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2008年7月17日木曜日

原油相場はいずれ大暴落する?!-長期では原油高などを前提とすると失敗する?

ニューヨーク原油市場

NY原油が大幅続落、3週間ぶり安値の134・60ドル
(もうすでに読まれている方、ご存知の方は読み飛ばしてください)

【ニューヨーク=山本正実】16日のニューヨーク商業取引所の原油先物相場は、原油やガソリンの在庫が積み上がったことから大幅に続落した。

指標となるテキサス産軽質油(WTI)の8月渡し価格は前日比4・14ドル安の1バレル=134・60ドルと、約3週間ぶりの安値となった。

過去2日間の下げ幅は計10・58ドルに達した。取引途中には同6・74ドル安の1バレル=132ドルちょうどまで急落した。

米エネルギー情報局がこの日発表した週間の統計で、11日時点の原油在庫が前週より約300万バレル、ガソリン在庫が約240万バレルそれぞれ増えたことなどから、需給逼迫(ひっぱく)の懸念が薄れた。
(2008年7月17日10時46分 読売新聞)

相場はいずれは大暴落?
いよいよ、原油の安値が始まったようですね。私の考えでは、原油高はごく一時的な現象であると考えています。いずれ、どこかの時点で大暴落するのではないかと思っています。そうして、今回の原油高に大きく動いたいわゆる投機筋の機関投資家など大損するのではないかと思います。いずれ、新聞の一面に報道される日も近づいているのではないかと思います。

いろいろな国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)から割り出した、原油の需要と供給は、供給の方が上回っていることを示しています。詳細はここでは示しませんが、関心のある皆さんは自分で調べてみてください。このようなことが長く続くはずがありません。

それに、最近私のブログでも書いたように、少し前までの地球温暖化二酸化炭素説も、その真偽の程が明らかになり、ほぼ間違いだということがはっきりしてきており、それらが人々の間に広まっていくにつれて、人々の間から閉塞感、逼迫感がなくなりつつあり、もっとまともにエネルギーの問題を考えるようになると思います。世界の特に先進国では、省エネ技術が相当進んでいること、さらには産業構造が随分かわってきていることなど、これから急激に原油の消費が増えるなどということはないことがはっきりしています。

また、私達の生きているうちに、化石燃料が枯渇することはないのもはっきりしています。また、なくなったとしても代替エネルギーなどできる可能性が、いわゆる可能性の次元から現実実を帯びていろいろな方法が開発されています。原油がある程度値上がりした場合急速に替えることも、不可能ではないことに人々は気がつきつつあります。

ブラジルなどでは、昨年新たな油田が発見されています。これからも、発見される可能性が高いことがわかってきています。

このような、世の中で、原油がこれからも上がり続け、パニックなどがおこるという話はありえないと思います。そうなると、もう原油に関してははっきりしています。暴落するしかありません。もし、投機筋が原油に投資しつづけるなら、どこかの時点で大暴落するしかないと思います。

バイオエタノールなどによる食料品の高騰も終焉?
以前にもこのブログに書きましたが、原油の高騰などが終焉すれば、バイオエタノールなどによる小麦、大豆、トウモロコシなどの相場も下がると思います。

バイオエタノールを強力に進めているアメリカの実体をいうと、ほとんど使われていないというのが実体です。これが、ガソリン代がもっと低くなり、少し高い程度のところで収まれば。なかなか使われなくなるというのが実体だと思います。価格が多少ガソリンよりも高いバイオエタノールなど、アメリカ国内で普及することは難しいと思います。これは、アメリカで何回もメートル法を導入しようとして失敗しているのと同じことで、それまで慣れ親しんだものをよほど価格が異なるなどのことがなければ、アメリカでは普及しません。

バイオエタノールも同じような運命をたどることでしょう。結果として、バイオエタノール関係の工場などに投資しているファンドなどもいずれ大打撃を蒙ると思います。食料品に関しては、アフリカがアジア程度に食料品をつくることができれば、食糧事情は大幅に変わります。水産資源に関しても、海洋牧場などで育てる漁業に転換することに生産量も増やすことができます。

長期的にみれば、原油や食料品など過去に比べれば少し高めということはあるかもしれませんが、大幅に値上がりするなどということはなく、どこかでまともな価格に戻るものと思います。皆さんもパニックに陥ることなく、将来のことを落ち着いて考えるべきだと思います。

あまり、派手に、原油や食料品の相場があがることを前提として、戦略などたてれば失敗すると思います。

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