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2013年2月24日日曜日

中国が公式文書で「癌症村」の存在認める、環境保護省が化学品の汚染リスクで報告―【私の論評】社会の変革を後回しにしたつけが効いてきた中国、習近平はラストエンペラーになる!!

中国が公式文書で「癌症村」の存在認める、環境保護省が化学品の汚染リスクで報告


この動画は、中国癌症村のYouTubeの動画で最も再生回数が多いものです。

【上海=河崎真澄】中国環境保護省が地方当局に通達した文書で、がんなど重度の内臓疾患が集中的に起きる「癌(がん)症村」の存在を認めていたことが分かった。健康被害が地域で多発する問題はかねて指摘されてきたが、当局が公式に認めたのは初めてとみられる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・

中国紙、新京報などは沿岸部や内陸部の工業地帯を中心に、少なくとも国内200カ所以上で「癌症村」があると伝えている。

環境汚 染による健康被害が社会問題化し、住民らの反発が政府に向かうのは必至で、同省は遅まきながら対策を取る姿勢を示した。通達では、危険な化学物質を扱う企 業の管理強化や、危険度に応じた化学品の流通過程の把握を地方当局に指示した。また、2008年から11年までの4年間に通報された環境汚染が568件あ り、うち約半数の287件は有害な化学品による汚染とした。

この記事の詳細は、こちらから!!

【私の論評】社会の変革を後回しにしたつけが効いてきた中国、習近平はラストエンペラーになる!!

癌症村で、腹が癌で肥大した女の子。排尿排便も困難であるとのこと

このブログでは、中国は社会変革をしないと先がないことを掲載し警鐘を鳴らしてきました。以下にその記事のURLを掲載します。

中国は世界で最もストレスの大きい国に―【私の論評】日本の円高・デフレを終わらせ、中国麻薬漬け政策を終わらせ、中国に新社会秩序を打ちたてよ!!

 詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、このブログでは、日本銀行による円高政策が、中国を一見利しているように見えながら、その実、これが麻薬のように中国政府に作用し、社会構造が立ち遅れていても経済だけは伸びるという異常な状況を生み出したことに対して警鐘をならました。以下に、核心部分のみ掲載させていだきます。
本来まともな資本主義体制には、まともな社会構造が必要不可欠であり、少なくとも他の資本主義体制の先進国では、社会構造を変えてきました。無論では、日本をはじめとする、他の国々の社会が問題がないかといえば、そのようなことはありません。まだまだ、理想的ではなく、理想を追求すべきです。しかし、中国では理想を追求するどころか、多くの高級官僚やエリートですら、このようなことをそもそも理解していません。だから、古い社会構造のままの環境で、サラリーマンが市場に本気に対応しようとしても、そもそも、限界があるのです。だから、ますます、ストレスが高まるのです。

社会構造そのものを変えないと、まともな資本主義体制は、体裁だけでも整えることすらできません。しかし、これを変えなければ中国の経済の回復はありえません。しかし、中国政府はこれを変えることは、本気では考えてはいないようです。これは、今までも、日銀の支援があったし、これからもあるであろうという希望的観測があるからだと思います。

しかし、このようなことが長続ききするはずはありません。日銀は、はからずも、中国を人間でいえば、麻薬漬けにしてしまったといえるかもしれません。しかし、先に述べたようにこのような麻薬漬け政策をつづけたとしても、日本を、デフレと円高で苦しめるし、中国は麻薬漬け体質からなかなか抜け出しにくくするだけです。日銀の白川総裁も、いい加減、中国麻薬漬け政策など、中国を駄目にしていずれ人民に恨まれるだけであろうことを認識していただきたいものです。

やはり、日本の円高・デフレを終わらせ、中国麻薬漬け政策をおわらせ、中国に新社会秩序を早期に打ちたてるためにも、日銀のとんでもない金融政策は、一刻もはやく終わらせるべきだと思います。そう思うのは私だけでしようか?
上記では、社会構造の変革などという言葉を使いましたが、その意味に関してはあまり詳細には掲載してきませんでした。自分ではわかっていたので、あまり気にもせず、社会変革という言葉をつかったのですが、結局どういうことかといえば、先進国の当たり前の社会に近づけるということです。

癌症村で癌になった2歳の子供

日本も含めた、いわゆる先進国が先進国たる所以は、経済だけではなく、社会がある程度まともということもあります。日本だって、社会が立ち遅れていた時期はありました。しかし、特に明治以降特に大正時代以降には、日本は世界水準でみても、軍事力だけではなく、社会的にもある程度まともになり、先進国の仲間入りができていました。当時の大日本帝国憲法も、他の先進国と比較しても、まともな憲法でした。だからこそ、世界の他の国々も日本を先進国と認めたのです。

ところが、中国といえば、経済だけは発展したものの、社会構造は日本でいえば、江戸時代レベルです。いたるところに、社会の歪が生まれ、建国以来毎年平均2万件もの暴動が起きていて、最近はますます増えているという全くの異常状況です。中国の社会構造が遅れているというのは、どういいうことかといえば、上の記事にも出てているように、たとえば、眼症村が多く存在するということです。以下に、Google Mapで公開されている癌症村の分布図を掲載します。


上記の地図では、数十箇所なのですが、200箇所以上もあるというのですから、驚きです。中国の人口は、日本の十倍ですから、公正を期するため、日本にあてはめると、20箇所以上ということです。それにしても、多いです。日本にも、過去には公害問題が酷い場合もありましたが、最近の大気汚染の酷さと、この癌症村も酷いものです。日本でも、アスベストによる癌の疑いとか、印刷会社での癌の疑いなどが報道されたことがありますが、あくまで、限定された局地的なものであり、一つ村すべてが癌の発生率が高いなどということは、聴いたことがありません。

癌症村で、癌を患い手術を受けた老人


いかに、中国の環境対策が遅れているかを物語っています。この環境対策の遅れを許容してきたということが、社会構造の遅延を如実に示しているということです。

このような社会構造の遅れをいつまでも人民が許容するはずがありません。 癌症村の問題は、以前から指摘されていました。何も、最近突然ふってわいたものではありません。たとえば、2007年時点でも、以下のような報道がなされていました。

中国陝西省:「癌村」、化学汚染で 村民4割が死亡

詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、2007年といえば、北京オリンピツクの前の年であり、その頃の中国といえば、大発展をとげ、もう少しで日本を抜き世界第二の経済大国になると言われていた時期で、日本ではマスコミが中国の大発展を喧伝していた時期です。しかし、日本のマスコミは、こうしたネガティブな事柄については報道せず、とにかく中国幻想がまかりとおっていて、とにかく中国ビジネスはこれからどんどん伸びるということで、日本企業の中国進出を煽りまくっていました。そうした企業が、今になって撤退が困難であることに気づき慌てていることはこのブログの過去の記事にも掲載しました。

このような実体は、無論いくら中国政府が報道統制をしても、ネット上では知られており、この社会の遅れはいかんともしがたいとされ、習近平はラスト・エンペラーになるとも噂されています。ラスト・エンペラーとは、無論、現代中国共産党中央政府の最後の主席になるであろうという意味です。

習近平は周囲に「権力や名声は花のように移ろいやすい。政権とは薄情なもの。政治とは残酷なものである」と語ったといわれています。世の無情を体験的に知り尽くした言葉だと思います。天国から地獄へ、地獄から天国へ、人生とは有為転変とどまることがありません。そして世間の評価も移ろいやすいものです。この人生の機微を知り、絶望し、開き直った、ニヒリスト習近平は現実の政治をいかなるものと考えているのでしょうか。

ラスト・エンペラー習近平

絶対的価値観に絶望した男(ニヒリスト)が共産主義と心中してラスト・エンペラーになって死ぬと想定することはできないでしょう。同時に、共産主義を全否定して「全く異なる政治システムを立ち上げること」にも抵抗を感じるはずです。汚れた世間であっても生きておればそれなりに心にシミが付着するし、絆もできます。貸し借り関係もできまなす。「時の流れに身を任せ自在に生きる」という話も、言うは易く行うは難しです。

さて、このままでは、中国はまったなしです。このまま社会を放置しておけば、いずれ内乱が起こり、中国共産党中央政府の明日はないでしょう。社会変革をすれば、中国共産党中央政府が、そのまま存続することはなく、まったく別物になるしかありません。そうして、習近平は、時間稼ぎのために、これからも、人民の目をそらすため、反日政策を更に強化せざるをえません。日本側がどうしようにも、中国のこの体制が変わらない限り、日中間系は悪化する一方です。いずれにせよ、10年以内に結論を出さざるをえない状況に中国共産党中央政府が追い込まれていることは間違いありません。そう思うのは、私だけでしょうか? 皆さんは、どう思われますか?

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