まれている以下のような製品もあります。


しかし、この製品のキーボードだと、標準よりも一回り小さくなってしまい、使用しにくいという面があります。だから、私は、こうした製品はつかわずに、アップルの純正ワヤレスキーポードを用いています。しかし、こうした組み合わせで使用するのは、無論、ノマド的な使いかたをするときに限られますから、結局はカバンの中に入れて、持ち歩くことになるのですが、そうする、サイズの違いからやはり、コンパクトに収まることはなく、かさばります。その点、サーフェスはこのような問題はなく、かなり使いやすそうです。



将来的には、このような製品が他社からも、たくさん出てくるようになり、価格的にも低価格となり、ノートパソコンは本格的にこの世から姿を消すかもしれません。そうして、アップルのiPadも画面の比率を変えたものを開発するようになるかもしれません。


さて、本題からずれてしまいましたが、なぜApple、Amazon、MicroSoft、Googleのような企業が、このようなタブレットを自社開発して提供するのか、その背景を考えてみようと思います。

これに関しては、以前iPadと、Kindle Fireについて考察した記事をこのブログに掲載したことがあります。その核心部分を以下にコピペします。

Appleは、従来典型的なパソコンメーカーでした。しかし、ご存知のように、iTunesでネットで音楽配信事業を展開するようになりました。最近は、iPhone、iPadのアプリをネット配信しています。また、iBookで電子書籍を販売したり、さらには、iAdにより広告をしています。そうして、eコマースの世界に踏み入りながらも、パソコンや、iPad、iPhone、iPodなどの物販も継続しています。 
Amazonは、eコマース大手です。そのeコマース企業が、2007年にはじめて、電子書籍リーダーであるkindleを販売しはじめました。そうして、今回のKindle Fireです。そうして、この両社は、他社などを通じてではなく、直接、ユーザーに対する窓口を持つことになったということです。それも、ブラウザなどを通じて、間接的にではなく、自社製品による直接の窓口を持ったということです。 
両方とも、直接の窓口を通じて、ユーザーと直接関係を持つことができるようになったということです。Amazonの場合は、従来は、eコマースで、従来から直接関係を保ってきましたが、その入り口は、他社の窓口に頼っていました。今回、Kindle Fireによって、初めて、この入り口を完璧に自分のものにすることができるようになったということです。 
なぜ、窓口を自分のものにする必要があるかといえば、やはり、既存のeコマースの場合は、結局間接的であり、たとえ、amazonのように、多数の顧客を抱えて、さまざまな手法を用いて、顧客との関係を保ってきたとしても、顧客からすれば、パソコンのブラウザを通じて、いくつもあるサービスのうちの一つを利用しているにすぎないわけで、自宅にあるパソコンのディスプレイから覗き見る、いくつかのサービスの一つという位置づけになります。 

これでは、他社のeコマースと差別化を図るのは、大変です。amazonは、ネットで、ユーザーに便利なようにいろいろい差別化をつけていたのですが、他社も負け時として、いろいろ差別化をしている現在それにも限界がありました。 
Appleのeコマースも同じようなことがいえます。Appleのパソコンを用いて、Appleのeコマースを利用する人にとっては、いくら、他のサービスも利用しているとはいいながら、窓口では、必ず、Appleを意識するようになります。しかし、Appleのパソコンをすべてのユーザーが所有しているわけではありません。というより、圧倒的にWindowsのパソコンのほうが、多く、Appleのシェアは数パーセントにすぎませんでした。であれば、大多数のユーザーにとっては、Appleのeコマースは、amazonと同じように、自宅にあるパソコンのディスプレイから覗き見る、いくつものサービスの一つという位置づけになってしまいます。 
このままでは、Appleがせっかくeコマースに進出し、これを成功させようとしても限界がありました。かといって、従来あるパソコンの販売台数を劇的に増やすような手立てはありません。そこで、ジョブズが考え出したのは、まさに、iPadだったのだと思います。Appleのeコマースの窓口としての位置づけの端末、それが、iPadなのです。 
そうして、他社のeコマースとの差別化にかねてから着手してきて、そろそろ、ネタ切れになっていたのだと思います。そこにでてきた、iPadの意味をAmazonのCEOジェフ・ベゾス氏は、すぐに悟ったのだと思います。そうして、すぐに製作に着手したのだと思います。 

両社とも、eコマースの入り口としての、タブレットを開発したわけですが、おそらく、Amazonは徹底的にiPadを研究し、徹底的な差別化を最初からねらったと思います。iPadの二番煎じをしたのでは、市場にインパクトを与えることはできず、柳の下のどじょうを狙う多数の企業にすぐに真似されてしまったどころか、既存のもので用が足りると、多くのユーザーに受け取られたものと思います。それに、ありきたりのAndroidタブレットを開発しても、同じことだったでしよう。 
以上、上記に掲載したように、Appleも、Amazonも、単にタブレットをつくるということではなく、eコマースの窓口として他のeコマースと徹底的に差別化するために、これらを導入したということです。他のメーカーのつくったタブレットなどとは、そもそも、出自が異なるのです。
さて、この文脈からすると、MicroSoftなど、OSのメーカーという意識が強すぎて、ユーザに対する自分たちの窓口であるタブレットという側面を理解していなかったのだと思います。だからこそ、スレートは失敗したのだと思います。これから、サーフェスの売れ行きをみていれば、マイクロソフトが、これを理解しているかどうかを見極める事ができると思います。


Googleのnexus7はどうなるのでしょうか?インターネットによる検索サービスなどは、どうしても、社会の基盤のような存在となりやすいです。それに、ユーザーからすれば、パソコンのディスプレイから見ている検索エンジンなど、ほとんど意識しなくなると思います。そんなことを防ぐためにも、独自のタブレットを開発したのだと思います。それに、MicroSoftや、Googleなどは、自社で実際にタブレットを開発して、ユーザーに提供することにより、様々な情報が得られ、新たなOSや広告を提供するために役立てるという側面もあると思います。

柔らかなキーボードそのものがカバーになっているタブレット
タブレットは、ノートバソンのかわりになり得る!!
いずれにせよ、ユーザーとしては、様々な選択肢が出てきて嬉しい限りです。私は、今後、7インチのタブレットなどは、電子書籍などかなり読みやすいし、10インチ前後のタブレットは、既存のノートパソコンよりはるかに使いやすいため、いずれにしても、これから、ノートパソコンはあまり売れなくなるなると思います。



最近は、ウルトラブックなどという比較的高価なノートパソコンが各社から発表されていますが、私は、これは意外と伸びないと思います。これからは、7インチ型タブレット、従来のノートパソコンの機能をも担う、キーボード付きの10インチ・タブレットが主流になっていくと思います。そうして、パソコンを所有しない人も増えていくと思います。いずれ、パソコンレスの時代もくるかもしれません。

皆さんは、どう思われますか?



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デバイスジャパン Apple iPad専用レザーケース スタンド型買いました―【私の論評】特に問題はないのであれぱ、プレビューにはそこそこの意見を書くべきか?

デバイスジャパン Apple iPad専用レザーケース スタンド型買いました


本日、Amazonに注文していた、初代iPadケースがとどきました(写真上)。私は、すでに、:ケースは持っています(写真下)。そのケースは、iPadスタンドにもなるし、値段も安くてとても満足しており特に問題はないのですが、残念ながら、スタンドにし場合角度が、浅いので特定の場所(他の人はそのような環境で使うことなどめったにないと思います)で使うと照り返しが強いことがあるので、スタンドしたとき、もっと傾斜が急になるものはないかと探していたところ、このケースを見つけました。



ところが、このケースに関して、プレビューでかなり酷評であったため、しばらくためらいましたが、低価格なので、"だめもと"で良いと思い思い切って購入してみました。というより、最初のケースを購入したとき今回のものも候補にあがっていたので、購入はためらわれたため、最初のケースのほうを購入しました。あそこまで、酷評が書かれていなければ、最初からこの製品を購入したかもしれません。



実際、家について、使ってみましたが、特に問題なく使えています。正直、それほど酷いとは思えず、あの酷評はなんだったのかと不思議に思っています。ひょっとしたら、不良品だったのではないかと思います。



特に問題はなく、それよりも、何よりも、スタンドにしたときに、前のケースよりも、傾斜が急なので、照り返しも少なく、目的を達することができました。

【私の論評】特に問題はないのであれば、プレビューにはそこそこの意見を書くべきか?
Amazonでは、しょっちゅう買い物をするのですが、いつもは、何を購入するにしても、今回のものほど、プレビューで酷評を書かれていたものはありませんでした。そのため、しばらく購入をためらったほどです。



しかし、今回購入してみて、自分では、プレビューで書かれてあったほど、酷いものではないと思いました。ここにプレビューにも問題のある場合もあるということが良く理解できました。プレビューというと過去にステマなどの問題もありましたが、酷評にも問題があると思います。


私自身は、この製品に関して、全く問題はなく、これからも、しばらく初代iPadを使い続けていくつもりなので、これ用のケースは数が少なくなることが予想さるので、様子をみてから、もう一つ購入しても良いと思っているくらいです。


酷評を書かれた方が、嘘を書いてるとも思えないので、おそらく、これらの方々には、たまたま不良品が届けられたのかもしれないと思っています。それも、メーカーの手落ちといえば、手落ちですが、これらの方々は、不良品交換などしてもらったのでしようか?


匂いが酷くて、使用に耐えないとか、そもそも、ケースを装着すると、電源コネクタにつながらないというのは、明らかに欠陥といわざるをえません。であれば、本来は、正常なものがあれば、正常なものと交換、そもそも、もともと欠陥品であれば、その旨をメーカーに申し立てて、代金を返却してもらうべきであると思います。


これと、同等製品を受け取っているのに、あのような酷評を書いているとすれば、それもかなり問題です。確かに開封したときに、若干匂いがしたような気もしますが、出して、机の上においたときには、しませんでした。それに、ケースを装着したからといって、電源コードがつながらなくなることもありません。だから、あのような酷評になることは信じられません。もし、私と同じような製品が届いているなら、いくら自分が気に食わなくても、他の人のことも考え、そこそこのプレビューを書くべきだったと思います。


また、メーカーのほうも、このような苦情が寄せられているのであれば、なんらかの形で、お知らせなどすべきだと思います。

ユーザーもメーカーも、互いに相手があって成り立つ関係なのですから、互いにコミュニケーションをして、良い関係を保つべきと思います。


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2012年5月1日火曜日

1万円台からの低価格Android 4.0タブレット「nextbook Premiumシリーズ」が発売中―【私の論評】パソコンレスの時代が到来か!!

1万円台からの低価格Android 4.0タブレット「nextbook Premiumシリーズ」が発売中:

MVPenテクノロジーズが1万円台からとリーズナブルな価格のAndroid 4.0タブレット3機種の販売を同社運営のオンラインショップ等において開始しました。製品は米国EFUN社のnextbookシリーズのもので、ラインアップは7インチ(解像度800×480ピクセル)の「nextbook PREMIUM7」、8インチ(解像度800×600ピクセル)の「nextbook PREMIU... 続きを読む


■著者データjuggly.cn国内・海外のAndroid(アンドロイド)スマートフォン・タブレットに関するニュースや情報、AndroidアプリのレビューやWEBサービスの活用、Android端末の紹介などをお届けする個人運営ブログウェブサイト: http://juggly.cn/TwitterID: juggly


【私の論評】パソコンレスの時代が到来か!!

詳細は上の記事をご覧いただくものとて、このくらいの価格であれば、スペックがどうのこうのなどというより、低下価格で、ある程度以上の性能があれば良いということになると思います。それにしても、安くなりましたね。ユーザーとしては、選択肢が増えて嬉しい限りです。


もう、高価格のパソコンはいらないという感じてす。これに、ケースと、キーボードなどつければ、十分パソコンの役割を果たします。もう、パソコンを購入しないとか、あまり購入しないという人が増えてくるのではないかと思います。パソコンも安くは、なっていますが、いまの状況を考えると、本当に10万以上もするパソコンなど購入する気になれません。


タブレット型の端末は、キーボードがついていませんが、いまでは、キーボードもかなり安く売っています。下手をすると、キーボード+タブレット端末でも、ノートパソコンよりも安いと思います。ただし、タブレットは、ハードディスクがついておらず、SSDでその容量も16G前後と小さいです。しかし、この容量もほとんど気にする必要はなくなりました。


パソコンを長い間使ってる人なら、ご存知でしょうが、最も記憶容量が嵩むのは、画像や動画です。特に動画は、容量が大きく、これをたくさん保存するとすぐに容量がいっぱいになる都いう具合でした。


しかし、ごく最近では、様々なストーレージが現れていましたが、それにしても、結構割り高でした。ストーレージを使うか、それとも、テラギガ級のハードディスクを使うか悩ましいところがありました。

しかし、最近では、Google+で、写真のインスタントアップロードというものができるようになりました。以前SNSでも、写真をアップロードできるものは、あったのですが、このインスタントアップロードは、動画も受け付けています。そうして、あまり大きくない画像であれば、アップロードは無制限です。


そうして、iOSの場合は、Google+を起動したときや直後に、アップロードされるようになっていますが、Androidの場合は、設定すれば撮った写真はすべて自動的にアップロードできます。そうして、この自動のアップロードは、本当に自動で、特に自分でどれが新しい写真かなど自分で区別しなくても、そのままにしておけば、自動的に新しい写真をアップロードしていきます。だから、ほとんど意識しなくても、カメラに蓄積されるようにGoogle+のクラウドに蓄積されます。

ここで、iOSの人というか、iPadは受け付けないので、iPhoneの人は、気をつけて欲しいことがあります。私は、iPhoneを持っているので、てっきりGoogle+アプリを起動しっぱなしにしておけば、自動的にアップされると思い、そうておいたのですが、そうではありませんでした。


Google+を起動しっぱなしにしておいても、アップロードはされません。やはり、通常は、起動しないでおいて、起動した直後もしくは、しばらくたってから、アップロードされるようです。

それにしても、画像、動画ともに、自動もしくは、半自動でアップされ容量無制限ということになれば、もう、ハードディスクディスクなどの大きな記憶装置はいらないということです。それに、文書や表計算んも、Google Documentに蓄積すれば、良いわけですから、わざわざ自分のパソコンに蓄積する必要もないわけです。それに、これは、まだ使っていませんが、最近、Google DriveというGoogleのストーレージもできていますから、これなど使えば、パソコンに蓄えておくよりはるかに安全だと思います。


私は、残念ながら、今のところ携帯電話も含めて、Android端末は、持っていないのですが、これくらいの価格であれば、そのうち、様子を見て購入したいです。

Android端末は、既存のディスクトップパソコンのキーボードを使えますから、これを併用すれば、ノートパソコンのようにも使えますから。私は、iPadですが、アップル純正のワヤレスキーボードを併用すると、これはまるで、アップルの格安ノートパソコンといってもいいくらいです。


このようなことを考えると、ノートパソコンはもういらないです。私も、最近パソコンを購入したのですが、ノートパソコンではありません。タワー型の安いものです。それでも、AMDのCPUが二つ入ったもので、CPUののクロック周波数は、3.1GHZです。OSは、無論、Windows7です。ハードディスクディスクは、500Gです。さすがに、メモリは少なく、2Gですが、これなど数千円で購入できます。これで、本体だけで、3万円を切っていました。あまりに安かったので、衝動的に購入しました。ただし、購入してから、あまり出番もなく、何のために購入したかと思う時もあります。

こんなことから、少なくとも私は、これから、ノートパソコンを購入することはないと思います。iPadだと、ソフトキーボードで、フリック入力もできますし、純正のキーボードでも打てますし、アップルのキーボードは特に小さくて軽いので、両方を鞄に入れて持って歩いても軽いです。これは、Android端末も同じことだと思います。


もう、本当にノートパソコンはいらないと思います。そうして、これから、私のように考える人も増えてくると思います。もしかして、パソコンそのものも必要性を感じない人が増えてくると思います。パソコンは、特に会社なら、定期的に大量の計算が必要な、財務・経理さらには、大学や研究機関など、大量の科学計算が必要なところに限られてくるようになると思います。


もうすでに、タブレットがこれだけ安く出回っていること、さらに、テレビがスマート化され、インターネットや動画がみられるようになるのは時間の問題です。今や、一昔前のように、特定のパソコンや携帯電話に割り当てられたメールアドレスによる、メールが時代遅れになりつつあるように、パソコンそのものもの時代遅れの産物つと化す時代がすぐそこまで迫っていると思います。



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