2011年10月25日火曜日

スティーブ・ジョブズ氏:すし職人が明かすサービスへのこだわり 「おいしかった。またね」が最後に―【私の論評】あなたなら、明日死ぬということなったら、何を食べたいですか?

スティーブ・ジョブズ氏:すし職人が明かすサービスへのこだわり 「おいしかった。またね」が最後に


ジョブズ氏が最後に注文した握りずし。(すしゲタの左上から時計まわりで)しめサバ、穴子、タイ、ウミマス=2011年10月18日、パロアルト(米カリフォルニア州)の陣匠で堀山明子撮影



米アップルの共同創業者、故スティーブ・ジョブズ氏(5日死去、享年56)が死期を予感し、ごく親しい友人を招いて“お別れ会”を繰り返したすし屋が米カリフォルニア州シリコンバレーのスタンフォード大近くにある。2人のすし職人、金子典民さん(46)と高橋一郎さん(39)が共同経営する「陣匠(じんしょう)だ。高橋さんが取材に応じ「決して泣き言を言わない人だった」と病と闘う姿を語った。すし職人が見たジョブズ氏とは。


【私の論評】あなたなら、明日死ぬということなったら、何を食べたいですか?
本日は、ここしばらく、何回か、ジョブズ氏関連のことをこのブログに掲載してきたので、掲載するのは、ためらわれたのですが、結局掲載することにしました。
陣匠内部
最近、アメリカでも、本当に和食が食べられる店が増えてきたようです。今から20年ほど前までは、和食といって、結構もてはやされていても、実際は、ごく一部のインテリ層しか食べていないという感じて、一般人からは程遠いような感じでしたが、最近ではそうでもないようです。だからこそ、ジョブズもこのように足しげく通ったのだと思います。

ちなみに、陣匠のランチの写真を以下に掲載しておきます。




2品選ぶランチセットは$16です。庶民には結構厳しい価格かもしれません。

大きな地図で見る

454 S. California Avenue, Palo Alto, CA 94306
  650-321-3454

上の記事を読んで思い出したのが、昔、雑誌に掲載してあった記事のことです。どの雑誌かいまでは忘れてしまいましたが、死刑囚が最後に食べる食事というものです。その記事の細かい内容は、忘れしまいましたが、何でも、アメリカでは、死刑囚の最後の食事は、本人が食べたいものを食べられるようにしているという話です。ただし、最近では、テキサス州では、この最後の食事が廃止されたそうですが、いまだに他の州では、これを死刑囚の特権として認めているようです。

そうして、その記者は、その記事の最後のほうで、やっぱり、日本人なら、寿司だろうが、アメリカ人ならステーキということになるだろうと、書いていました。

死刑囚だと、大抵は、健康に支障はないので、食べたいものを食べたいという欲求があるのだと思います。ジョブズ氏は、病気だったので、本当の意味での最後の食事はなかったかもしれません。実質上の食事がほとんど、最後の食事だったのではないかと思います。日本人としては、そうであって欲しいと思ってしまいますし、本当にそうだったら、本当に嬉しいです。

アメリカ人も和食を最後の食事に選んでくれる人もでてきたということかもしれません。ジョブズは、日本に対する造詣も深い人でしたから、こんなこともアリかなと思います。

死刑囚の最後の食事といえば、私の記憶では、10年ほどまえに、ハーゲンダッツのアイスクリームを食べたいといった囚人がいたということがなんとなく記憶に残っています。

それから、あの映画グリーンマイルでは、映画で出てくる黒人の最後ののぞみは、フレッド・アステアと、ジンジャー・ロジャースのでてくるミュージカル映画をみることでした。この黒人この映画をみて「二人は天使だ!!」と叫びながら、涙を流していたのが印象的でした。以下に、その映画にでてきた、実際の映画のシーンを掲載しておきます。


本当に、人間の最後ののぞみには、いろいろなものがあるようです。

それから、2年くらい前に、イギリスで囚人の最後の食事を再現したものがサイトに掲載されていたのを思い出しました。それは、今もあるかどうか、確認してみましたら、ありました!!説明は、ともかく、その写真だけ以下に掲載します。

フライドチキン、ポテト、スープなどアメリカンな食事です。

そのほか、いいろいろと、とても風変わりな食事が掲載されていました。それについては、もしご覧になりたければ、以下のURLでごらんになっください。

http://rocketnews24.com/2009/08/13/%E6%AD%BB%E5%88%91%E5%9B%9A%E3%81%8C%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AB%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/

最後の食事にしては、少ししょぽすぎますね。中には、ほとんど食事らしい食事でないものもありますが、明日死ぬと思えば、食欲もわかないからかもしれません。もともと、イギリスなどは、普段から食生活がイタリアなどと比較すれば、お粗末ですから、いたとかたないのかもしれません。これに関しては、実話をもとにして製作された映画"Letters of Dead men"(第二次世界大戦中のイタリアの山中の模様を描いたもの)で、銃殺刑をいいわたされたイタリア人が、最後に、ワインとパンを所望していて、それを銃殺を実施する側のドイツ軍将校が認めてやってたのを思い出します。こちらのほうが、余程ましです。

しかし、いずれにしても、こんなのは、私なら、絶対に嫌です。やはり、最後の食事ともなれば、ジョブス氏のように寿司あたりが良いとおもいます。それに、一合で良いですから、本当に美味しいお酒がついていれば、いうことはありません。それよりも、何よりも、これは、囚人には許されないことなのでしょうが、やはり、親族や、友人知人と最後の食事をともにしたいです。そういう暇(いとま)を人生の最後にもつことができる、それが人として最高の幸せだと思います。ジョブズ氏もそうであったと信じたいです。だからこそ、最後の食事を摂るときには、囚人であってはないらないと思います。

ジョブズ氏は、一般にはあまり知られていないですが、仏教徒です。そうして、このブログにも掲載しましたが、ジョブズ氏は、日本の武士道の精神でもある、「武士道とは死ぬこととみつけたり」といういわゆる「葉隠」の精神ともいえるような、精神を持っていたようです。そのような、ジョブズ氏であったからこそ、最後の食事は寿司だったのだと思います。

ジョブズ氏は、生前に「死を意識した生き方」を語っていました。それは、決して、消極的なものではなく、日本の武士道精神のような、積極的な生き方でした。明日死ぬと思えば、囚人でさえなければ、やることは山のようにあると思います。

まずは、世界を変えること、あるいはそこまでいかなくとも、社会やコミュニティーや、もっと些細なことについてもとにかく良いほうに変えることを、見込みのある人にそのエッセンスを伝え、自分の遣り残したことをやってもらいたいと思うに違いありません。しかし、見込みのある人が考え違いをしていれば、それを是正しようとして、多くのマスコミや、伝記の作者さえも指摘したような、ジョブズ氏のように辛らつな言葉になることもあるかもしれません。

あるいは、世話になった人たちに、今生の別れの言葉を伝えたいと思うにちがいありません。そうして、短い時間の中でも、できることは、すべてやっておきたいと思うに違いありません。また、明日死ぬとおもえば、それまで、悩んでいたような事柄がほんの些細なことに見えてくるに違いありません。これこそが、ジョブズ氏の「死を意識した生き方」を意味するものです。そうして、ジョブズ氏は文字通りこれを実践したと思います。

私たち日本人は、武士道的な生き方を忘れがちですが、やはり、ジョブズ氏のように、「死を意識した生き方」を実践して、"one more thing"を追求していくべきです。

以下は、以前のブログにも似たような内容を掲載したものですが、ここにもう一度、ジョブズ氏に敬意を評して掲載します。

時代の歩みは止まりませんし、テクノロジーであれ、どんな分野であれ、世界をよりよいものにする One more thing は生み出される時を待っています。

次の One more thing を作るのは私でありあなたであり、志のある多くの人々です。

それは iPhone や iPad のような発明かもしれませんし、新たな商品の開発かもしれないです。新しい著作、人を感動させる音楽、誰かの人生を変える小さな一言かもしれません。あるいは、日々わたしたちが取り組んでいるいる仕事かもしれません。しかし志のある人たちが全員がそれを追い求めることで、世界はちょっとだけ良い場所になるはず。そうして、多くの人がそう信じて行動すれば、より良い社会になるはずです。私は、そう信じています。

Thanks you Steve Jobs for making the world a better place. We will continue in your footsteps to make insanely great stuff. May you rest in peace.

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2011年10月24日月曜日

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消費者が不信感を持つほど高額な日本版ジョブズ伝記本3990円 / 北米では940~1370円



先日、iPhone4SのSIMフリー版が、定価の倍以上の価格でオークションやショップで売られているという記事をお伝えした。アップル社が正規に売っているものではなく転売されているものなので、いくらボッタクリ価格だったとしても消費者は文句は言えない。

しかし、今回に限っては消費者から文句の「も」の字くらいは言ってもいいのではないだろうか? 2011年10月5日に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏のオフィシャル伝記本が北米で10月24日に発売されるのだが、それの日本語訳版(講談社)が驚くほど高額なのである。なんと北米版の約3倍の価格である。

【スティーブ・ジョブズ伝記本のAmazon価格】
北米  17.88ドル(約1370円)
英国  12.50ポンド(約1520円)
伊国  22.99ユーロ(2440円)
独国  24.99ユーロ(約2600円)
日本  1995円×上下2冊=3990円
※2011年10月23日の為替相場で計算

翻訳と権利購入にお金がかかっているとはいえ、北米版の3倍の価格って尋常ではない気がするのだが……。また、この本は確実にミリオンヒットすると言われており「確実に売れる」とされている。もちろんジョブズ氏は注目の人だし、購入したいと考えている人も多いはず。

それならば薄利多売とまではいかなくても、もっと購入しやすい価格設定にしてほしいものだが、消費者からするとファンの足元を見たような価格設定に思えるのも確かである。同書は電子版も発売されるのだが、日本だけ電子版が書籍版と同等の価格なのも批判されている。以下は、この価格設定に対するインターネットユーザーの声である。

・日本版ジョブズ伝記本3990円に対するインターネット上の声
「ジョブズの死を冒涜する価格設定だな。潰れろ」
「日本人は高くても流行に飛びつくからな」
「どこの中間搾取のせいで電子と紙媒体が同じ値段になってるのよ」
「うまいわー。海外有名人の追悼伝記おいしすぎて、死の商人だわー」
「信者は文句言いながらも喜んで買うから問題ないだろ」
「俺達は英語版で読むから関係ないけどな」
「翻訳は言い訳にならん。ドイツ版と同じぐらいの値段ならわかる」
「これ買う奴は自分は馬鹿ですって公言するようなもんだよね」
「米語の勉強にもなるから、未翻訳のかっとけ」
「日本だけ電子書籍がハードカバーとほぼ同額。予想通りの展開だわ」
「日本のボッタクリは世界でも最悪なレベルだろ。俺はkindleで買うから関係ないけど」
「この手の絶対売れる本はおいしいよな」
「日本はバカが多いから搾取され続ける。歴史的円高でもこれ」
「上下巻商法多すぎ」
「こういうベストセラーはすぐブックオフで買える」

ちなみに北米で売られる電子版の価格は11.99ドルなので、日本円にして約940円。日本では電子版が書籍と同等の値段で売られるといわれているので、ほぼ3990円で売られることになる。940円と3990円、およそ4倍の価格差がある。出版社にも言い分があると思われるが、どうしてそんなに高額なのか説明がない限り、消費者からボッタクリと言われてもおかしくない価格差だ。

この件に関して出版業界に詳しいA氏に話を聞いたところ「絶対に売れる本は出版社にとってまたとないチャンスです。できるだけ高額で売りたいものの、1冊で数千円もする本は消費者の反感をかう可能性がある。なので上下巻に分けて購入しやすいように思わせるやり方はよくやることですよ。内情を知らないので今回の講談社がそうとは言いませんが」と語っていた。



【私の論評】この現象は、ジョブズだけではない!!日本では、欧米の名の通った著者の書籍は、目ん玉が飛び出るくらい高い!!たとえば、ドラッカーも例外ではない!
それにしても、ジョブズの伝記本が日本だけが、こんなに高いのは異常です。それに、上の写真は、アメリカの本屋のでの写真と思いますが、もともと、安いだけではなく、本屋さんの裁量で、30%オフの値引き販売しています。日本では見られない風景です。

本屋で、値引き販売できないのは、日本には、再販売価格維持(さいはんばいかかくいじ、英語: resale price maintenance)という制度があるからです。これは、ある商品の生産者または供給者が卸・小売業者に対し商品の販売価格を指示し、それを遵守させる行為である。再販売価格維持行為(再販行為)、再販売価格の拘束とも呼びます。

要はメーカーが小売業者に対し商品の小売価格の値段変更を許さずに定価で販売させることをいいます。

再販売価格維持は、流通段階での自由で公正な競争を阻害し、需要と供給の原則に基づく正常な価格形成を妨げて消費者利益を損なうため、資本主義経済を取る国の多くでは、独占禁止法上原則違法とされています。但し例外的に一部商品については一定の要件の元に再販行為を容認している場合があり、それを再販制度と通称しています。

書籍に限らず、日本では、様々なものが値引き販売できないようになっています。これを他国と比較したのが、以下の表です。

主要各国の概況
書籍雑誌新聞音楽備考
フランス時限再販(2年)、値幅再販(5%)
ドイツ時限再販
ノルウェー
オランダ
デンマーク
オーストリア
日本
(※=詳細不明)
上記の通り書籍は7ヶ国、雑誌は5ヶ国、新聞は3ヶ国で再販行為が容認されています。ただし、ドイツやフランスでは時限再販や部分再販で弾力的運用を図っています。音楽ソフトの再販行為を容認している国は日本だけです。
とにかく、日本では、著作権にからむ商品に関しは、実質上値引きして販売することはできないということです。こういうことが、まかり通っているので、上の記事のジョブズ氏の伝記本も法外な価格になるのだと思います。おそらく、この手の本は、時間の経過とともに、すぐに売れなくなってしまい、儲けがすくなくなってしまうという事情があるだと思います。それにしても、こうした、今となっては、不可思議な慣習としかいえないようなことまでして、出版社などや著者を守る必要はどこにあるのでしょうか?
さて、上記で話題なった書籍の表紙を以下に掲載します。



海外では、ほとんどが、分冊にしていないというのに、日本では、わざわさ゜分冊にしています。これは、もう、高く売らんがための、方策としかいえないと思います。


下の写真は、英語版です。表紙に余計なことがかかれていなくて、非常にシンプルで、分冊でもなく、日本語版よりはるかに良いと思います。



それにしても、このような書籍の販売方法は、日本では珍しくありません。特に、海外の世界的に名の通った著者によるものや、著者がそうではなくても、ジョブズのような超有名人を題材とした、伝記などは、大抵そうです。
ドラッカーの書籍もその傾向があります。たとえば、ドラッカーの『マネジメント』はその典型ですz90;これは、何と、三分冊です。一冊2,250円ですから、三冊合計で、6,750円です。








































これは、高すぎだと思うのは、私だけではないと思います。 それに下の写真をみていただければ、おわかりいただけるように、日本の書籍だと帯がついています。この帯も無駄といえば、無駄だと思います。海外では書籍や、CDに帯をつけてうるところなどありません。日本独特の慣習です。この帯は、販促費などに含まれているのでしょうが、いずれにせよ、無駄です。これは、各書店で工夫して、店内ポップでもだせばそれですむことだと思います。 この『マネジメント』私が、学生の頃は、確か、2分冊で、一冊5,000円くらいだったと思います。そのため、両方あわせて、1万円前後だったと思います。だから、おいそれと、購入することはできませんでした。

やはり、あまりにも高いせいでしようか、当時からあまり売れなかったとみえて、その当時から、いわゆる、「エッセンシャル版」というのが販売されていました。これは、今でも販売されています。その表紙の写真が下です。


これは、価格は、2,100円です。これは、無論、内容を要約したものです。現在、『もしドラ』ブームに牽引されたせいでしょうが、この『マネジメント』も売れていますが、売れているのは、ほとんどがこちらの「エッセンシャル版」です。この要約は、無論、『マネジメント』を翻訳した人が実施して、その要約の内容も、無論、ドラッカー氏が認可したものです。しかし、かといって、あくまで、要約版は要約版です。このエッセンシャル版を読んでいて、良く判らないことがありましたが、最初は、自分の読みが浅いとか、あるいは、内容が経営に関するものだったので、自分には経験がないので理解できないのだろうと思っています。

ところが、学生時代に、丸善で、ドラッカーの英語の書籍が、三冊まとめて、ハードボックスに入ったセットものが、数千円で販売していたので、購入しました。確か、『マネジメント』、『乱気流時代の経営』、『経営者の条件』でした。そうして、『マネジメント』は要約版でありませんでした。その頃までに、これらの本の日本語版を何回も読んで頭に入っていたので、英語のものも、あまり難なく読むことができました。

特に『マネジメント』を英語で要約版でないものを読んでわかったのが、やはり、エッセンシャル版などては、省略されている説明があるので、非常に理解しやすかったということです。そうして、最初、日本語のエッセンシャル版で読んだときに関じた、読みが浅いとか、経験が少ないから理解できないということはありせんでした。やはり、翻訳により意味が掴みにくくなっていたこと、さらには、要約版ということで、事例などの内容が省略されていたり、解説が省略されていて、理解しにくくなっていたのだと思ます。

このブログにも、掲載したことがありますが、私は、ドラッカーの『マネジメント』を米国アマゾンから、電子書籍で購入しました。これは、いわゆる、rivised editionということで、ドラッカーの原本をもとにしているのですが、ケース・スタディーなどは、あまりに古いものにかえて、新しいものに変えています。事例が、新しいのでますます、理解しやすなっています。それに、驚いたことに、価格、千円ちょっとでした。これは、以前も掲載しましたが、iPadや、iPhoneなどでも読めますし、特に、iPhoneにいれておけば、軽いし、本当に重宝です。iPhoneは、いつでも持って歩くので、いつでも読みたい時に、読めます。これは、本当に良いです。それに、iPhoneであれば、わからない単語がでてきても、すぐに検索できたりします。



しかし、ジョブズの伝記といい、ドラッカーの書籍といい、日本でだけこのような超高価で販売されるということは、非常に問題があるのではないかと思います。ある意味では、消費者をないがしろにするだけではなく、文化や学問を阻害しているかもしれません。

私は、上の記事で、掲載されているような、高い日本語版のジョブズの伝記よりも、低価格で、検索などもできて便利な、英語の電子書籍版をダウンロードしようと思います。そうして、無論iPhoneにも入れようと思います。こちらのほうが、私にとってずっと良いです。

以前、このブログでは、アマゾンの日本語電子書籍が日本に進出してくることを掲載し、アマゾンの優位性を示し、日本の業界は、アマゾンに席巻されてしまうかもしれないようなことを掲載したことがあります。しかし、このような、書籍販売の不合理の実体をみてしまうと、ある意味では、それも致し方ないことと思えてきます。上記にあげたもののほかにも、いろいろな不合理、規制などが、出版業界等にもあるのだと思います。アマゾンの日本語書籍進出を契機にこうした、日本の書籍業界の不合理な仕組みや、規制など、一掃されて、より、ユーザーのニーズに近いものに生れ変わることを望みます。

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2011年10月23日日曜日

<世論調査>80%が「中国社会の道徳は後退した」と回答=少女ひき逃げ放置事件―中国―【私の論評】経済よりも社会を優先する日本、その正反対の中国!!?

<世論調査>80%が「中国社会の道徳は後退した」と回答=少女ひき逃げ放置事件―中国

病院で治療をうける悦悦ちゃん
2011年10月、環球網は悦悦ちゃんひき逃げ事件に関するネットアンケート調査の結果を報じた。回答者の80%が「中国社会の道徳は大きく後退した」と感じていることが明らかとなった。
13日、広東省仏山市で2歳の少女・悦悦ちゃんが犠牲になったひき逃げ事件があった。車は悦悦ちゃんにぶつかったことに気がつきつつもそのまま走り去ったが、その際、後輪で再び少女をひいている。
その後、7分間に18人もの通行人が通り過ぎたが、誰も少女を助けようとはしなかった。その間に別の車がもう一度、悦悦ちゃんをひいている。事故後、悦悦ちゃんは集中治療室(ICU)で治療を受けたが、死亡した。
事件は中国社会の冷たさ、道徳の崩壊を示すものとして大きな注目を集めた。環球網は環球世論調査センターと合同でネットアンケート調査を実施したが、80%が「中国社会の道徳は大きく後退した」と感じていることが明らかとなった。
「礼儀の国」中国でなぜ道徳が失われてしまったのか?「拝金主義の蔓延が原因」との回答が44%を集め、最多となった。続いて32%の「刑罰が軽すぎる」が2位となっている。
悦悦ちゃんを救出して、表彰されたお婆さん

アメリカ、WallStreet紙にもこの事件に関連して以下のような記事が掲載された。
【北京】中国広東省で2台の車にひき逃げされた王悦ちゃん(2歳)が、21日亡くなった。ひかれた悦悦ちゃんのそばを十数人が通りながら助けようと しなかった様子が監視カメラで映し出されていたことで、急激な社会的変化のなか中国人の共感力がどうなっているのかという議論が再び強まっている。
1週間前、王悦ちゃんが最初の車にひかれた後、徒歩やバイクの18人が救助もせず通り去った。7分後に年配の廃品回収者の女性が安全な場所に移し親を捜しにいくまで放置されたのだ。
この情景をとらえた監視カメラの映像はインターネットに投稿されて、多くのメディアの論説で取り上げられ、ソーシャル・メデイアのサイトに何百万という意見が寄せられた。
ツイッターに似たミニブログ「新浪微博」で、メディア研究家のゾゥ・クイ氏は「中国の最も不道徳な面がさらけだされた」と書いた。
なぜ通行人が女児を助けなかったかについて、経済成長で頭がいっぱいになっていると今の風潮を問題視する意見もあった。
「中国人にとって今一番大事なのは、カネを稼ぎ自分の利益を追求することだ」と山東行動科学研究所のジン・リアン氏。「中国の教育では倫理を教えない。人間の行動を決める上で環境は非常に重要だ。今の中国は病んでいる」と語った。
法律上の問題を指摘する声もあった。中国では他人を助けた「よきサマリア人」が、後で非難されたり訴えられる事件がいくつも起きている。
最も有名なのは2007年に南京で起きた事件だ。転んで足の骨を折った年配の女性を助けて病院に付き添った若い男性が訴えられたのだ。裁判所はこの男性に女性の医療費の40%を支払うように命じた。「常識的に考えれば、もし転倒したことに何らかの関わりがなければ救助するはずがない」というのがその理由だった。
王悦ちゃんの事件を受け、多くの中国の法律の専門家から、負傷したり病気の他人を助けた人に法的保護を与える、米国のいくつかの州のような法律を作るべきだとの声が上がっている。
それに加え、困っている人を助けなかったり、助けることを拒んだ人を罰する法律も必要だと主張するズー・ヨンピン弁護士のような人もいる。
同弁護士は、「ほとんどの中国人の親は自分の子どもたちに関係のないことに関わるな、トラブルを避けなさいと教える」と指摘、救助しないことを罰する法律は、中国の親が子どもの教育を変えるまでの「倫理的な指針」になると語った。
記者: Josh Chin
【私の論評】経済よりも社会を優先する日本、その正反対の中国!!?
 この事件、日本でも珍しくテレビ局なども報道し、日本でも、多くの人が知るところとなりました。あまりの酷さに、一体どうなっているのかと憤りを覚えた人も多かったと思います。

この事件に関して、日本人が憤りを覚えるのには、歴史的な背景があります。

まず、日本では、昔から大多数の人が、経済よりも社会を優先するという気風があったということがあります。これは、ドラッカー氏も指摘しているところです。

ドラッカー氏を扱った雑誌のグラビア

一方中国では、鄧小平氏によって改革解放へのスタートが切られ、確かに、改革は進んだのですが、その改革の考え方が、完璧に経済優先で「富める者から富め」というもので、社会のことは完璧に無視したものであり、社会は完璧になおざりされました。

現在の惻隠の情を忘れた民を多数つくりだした元凶となった鄧小平

生涯に三度の失脚(奇しくもうち二回は学生が起こした暴動が一因)を味わったためでしょうか、鄧小平は中国共産党の指導性をゆるがす動き(すなわち、自らに敵対する動き)には厳しい態度で臨み、1989年6月には第二次天安門事件で学生運動の武力弾圧に踏み切りました。この事件については初め趙紫陽総書記などが学生運動に理解を示したのに対して、軍部を掌握していた鄧小平が陳雲、李先念ら長老や李鵬らの強硬路線を支持し、最終的に中国人民解放軍による武力弾圧を決断したといわれています。こんな人間ですから、社会の安定など最初から、眼中にはなかったと思います。だからこ、建国から今にいたるまで、平均すると、年に2万回もの暴動が中国国内で、起こっているのです。

一方、日本では、ドラッカー氏が指摘したように、政治家、官僚はもとより、そもそも多くの人々が社会を優先してきました。しかし、そのことに対して反論する人もいるかもしれません。確かに、社会を良くするという考えは最近では、以前と比較すれば、ないがしろにされているところがあります。

ただし、それは程度問題であって、最近の多数の日本の愚かな政治家や、官僚などは別として、多くの普通の人々が社会を未だに最優先していることは、変わっていないと思います。その査証として、あの地震と、大津波の直後での震災地での人々の忍耐強さ、礼儀正さ、秩序だった行動に関しては、このブログでも掲載したことがあります。

もうひとつ、これは、このブログにも以前掲載したことですが、ほとんどのメディアが報道しないし、したとしても、歪曲して報道しますが、結局のところ1994年から、日本での犯罪件数は、減り続けているという事実です。

確かに、凶悪な事件も後を絶ちません。しかし、凶悪な事件も含めて、日本では、20年近くも一方的に減り続けているという事実があります。ときどき、起こる異常犯罪は、こうした傾向があり、さらに目立つということです。中国あたりだと、あまり珍しくもないわけです。社会を重視するという考え方は、日本人なら、あまり意識しなくても、そう考えるように子供の頃から躾けられているのだと思います。それは、日本人なら、遺伝子のようになっていて、あまりにも当たり前なので、自分たちが社会を重視しているという考えは希薄かもしれません。だから、制度的にも、法律的にも、かえって遅れをきたしてしまうのかもしれません。

確かに、目先で見ると、イギリスやフランスなどの国のほうが、社会保障制度が充実していて、社会を大事に考えているようにも見えますが、これらの国では、特に犯罪がここ10年間犯罪が減り続けているなどということはないです。これらの国とて、社会保障制度を充実する前までは、筆舌に語りつくせないほど、社会が混乱して、疲弊したからこそ、その反省もこめて社会保障制度を充実させたのです。

実際、これらの国での、心身障害者に対する扱いなど、いまでこそ、その片鱗もありませんが、昔は、筆舌に尽くしがたく酷い時もありました。しかし、日本では、昔から社会を重視する傾向があり、助け合いの精神もあり、社会が安定してきたからこそ、これらの国のほど充実させることはなく今に至っているとろこがあると思います。物事には、何でも裏表があるということです。

いずれにせよ、犯罪が継続して減り続けている社会は安定しているといえます。そうでない、国は、不安定であるといって良いと思います。そうなると、日本の社会は、もともと、犯罪率が低くて、安定しているのですが、さらに、近年犯罪が減って、ますます、安定しつつあるということです。(ただし、マスコミはおかしな報道の仕方をします。例えば、コンビニ強盗が増えたとか、外国人犯罪が増えたとか・・・・。しかし、良く考えてみてください、従来から比較すれば、コンビニ件数、外国人数は飛躍的増えています。であれば、犯罪も増えるのが当たり前です)

とにかく、上記の中国のような事件は、安定した社会を持つ日本では起こりえないと思います。第一皆さん、誰かが倒れて、血を流しているのを見て、自分以外に周りに人がいなかったらどうしますか。まずは、救急車を呼ぶとか、誰か助けを呼ぶとか、なにかはするはずです。これは、日本人なら、特に意識しなくても誰もがする行動だと思います。いや、それどころか、義務でさえあると感じるに違いありません。

私は、日本のあの奇跡の経済発展も、根底には社会を重視するという考え方があったから達成できたのであり、それなしにはありえなかったことと思います。日本の経済成長が頂点にあった、大阪万博のあった年には、、日本のGDPが20%以上の伸びであり、史上最高でしたが、中国はいまだにその域まで、達していません。これからも、ないと思います。

大阪万博のシンポル「太陽の塔」
その頃の日本には、いわゆる、「1億総中流」といわれるまでの平等主義が行き届いていました。しかし、中国では、最初から平等主義などなく、格差を助長するような改革を推進してきました。現在の中国の経済発展の停滞は、一時的なものではなく、これから恒常的なものになります。これは、社会を無視してきたつけであり、そのつけの代償として、幼児がひき逃げされた現場に遭遇しても、何もしないようなとんでもない人々が増えたのです。

中国古来の「見義勇為(正義のために勇敢に戦う)」「惻隠之心(惻隠の情)」といった美徳はすでに現代中国では、根絶に瀕しているのだと思います。そうして、これは文化的事象ではなく、政治的事象だと考えられます。なぜなら、この現象が単なる改革解放だけではなく、中国共産党とその政権が一貫として政治や法律の手段で『見義勇為』の士と『惻隠之心』を堅持する人々を残酷に弾圧してきた結果によるものでもあると考えられるからです。

中国のチベット弾圧に対して抗議する人々
中国の東トルキスタン弾圧に抗議する女性たち
古今東西を問わず、一国が繁栄するためには、まずは、安定した社会が重要です。それがなければ、安定した実体経済を築くこともできません。そうでなければ、経済も一時は、繁栄したように見えても、必ず破綻します。逆に社会さえ安定していれば、経済はいつの時代にも、一時は、不振に陥ることはありますが、いずれ、経済の復元力によって、必ず、元にもどります。

とにかく、今のままの中国では、もう発展のための"のりしろ"はほとんどないと考えるべきであると考えます。中国は、私達が、漢文などで学んだ、徳のあふれた古代の中国とは違います。現代中国では、こうした規範なども、共産主義の名の下に投げ捨ててしまいました。今は、結局、金持ちだけが、幅をきかせ、金がすべての尺度です。そうではない人々も多数存在しますが、そういう人々は、社会の隅に追いやられて、社会の表舞台にでてくることはありません。とにかく、この体制何かの形で体制を変えない限り、いずれどこかで破綻をきたすことは明らかだと思います。

逆に日本は、最近では、政治家や官僚が愚かな施策ばかりで、デフレを助長するようなことはばかりしています。だから、経済も一向に良くならず、デフレも克服されるような兆しが全く見えてきません。しかし、日本の多く人々が、従来からのように社会を重視する限りにおいては、いずれ、経済もかなず政府が何をしなくても、逆に棹差すようなことしかしなくても、いずれ、経済の復元力からいって、多少遅れることがあっても、必ず、良くなります。

現在の政権など、歴史の悠久の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎません。1,000年に一度の震災や津波、原発事故でさえ、悠久の歴史を持つ我が国の歴史からみれば、ほんの一時のことに過ぎません。朝廷をはじめとする私たち日本人の日本の雅(みやび)な伝統文化、それに勤勉で実直な国民性は、古から今に至るまで、継承されてきました。これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けるどころか、さらに輝きを増すことでしょう。そうして、こうした勤勉と実直さを強く継承してきた東日本の人々も近いうちに、復興をなしとげ、悠久の歴史の中で共に燦然と輝くことになることでしょう。

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2011年10月22日土曜日

Blogger読者向けの動的ビューに対応しました!!―【私の論評】動画ビューを楽しくするため、最近特に写真を多くしました!!

Blogger読者向けの動的ビューに対応しました!!

Blogger で、お気に入りのブログを新しい 7 種類の方法で閲覧できるようになりました。
  • Classic: 従来のテンプレートを今風にアレンジしました
  • Flipcard: 写真をページにタイル状に表示します
  • Magazine: すっきりと洗練された編集スタイルのレイアウトです
  • Mosaic: 画像やテキストをさまざまなサイズでモザイク状に表示します
  • Sidebar: メールの受信トレイのような表示で、閲覧ページをすばやくスクロール、表示できます
  • Snapshot: 投稿をボードにピンで留めたようにインタラクティブに表示します
  • Timeslide: 投稿を時系列に沿って縦に表示します
動的ビューを使用すると、お気に入りのブログをより簡単に閲覧できます。また、まだ読んでいない過去に書かれた投稿を簡単に見つけることができます。
ブログの投稿者は、動的ビューで表示するようにブログを設定し、ブログの投稿の種類に応じて最適なデフォルト ビューを選択できるようになりました。ブログをデフォルト以外のビューで表示するには、ツールバーから別のビュー スタイルを選択します。ビューによっては、スクロールするとツールバーが折りたたまれる場合があります。そのような場合、ツールバーを再び表示するには、ツールバーが折りたたまれたあたりにカーソルを合わせます。
閲覧しているブログでページが有効になっている場合は、次の図のようにプルダウン メニューにオプションが表示されます。
メニュー投稿者が従来の Blogger テンプレートが使用している場合でも、URL に「/view/」、その後にビュー名を追加すると、動的ビューを使用してブログを表示することができます。たとえば、buzz.blogger.com をモザイク ビューで表示するには、アドレスバーで URL を buzz.blogger.com/view/mosaic に変更します。
動的ビューでは最新のソフトウェア技術を使用しているため、Internet Explorer 8 以降、Firefox 3.5 以降、Chrome、Safari など、一般的なブラウザの最新バージョンが必要です。いずれのビューでも右上で検索を利用できます。

Classic

クラシック
  • [前の投稿] リンクの代わりにスクロール機能を採用しました。
  • キーボード ショートカットを使用して、投稿間をすばやく移動できます。前の投稿に移動するには J キー、次の投稿に移動するには K キーを押します。矢印キーを使用して投稿間を移動することもできます。
  • スクロールすると、次々に投稿が読み込まれます。

Flipcard

フリップカード
  • いずれかのカードの上にカーソルを合わせると、投稿のタイトルとコメント数が表示されます。下にスクロールすると、その他の投稿が続けて読み込まれます。
  • カードをクリックすると、投稿が全画面表示されます。前の投稿に移動するには J キー、次の投稿に移動するには K キーを押します。矢印キーを使用して投稿間を移動することもできます。
  • Esc キーを押すか、[すべての投稿に戻る] をクリックすると、フリップカード ビューに戻ります。左上にある [Recent]、[日付]、[投稿者]、[カテゴリ] をクリックすると、並べ替えられます。

Magazine

雑誌
  • 先頭の(最新の)ブログの上にカーソルを合わせると、ハイライト表示され、コメントのバルーンのアニメーションが表示されます。
  • 「X」を選択すると閉じて、デフォルト ビューに戻ります。

Mosaic

モザイク
  • 個々のタイルをクリックすると、その投稿が展開され、ページ幅いっぱいに表示されます。もう一度クリックすると、投稿が折りたたまれ、元の位置に戻ります。
  • タイルの正確な場所はブログを読み込むたびにランダムに決定されますが、日付順に左上から右下に表示されます。
  • タイルを展開したら、↑キーや↓キー、J キーや K キーを使用して移動することができます。
  • このビューはタブレットでの表示用に最適化されており、画面の回転に対応しています。

Sidebar

サイドバー
  • 左側のサイドバーは日付順の投稿の一覧です。各投稿にはコメント数とサムネイルが表示されます。
  • J キーや K キー、矢印キーを使用して、投稿間を移動することができます。

Snapshot

スナップショット
  • このビューでは、画像のある投稿だけが表示されます。
  • 写真をクリックすると投稿ページが全画面で表示され、下部に [前] と [次] のナビゲーション リンクが表示されます。
  • いずれかの写真にカーソルを合わせると、投稿の抜粋が表示されます。

Timeslide

タイムスライド
  • このビューでは、ブログのコンテンツが次の 3 つの領域に分けられます。
    • 左の列: 投稿の抜粋が付いた拡大写真、タイトル、抜粋が日付順に表示されます
    • 中央の列: 投稿のタイトルと抜粋のみが表示されます
    • 右の列: 個々の投稿のタイトルのみが表示されます
  • このビューで投稿を検索すると、検索結果がハイライト表示されます。
動的ビューの有効化の詳細については、こちらをご覧ください。


【私の論評】動的ビューを楽しくするため、最近特に写真を多くしました!!

上の記事では、いろいろ、文章で説明していますが、下の動画で見たほうが、遙かに解りやすいです。是非ご覧になってください。


Bloggerでブログをつくっていれば、どのような形式でレイアウトで作っていようと、上のビューの形式で見ることができます。ですから、無論私のブログももちろん、この動的ビューでご覧になることができます。これは、なかなか良い方式だと思います。ブログ作成者は、自分も含めてですが、ブロクに、いろいろ盛り込みすぎて、閲覧者からすると、少しうるさいとか、逆に物足りないとかいろいろあると思います。そんなときに、ユーザーが自ら見たいビューで見られるといういうことは、非常に便利で良いと思います。

上記のようなつまらない理由で、見てもらえないより、様々な形式のビューを提示できるということで、Bloggerの試みは、素晴らしいものと思います。


ちなみに、上の、記事にもリンクを掲載しましたが、以下のURLからそれぞれのビューに飛ぶことができます。


さて、この動的ビュー(Dynamic View)確か、9月27日に発表があったのですが、実際にみたりさわったりしたのは、2週間ほど前です。そうして、このビューを楽しくするには、何といっても、写真や動画を多くすることだと確信しました。

そのため、ここ2週間ほどは、意図して意識して、写真と動画を多くしてみました。そうして、実際に動的ビューをみてみたら、本当に楽しいものになったと思います。

皆さんも、是非ご覧になってください。ただし、スマホや携帯、iPadではご覧になれません。それから、パソコンでも、低スペクのものは無理ですし、ブラウザはIE8、Chrome、Firefoxなどの最新のものが必要になります。

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ブログマーケティング



2011年10月21日金曜日

過去最高益更新の大手コンビニを待ち受ける“復興需要後”という課題―【私の論評】本当に怖いのは、増税とTPPだ!!

過去最高益更新の大手コンビニを待ち受ける“復興需要後”という課題


コンビニ各社の業績が絶好調だ。


今年2~8月期では大手4社のうち、セブン-イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートが、いずれも営業利益で過去最高益を達成。残るサークルKサンクスも販売管理費の削減などにより営業利益は前年同期比26.3%の大幅増益となった。


上期業績が好調な理由は大きく二つある。

一つは猛烈な出店攻勢だ。セブンイレブンは今期1200店という過去最多の出店を予定している。ローソンも株式上場以来最多となる750店舗、ファミリーマートもエーエムピーエムから転換する290店を含めれば790店の出店で過去最高となる。

二つ目は昨年10月にタバコが3割超値上げしたことによる増収効果だ。既存店売上高の増収率に占めるタバコの押し上げ効果は下記の通りだ。

セブンイレブンの既存店売上高は前年同期比で8%増加したが、その内のタバコが6.5%を占める。ローソンは6.4%増加したうち、タバコが6%強。ファミリーマートに至っては、4.9%増加したうち、タバコが7%弱。つまり、タバコの増収を除けば減収なのである。

しかし、国内のコンビニ数はすでに4.4万店に上り、飽和状態に近づきつつある。また、今秋にはタバコ値上げ効果は一巡。これまでの業績押し上げ効果は期待できない。

タバコ特需がなくなった今、各社が期待を寄せるのが復興需要である。

「復興需要は最低でも一年間は続く」(ファミリーマートの上田準二社長)、「建設中心の復興需要を中心に1年半~2年は続く」(ローソンの新浪剛史社長)と見る。

さらに震災でコンビニの利便性が注目され、これまでは利用が少なかった女性や高齢者などの来店が増えた結果、利益率が高い総菜や弁当などが売れている。

こうした中、例えば、ローソンは今期、生鮮コンビニを全店舗の約半分に当たる5000店舗に増やし、女性やシニア層を取り込む構えだ。

だが、不安要素もある。

欧州の金融危機や円高による景気悪化懸念がそれである。さらに復興需要が終わった後には、「今のままでは国内の空洞化が進み、大不況という最悪の状況になる」(新浪・ローソン社長)との危惧もある。

女性、シニア需要についても、コンビニで購入する傾向が定着するかどうかは未知数だ。

少なくとも、食品スーパーなどの攻勢が高まりそうだ。

ダイエーは中食を充実した24時間営業の「フーディアム」を展開。コンビニよりも安い価格と品揃えで真っ向勝負を挑む。

イオンも首都圏で展開する小型食品スーパー「まいばすけっと」で出店攻勢をかける。現在の約220店舗を、13年度末に600店に拡大する予定だ。

いずれにせよ、コンビニ各社は足元の好調に浮かれることなく、震災特需後を見据えなければならない。ITインフラの拡充、サービスの強化、商品開発力の向上、さらに海外展開など、次なる成長基盤の強化が必要だ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 松本裕樹)

http://diamond.jp/articles/-/14531?page=2

【私の論評】本当に怖いのは、増税とTPPだ!!
上の記事、週間ダイヤモンド編集部の見解ということで、やはり、マスコミ特有の表面しかみない、間口も狭く奥行きも浅い記事です。今のマスコミ、本当にこの程度しか経済に関する認識がないのか、あるいは、自ら利得を得るために、安易に財務省の広報をしているだけなのでしょうか?いずれにしても、最早国民のためのマスコミではないと断言しても良いと思います。

現在のコンビニの好況の要因を単に、復興需要と出店攻勢としています。しかし、実は、震災がおこる前から、各大手コンビニは、本年は、かなり強気でした。コンビニに限らず、デパートもかなり強気でした。それは、なぜかといえば、以前のブログにも掲載したように、今年はもともと、内需が拡大する機運があったからです。

震災の復興需要はこうした大きな流れを加速し、維持したに過ぎません。最近のコンビニの好調を単に、震災の復興需要によるものとするのは、まさに浅薄な見方であるとしかいいようがありません。そもそも、地震が発生する前から、コンビニ各社が今年は、大規模出店に踏み切る予定であったことは、どうやって説明をつけるというのでしょうか?

それから、コンビニ各社は、震災特需後を見据えなければならないなどとしていますが、これも、浅薄です。日本政府が、増税とか、性急なTPP加入さえ実行しなければ、原油高、材料高などで、多少の不安材料はあるものの、円高基調ということもあり、これらは相殺され、デフレが払拭された可能性が大です。そうなれば、比較的景気の良い状況が、数年は続いたかもしれません。

それも、リーマンショックの直前までの、外需主導型の景気浮揚で、いわゆる「実感なき経済成長」ではなく、「多くの人々が実感できる経済成長」になっていた可能性があります。

これに関しては、全く今の民主党政権とは関係なく、おそらく、日本では過去20年間デフレ基調であり、経済の復元力からいって、上向く状況にあったものと思います。それと、経済対策などは、すぐに打ってもあまり効果がない場合もありますから、ひょっとすると、麻生政権時代の景気拡大策が、多少とも影響していたかもしれません。ただし、これに関しては、断言はできません。こういうときこそ、計量的なマクロ経済学が役に立つかもしれません。ただし、ここでは、本題ではないので、これに関しては、詳細を述べることはしません。

経済の復元力とは、たとえば、かなり長い間景気の良い状況が続いた場合は、さしたる理由もないのに、経済が下向いたり、逆にかなり長い間景気の悪い状況が続いた場合(まさに今の日本)場合は、さしたる理由もないのに景気が上向いたりする状況のことをいいます。

これは、日常生活を考えてもわかることです。たとえば、多くの人が、以前より海外旅行に行くだとか、以前よりも、夜のみに行く回数を増やしたりとか、通常よりも立派な住宅を建ててしまうなど、景気が良いので、ついつい普通よりは、贅沢な生活をしてしまった後には、ある程度飽きがきて、今度はしばらく、消費を減らすなどいうことがあります。そうすれば、景気は、さしたる理由もないのに、下向きます。こんな場合は、実体経済がそうなっているのであり、こんなときに、大規模な財政対策や金融政策をしても、なかなか消費は上向きません。

私は、現在のアメリカは、この状況だと思います。金融危機も、公的資金を投下して、しのぎ、リーマンショックも基本的には同じように対処してきたアメリカです。ここしばらく、何がなんでも、景気対策によって、景気が下向いたり、雇用状況が悪化しないようにしてきました。特に、住宅や、個人消費が下向くことを無理やり防いできました。だから、今度は、多くの人が、さしたる理由もなく、消費を控える傾向にあるのだと思います。だからこそ、経済の復元力からいって、ここしばらく人々は、さしたる理由もなしに、消費を控える傾向にあるのだと思います。こうした、経済の復元力からいって、ここしばらく不景気が続くと思います。これに関しては、すでにアメリカの統計などにも現れています。中国などもこの典型だと思います。

逆に、日本は、20年近くもデフレ状況が続き、多くの人々は、この20年間、消費を控えてきました。海外旅行なども、このデフレ20年間の最初の10年間は、あまり関係なく、伸びてきましたが、後半の10年間は、横ばいから、減速してきています。住宅なども、本来なら、もっと多くの人々がたてることを望んでいたものが、建築を控えてきました。特に、この10年間は、いわゆる、節約は、多くの人々の基本的なライフスタイルになっていました。しかし、この節約も、長々と続けていれば、これも飽きてしまいます。ここぞというときは、贅沢したいとか、そろそろ家も建て替えたいとか、しばらく海外旅行に行かなかった人が旅行に行きたくなったりします。そうして、さしたる理由もないのに、景気が上向きます。

多くの人が、好景気が続くと、その好景気は、永遠に続くと思い込み、また、反対に不景気が続くと、その不景気が永遠に続くと思い込むものです。しかし、これは、孤高東西どこの国の経済でも、当てはまったことはないです。好景気が続けば、いつか不景気に、不景気が続けば、いつかは好景気になるというのが、経済学上の常識です。

デフレの最中には、政府が、大幅な財政支出をしたり、日銀が金融緩和をするというのがマクロ経済学的にいって、当たり前なのですが、過去の歴代の政権は、小渕氏と、麻生氏以外は、すべて、緊縮財政をしてきました。日銀といえば、増刷拒否など、基本的には、金融引き締めをしてきました。

そんなときに、多くの流通業が、様々な兆候から、本年は、経済の復元力からいって、今年はかなり伸びると考えて、積極出店や、増床の計画を年度当初から持っていました。そうして、3月には、地震が発生しました。流通各社は、年度当初の計画を変更するどころかさらに積極策に打ってでました。震災自体は悲惨なものですが、その後の復興需要は、さらに、伸びることを予想していたのです。そうして、現在の状況はまさに、そのとおりに事態が進んでいるというわけです。おそらくは、年度末までは何があっても、今の勢いで進ә6;と思います。

ただし、来年は、どうなるかは、わかりません。それは、上の浅薄な記事が、掲載しているようなことではありません。復興需要に関しては、いままさに始まったばかりであり、少なくとも、2年~3年は続くものと思います。この復興需要は、流通業も年度当初には、計算に入れていなかったと思いますので、現在の業績の良さは、年度当初の計画をはるかに上回っていると思います。まさに、地震という自然災害によって、政府の対策などもあり、これによってあたかも平時に財政出動を行うような効果があったということです。

さて、この状況もっと続けるべきなのですが、上の記事では全く触れていない、本当に心配なのは、増税です。それに、TPP加盟です。このどちらも、せっかくデフレから脱出しようとしいる日本の経済に対して、デフレに引き戻すという効果があります。増税ならびに、TPP加入をしばらく見送れば、黙っていても、日本経済は、回復し、デフレから脱出して、良い方向に向かっていくはずでした。それに、震災復興需要が重なり、黙っていても、来年あたりから、しばらく景気の良い時期が続き、数年間、税収もかなり増えたと考えられます。

さて、流通各社は、増税と、TPP加入に関してはどのように考えているのでしょうか?私は、増税も、TPPにも反対の立場であると思います。無論、増税はデフレを助長するということで反対でしょう。TPPに関しても、結局は、より安いものが入ってくるということで、これもデフレを助長するということで反対だと思います。

一体、過去の20年にいかに、コンビニ業界が創意工夫を重ねてきたのか、政府、日銀は理解しているのでしょうか?上では、特にこれについては、書きませんでしたが、いまでも、デフレ基調であることには、変わりはないのですが、その中で、特にコンビニ業界がこれだけの最高益をあげるということは、それだけ努力をしてきたという証です。

財務省を含む日本国政府や、日銀がこれらの1/10の工夫もすれば、今頃日本のデフレは、完璧に克服されていたものと思います。特に、財務省は、何の努力も工夫もなく、一番取りやすいところが、一番安易な方法で、金をむしりとろうとしています。それに、政府は、迎合しています。全く、史上最低、最悪の政府です。現政権は、それに輪をかけて、TPP加入でデフレに拍車をかけようとしています。全く愚かで、馬鹿としかいいようがありません。このまま、何の検討もなく、反対議論もきかずに、これらを実行してしまえば、後世の歴史家から、もっとも愚鈍な政府であったと酷評され、歴史に汚点を残すことは間違いのないところだと思います。

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