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2018年2月27日火曜日

朴槿恵前大統領に懲役30年を求刑―【私の論評】韓国の悲惨な現状は対岸の火事ではない、他山の石とせよ(゚д゚)!

朴槿恵前大統領に懲役30年を求刑
逮捕されソウル拘置所に向かう韓国の前大統領、朴槿恵容疑
  巨額の収賄罪などに問われている韓国前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告の求刑公判が27日、ソウル中央地裁で開かれ、検察は朴被告に懲役30年、罰金1185億ウォン(約118億5000万円)を求刑した。

 この日も朴被告は出廷せず、公判は被告人不在のまま、書面での陳述もなく進められた。

 朴被告は、親友で女性元実業家の崔順実(チェ・スンシル)被告が事実上、支配していた「ミル財団」や「Kスポーツ財団」への大企業に対する拠出強要、大手財閥のサムスングループやロッテなどからの収賄、朴槿恵政権に批判的だった文化・芸術関係者の政府支援からの排除、公務上の秘密漏えいなど計18の罪で昨年4月に起訴された。うち13の罪が崔被告と重なっていた。

 事件をめぐってソウル中央地裁は今月13日、朴被告と共謀し財界に資金拠出を強要したとして、崔被告に対し、職権乱用や収賄などの罪で懲役20年と罰金180億ウォン(約18億円)、追徴金約73億ウォンの実刑判決を言い渡した。

 また、韓国ロッテグループ会長、重光昭夫(韓国名・辛東彬=シン・ドンビン)被告に贈賄の罪で懲役2年6月、追徴金70億ウォンを、朴槿恵政権で大統領府政策調整首席秘書官を務めた安鍾範(アン・ジョンボム)被告に懲役6年と罰金1億ウォンの実刑判決をそれぞれ言い渡した。

 朴被告に対し、地裁は昨年10月に最長6カ月の勾留延長を決定。朴被告はこれに「法治の名を借りた政治報復だ」と反発し、弁護団全員が辞任した。地裁が国選弁護人5人を選び、その後、裁判は再開されたが、朴被告は「不利益」が生じる可能性を地裁から指摘されたにもかかわらず、出廷を拒否し続けた。

【私の論評】韓国の悲惨な現状は対岸の火事ではない、他山の石とせよ(゚д゚)!

元大統領に対して、検察が懲役30年を求刑したという報道を見て、韓国では過去のほとんどの大統領が悲惨な末路を遂げているることを思い出します。それについてはこのブログにも掲載したことがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。
韓国「反・朴槿恵」狂騒 “犯罪者は晒し者に”の社会力学とは―【私の論評】大統領による統治システムは何度も同じ間違いを繰り返した、最早個人の倫理問題ではない(゚д゚)!
この記事は、2016年11月20日のものです。このときは、また朴槿恵は逮捕はされていませんでした。詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に朴槿恵より前の大統領で悲惨な末路をたどった過去の大統領のことを掲載した部分を引用します。
"
私はこのブログに今日まで、今回の朴槿恵大統領のスキャンダルを掲載したのは一回だけです。なぜかといえば、ブログ冒頭の記事にもあるように、韓国では大統領のスキャンダルは5年に一度の恒例行事になっていたからです。

朴槿恵大統領ももちろんその例外ではなく、2018年までの任期ですから、いずれ任期が近づけは必ず何らかのスキャンダルが出てくるだろうと確信していました。ただし、2017年くらいからではないかと考えていたので、若干それよりは早いということですが、それにしてもさほど驚きはしませんでした。

ここで、過去の大統領についてふりかえっておきます。

一人目は建国の父・李承晩。12年間独裁者として君臨しましたが不正選挙で民衆の怒りを買い、ハワイへ亡命。建国した国から追われるという皮肉な結末となりました。

不正選挙を糾弾するデモ(四月革命) 
三人目は現職の朴槿恵大統領の父・朴正煕氏。側近に射殺され、妻も暗殺されるといった「裏切り」により人生の幕を閉じることとなりました。

朴正煕氏
五人目の全斗煥は光州事件の責任や不正蓄財で無期懲役の判決を受け、続く盧泰愚も懲役17年の判決を受けました。


 その後七人目の金泳三、八人目の金大中は共に親族が収賄により逮捕されています。

金泳三(左)と、金大中(右)
さらには九人目の盧武鉉。退任後、兄が収賄で逮捕され、自らにも捜査が及ぶと崖から飛び降り自殺。悲劇的な結末を迎えました。

盧武鉉氏の葬儀
竹島に上陸したことで物議を醸した十人目の李明博大統領は親族が収賄で逮捕されています。

李明博
過去10人の大統領のうち、8人の大統領がこの有様なのですから、これは異常というよりほかありません。


経営学の大家ドラッカー氏は以下のように語っています。
同じような間違いが何度も起こる場合、それは最早個人の問題でなく、システムの問題である。
ビジネスは個人的能力も大切だが、それよりもシステムを重視しなければならない。会社とは、平凡な個人に非凡な仕事をさせるシステムなのだ。
(ピーター・ドラッカー)


韓国の大統領による統治システムは、以上のように過去に同じような間違いが発生し、さらに現職の朴槿恵大統領にも間違いが発生しています。

こうなると、最早韓国の大統領による統治システムに問題があるのであって、個人の問題ではないと思われます。今後、このシステムを変えずに、朴槿恵大統領を辞任に追い込んだところで、システムが変わらない以上同じことがまた繰り返し起こることになります。
"
この記事を書いた時点では、過去10人の大統領のうち、8人の大統領が悲惨な末路を辿っているわけですから、朴槿恵も入れると、過去11の大統領のうち、9人の大統領が悲惨な末路を辿ったことになります。

李明博氏については、韓国検察が今月25日、李明博元大統領が事実上の所有者とみられる自動車部品製造会社「ダース」の専務で、長男の李始炯氏を事情聴取しています。検察は、李元大統領が同社に絡んで賄賂を受け取ったとみて捜査しており、裏付けを進めているもようです。今後の進展具合では、李明博氏も悲惨な末路をたどることになるかもしれません。

李始炯氏
朴槿恵は、2013年2月25日に東アジア初・韓国史上初の女性大統領に就任しました、そうして、昨年逮捕されています。

朴槿恵在任中の、2013年から16年の4年間をふりかえってみると、この間の韓国実質成長率の平均は約2・9%です。リーマン・ショックの影響を受けた09年、そしてその反動増ともいえる10年を除いて、21世紀の韓国の実質成長率の平均は4・2%程度なので、この数値と比較するとそれほど高くはありません。

また細かくみると、2014年に3・3%をピークにして低下しています。このときから失業率も悪化傾向にあり、特に若年失業率は2桁前後に留まったままです。このように雇用状況がかなり悪くなったにもかかわらず、朴槿恵前大統領は、金融緩和をすることもなく、結果としてこれを放置しました。

朴槿恵失脚した背景には、この雇用不安や不満があったと思われます。

さらに、韓国の輸出は、2014、15年と大きく減少しました。韓国は日本や米国などは異なり、GDPの4割以上が輸出が占めており、典型的な「輸出依存国家」です。しかし、肝心の輸出が15年に前年比7・9%減、16年も同5・9%減と落ち込んだのです。

2017年に入ると輸出は堅調で、また実質成長率も3・1%に回復しました。しかし、回復を主導したのは投資でした。これは、韓国銀行の金利引き下げなどの緩和政策が効果を発揮している可能性が大きいです。実際に輸出の堅調は、ここ数年では最もウォン安が進んだことに原因があります。ただし、雇用情勢の方は相変わらずで、17年も失業率・若年失業率ともに悪化したままでした。

さらに五輪開催の最大のメリットともいえる、海外からの観光客数も17年から減少傾向です。17年は約2割の大幅減でしたた。その主因は「THAADショック」による中国からの観光客の減少でした。

このように、平昌五輪における韓国経済への「事前効果」は目立つものではありませんでした。では、五輪後はどうなるのでしょうか。もともと五輪の経済効果に目ぼしいものがありませんでした。そうして、17年の実質経済成長率が3%台に上昇したのは、むしろ金融緩和政策が限定的に効果を発揮したからです。

そうして、韓国の金融緩和政策は経済全体を好転させるには、金融緩和政策が十分ではない状況にあります。特に雇用状況の改善には大規模な緩和措置が必要です。にもかかわらず、なぜか韓国銀行は昨年末に11年以来の金利引き上げを行いました。

事実上の緩和政策の転換です。現状の韓国のインフレ目標である2%を達成していて、その意味では金融政策は「合格点」とみなす向きもあります。しかし、このインフレ目標水準は、韓国の雇用改善には低すぎです。現に雇用がまだまだ改善されていません。

韓国の青年失業率は昨年歴代の8月基準で、通貨危機以来で最も高くなった

ところが、韓国では2桁前後の高い若年失業率を構造問題のせいにしてしまい金融政策の失敗については論議されていません。一般的には、大卒の若者たちが大企業に就職希望を集中させる「雇用のミスマッチ」や、定年の延長効果によって新規採用が手控えられたことが指摘されています。

しかし、ここ数年の若年失業者の9~10%台への上昇は、経済成長の減速、そしてそれに伴う物価水準のデフレ傾向と歩みを同じくしていました。例えば、インフレ目標の中央値が3%であり、なおかつそれを上回るインフレ率であった当時の若年失業率は、高いとはいっても平均して7~8%台でした。今でもインフレ目標を3%に高めれば、若年失業率を押し下げる余地があります。その意味は、さらなる緩和が韓国経済にとって効果的であるはずです。

文政権は公的雇用の増加や最低賃金引き上げに伴う企業への補助の大規模な財源が必要であるとされています。この財源調達においても、積極的な金融緩和政策が力になるはずです。

しかし、韓国内ではそれが困難であるとされています。韓国政府が金融緩和政策をより進めると、自国の抱える対外債務がウォン安で膨らむことを懸念しているからです。さらには、ウォン安でキャピタルフライトを懸念する向きもあります。

しかし、この種の懸念はさほど心配するにはあたりません。実際にインフレ目標が3%だったとき、韓国では対外経済危機が生じていませんでした。むしろ韓国経済は輸出に大きく牽引されて好調でした。それに実際にキャピタルフライトをおこしたアイスランドなどと比較すると、韓国の家計等の対外債務はさほどでありません。これなら、韓国が大規模な量的金融緩和を行っても、さほど大きな悪影響はないと考えられます。

一方、貿易構造が似ていた日本の輸出企業は、2013年に日銀が金融緩和を始める前までは、韓国のライバル企業に苦戦していました。なぜなら、当時の日本は事実上デフレ政策を採り、円高スタンスだったからです。だから、今の韓国銀行が低いインフレ目標を採用し、金利引き上げスタンスを維持するならば、日本の競争企業にとっては幸運です。言い換えれば、韓国の輸出企業にとっては苦難を意味します。

要するに、韓国にとって平昌五輪の経済効果は、ほとんどありません。むしろ金融政策のあり方が、今までも、そしてこれからも韓国経済の命運の多くを握っています。

文政権は五輪期間中、「ほほ笑み外交」をはじめ、北朝鮮寄りの人気取り政策へあからさまに傾斜しました。そうして、韓国内の世論調査では70%を超えていた大統領支持率が一時50%台に急落しました。

今後の文政権の行方は、金融政策を採用しないことと、北朝鮮への過度な「融和」的姿勢をとることにより絶望的なものになっています。


最近の韓国のギャラップの調査でも、韓国の文在寅政権に支持率急落の危機が迫っていることがうかがえます。米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)が韓国市場から撤退する可能性が浮上、大量失業の発生で文大統領の金看板の雇用創出政策が泥にまみれる恐れが出てきたからです。アイスホッケー女子の韓国・北朝鮮合同チームの編成など、平昌冬季オリンピックの政治利用が不評を買ったのに続き、経済運営でも大きな失点となれば国民の失望は免れそうにはありません。

今は、朴槿恵というカウンターパートがいて、朴槿恵の悪政が、今日の韓国を最悪の状態にしたということで、文政権は体面を保つことができますが、朴槿恵への判決が決まり、それが実行されてしまえば、もうそれは過去の話になります。

そのときになっても、金融政策を間違えたままで、北への過度な「融和」的姿勢を取り続ければ、いずれ文在寅も韓国の過去の悲惨な運命を辿った大統領に名を連ねることになるでしょう。その後誰が大統領になっても、まともな金融政策を採用せず、北への「融和」的姿勢を崩さなければ、同じことになります。

そうして、これは何も韓国だけの話というわけではありません。日本で、ポスト安倍の総理大臣に誰がなったにしても、金融政策を間違え、さらに10%増税を実行してしまえば、日本は再びデフレ・スパイラルのどん底に沈み、韓国の大統領のように悲惨な末路をたどることにはならないしても、不名誉な短期政権で終わることは明らかです。

現状では、自民党の総裁候補の中で、まともな金融政策を実行しそうなのは、安倍総理だけです。さらに、安倍総理なら10%増税を再び回避する可能性もありますが、他の候補は増税派ばかりといっても良い状況です。


どの政権であろうと、金融政策を間違え、増税路線を崩さなければ、必ず短期政権で終わり、政局は再び不安定になります。それが自民党政権であろうと、他の政権であろうと、長くは政権を維持することができず、いずれ下野することになります。その後も金融政策を安倍政権のように変え、増税も延期するなどのことをしなければ、どの党の誰が総理大臣になろうと、同じことの繰り返しになるだけです。

まさに、韓国の悲惨な現状は対岸の火事ではないのです、他山の石とすべきなのです。

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2013年11月11日月曜日

富の7割を7%のエリートが占める韓国経済の異常な構図―【私の論評】反共の砦でもなく、社会・経済的にもとるにたらない存在になり、反日に血道をあげる国家に成り果てた韓国からでさえ学べることはある(゚д゚)!

富の7割を7%のエリートが占める韓国経済の異常な構図

週間プレイボーイ2013/11/11号の表紙 本日掲載の記事の元が掲載されている

中堅財閥が相次いで破綻するなど、韓国経済が非常に厳しい状況に直面している。

10月初旬、韓国の中堅財閥である東洋グループの系列会社5社が事実上、経営破綻した。日本ではあまりなじみのない財閥だが、1950年代後半に設立された東洋セメントを母体に、建設、レジャー、金融と拡大。一時は韓国の十大財閥のひとつにまで数えられたほどで、韓国人なら誰でも知っているメジャーな存在だ。

経済評論家の三橋貴明氏が解説する。

「実は破綻した韓国の中堅財閥は東洋グループだけではなくて、昨年秋に熊津グループの熊津ホールディングス、STXグループのSTXパンオーシャンも破綻しています。それから『打倒サムスン』を掲げていたパンテックという携帯端末メーカーも経営が悪化して、大規模なリストラを開始している。今や大財閥に属する現代(ヒュンダイ)やLGですら好調ではありません。サムスンだけです。サムスンの利益のほとんどはスマートフォンですから、一国の経済の好不調がスマホに影響されてしまう」

その原因とは何か?

「韓国は不動産バブルが崩壊して、不動産価格が下げ止まらない。国民は資産価値が目減りしている不動産の借金返済を迫られ、消費が減っている。そのため物価上昇率も1%を切ってしまった。韓国経済は明らかにデフレに突入しているわけです。つまり、中堅財閥は海外ではウォン高で打撃を受けているし、国内ではデフレにより需要が縮小して苦戦を強いられているのです」(三橋氏)

そんな韓国経済について、「究極的に富の分配がフェアじゃないという大きな問題を抱えている」と指摘するのは、信州大学経済学部の真壁昭夫教授だ。

「このままの状態が続けば、韓国経済は間違いなく大財閥による寡占化が進むことになります。十大財閥が韓国のGDP(国内総生産)の7割以上を占めている。7割の富を十大財閥が独占しているわけです。韓国の経済構造はとても簡単で、大手の一部企業が外貨を稼ぎ、韓国経済を拡大して、7割をひと握りの大財閥が持っていく。残りの3割を大多数の韓国人が分け合っている構図です」(真壁教授)

全国紙『朝鮮日報』によると、十大財閥の雇用割合は国内全体の6.9%にすぎない。つまりGDPの7割を約7%のエリートが独占して、残りの3割を93%の国民で分け合っている計算になる。

真壁教授はこれを、「非常に危険な状態」と評する。このままでは貧富の格差が広がるばかりで、政治不安にまでつながる可能性がある。

(取材/鈴木英介)

■週刊プレイボーイ47号「2014年春、ついに韓国経済崩壊で、出稼ぎ韓国人が大量来日!?」より

【私の論評】反共の砦でもなく、社会・経済的にもとるにたらない存在になり、反日に血道をあげる国家に成り果てた韓国からでさえ学べることはある(゚д゚)!

韓国GDPの77%を10大財閥が占める

もともと韓国の経済はかなり脆弱であることと、異常であることはこのブログても掲載してきました。以下にその記事のURLを掲載します。
韓国の国内銀行、深刻な破綻リスク リーマン・ショック以上の危機―【私の論評】アメリカ、韓国からの刈り取り終了か?韓国もう終わりました!かなり危ない韓国の大手銀行のお寒い実体(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、韓国経済が何も最近急に脆弱になったわけではなく、従来からかなり脆弱であったことを掲載しました。その部分のみ以下に掲載します。
韓国の経済以前から異常であったのが、もうそろそろ断末魔のようです。韓国の経済がアジア金融危機以来異様だったのは、このブログにも掲載したことがあります。
要するに上の韓国のKB国民銀行、新韓銀行、ウリ銀行、ハナ銀行、韓国産業銀行、農協銀行のほとんどにかなりのアメリカ金融機関の金を入れて、何とか銀行の破綻を免れていたということです。要するに、アメリカ金融機関からかなりの借金をしたということです。そうして、驚くことに、以下のような状況になっています。
要するに、IMF管理下で、韓国の銀行はほとんどが外資の傘下に入ったということは、よく知られていますが、その度合いとなると詳しく知る人は少ないでしょう。実は、韓国の主要銀行7行のうち6行が外資比率は50%以上となっているのです。ゴールドマンサックス、ローン・スター、シティグループといった投資ファンドや銀行が大株主としてズラリと並んでいるのです。
また、通貨危機以降、韓国の大手企業は外資系銀行や、外資ファンドの資本の支配の元にあり、毎年莫大な配当金をこれら外国人に貢ぎ続けているというのが実情です。06年12月決算の韓国上場企業204社が支払った配当総額は8兆5000億円。このうち、外国人に払われた配当金は4兆4000億円。つまり、半分以上が韓国人ではなく外国人に支払われています。これでは、まるで、韓国は、アメリカの経済植民地のようではありませんか。
以上のようにもともと、脆弱であった韓国経済ですが、日銀の金融緩和前までは、異常な円高、異常なウォン安で、韓国では自国で部品など開発しなくても、日本から輸入してそれを韓国で組み立てると、韓国で部品を開発したり調達するよりもはるかに安くスマホなどを組み立てることができました。無論スマホ以外の機器もそうでした。これが、サムスンをはじめとする韓国企業の唯一の差別性、優位性でした。

2018年に韓国で開催される予定の冬季オリンピック。開催そのものが疑問視されている。

しかし、今年の4月より、日本は異次元の包括的金融緩和を行ったので、円高状況には終止符が打たれ、円高傾向になりました。そうして、最近ではウォン安状況は続いているものの、さすがに以前のような異常な水準ウォン安ではないため、つい最近までの韓国企業の差別性、優位性は雲散霧消してしまい。現在の韓国企業は弱り目に祟り目で、窮地に追い込まれています。

本来、この窮地を脱するためには、日本が数十年で、西欧諸国が400年くらいかけて実施してきた社会構造改革により、経済的中間層を増やし、多数の中間層が小規模ながらも活発な経済・社会活動を行いそれにより、国全体が富み、豊かな社会を築いてきたという方式を踏襲すべきでした。

かつての韓国はまさに、この道を踏襲して大成功し、漢江の奇跡といわれる大偉業を成し遂げました。ところが、その後韓国は、サムソンのような輸出産業を政府が後押しするなどして方向性を見失い、上記のように富の7割を一部のエリートが占めるというような、本来の中間層を増やすという政策からは程遠い政策に転換し、今日の危機を招いています。

そうして、韓国人の多くが、こうした状況を認識せず、政府は反日活動により、国民の憤怒の刃の先を自らに降りかかることをおそれ、それを逸らして日本に向けることにより何とか体面を保ちつつも、何の解決もせずお茶を濁し続けているだけです。
韓国の異常な反日活動

国民のほうも現実に対峙しようとはせず、反日運動により、憂さを晴らすだけで、何ら建設的な努力もおこらず、何の解決にもなりません。

倉山満氏

このような状況を許してしまう韓国には、歴史認識が全くできていないという根本的欠陥があります。これに関しては、以下の倉山満氏の記事をご覧いただくとご理解いただけるものと思います。
倉山満「韓国人の歴史観はすべてファンタジー」
これも詳細はこの記事をご覧いただくものとして、以下にその抜粋だけコピペさせていただきます。
「『反日』は韓国の国是ですが、戦前、例えば、日韓併合が進んだ昭和19年には、日本の戦勝映画が流れると映画館中が大喜びするほど朝鮮人は親日になっていました。 
あたり前です。一緒に戦争を戦っていたわけですから。そのために、敗戦後に『反日』を出発点に国づくりを行うしかなかったというジレンマがあるのです」 
 韓国人は「反日お国自慢歴史観」で学ぶほど、その矛盾が露呈するという。 
「そもそも抗日闘争を建国の理念とすれば、スターリンが指導していた抗日パルチザンである金日成を英雄視するしかありません。テロリズムを賛美し、北朝鮮という敵国の指導者が自分たちを正統に支配する権利を持っていることになる。一方の韓国初代大統領である李承晩はアメリカで独立運動と称してカンパを集めて遊んでいただけです。連合国に参加したわけでも自力で戦ってソウルを解放したわけでない。何ひとつ英雄らしい行動をとっていないのです」 
 これこそが「韓国が抱える闇の深奥」である、と新刊『嘘だらけの日韓近現代史』でも指摘されています。 
「韓国が反日なのは仕方がありません。そういう人たちだと思って付き合うしかない。しかし、隣国だから仲良くしよう、好きになる努力をしようなんてのも間違い。ASEAN諸国のように、普段は仲が悪くても、中国という共通の敵が現れると『大嫌いなアイツとも手を組まねばならない』と一致できる。韓国が反日である状況を喜ぶ国があることも考えねばなりません」 
 格下の韓国を叩くだけの幼稚なナショナリズムに耽溺せず、中国やアメリカにも毅然と立ち向かう――これぞ、真の国士たるものの態度なのかもしれない。
完璧にファンタジーである韓国の歴史観

韓国は、日本や西欧諸国の先進国などのように、社会変革を行い、経済的中間層を増やし、これらの多数の中間層が経済活動を行うことによって、経済成長をするという道筋を選び一時大成功を収めました。しかし、そこからさらに社会を豊かにするということを忘れ去り、その後社会変革はなおざりにされてしまいました。

そのため、結局実体経済も成長せず、社会的にも不安定な状況に陥り、今日の危機的な状況をまねいてしまいしまた。

そうして、これに対する対策の方向性は明らかであり、それに取り組めば明るい未来がまたみえてくるはずなのに、政府も国民もそのようなことには、目もくれず反日運動に憂き身をやつしています。

反日などすぐにもやめて、本来の対策に打ち込むべきなのに、政府にも国民にもそのような考えははないようです。このままでは、韓国に将来はありません。

そうして、日本は韓国よりは社会が進んでおり、中間層の割合も多いです。しかし、長年に及ぶデフレにより、中間層の割合は減少しつつありますし、そもそも中間層の経済活動が低下し、社会活動も停滞しています。日本の社会経済基盤は強固ですから、いますぐ韓国のようになるということはありませんが、このまま数十年もデフレを放置しておけば、韓国のようになってしまいかねません。

たとえ、日本が現在の韓国のような脆弱な社会経済基盤なったとしても、韓国のような反日などで、他者に責任転嫁することなく、自力で復活しようと努力することになるでしょうが、それにしても、もともと脆弱でも何でもないどちらかといえば、強固な基盤を持つ日本がデフレを放置することにより、中間層の社会・経済活動を停滞させ、経済を落ち込ませ、税収を落ち込ませ、多くの国民が閉塞感にさいなまされるような社会を許容し続ける有様は、とてもじゃないですが、日本だって立場や事象は異なりますが、韓国の愚行をあなどってばかりはいられません。



韓国を他山の石として、日本もすみやかに来年の4月からの増税でめどが立たなくなってしまった、デフレ脱却のための手立てを実行すべきです。いまの韓国は、反共の砦でもなく、社会・経済的にもとるにたらない存在になり、解決しなければならない自国の問題を日本を貶めることによりそらすことにばかり血道をあげるどうしようもない国家に成り果てました。今後まともにお付き合いをすべき国ではありません。しかし、こういう国からも、学べることがあるものです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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