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2012年6月28日木曜日

Google「Android 4.1 "Jelly Bean"」「Nexus 7」「Nexus Q」発表―【私の論評】各社がタブレットを提供するわけ?

Google「Android 4.1 "Jelly Bean"」「Nexus 7」「Nexus Q」発表:


米Googleは6月27日(現地時間)、開発者カンファレンスGoogle I/O(カリフォルニア州サンフランシスコ: 6月27日-29日)の初日キーノートで、Androidの新版「Android 4.1 "Jelly Bean"」、初のNexusブランドのAndroidタブレット「Nexus 7」、ストリーミングメディアプレイヤー「Nexus Q」などを発表した。

http://journal.mycom.co.jp/news/2012/06/28/003/index.html


【私の論評】各社がタブレットを提供するわけ?

Googleは、従来からスマホは販売していましたが、やはり、タブレットも販売したということです。私は、いずれは販売し始めると思っていました。というより、販売時期がもっと早くてもしかるべきだったと思っているくらいです。

先日は、マイクロソフトからも、タブレットが発表されました。このブログでは、まだ紹介していませんでしたので、その記事を以下にコピペしておきます。


米マイクロソフトは18日、独自のタブレット型端末「サーフェス」を発表した。同社の次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」を搭載し、今秋以降に発売する予定だ。 
ソフトウエア大手のマイクロソフトがパソコンを独自に開発し、一般向けに販売するのは初めて。米アップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」などに匹敵する仕様として、厚さ9.3ミリ、重さ約680グラムの本体に10.6インチの高解像度タッチパネルやカメラを搭載したモデルなどをそろえた。 
さらに、キーボードに早変わりする画面カバーやマグネシウム製のハードケース、専用ペンや内蔵スタンドなどの特徴を備えている。 
サーフェスの商品名は、同社が2008年に発売した業務用の大型タッチパネル型のコンピューターから取った。

マイクロソフトは、いぜんHPと組んで、スレートという名前の、タブレットを発表しました。これについては、このブログでも紹介したことがあります。この端末は、結局日本では、販売されたのか、販売しても、ほとんど売れなかったのか、よくわかりませんが、結局あまり売れず失敗したようです。今回の、サーフェスは、この失敗を反省して取り組んだものと思われます。最初から、キーボードを使うことを想定したデザインになっています。

結局失敗だったスレート
実物はまだみたことがないので、わかりませんが、iPadより、細長いデザインです。iPadの画面は、縦横の比率が、従来のアナログTVの比率と同じです。これに比較すると、サーフェスは、現在のデジタルハイビジョンと同じ比率です。

そのためでしょうか、iPadでたとえば、現在のデジタルハイビジョンと同じ比率の動画を見ると、以下の写真のように、画像が何も映らない黒い帯の部分が表示されることになります。



ところが、サーフェスには映らないことになります。これが、映画のそれも、ワイドスクリーンと同じ比率の動画を映すとさらに、iPadでは大きな黒い帯が表示されることになりますが、サーフェスでは、さほどではありません。おそらく、iPadで動画を見慣れた人が、サーフェスでハイビジョンや、映画のワイド画面と同じ比率の動画を見ると、かなり大きく感じると思います。実際、他のタブレットで、ハイビジョンと同じ比率で7インチのものを見たことがあるのですが、画面いっぱいに写って、動画を見ている限りおいては、iPadでみた、大きさでは、かわりないように見えます。

だから、私は、iPadがなぜ、従来のアナログテレビの比率にしたのか、理解に苦しむところがあります。これだと、動画に関しては、iPadは、ほぼ10インチのディスプレイなのですが、動画を見ている限りでは、7インチのディスプレイで見ているのと同じということなります。ただし、確かに、電子書籍などでは、縦長だと確かに読みにくいというところもあるのかもしれません。これは、個々のユーザーにとっても、意見がわかれるところだと思います。

しかし、これから、デジタルハイビジョンなどとのコラポレーションがどんどん取り入れられていくことを考えると、iPadの現在の画面の比率は、将来的には、ネックになるかもしれません。


上記の写真は、iPadと、アップルの純正キーボードを並べて撮影したものです。アップルのキーボードは、小さくコンパクトにまとまっているのですが、キーボードの部分は、標準の大きさです。並べてみると、キーボードのほうが、若干大きいことがわかります。私は、このブログでも以前紹介したように、iPadをケースにいれて、このキーボードを併用して、ノートパソコンのように使うこともあります。こうした使い方をするには、iPadのケースにキーボードが組み込まれている以下のような製品もあります。


しかし、この製品のキーボードだと、標準よりも一回り小さくなってしまい、使用しにくいという面があります。だから、私は、こうした製品はつかわずに、アップルの純正ワヤレスキーポードを用いています。しかし、こうした組み合わせで使用するのは、無論、ノマド的な使いかたをするときに限られますから、結局はカバンの中に入れて、持ち歩くことになるのですが、そうする、サイズの違いからやはり、コンパクトに収まることはなく、かさばります。その点、サーフェスはこのような問題はなく、かなり使いやすそうです。



将来的には、このような製品が他社からも、たくさん出てくるようになり、価格的にも低価格となり、ノートパソコンは本格的にこの世から姿を消すかもしれません。そうして、アップルのiPadも画面の比率を変えたものを開発するようになるかもしれません。


さて、本題からずれてしまいましたが、なぜApple、Amazon、MicroSoft、Googleのような企業が、このようなタブレットを自社開発して提供するのか、その背景を考えてみようと思います。

これに関しては、以前iPadと、Kindle Fireについて考察した記事をこのブログに掲載したことがあります。その核心部分を以下にコピペします。

Appleは、従来典型的なパソコンメーカーでした。しかし、ご存知のように、iTunesでネットで音楽配信事業を展開するようになりました。最近は、iPhone、iPadのアプリをネット配信しています。また、iBookで電子書籍を販売したり、さらには、iAdにより広告をしています。そうして、eコマースの世界に踏み入りながらも、パソコンや、iPad、iPhone、iPodなどの物販も継続しています。 
Amazonは、eコマース大手です。そのeコマース企業が、2007年にはじめて、電子書籍リーダーであるkindleを販売しはじめました。そうして、今回のKindle Fireです。そうして、この両社は、他社などを通じてではなく、直接、ユーザーに対する窓口を持つことになったということです。それも、ブラウザなどを通じて、間接的にではなく、自社製品による直接の窓口を持ったということです。 
両方とも、直接の窓口を通じて、ユーザーと直接関係を持つことができるようになったということです。Amazonの場合は、従来は、eコマースで、従来から直接関係を保ってきましたが、その入り口は、他社の窓口に頼っていました。今回、Kindle Fireによって、初めて、この入り口を完璧に自分のものにすることができるようになったということです。 
なぜ、窓口を自分のものにする必要があるかといえば、やはり、既存のeコマースの場合は、結局間接的であり、たとえ、amazonのように、多数の顧客を抱えて、さまざまな手法を用いて、顧客との関係を保ってきたとしても、顧客からすれば、パソコンのブラウザを通じて、いくつもあるサービスのうちの一つを利用しているにすぎないわけで、自宅にあるパソコンのディスプレイから覗き見る、いくつかのサービスの一つという位置づけになります。 

これでは、他社のeコマースと差別化を図るのは、大変です。amazonは、ネットで、ユーザーに便利なようにいろいろい差別化をつけていたのですが、他社も負け時として、いろいろ差別化をしている現在それにも限界がありました。 
Appleのeコマースも同じようなことがいえます。Appleのパソコンを用いて、Appleのeコマースを利用する人にとっては、いくら、他のサービスも利用しているとはいいながら、窓口では、必ず、Appleを意識するようになります。しかし、Appleのパソコンをすべてのユーザーが所有しているわけではありません。というより、圧倒的にWindowsのパソコンのほうが、多く、Appleのシェアは数パーセントにすぎませんでした。であれば、大多数のユーザーにとっては、Appleのeコマースは、amazonと同じように、自宅にあるパソコンのディスプレイから覗き見る、いくつものサービスの一つという位置づけになってしまいます。 
このままでは、Appleがせっかくeコマースに進出し、これを成功させようとしても限界がありました。かといって、従来あるパソコンの販売台数を劇的に増やすような手立てはありません。そこで、ジョブズが考え出したのは、まさに、iPadだったのだと思います。Appleのeコマースの窓口としての位置づけの端末、それが、iPadなのです。 
そうして、他社のeコマースとの差別化にかねてから着手してきて、そろそろ、ネタ切れになっていたのだと思います。そこにでてきた、iPadの意味をAmazonのCEOジェフ・ベゾス氏は、すぐに悟ったのだと思います。そうして、すぐに製作に着手したのだと思います。 

両社とも、eコマースの入り口としての、タブレットを開発したわけですが、おそらく、Amazonは徹底的にiPadを研究し、徹底的な差別化を最初からねらったと思います。iPadの二番煎じをしたのでは、市場にインパクトを与えることはできず、柳の下のどじょうを狙う多数の企業にすぐに真似されてしまったどころか、既存のもので用が足りると、多くのユーザーに受け取られたものと思います。それに、ありきたりのAndroidタブレットを開発しても、同じことだったでしよう。 
以上、上記に掲載したように、Appleも、Amazonも、単にタブレットをつくるということではなく、eコマースの窓口として他のeコマースと徹底的に差別化するために、これらを導入したということです。他のメーカーのつくったタブレットなどとは、そもそも、出自が異なるのです。
さて、この文脈からすると、MicroSoftなど、OSのメーカーという意識が強すぎて、ユーザに対する自分たちの窓口であるタブレットという側面を理解していなかったのだと思います。だからこそ、スレートは失敗したのだと思います。これから、サーフェスの売れ行きをみていれば、マイクロソフトが、これを理解しているかどうかを見極める事ができると思います。


Googleのnexus7はどうなるのでしょうか?インターネットによる検索サービスなどは、どうしても、社会の基盤のような存在となりやすいです。それに、ユーザーからすれば、パソコンのディスプレイから見ている検索エンジンなど、ほとんど意識しなくなると思います。そんなことを防ぐためにも、独自のタブレットを開発したのだと思います。それに、MicroSoftや、Googleなどは、自社で実際にタブレットを開発して、ユーザーに提供することにより、様々な情報が得られ、新たなOSや広告を提供するために役立てるという側面もあると思います。

柔らかなキーボードそのものがカバーになっているタブレット
タブレットは、ノートバソンのかわりになり得る!!
いずれにせよ、ユーザーとしては、様々な選択肢が出てきて嬉しい限りです。私は、今後、7インチのタブレットなどは、電子書籍などかなり読みやすいし、10インチ前後のタブレットは、既存のノートパソコンよりはるかに使いやすいため、いずれにしても、これから、ノートパソコンはあまり売れなくなるなると思います。



最近は、ウルトラブックなどという比較的高価なノートパソコンが各社から発表されていますが、私は、これは意外と伸びないと思います。これからは、7インチ型タブレット、従来のノートパソコンの機能をも担う、キーボード付きの10インチ・タブレットが主流になっていくと思います。そうして、パソコンを所有しない人も増えていくと思います。いずれ、パソコンレスの時代もくるかもしれません。

皆さんは、どう思われますか?



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2012年5月1日火曜日

1万円台からの低価格Android 4.0タブレット「nextbook Premiumシリーズ」が発売中―【私の論評】パソコンレスの時代が到来か!!

1万円台からの低価格Android 4.0タブレット「nextbook Premiumシリーズ」が発売中:

MVPenテクノロジーズが1万円台からとリーズナブルな価格のAndroid 4.0タブレット3機種の販売を同社運営のオンラインショップ等において開始しました。製品は米国EFUN社のnextbookシリーズのもので、ラインアップは7インチ(解像度800×480ピクセル)の「nextbook PREMIUM7」、8インチ(解像度800×600ピクセル)の「nextbook PREMIU... 続きを読む


■著者データjuggly.cn国内・海外のAndroid(アンドロイド)スマートフォン・タブレットに関するニュースや情報、AndroidアプリのレビューやWEBサービスの活用、Android端末の紹介などをお届けする個人運営ブログウェブサイト: http://juggly.cn/TwitterID: juggly


【私の論評】パソコンレスの時代が到来か!!

詳細は上の記事をご覧いただくものとて、このくらいの価格であれば、スペックがどうのこうのなどというより、低下価格で、ある程度以上の性能があれば良いということになると思います。それにしても、安くなりましたね。ユーザーとしては、選択肢が増えて嬉しい限りです。


もう、高価格のパソコンはいらないという感じてす。これに、ケースと、キーボードなどつければ、十分パソコンの役割を果たします。もう、パソコンを購入しないとか、あまり購入しないという人が増えてくるのではないかと思います。パソコンも安くは、なっていますが、いまの状況を考えると、本当に10万以上もするパソコンなど購入する気になれません。


タブレット型の端末は、キーボードがついていませんが、いまでは、キーボードもかなり安く売っています。下手をすると、キーボード+タブレット端末でも、ノートパソコンよりも安いと思います。ただし、タブレットは、ハードディスクがついておらず、SSDでその容量も16G前後と小さいです。しかし、この容量もほとんど気にする必要はなくなりました。


パソコンを長い間使ってる人なら、ご存知でしょうが、最も記憶容量が嵩むのは、画像や動画です。特に動画は、容量が大きく、これをたくさん保存するとすぐに容量がいっぱいになる都いう具合でした。


しかし、ごく最近では、様々なストーレージが現れていましたが、それにしても、結構割り高でした。ストーレージを使うか、それとも、テラギガ級のハードディスクを使うか悩ましいところがありました。

しかし、最近では、Google+で、写真のインスタントアップロードというものができるようになりました。以前SNSでも、写真をアップロードできるものは、あったのですが、このインスタントアップロードは、動画も受け付けています。そうして、あまり大きくない画像であれば、アップロードは無制限です。


そうして、iOSの場合は、Google+を起動したときや直後に、アップロードされるようになっていますが、Androidの場合は、設定すれば撮った写真はすべて自動的にアップロードできます。そうして、この自動のアップロードは、本当に自動で、特に自分でどれが新しい写真かなど自分で区別しなくても、そのままにしておけば、自動的に新しい写真をアップロードしていきます。だから、ほとんど意識しなくても、カメラに蓄積されるようにGoogle+のクラウドに蓄積されます。

ここで、iOSの人というか、iPadは受け付けないので、iPhoneの人は、気をつけて欲しいことがあります。私は、iPhoneを持っているので、てっきりGoogle+アプリを起動しっぱなしにしておけば、自動的にアップされると思い、そうておいたのですが、そうではありませんでした。


Google+を起動しっぱなしにしておいても、アップロードはされません。やはり、通常は、起動しないでおいて、起動した直後もしくは、しばらくたってから、アップロードされるようです。

それにしても、画像、動画ともに、自動もしくは、半自動でアップされ容量無制限ということになれば、もう、ハードディスクディスクなどの大きな記憶装置はいらないということです。それに、文書や表計算んも、Google Documentに蓄積すれば、良いわけですから、わざわざ自分のパソコンに蓄積する必要もないわけです。それに、これは、まだ使っていませんが、最近、Google DriveというGoogleのストーレージもできていますから、これなど使えば、パソコンに蓄えておくよりはるかに安全だと思います。


私は、残念ながら、今のところ携帯電話も含めて、Android端末は、持っていないのですが、これくらいの価格であれば、そのうち、様子を見て購入したいです。

Android端末は、既存のディスクトップパソコンのキーボードを使えますから、これを併用すれば、ノートパソコンのようにも使えますから。私は、iPadですが、アップル純正のワヤレスキーボードを併用すると、これはまるで、アップルの格安ノートパソコンといってもいいくらいです。


このようなことを考えると、ノートパソコンはもういらないです。私も、最近パソコンを購入したのですが、ノートパソコンではありません。タワー型の安いものです。それでも、AMDのCPUが二つ入ったもので、CPUののクロック周波数は、3.1GHZです。OSは、無論、Windows7です。ハードディスクディスクは、500Gです。さすがに、メモリは少なく、2Gですが、これなど数千円で購入できます。これで、本体だけで、3万円を切っていました。あまりに安かったので、衝動的に購入しました。ただし、購入してから、あまり出番もなく、何のために購入したかと思う時もあります。

こんなことから、少なくとも私は、これから、ノートパソコンを購入することはないと思います。iPadだと、ソフトキーボードで、フリック入力もできますし、純正のキーボードでも打てますし、アップルのキーボードは特に小さくて軽いので、両方を鞄に入れて持って歩いても軽いです。これは、Android端末も同じことだと思います。


もう、本当にノートパソコンはいらないと思います。そうして、これから、私のように考える人も増えてくると思います。もしかして、パソコンそのものも必要性を感じない人が増えてくると思います。パソコンは、特に会社なら、定期的に大量の計算が必要な、財務・経理さらには、大学や研究機関など、大量の科学計算が必要なところに限られてくるようになると思います。


もうすでに、タブレットがこれだけ安く出回っていること、さらに、テレビがスマート化され、インターネットや動画がみられるようになるのは時間の問題です。今や、一昔前のように、特定のパソコンや携帯電話に割り当てられたメールアドレスによる、メールが時代遅れになりつつあるように、パソコンそのものもの時代遅れの産物つと化す時代がすぐそこまで迫っていると思います。



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2012年3月12日月曜日

アップルが先導する「ポストPC」革命の意味―【私の論評】現実は、もっと凄まじいことになる。日本のメーカーは覚醒せよ!!



ポストPCとはいったいどんなことを意味するのか。とりわけiPadがシンプルなメディアプレーヤーから、ますます新しい種類の携帯型コンピューターのようになりつつあるなかで、これは何を意味するのだろうか。(写真上は、私の会社のデスク、バソコンにたてかけてあるのは、iPad、手前のキーボードは、Apple純正のワヤレス・キーボード)

 

【私の論評】現実は、もっと凄まじいことになる。日本のメーカーは覚醒せよ!!

 

 

さて詳細は、上記の記事を読んでいただくものとして、結論部分のみを以下に掲載させていただきます。

Schadler氏によると、企業が私物のiPadを職場に持ち込む幹部のサポートに追われていたのはつい2年前のことだが、いまではまったく逆の状況になっており、iPadを支給した社員に対して「どうしても必要なら自分のノートパソコンを使ってくれ」と言うような場合も増えているという。
これこそ、ポストPC時代が意味するもの──つまり、さまざまなクラウド・サービスや盛況なアプリ市場のおかげで、ノートパソコンやデスクトップのように動作する携帯端末の上でしか動作しない必要不可欠なアプリケーションの数がどんどん少なくなっている。
さらに、特定のマシン上で動かす必要のあるアプリはもっと少なくなっており、反対にどの端末でも、あるいは離れた場所にある端末からでも利用できるものの割合が増えている。コンピュータをつかう時間はスマートフォンやタブレット、さらにはテレビの画面などにシフトしている。そして従来のパソコンは特定の作業に特化した端末になってしまっている。
その結果、フォームファクターの違いや企業についての従来の前提はもはや実情にあてはまらなくなっている。「AppleはポストPC時代にしっかりとした足場を築いている。この流れはわれわれに有利に働いている。われわれはポストPC時代の端末やサービスを提供するのが大好きだ」とTim Cook氏は語っていた。そしていまのところ、Appleはほかの誰よりもうまくポストPCの世界で戦っている。

 

このことは、私の以前のブログに掲載したことがあります。ただし、現実はこれよりももっと凄まじいことになります。Apple側としては、長期戦略もかかわってくるので、詳細は述べずにお茶を濁したというところでしょうか?

 

 

現実は、もっと凄まじいことになります。それに関しては、以前このブログにもAppleがXserverから撤退したときに以下のように掲載ました。

そんなことよりも、私たちが、ここで参照すべきは、ITの世界がここ数年で、激変するということです。今日のアップルのXserverからの撤退は、それを意味するべき象徴的出来事と理解すべきです。上の記事にも「iPadとiPhoneの法人向け営業が強化されているというニュースもたびたび伝わってきており、同社は次のフロンティアとしてMacを使った企業システムの売り込みではなく、より大きな台数の需要が見込めるモバイルデバイスを考えているようだ」としています。いよいよ「所有から利用」への流れが加速されるということです。

 

この撤退の意味するところは、次の時代には、いわゆるクラウド・デバイスの時代がやってくるということです。iPhoneや、iPadはデバイスの一形式にすぎず、クラウドを背景にして、ありとあらゆるデバイスが開発されて、運用されていく時代への突入を意味しているということです。

 

この流れを理解しない企業はいずれ、競争力を失い、陳腐な企業群の中に埋没していくことでしょう。こうした、クラウド・デバイスをめぐる、戦いは先進国で火蓋をきっておとされました。これは、IT関連の企業だけの話ではなくすべての産業をひっくるめて、これから、10年間にわたって大攻防戦が繰り返されるわけです。こんなときに、グローバル企業などといって、新興国の遅れた社会にあわせた製品開発をやっているだけの企業は遅れをとることでしょう。これから、テレビは無論のこと、車、時計、電気・水道・ガス、炊飯器、オーブン、体重計、医療機器、ゲーム機器、インターフォン、メガネ、湯沸かし器、冷蔵庫などありとあらゆるもの、がスマート化され、クラウド・デバイス化されるのです。もう、パソコンや、iPhone、iPadの世界だけのことではなくなるのです!!


 

また、Appleに関しては、以下のように掲載したこともあります。

 

それにしても、iOS4.2によって、アップルTVや、エアスピーカーなどかなり自由に使える環境が整ってきました。これは便利です。いつも、使っていれば、なくてはならない存在になると思います。とにかく、wifiを使っていますから、パソコンとの親和性は高いです。

 

そうなると、いずれ、たとえば、他の製品にも、wifiをつけて制御するようになれば、様々なことができるようになると思います。たとえば、家の電灯なんて、その典型かもしれません。iPhoneで点灯して、明るさ調整までしてしまうとか・・・・・?それに、冷蔵庫なんかもいいですね。冷蔵庫に入っているものを冷蔵庫自身がカメラなどで中を認識して、定期的に購入しなければならないものを教えてくれるとか・・・・。場合によっては、定期宅配便に注文できるとか・・・・・・。ついで、今夜のおかずをサイトでみて、それに必要なものも宅配便で届けてもらえるとか・・・・・。また、食事の内容に関しても、栄養面からアドバイスがもらえるとか・・・。

 

体重計でも、トイレでも、いろいろなセンサーをつけておけば、それが、病院などに配信されて、注意事項とか、アドバイスがiPadで見えるとか・・・・。それに限らず、定期的に購入すべきものは、自動発注され、その内容がiPadでみられるとか、でかけるときは、いつからいつまで、出かけると入力しておけば、きちんとセーブして届けられるとか・・・。こうなると、もうAirPlayではなくて、もう、ホーム・オートメーションですね。wifiが各家庭に普及すれば、こちらのほうが、既存のものよりよほど安くできますね。

 

そうすると、アップルは、今までのように、情報のみでなくて、他の物理的なモノや、食品まで扱えうようになるわけです。wifiはそこまで生かさないと勿体無いような気がします。何か、そのAirPlayの延長線上にそのようなものがみえてくるのは、私だけでしょうか?

 

 

今後ほんどと、すべてのデバイスに従来ICが埋め込まれて制御をしていたように、今後は、すべてのデバイスが従来のコンピュータなみの、機能が付加され、クラウドに組み込まれるようになります。外出中に、iPhoneで、家に帰るころに、湯沸かし器でお湯を沸かすように指示するとか、あるいは、自分の好みの料理ができあがるとか、もっと進めば、何も意識せずに自分の家に近づくだけで、調理器具が判断して、調理をして、家についたら食事ができあがっていて、食べ終わったらコーヒーがでてくるなどことをiPhoneであらかじめ設定できるようになります。このような夢のようなことが可能になる時代がやってくるのも間近です。家電製品などのこれらの情報が統合されれば、より正確な電力需要が予測でき、かなり省電力がすすめられ、結果として、かなり省エネになります。

 

 

そんな時代に、既存メーカーが、既存のコンセプトと同じ家電をより高機能にすることばかりしていれば、時代に乗り遅れることになると思います。それにしても、私も、iPhone、iPad、AppleTVを使うようになってから、自宅ではめっきりパソコンに向かう時間が少なくなってしまいました。考えてみれば、どうしても、パソコンでなければできなことのみです。たとえば、Bloggerでブログの冒頭の写真を変えるときくらいなものです。これだけは、残念ながら、iPad用のblog編集用のBloggsyでも、他のことはほとんどできるのですが、残念ながら、いわゆる、レイアウトの変更などはできません。もし、全部できるようになれば、自宅では、一切パソコンをいじらないようになると思います。動画も、いまでは、AppleTVを用いて、テレビでみています。

 

【私の論評】

AppleのXserveが受注終了 - 既存ユーザーや業界関係者はどう動く?―【私の論評】もう、クラウド・デバイスをめぐる熾烈な戦いが先進国で始まっていることの査証か?

 

iOS 4.2の目玉機能「AirPlay」は、こんなに便利だった!―【私の論評】アップルはホームオートメーションを狙うか?

 

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