2014年8月16日土曜日

韓国の歴史的恥部 路上生活者ら強制収容 大量の死者も 朴大統領ピンチ…―【私の論評】ソウル五輪の裏で発生していた、韓国版アウシュビッツを象徴するかのような聖火台点火で鳩丸焼けの件、もうすぐ大ブーメランの嵐が吹き荒れる(゚д゚)!

韓国の歴史的恥部 路上生活者ら強制収容 大量の死者も 朴大統領ピンチ…

韓国のアウシュビッツともいわれる韓国兄弟福祉院の入り口

朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国で、恥部といえる人権侵害の実態が解明されようとしている。1970年~80年代、路上生活者や障害者を強制収容し、暴行などで大量の死者を出した施設について、国会で真相究明の動きがあるという。韓国メディアは同施設を「韓国版アウシュビッツ」と呼んでおり、国際社会から厳しい目が注がれそうだ。

問題の施設は、釜山にあった「韓国兄弟福祉院」(現在は名称変更)。韓国紙・ハンギョレ新聞(日本語電子版)は先月、最大野党・新政治民主連合が、同施設の真相究明や被害者救済を目的とした特別法を国会に提出する動きを報じた。

法案作成に関わった同党の陳善美(チン・ソンミ)議員は「兄弟福祉院事件は社会的弱者を一掃しようとした国家次元の犯罪」と語るが、この施設で何が行われたのか。

ハンギョレ新聞によると、兄弟福祉院は釜山市と委託契約を結び、75年から87年まで、路上生活者や障害者、孤児を強制的に収容した。収容者は強制労働が課せられ、暴行も日常的だったという。結果、収容者約3000人に対し、死亡者は513人。何と17%が亡くなったことになる。

見過ごせないのが、こうした人権侵害が国家主導で行われた点だ。


韓国の内務部(現安全行政部)が75年に制定した「訓練410号」が根拠となり、「路上生活者の申告、取り締まり、収容、保護と帰郷および事後管理に関する事務処理指針」が規定され、同施設への強制収容が可能となったという。

訓令410号が制定された75年は、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の統治下のため、娘の朴槿恵大統領にも批判の矛先が向きかねない。朴氏はいつも「人権」を持ち出して日本を批判するが、自国の人権問題にどう取り組むのか。

この記事の詳細は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】ソウル五輪の裏で発生していた、韓国版アウシュビッツを象徴するかのような聖火台点火で鳩丸焼けの件、もうすぐ大ブーメランの嵐が吹き荒れる(゚д゚)!

1987年初めの兄弟福祉院の内部の様子
兄弟福祉院事件は、1975年に制定された内務部(現、安全行政部)訓令が根拠となり派生した犯罪です。 全斗煥政権は1986年アジア競技大会と1988年ソウルオリンピックの成功裡に開催すること名目に浮浪者・障害者・孤児などを闇雲に収容施設に送りました。

特に兄弟福祉院では1975~87年に3000人余りを監禁・暴行したり強制労働に動員して、513人の死亡者が発生しました。 2012年11月、兄弟福祉院の生存者ハン・ジョンソン(38)氏が体験手記<生き残った子供>を出して兄弟福祉院事件が再び注目され、本年3月24日チン議員など55人が‘兄弟福祉院被害事件真相糾明および被害者支援に関する法律案’を国会に提出しました。

一応は平和の祭典が建前とされるオリンピックを開催するため、背後でこのようなことが行なわれていたということです。

それにしても、このオリンピック開会式のときから問題がありました。下の動画を御覧ください。



この動画は、ソウルオリンピックの聖火点火の瞬間をとらえています。ところが、この点火によって、聖火台にとまっていた白鳩数輪が丸焼けになってしまっています。

私は、当時テレビで複数の人たちと点火の様子を観ていましたが、この出来事に多くの人が驚いていました。

米タイム誌(電子版)は昨年9月27日、ロンドン五輪特集コーナーに「史上最悪の開幕式」ラン­キングを掲載し、1988年に開催されたソウル五輪を1位に挙げました。これは、当時複数の韓国メディ­アが報じました。

記事を報じたグレン・リービー記者は、ソウル五輪について「開幕式は始まりから不幸だ­った」とし、「鳩を競技場に放つことは良いアイデアだったかもしれないが、実際には背­筋が凍るような出来事が起きた」「聖火台に火を灯した瞬間、全世界が見ている前で鳩が­焼けてしまった」と説明しました。

確かに、映像には、開会式で放たれた鳩が聖火台の端に数羽留­まり、聖火が灯された瞬間に焼けていく姿が映っています。

鳩丸焼けの犠牲で開催されたソウル・オリンピック

このようなことは、予想できたと思います。これを防ぐための、方法は十分考えられたと思います。

東京オリンピックのときにも鳩が放たれています。しかし、鳩を放つタイミングは点火より結構前であり、聖火台はトラックからは、一番遠い、観客席の一番高い位置にありました。ソウル・オリンピックの点火台のように、競技場のトラック内にはありませんでした。

それに、東京オリンピックの場合は何度か、事前練習をしていると思います。ソウル・オリンピックではおそらく、事前練習もあまりしないまま本番ということなったのだと思います。

やはり、戦前から国際級のこうした催しものを開催してきた国と、そうではない国の違いだと思います。

あまり準備もせずに、生じてしまった鳩の丸焼けもそうですが、オリンピック直前になって、路上生活者や障害者を大量に強制収容しなければならなかったということも、結局は国力に見合わない、不釣り合いなことをするから生じるのだと思います。

ソウル・オリンピックで活躍した米陸上 ジョイナー選手「中央)

東京オリンピックのときなどは、東京都内にも無論路上生活者もいるにはいたでしょうが、小数であり、あまり問題にならなかったのだと思います。

結局、個人でも実際以上に見栄をはると、いろいろなところで矛盾や綻びが生じたりします。

結局韓国もそのような面があるのだと思います。

韓国については、1990年台の漁船の話は、新聞で報じられたのを読んだこともありますし、実際に乗り込んだ人からも聴いたことがありますが、漁船員に対する扱いはかなり酷いものだったようです。

怠けていたり、さぼっていたりすると、並ばされて容赦なく棒で叩かれたそうです。これに対して、漁船員もそれがあたり前だと思っているようで、別段抗議もしていなかったということを聴いたことがあります。これが、90年代ということですから、驚きです。

わずか、100年前には文明化されていた国と、そうではない国の違いだと思います。

韓国にもは、まだまだこういう問題があります。たとえば、ライダイハンの問題とか、光州市事件とか・・・。あげればきりがありません。

処刑される直前の保導連盟員(1950年韓国大田近郊・アメリカ軍撮影)


以下に韓国関連の虐殺事件を掲載しておきます。

漢江人道橋爆破事件 
居昌事件 
江華良民虐殺事件 
5.18光州民主化運動 
国民防衛軍事件 
ゴダイの虐殺 
済州島四・三事件 
タイビン村虐殺事件 
ハミの虐殺 
フォンニィ・フォンニャットの虐殺 
保導連盟事件 
聞慶虐殺事件 
麗水・順天事件
ベトナム人や、自国民に対するこれらの虐殺、これらは米軍をはじめとする、当時の生き証人が複数存在し、韓国側も否定することはできない虐殺事件です。しかも、国家ぐるみのものが複数あります。

朝鮮人強制連行、性奴隷などの虚妄とは異なる、歴史上の事実です。

このような歴史からみれば、鳩の丸焼けなど、単に運が悪かっただけで、どうでも良いことなのかもしれません。

それにしても、韓国は日本のありもしない虚妄の性奴隷、強制連行という虚妄で日本を非難する暇があったら、まずは自国の虐殺、虐待事件の反省をしなさいと、言いたいです。

こうした虐殺・虐待事件には、無論のことその直接被害者や、その家族らなどが存在します。これらの人びとが、韓国の政府ぐるみによる、反日活動をみたらどう思うでしょうか。

朝鮮人強制労働、性奴隷としての従軍慰安婦など、虚構にすぎませんが、その虚構で韓国は日本を責め立てているわけです。

であれば、これらの虐殺・虐待された人や、その家族たちはどういう行動をとるでしょうか。

方や、虚妄で日本に対して政府ぐるみで反日活動をして、金にしたり外交カードにしようという試みをしています。自分たちや、自分の家族などは現実に虐待・虐殺されています。であれば、自分たちも韓国を訴えようという動きになるのは当然のことです。

もうすぐ韓国内でもブーメランブームが?

これから、韓国は、このような問題に直面することでしょう。日本に対する反日活動をするかのように、多くの犠牲者らが、反政府運動をしたり訴えるようになり、収拾がつかなくなり、それこそ一大ブーメラン現象のようになることと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年8月15日金曜日

終戦の詔勅 (玉音放送)―【私の論評】憲法改正を議論し考える上で、戦後の日本の始まりを規定した「玉音放送」こそ最も参照すべきものであるべきだ(゚д゚)!

終戦の詔勅 (玉音放送)



終戦の詔勅原文
朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク
朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ 

抑々帝国臣民ノ康寧ヲ図リ万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々惜カサル所曩ニ米英二国ニ宣戦セル所以モ亦実ニ帝国ノ自存ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス然ルニ交戦已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ励精朕カ一億衆庶ノ奉公各々最善ヲ尽セルニ拘ラス戦局必スシモ好転セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所真ニ測ルヘカラサルニ至ル而モ尚交戦ヲ継続セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ心霊ニ謝セムヤ是レ朕カ帝国政府ヲシテ共同宣言ニ応セシムルニ至レル所以ナリ 

朕ハ帝国ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ対シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内為ニ裂ク且戦傷ヲ負イ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ惟フニ今後帝国ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス

朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ乱リ為ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム宜シク挙国一家子孫相伝ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ体セヨ

【私の論評】憲法改正を議論し考える上で、戦後の日本の始まりを規定した「玉音放送」こそ最も参照すべきものであるべきだ(゚д゚)!

本日8月15日は69回目の終戦記念日。69年前の正午、昭和天皇の玉音放送によって当時の国民は終戦を知りました。玉音放送というと、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」のくだりが有名だが、その続きまで覚えている人は多くないでしょう。

玉音放送は、終戦の日が近づくとテレビなどでも断片的に、流されたりしますし、テレビドラマや、映画などでも流されることがあります。

私自身も、このブログは長きにわたって運営してきましたが、今思い返すとこの玉音放送そのもを掲載したことは一度ありません。

玉音放送は、1945年8月14日に発布され、昭和天皇が録音。翌15日正午にラジオで放送されました。

本日の終戦記念日にあたって、玉音放送の現代語訳を紹介させていただきます。

御署名原本「大東亜戦争終結ノ詔書」 の一頁目


終戦の詔勅現代語訳
世界の情勢と日本の現状を深く考えた結果、緊急の方法でこの事態を収拾したい。忠実なあなた方臣民に告ぐ。

私は、「共同宣言を受け入れる旨をアメリカ、イギリス、中国、ソビエトの4カ国に伝えよ」と政府に指示した。

日本臣民が平穏無事に暮らし、全世界が栄え、その喜びを共有することは歴代天皇が遺した教えで、私も常に心に持ち続けてきた。アメリカとイギリスに宣戦布告した理由も、日本の自立と東アジアの安定を願うからであり、他国の主権や領土を侵すようなことは、もともと私の思うところではない。

だが戦争は4年も続き、陸海将兵の勇敢な戦いぶりも、多くの官僚の努力も、一億臣民の奉公も、それぞれが最善を尽くしたが戦況はよくならず、世界情勢もまた日本に有利ではない。その上、敵は新たに、残虐な爆弾を使用して多くの罪のない人を殺し、被害の及ぶ範囲を測ることもできない。このまま戦争を続ければ、日本民族の滅亡を招くだけでなく、人類の文明も破壊してしまうだろう。

そんなことになってしまえば、どうやって私は多くの臣民を守り、歴代天皇の霊に謝罪すればよいのか。これが、私が政府に共同宣言に応じるように命じた理由だ。

私は、東アジアの解放のために日本に協力した友好国に対して、遺憾の意を表せざるを得ない。戦地で命を失った者、職場で命を失った者、思いがけず命を落とした者、またその遺族のことを考えると、身も心も引き裂かれる思いだ。戦争で傷を負い、被害にあって家や仕事を失った者の生活についても、とても心配だ。

これから日本はとてつもない苦難を受けるだろう。臣民のみんなが思うところも私はよくわかっている。けれども私は、時の運にも導かれ、耐えられないことにも耐え、我慢できないことにも我慢し、今後の未来のために平和への道を開いていきたい。

私はここに国体を守ることができ、忠実な臣民の真心を信じ、常に臣民とともにある。感情の赴くままに問題を起こしたり、仲間同士で排斥したり、時局を混乱させたりして、道を外し、世界からの信用を失うことは、私が最も戒めたいことだ。

国がひとつとなって家族のように団結し、日本の不滅を信じ、責任は重く、道は遠いことを心に留め、総力を将来の建設のために傾け、道義を大切にし、固くその考えを守り、国体の本質を奮い立たせ、世界の流れから遅れないようにしなさい。

あなた方臣民は、これらが私の意志だと思い、実現してほしい。

戦前の天皇陛下は、何世紀も権威の中心として実権を持たず、その連続性が重視されており、伝統的に直接国政に関わることはありませんでした。これは、現在もそうですが、戦前もそうでした。しかしながら、昭和天皇陛下が、危急存亡の日本の方向性について決定的な決断をしたのが、この終戦の詔勅でありました。これにより戦争が終結し、戦後が始まったといえます。

玉音放送を聞いているグアム島の日本兵捕虜
(1945年8月15日 撮影: Marion Doss)


そして、この詔勅に書かれている言葉や考えは、ポツダム宣言受諾による占領前に表明されたものであり、まさに日本そして日本人のものであるといえます。

であれば、この玉音放送は、日本の戦後、現在そして今後を考える上で、その土台とすべきものといえます。

現在の憲法改正論議は、日本国憲法が、時代や社会の変化との食い違いが生まれ、その制定過程においてアメリカから「押し付けられたものである」などという理由から起こっています。

すでに、自民党の日本国憲法改正草案(2012年4月)、産経新聞の「国民の憲法」要綱(2013年4月)、評論家の東浩紀らのゲンロン憲法委員会による「新日本国憲法ゲンロン草案」(2012年7月)、民主党の憲法9条の改正案(2013年9月)などさまざまな改正案が作成されています。

しかしながら、私は憲法改正を議論し考える上で、戦後の日本の始まりを規定した「玉音放送」こそ最も参照すべきものであるべきだと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年8月14日木曜日

大型増税で個人消費は落ち込む――総需要安定化政策を徹底すべき 村上尚己 / エコノミスト―【私の論評】2012年の再来を目指し、年末には10%増税の見送りと、積極財政をぶち上げるのがベストか?

大型増税で個人消費は落ち込む――総需要安定化政策を徹底すべき 村上尚己 / エコノミスト

4月以降、大手メディアを中心に消費増税後の日本経済の落ち込みは想定内であると度々伝えられてきた。ただ、「想定内」という判断は、事前の想定がどの程度なのか、それを語る人による主観的な認識にすぎず、景気動向を客観的に判断する上でほとんど役には立たない。

また、百貨店などの販売落ち込みが和らいでいることを材料に、大手メディアは、消費増税の悪影響は軽微で、日本経済が早期に回復に転じていると伝えた。確かに一部の百貨店や専門店の販売復調が大々的に取り上げられたが、個々の百貨店や専門店の販売から把握できるのは広範囲な消費活動の一部にしか過ぎない。こうしたメディアの報道は、消費増税後の日本経済の状況をミスリーディングに伝えていた。

日本経済回復のドライバーを抑えこんだ大型増税

日本経済は2014年1-3月に、増税前の駆け込み需要で年率7%近い高成長となった。しかし、4-6月にはその反動減から、1-3月の高成長分がほぼそのまま失われ、年率-7%前後の大幅なマイナス成長となったとみられる[*1]。

[*1] なお、8月13日には、内閣府が4-6月の実質GDP成長率を発表する。実際には現段階の限られたマクロ統計で、経済全体の動向は実は正確に把握できない大きな問題がある。このため、本稿で論じる4-6月GDP成長率の落ち込みは、実態をやや過小推計している可能性があるがこの点について本論説では論じない。足元のGDP統計の過小推計の問題を考慮しても、本稿の主張の骨子は変わらないと考えている。

3月と、4月の売上推移を見ると、消費税増税による駆け込み需要は明らか
グラフはブログ管理人が挿入
特に、駆け込み需要が顕著だった個人消費は「1-3月に増えた以上」に、4-6月に落ち込んだとみられる。駆け込み需要からの反動減だけなら、個人消費は1-3月に増えた分以上は減らないはずだ。このことは、「駆け込み需要の反動減」以外の要因で、足元で個人消費が抑えられていることを意味する。個人消費を抑制しているのは、3%ポイントの消費税率引き上げによって実質可処分所得(消費に使える収入)が大きく目減りしたためとみてよいだろう。

グラフはブログ管理人が挿入


現在、脱デフレ過程で起きる、労働市場の需給改善で名目賃金がようやく上がり始めたばかりの段階にもかかわらず、早すぎる大型増税が実現してしまったために、2013年度の日本経済回復のドライバーだった個人消費を抑え込んでいるということだ。

日本経済最大のリスク

なお、インフレ率上昇自体は、個人消費を底上げする効果がある。経済学の用語を使うと、実質金利低下で支出性向を高めるというメカニズムが働くからである。期待インフレ率上昇によるこの現象を、我々の身近な消費行動に当てはめていえば、欲しいモノの値段が1か月後に高くなると人々が予想すれば、購入を先送りするよりも即時購入した方がよいと選択する場面が多くなる、ということである。

日本では過去20年も、長らく繰り返されてきた金融政策の失政によってデフレが解消されないという異常な経済状況が恒常化した。こうした中で、人々はいずれ価格が今後下がり続けるかもしれないと予想し、消費を先送りするインセンティブが常に働いた。日本銀行の金融政策の判断ミスにより、実質金利が高すぎる状況が続き、総需要が抑制され続けていたわけである。

しかし2013年のアベノミクス発動で政策転換が起こり、日本銀行が米FRBなどと同様の「標準的な金融緩和政策」を実行するに至り、ようやくデフレが終わるのではないかと多くの日本人が認識し始めた。そして株高・超円高修正がもたらす金融資産拡大による資産効果が重なり、2013年度に個人消費は2%以上伸びた。個人消費の牽引で日本は潜在成長率を上回る経済成長を実現した。

なお、金融緩和政策の効果に懐疑的な見方も多く、アベノミクスによる景気回復は第二の矢(つまり公共投資拡大)によって実現しただけ、などの声も多い。ただ、2013年度の実質GDP成長率は2.3%で、公共投資が直接寄与した分は0.6%ポイントである。公共投資で説明できるのは2013年度の経済成長の4分の1に過ぎない。

しかも、2013年末まで、建設セクターで働く就業者はほとんど増えていない。人手不足のこの業界では、公共投資をいくら増やしてもそれで所得が増える人は限られる。それにもかかわらず、2013年度に個人消費は回復した。

以上のような客観的なデータを踏まえずに、アベノミクスがもたらした日本銀行の金融緩和政策に対して、根拠が乏しい批判的な意見は多い。安倍政権が続く限りは大丈夫だろうが、データを踏まえない非科学的な思想が再び広がってしまった上でマクロ経済安定化政策が運営されることが、日本経済の最大のリスクとなろう。

上の記事は、若干要約してあります。詳細はこちらから。

【私の論評】2012年の再来を目指し、年末には10%増税の見送りと、積極財政をぶち上げるのがベストか?

さて、直近の経済の状況は、まさに上の記事の通りです。上の記事に特に付け加えるべきこともありません。

私は、もっと大括りな観点から、最近の経済の動きについて掲載したいと思います。

今から思い返してみると、2012年の末には、安倍政権がスタートしましたが、それ以前より安倍総理の経済対策に対して市場は好感して、株価があがり続けていました。安倍政権誕生後も上がり続けました。

奇蹟の第二次安倍内閣誕生

それ以前は、長きにわたり、日銀は金融引き締め政策、政府は緊縮財政ということで、日本はデフレ・スパイラルの泥沼に落ち込んでいました。

昨年の4月より、日銀の黒田体制ができあがり、異次元の包括的金融緩和を実施し、株価もあがり、雇用状況もどんどん改善していきました。

日銀は、金融緩和をしつつ、政府は特に積極財政ではありませんでしたが、特に緊縮ということもなく、経済は少しずつ好転していきました。この状況をそのまま維持していれば、日本は2年後から、遅くても4年後くらいには、デフレから脱却できたものと思います。

異次元の包括的金融緩和を発表する黒田氏

この状況がわずか1年しか続かなかったということが、本当に残念なことです。

しかしながら4月からの増税ということで、まだデフレから脱却していないにもかかわらず、政府は緊縮財政の手段でもある増税をしてしまいました。

これにより、日本は今まで経験のない、金融引締めを実施しつつ、緊縮財政をするという状況になりました。

本来ならば、金融引締めを実行し、政府は積極財政をすべきでした。

そうして、4月-6月期は、予想(3月までの駆け込み需要)を下回る景気の悪化ということになったということです。

今後どうなるかといえば、私自身は政府やマスコミなどがいうように、今回4-6月期の景気の悪化は「想定内」のものではないと思います。

7-9月期は、景気は良くなるはずという予測がなされているようですが、そうではないと思います。

そうなると、本来は今のうちから、所得税減税や給付金政策などの対策をするつもりで、計画を立案し速やか実行しなければ、7-9月期には景気がかなり落ち込むことになります。

年末には、これをもとに来年度の消費税増税10%を実施するかどうかを判断することになると思います。

そうなると、今のままでは、7-9月期はかなり景気が落ち込む可能性が大です。そうなると、来年の増税を見送りやすい状況になります。

そこで、10月あたりに、消費税増税見送りを決定し、今度は来年度に向けての所得税減税、給付金政策などの構想を安倍総理がぶちあげます。

そうなると、どうなるでしょう。

2012年の年末の再来です。この直前まで、日銀は金融引締め、政府は緊縮財政を実行していました。そこにきて、安倍総裁が、金融緩和と積極財政というアベノミクス構想をぶちあげだだけで、株価は上昇基調になりました。

2013年の10月に消費税増税の見送り、積極財政をすることを安部総理がぶちあげたとすると、市場はそれを好感して、株価も上昇し、その他の景気指標も良くなることも十分考えられます。

バブル期にはミニスカートとボディコンシャスが流行ったが
デフレが解消された日本では、どんなフアッションが?

そうして、2015年4月から、積極財政に転ずれば、今度も2011年の暮れから13年にかけてと同程度に、すさまじい勢いで景気が回復し、そこから2年くらいで、日本はデフレから脱却できます。

ただし、積極財政の手法としては、残念ながら、大規模な公共工事は、現状では、公共工事の供給制約があるため、すぐに経済対策として効果のでるものではありません。そのため、所得税減税、給付金政策を実施すれば、間違いなく景気は回復します。

実際に2013年のように景気が浮揚すれば、安倍政権が長期政権になる可能性も高まります。

安倍政権や、いわゆるリフレ派の人びとも、もうすでにこの路線で動こうとしているのかもしれません。

本来は、いますぐにでも、積極財政をすべきなのですが、政府内の増税派や、財務省は、増税を積極的に進めてきたため、いまさら景気が悪化するから、増税して景気が悪くなったから、景気対策をすべきなどといえば、自分たちが馬鹿だったことを認めることになるのて、それはできません。

とすれば、年末にかけて景気は落ち込んでいきます。そうして、安部首相は、10-12月期のいずれかに、増税見直し、積極財政をすることをぶちあげて、それを来年実行すれば、2013年のように景気は良くなります。

1990年バブル全盛期のベストグラドルと言えば・・・【山岸真璃子】
デフレから脱却すると水着もハイレグになるか?


そうして、これを数年続ければ、日本はデフレから完璧に脱却することができ、安倍長期政権が誕生することになります。

これがベストの道だと思います。上の記事で、リフレ派の村上氏は、"日本経済最大のリスク"などと言っておきながら、「日本の景気を良くするため、デフレからはやく脱却するため、すぐにも所得税減税、大規模な給付金政策をおこなうべき」などとぶちあげてはいません。

経済のみを考えると、そうすべきなのですが、政局を考えるとそうともいかないので、リスクは訴えながらも、すぐに対策をしろなどとは言わないのかもしれません。

もう経済問題は、経済理論ではありません。それは、もうかなりにわたって論議され、新たなことは何もでてきません。倉山満氏も以下のようにツイートしています。
経済論議は、とっくに終わっています。現在は、すでに政局の問題です。いまさら複雑な話をしようという輩は、政局を自分に有利にもっていきたいというだけのことと見るべきです。

デフレの人口減少論、日本と日本人駄目論、日本はもう成長しない論、里山経済論、道徳論、金融緩和無効論、グローバリズム経済論、陰謀論などやこれ以外の複雑なこと言い出す輩がこれからも出で来ると思いますが、それらは単なる政局を有利にもっていくか、小銭稼ぎのための詭弁にすぎないということです。

いずれにしても、デフレから脱却するための、まともな金融緩和、積極財政が日本でもできるようにして、実際に経済を良くし、できれば安倍長期安定経験を築くべきです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年8月13日水曜日

本日と昨日は、所用で釧路まで行きました、そのため普段にのブロクはお休みに、ただし写真を掲載させていただきます

本日と昨日は、所用で釧路まで行きました。そのため普段にのブロクはお休みに、ただしその際の写真を掲載させていただきます。是非ご覧になって下さい(゚д゚)!

昨日から、本日の4時ころまでは、所用で釧路におりました。そのため、普段のブログはお休みにさせていただきました。

ただし、今回の釧路行きの写真など掲載させていただきます。本日は、初めて釧路まで、行きも帰りも、飛行機でした。

観光で行ったのではないので、あまり皆さんにお見せできる写真は撮れませんでしたが、その中でも、観光気分を味わえる写真をピックアップさせていただきました。

8月12日

札幌の丘珠空港8:10分発の飛行機に乗る
登場直後に機内からiPhoneで撮影 むろん直後に電源は切りました
45分程で釧路空港に到着
所用で釧路町の桂恋というと所に、アーチ状に繰り抜かれた岩を発見撮影
アーチ状の岩の左手の風景
ふともっと左を見ると、小高い丘の上に神社が・・・・。この丘に登ることにした。

神社の丘からの写真をパノラマにしました。クリックすると拡大します。
ふとみると、神社の裏手には太陽光パネルがたくさん並んでいた

夜はなごやか亭という、回転すしで寿司を食べた。
この寿司や太鼓を叩いたりいろいろとパフォーマンスをする
無論この後、飲みにも行ったのですが、酔いすぎたためか、写真撮影はできませんでした。

8月13日
所用を済ませてムーに、ムーの中の食堂で
さしみ定食を食べる。上の写真、サーモンとマグロを一枚づつ食べた
後に撮影、これで1200円だった、なかなかリーズナブル
ムーの建物の3階から撮影した写真をパノラマにしました
クリックすると拡大します
ムーの建物の前の護岸から撮影した写真をパノラマにました
クリックすると拡大します
これが有名な幣舞橋 ムーの前の護岸から撮影

幣舞橋

幣舞橋から撮影したムーの写真
幣舞橋から

ムーの裏側の写真
4時10分の飛行機に乗り帰りました

釧路の皆様方、本当にありがとうございます。短い時間でしたが、皆様に触れ合えてよかったです。所用は、無事すみました。

今回は飛行機で釧路に行きましたが、普段だと列車でいくので、帰りの列車などで、フログを書くことができるのですが、今回は飛行機ということもあり、電子機器は使えませんし、時間もギリギリだったので、ブログは書けず、お休みにさせていただくことにしました。

こういうことを考えると、飛行機も良し悪しですが、それにしても、あっという間につくので、楽は楽でした。一泊でもかなりのことができました。

明日より再開させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

2014年8月11日月曜日

【渡邉哲也氏ツイート】今日8月11日は 朝日新聞植村隆慰安婦問題誕生記念日―【私の論評】私がマスコミ認知症論を展開する理由とは?8月に記念日があつまる不思議、日本人はこの月の記念日を生涯忘れるべきではない(゚д゚)!

【渡邉哲也氏ツイート】今日8月11日は 朝日新聞植村隆慰安婦問題誕生記念日
【私の論評】私がマスコミ認知症論を展開する理由とは?8月に記念日があつまる不思議、日本人はこの月の記念日を生涯忘れるべきではない(゚д゚)!

8月は、いろいろな行事が重なります。たとえば、長崎原爆記念日、広島原爆記念日、終戦記念日、お盆と続きます。

終戦記念日、長崎記念日、広島原爆記念日が重なるのは、何となく理解できます。戦争末期に、アメリカが最後のダメ押しで、投下しなくても良かったあの非道な原爆を投下し、日本がポツダム宣言を受諾して、条件付き降伏をした日です。

9月2日、アメリカ戦艦・ミズーリ号で、日本政府全権・重光葵が調印した模様


上で、わざわざ条件付き降伏と書いたのは、無知な人がいて、日本は無条件降伏したと頑なに信じ込んでいる人がいるからです。

日本は、無条件降伏をしたわけではありません。あくまで、ポツダム宣言において、日本に対する条件をのんで、条件付き降伏をしたのです。日本軍が、無条件降伏したのであって、日本国が無条件降伏をしたわけではありません。

これを知らない人は、サイトなどで今一度事実を確認してください。

ポツダム宣言の内容の一番最後には、以下のようなものがあり、これは、あくまで、軍隊の無条件降伏であって、日本国自体が無条件で降伏することを言っているわけではありません。
我々は日本政府が全日本軍の無条件降伏を宣言し、かつその行動について日本国政府が示す誠意について、同政府による十分な保障が提供されることを要求する。これ以外の選択肢は迅速且つ完全なる壊滅のみ。
これは国際法では、あたり前のことです。戦争に負けたからといって、すべて無条件で降伏する国家などあり得ません。それに、本当は、日本国憲法のように、戦勝国が一方的に改憲するということも、国際法上では許されていません。アメリカは、国際法を無視して、日本国憲法を日本に押し付けたのです。

さて、前置きが長くなってしまいしましたが、終戦記念日と、旧盆ではあるものの、お盆が重なるというのは、なんという偶然でしょう。

お盆(おぼん)は、太陰太陽暦である和暦(天保暦など旧暦という)の7月15日を中心に日本で行なわれる、祖先の霊を祀る一連の行事です。

一般に仏教の行事と認識されているが、仏教の教義で説明できない部分も多いとされています。古神道における先祖供養の儀式や神事を、江戸幕府が庶民に強いた檀家制度により仏教式で行う事も強制し、仏教行事の「盂蘭盆」(うらぼん)が習合して現在の形が出来たとされています。

幕末期のお盆、『日本の礼儀と習慣のスケッチ』より、1867年出版



このお盆という先祖の霊を祀る行事と、終戦記念日が同じということは、嫌がおうでも、私たち日本人は、戦争で亡くなられた英霊を祀りつづけなければならないということです。

これは、いろいろと調べてみたのですが、やはり終戦の日を8月15日に意図的にしたという記録は、一切みあたりません。偶然であることには違いがないようです。

こうした8月の記念日に、新たな記念日8月11日が加わるということです。これも、偶然といば、偶然ですが、終戦記念日、お盆、慰安婦問題誕生記念日が8月であり、それも11日ということで、これも、何やら因縁のようなものを感じてしまいます。

お盆と、終戦記念日が15日にあり、慰安婦問題誕生記念日が11日にあるということは、これから私たちは、嫌がおうでも、11日に慰安婦問題を思い出し、終戦記念日・お盆を迎えるわけです。

そうなると、どういうことになるかといえば、私たちは毎年、慰安婦問題という問題を作り出し、戦争で亡くなられた英霊の方々を侮辱するようなことが日本でおこったことを認識し、その後にお盆を迎えるわけです。

そうなると、英霊の方々が、慰安婦問題などにかき乱されることなく、静かに眠ることができるようにお祀りすることになります。

私たちは、本当に英霊の方々に安らかに眠っていただくため、英霊の方々を貶める輩どもに対しては、毅然として徹底的にその虚偽を解いていかなればならないということです。

最近、私は慰安婦問題などの虚偽の報道をする者共を、このブログで認知症などと呼んでいます。しかし、私自身は、認知症のご老人を差別したり、区別したりするという考えは全くありません。これはある意味誤解を生むかもしれないという懸念も感じましたので、その背景など掲載しておきます。

まずは、マスコミ認知症論に関するその記事の典型例のURLを以下に掲載します。

【書評】『マスコミ堕落論』西村幸祐著―【私の論評】メディアの知的レベルが、一般国民に追いぬかれたは、メディアに「機能的非識字者」が増えたためでもある(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に認知症に関わる部分のみを掲載します。
そりゃそうです、一般国民は少なくとも、マスコミのように体系的に職務として、日々日本や日本人の悪いところばかり注目するということはないですから、マスコミ関係者のように頭脳がおかされるということはありません。
私は、一般国民が頭が良くなったというよりは、マスコミ関係者の頭が相対的に悪くなったのだと思っています。一連の靖国報道、集団的自衛権報道、秘密保護法報道、オスプレイ報道の空騒ぎを見ているとそう結論せざるを得ません。
ただし、マスコミは、日本や日本人の批判をいっさいすべきではないということを主張したいわけではありません。批判はすべき思います。ただし、その批判の目的としては、日本や日本人がよくなってもらいたいという趣旨で行われるべきものであり、他国の利益にかなようようなことを目的としていては、ただの馬鹿ですし、これを繰り返していれば、本当の馬鹿になるといいたいだけです。

このまま、日本の悪いところ、日本人の悪いところにばかりに注目していけば、マスコミ関係者の中にいわゆる、若年性認知症が蔓延するようになるかもしれません。実際にそうなりかけています。 
西村氏の『マスコミ堕落論』などを読んでいるとまさしく、そう思ってしまいます。左翼系の人々や、マスコミなど統計をとってみれば、他の仕事をしている人たちよりも、認知症になりやすいという結果がでるかもしれません。
私は、子どもの頃から、親戚や近所のお年寄りの話を聴く機会を多く持つことができました。中には、中国人や朝鮮人のお年寄りもいました。

その話を聴いていると、台湾のことや、日本の戦前、戦中の生活や、日本における朝鮮人・中国人の生活や、戦争に行った人たちのことが良く理解できます。

そもそも、少なくともこの人々が、知る範囲では、慰安婦=性奴隷、朝鮮人強制労働などのことはなかったことがわかります。

それと、戦争中の末期のほんの一時をのぞいては、日本の社会が今程の自由(今は自由ではなく、単なる放縦・放埒といえる場合もある)ではなかったものの、それなりに自由で、言論もマスコミなどがいうように、厳しく制限されているわけでなく、比較的自由だったことがわかります。

私は、マスコミなどが流布する昔の日本とはかけ離れていることを子どもの頃から実感していました。台北帝大など、台湾人も入学して、日本人と全く同じ教育を受けていたこと、軍隊に行った人たちが、決して日本は間違っていたというのではなく、誇りを持っていたこと、アメリカなどとは異なる民視主義が厳然として存在していたことなどを知ることができました。

しかし、これらの老人の方々の中にも、最近ではそろそろ認知症の方々でてきました。認知症とはいっても、十人十色でいろいろなタイプがあるので、全部を一括りにすることなどできませんが、それでも、大まかに2つに分かれます。

一つのタイプは、認知症なので、記憶力が極端に落ちたりしていますが、それでも、昔のことは良く覚えているタイプ、もう2つ目は、完全に虚妄の世界に入り、論理的にはあり得ないことを語る人です。

ただし、いろいろ深く話をすると、論理的にあり得ない話をする人でも、それにはそれなりの原因があったことが理解できます。

そうして、ほんのわずかのことで、タイプが別れてしまうことを思い知りました。プライバシーのこともあるので、あまり詳しくは掲載しませんが、たとえば夫がお金にまつわる本当に基本的なことがわかっていないことと、自らもわかっていなかったがために、それが心配の種となり、お金に余裕があるにもかかわらず、貧困妄想にとりつかれるご老人などがいました。

これ以上話を続けると、プライバシーの問題となるので、他の事例は掲載しません。また、上の話は、このブログにこの程度の話を掲載するという旨あらかじめ断っています。

それにしても、このような話を聴けたのは、家族の方々に私が信頼していただけたからだと思います。こうして、わかったことなど、家族の方々にお話しています。だからといって、それが、その後認知症の治療の役に立つということもないのですが、それでも、家族の方々が納得されるということはあります。納得しているのと、そうではないのとの間には雲泥の差があります。

これで、わかったことは、どんな虚妄老人にも、そうなったにはそれなりの理由・原因があるということです。それも、意外と些細なことで、もっと若い内に対処すれば、何とかできたかもしれいないという例が結構ありました。

そこから、現在のマスコミなどふりかっえてみると、たとえば、朝日新聞など30年も虚構を報じつづけてきたなどということは、それに関わった人々がすでに、あるいはある程度以上の老人になれば、かなりの確率で、上で述べた2つ目のタイプの虚妄老人になるという可能性があります。

数十年にもわたり、虚偽をそれを事実か、でっち上げであるのかを理解しているしていないは、別にして、それを是として、報道を続ければ、頭脳に悪影響があるのは、誰もが否定出来ないと思います。

これを続け、退職後も是として、長期間過ごせば、いずれの果ては、虚妄老人になる確率が高いということです。

こういった背景から、私のブログでは、マスコミ認知症論を展開しているのです。決して、認知症の老人を貶めたり、マスコミを単に揶揄するために掲載しているということではないのです。

それにしても、これは私も全く理解できないのですが、虚妄老人の中には、自分は意図しなくても、深く長期にわたって、家族を傷つけてるいる人も大勢います。それに、どう考えてみても、自分もあのようなことを日々繰り返していては、不幸に違いないと思うのですが、認知症が進むと、その事自体が理解できなくなるようです。

マスコミ諸兄も、このような状態にならないためにも、虚偽報道はやめましょう。

そうでないと、自らもそうして家族をも傷つけても、何も感じないとんでもないことになっても、虚妄の世界から一歩も抜け出られないような事態に見舞われることになるかもしれません。

最近は、認知症が大きな社会問題にもなっています。そうして、それが、どうして社会問題になるかとか、それを回避できるのかなどまずは、認知症のご老人と真摯にむきあって話あってみないとわからないことです。お盆には、ご老人なども身近に集まるという機会があると思います。そんなときに、私のように、これらの人々の話を聴く、それも表面的にでなく、深く聴いてみるというのも、知見を広めるためにも役立つと思います。

そうして、それだけではなく、戦争で亡くなった英霊の方々の話もして、これらの方々が安らかにお眠りいただけるよう、お祀りしようではありませんか。

私は、そうするつもりです。皆さんは、どうされますか?

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