2014年8月17日日曜日

【西村幸祐氏ツイート】玉音放送(終戦の詔勅)に、三島由紀夫が触れている貴重なインタビュー―【私の論評】人は大義に生きる存在、そうして日本は霊性を重んじる現代国家としてその範を世界に示すことができる稀有の存在でもある!!

【西村幸祐氏ツイート】玉音放送(終戦の詔勅)に、三島由紀夫が触れている貴重なインタビュー





【私の論評】人は大義に生きる存在、そうして日本は霊性を重んじる現代国家としてその範を世界に示すことができる稀有の存在でもある!!

この動画で、三島氏はこのブログでも先日掲載した「玉音放送」を聴いたときの感想を述べています。大日本帝国が滅んだにもかかわらず、庭の木の青さが鮮明に記憶に残っているとしています。

これは、大義としての日本と、それを抜きにした社会としての日本との違いを語っているのだと思います。

それまでの大義としての日本が消え去ったにしても、その社会が良い悪いということは全く別にして社会としての日本は厳然として変わらずそこにあったということです。その象徴が「庭の木の青さ」ということです。

大義としての日本とは、そこに所属する国民の安寧のためという大義があり、大日本帝国の大義です。

社会とはこの大義があるないかかわらず、もともと日本という国に住んでいる人びとのコミュニティー(共同体)という意味です。

三島由紀夫氏は、大義としての天皇陛下を頂点とした日本が消えても、当然のことながらそこに社会としての日本があったことを久しく忘れていて、それを玉音放送を聴いたことによって、強烈に思い起こされ不思議な感動を通り越した空白感を感じたのです。

戦争に負けてしまえば、大義としての日本が消えてしまい、その大義に殉じて来た自分や多くの日本人の世界は崩壊するはずであるのに、普段と変わらずまだ周りの木々が濃い夏の光を浴びていることに強い違和感を覚えたのです。

濃い夏の光を浴びる木々

そうして、大義のある時の生と死について、大義があるときの生と死のドラマティックなありかた、そうではないときの無様な生と死についても語っています。

そうして、葉隠の考え方を例にとり、人間はもともと、自分のためだけに生きていけるほど、強くはないのに、今の日本人は自分以外のための生き方・死に方ができなくなっていることに警鐘を鳴らしています。

葉隠の著者も武士は生と死の分岐点に立たされたときには、武士は死を選ぶべきと説いていたのに、自分自身は畳の上で亡くなり武士の生き方ができなかったことを例にあげ、今の日本人もこれに近い、大義なき生き方と死に方になっていることを説いています。

映画ラスト・サムライのステイル写真

今の日本社会もこの時の三島氏のインタビューのときと変わらず、工業化されて豊にはなって一見良いようにも見えるのですが、大義なき社会に成り果たことには変わらず、当然その中で生きている私たちも弱い存在となるざるを得ない状況にあるということです。

私は、この社会に大義を取り戻すことこそ、私たちの使命ではないかと思うのです。

なぜそう思うかといえば、このブログにも先日掲載したように、私は昔からご老人と話をする機会が多かったのですが、そのご老人たちが最近は高齢化もあって認知症になる人たちが増えていて、そのご老人たちの中にも二種類あることを発見したからです。

この二種類の一方は、認知症で記憶がなくなりつつも、妄想は抱かないタイプであり、もう一方は、非論理的なことを語り、妄想に浸りきるタイプです。この妄想に浸りきるタイプには、大義も何もありません。私自身も、他の多くの人びとも、このような老人にはなりたくないと考えていると思います。

これについては、ここで説明するよりも当該ブログを御覧頂いたほうが良いと思いますので、その記事のURLを以下に掲載します。

【渡邉哲也氏ツイート】今日8月11日は 朝日新聞植村隆慰安婦問題誕生記念日―【私の論評】私がマスコミ認知症論を展開する理由とは?8月に記念日があつまる不思議、日本人はこの月の記念日を生涯忘れるべきではない(゚д゚)!
若くしても認知症を患う人はいくらでもいる

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、2種類の認知症の類型についての部分のみ以下に引用させていただきます。



"私は、子どもの頃から、親戚や近所のお年寄りの話を聴く機会を多く持つことができました。中には、中国人や朝鮮人のお年寄りもいました。

その話を聴いていると、台湾のことや、日本の戦前、戦中の生活や、日本における朝鮮人・中国人の生活や、戦争に行った人たちのことが良く理解できます。

そもそも、少なくともこの人々が、知る範囲では、慰安婦=性奴隷、朝鮮人強制労働などのことはなかったことがわかります。

それと、戦争中の末期のほんの一時をのぞいては、日本の社会が今程の自由(今は自由ではなく、単なる放縦・放埒といえる場合もある)ではなかったものの、それなりに自由で、言論もマスコミなどがいうように、厳しく制限されているわけでなく、比較的自由だったことがわかります。

私は、マスコミなどが流布する昔の日本とはかけ離れていることを子どもの頃から実感していました。台北帝大など、台湾人も入学して、日本人と全く同じ教育を受けていたこと、軍隊に行った人たちが、決して日本は間違っていたというのではなく、誇りを持っていたこと、アメリカなどとは異なる民視主義が厳然として存在していたことなどを知ることができました。

しかし、これらの老人の方々の中にも、最近ではそろそろ認知症の方々でてきました。認知症とはいっても、十人十色でいろいろなタイプがあるので、全部を一括りにすることなどできませんが、それでも、大まかに2つに分かれます。

一つのタイプは、認知症なので、記憶力が極端に落ちたりしていますが、それでも、昔のことは良く覚えているタイプ、もう2つ目は、完全に虚妄の世界に入り、論理的にはあり得ないことを語る人です。

ただし、いろいろ深く話をすると、論理的にあり得ない話をする人でも、それにはそれなりの原因があったことが理解できます。

そうして、ほんのわずかのことで、タイプが別れてしまうことを思い知りました。プライバシーのこともあるので、あまり詳しくは掲載しませんが、たとえば夫がお金にまつわる本当に基本的なことがわかっていないことと、自らもわかっていなかったがために、それが心配の種となり、お金に余裕があるにもかかわらず、貧困妄想にとりつかれるご老人などがいました。

これ以上話を続けると、プライバシーの問題となるので、他の事例は掲載しません。また、上の話は、このブログにこの程度の話を掲載するという旨あらかじめ断っています。

それにしても、このような話を聴けたのは、家族の方々に私が信頼していただけたからだと思います。こうして、わかったことなど、家族の方々にお話しています。だからといって、それが、その後認知症の治療の役に立つということもないのですが、それでも、家族の方々が納得されるということはあります。納得しているのと、そうではないのとの間には雲泥の差があります。

これで、わかったことは、どんな虚妄老人にも、そうなったにはそれなりの理由・原因があるということです。それも、意外と些細なことで、もっと若い内に対処すれば、何とかできたかもしれいないという例が結構ありました。

そこから、現在のマスコミなどふりかっえてみると、たとえば、朝日新聞など30年も虚構を報じつづけてきたなどということは、それに関わった人々がすでに、あるいはある程度以上の老人になれば、かなりの確率で、上で述べた2つ目のタイプの虚妄老人になるという可能性があります。

数十年にもわたり、虚偽をそれを事実か、でっち上げであるのかを理解しているしていないは、別にして、それを是として、報道を続ければ、頭脳に悪影響があるのは、誰もが否定出来ないと思います。

これを続け、退職後も是として、長期間過ごせば、いずれの果ては、虚妄老人になる確率が高いということです。

こういった背景から、私のブログでは、マスコミ認知症論を展開しているのです。決して、認知症の老人を貶めたり、マスコミを単に揶揄するために掲載しているということではないのです。

それにしても、これは私も全く理解できないのですが、虚妄老人の中には、自分は意図しなくても、深く長期にわたって、家族を傷つけてるいる人も大勢います。それに、どう考えてみても、自分もあのようなことを日々繰り返していては、不幸に違いないと思うのですが、認知症が進むと、その事自体が理解できなくなるようです。

マスコミ諸兄も、このような状態にならないためにも、虚偽報道はやめましょう。

そうでないと、自らもそうして家族をも傷つけても、何も感じないとんでもないことになっても、虚妄の世界から一歩も抜け出られないような事態に見舞われることになるかもしれません。"



さて、この引用では、完全に虚妄の世界に入り、論理的にはあり得ないことを語る人虚妄老人になる一つの原因として、虚偽を信じこむとか、信じこまなくても、それを是として長い間生きていると虚妄老人になると断じました。

しかし、本日は上の三島由紀夫氏の動画をみて、論理的にはあり得ないことを語る人虚妄老人になる原因としては、これは弱いと思いました。これは、表面上の理由であって、本質はもっと他にあることを思い出しました。

認知症になったとしても、虚妄老人になる人と、そうではない人間には、もっと明らかな差がありました。

虚妄老人とそうでない人の差異は?

それは、三島由紀夫氏が語っているように、強さと弱さの分岐点にもなる、自分のためだけに生きているかそうではないかの差です。

あるいは、大義に殉じた生活をしてきたか否かの差異でもあります。現在のお年寄りの中には、意識のなかに大義のある人とない人がいます。

そうして、本格的な虚妄老人になる人には、この大義という考え方が欠落している人が多いことを思い出しました。

年を経ても、霊を重んじる人、自分のためだけではなく、子どもや親戚のことを考える習慣、あるいはもっと大きな地域社会や、国な、現実世界などのことを考える人は、たとえ認知症になったとしても、虚妄老人になる人が少ないという事実を思い出しました。

本当に自分のためだけに生きてきた人は、三島由紀夫氏が語っているように、弱い存在にならざるをえないのです。自ら、虚勢を張っていたにしても、その弱い存在であることを長年続けてくれば、弱いが故に、認知症になれば、虚妄の世界に入れば弱くても生きて行けます、というよりも生きていくために入らざるを得なくなるのです。

高齢化社会で認知症が問題になっていますが、この問題で本当に重大なことは、上に掲載したようなことだと思います。高齢化社会に突入した私たちは、このことを肝に銘じておくべきと思います。

先日は、このブログに、玉音放送を日本語訳も含めて掲載しました。
終戦の詔勅 (玉音放送)―【私の論評】憲法改正を議論し考える上で、戦後の日本の始まりを規定した「玉音放送」こそ最も参照すべきものであるべきだ(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、結論として以下のことを掲載しました。

御署名原本「大東亜戦争終結ノ詔書」 の一頁目
この詔勅に書かれている言葉や考えは、ポツダム宣言受諾による占領前に表明されたものであり、まさに日本そして日本人のものであるといえます。 
であれば、この玉音放送は、日本の戦後、現在そして今後を考える上で、その土台とすべきものといえます。
そうして、私はこの玉音放送の詞は、新たな憲法を考える上での土台としてだけではなく、戦後体制から未だ抜け出ていない私たちの日本の大義にもなるものと考えるべきものと思います。

日本においては、終戦直前にこのような声明を国民に発したものは他にはなく、これこそ、戦後日本の大義の大きな方向性を示す唯一の詞であると思います。

そうして、これは未だ終結しない、日本の戦後体制が出来上がる前の私たちの大義の方向性を示すものであり、この方向性に沿って私たち自身が戦後体制脱却以降の大義をうちたてていくべきなのです。

そうして、その精神の支柱になるべきは、以前にもこのブログに掲載した、霊性を重んじる日本人の心です。

これに関しては、以前にもこのブログに掲載したことがあるので、その記事のURLを以下に掲載します。
「中韓」とは異質な日本人の「精神世界」…仏作家は「21世紀は霊性の時代。日本は神話が生きる唯一の国」と予言した―【私の論評】日本は特異な国だが、その特異さが本当に世界の人々に認められ理解されたとき世界は変る。いや、変わらざるをえない(゚д゚)!
詳細は、この記事をごらんいだたくものとして、この記事の結論部分を以下に掲載させていただきます。

"このように、神話が現代なお生きているのが日本であり、日本それ自体が、神話そのものの国で、他国の影響を吸収し切って、連綿たる一個の超越性を保つ国が日本であり、霊性の根源に万世一系の天皇がある国が日本なのです。そうして、マルローが指摘したかどうかは、わかりませんが、日本では、過去が現在に現在が未来につながっているのです。そうなのです。霊的に時間を超越してつながっているのです。私たちの霊は、この悠久の流れにつながっているのです。こんなことは、当然であり、だからこそ、マルローも指摘しなかったのかもしれません。

京都府神道青年会が主催したバスツアー「神主さんと行く 
伊勢参宮」。女子大生107人が応募に殺到したといわれます。
私たち日本人は、このような国日本に誇りを持ち、自信を持ち、世界に日本の素晴らしさを伝えてていくべきです。日本のやり方が、世界伝わりそれが理解されれば、世界は変わります。"

そうです、現在の西欧をはじめとする日本以外の国々の、宗教的世界観には限界があるのです。しかし、私たちの国日本は、他国がアニミズムとして、とうの昔に捨て去った万物には霊が宿るという霊性の世界を世界で唯一現在に至るまで、保ちつづけた稀有な存在なのです。

日本は、近現代国家と、霊性を重んじる文化が融合した稀有な存在なのです。他の国々とは根本的に異なるのです。

フランスの作家マルローと、あの心理学者のユングも、今世紀は宗教的世界観では、限界が来ることに前もって警鐘を鳴らしていました。

今日、世界各国のガザ地区や、ウクライナの問題やその他の地域の紛争などを考えると、やはり宗教的世界観には限界があるということを認めざるをえません。そうして、近代にはそれと変わると信じられた、近代合理的な世界観も、旧ソビエトや、現代中国で大失敗しています。

ガザ地区へのイスラエルの爆撃

次世代には、全人類はもう一度アニミズムとして蔑み、捨て去ってしまった霊性を重んじる文化を構築していく必要があります。

それも、現代の社会にあわせたものを構築していかなければなりません。原始アニミズムのままでは、現代世界にはとても、受け入れられるものではありません。現代にも受け入れられるものが必要です。

その原型は、世界でただ一つですが、日本にあります。だからこそ、マルローやユングは日本の霊性を重んじる国柄を高く評価し、21世紀は霊性の時代としたのです。こうした範がなければ、マルローも、ユングも自説を宣言することも、それに確信を持つこともできなかったかもしれません。

私は、安部総理の靖国参拝は、単に戦没者に対する慰霊の意味だけではないと思っています。これには、世界に向かって、日本の霊性を重んじる文化を伝える意味合いもあったものと思います。

安部総理の靖国参拝の意義は慰霊だけではない・・・・・・・・

実は私たち日本人は、こうした精神性を世界に広めるという大義を最初から持っているという稀有な存在なのです。

これをたとえ、仮に潜在的であったししてもも意識するとしないのとでは随分開きがあると思います。昔の人は、たとえこれを稀有なこととして、意識したかしないか別にして、少なくとも霊性を重んじるというこは、疑うこも知らず、あたり前だと信じていました。

だが、「ご先祖様に申し訳が立たない」などという言葉が自然とでてきたのです。

第二次世界大戦が終了し、いわゆる戦勝国の人びとは、こうした日本の特異性について知るにおよび、畏怖の念をいだくとともに、宗教的世界観に凝り固まっている自分たちは、とても世界を変えることはできないと感じるとともに、日本に対して脅威を感じたのだと思います。これは、たとえ潜在的であったとしてもそう感じたものと思います。

だからこそ、特に日本に対しては、西欧世界を脅かすかもしれない、この精神性を粉砕するために、日本の弱体化政策を幾重にも巡らし、封じ込めようとしたのだと思います。しかし、彼らこそ、宗教的世界観に拘泥し、霊性を重んじることをしなければ、いずれ滅ぶのです。

しかし、そのような封じ込めにもかかわらず、日本では三島由紀夫氏のような人びとがでてきて、戦後体制のままである日本に対して、覚醒のためのメッセージを発し続けててきたのです。

現代にもそのような人びとが大勢います。西村幸祐氏もそのような人びとの中の一人です。

しかし、戦後70年近くたって、所詮人間がつくった戦後体制も随分とガタがきています。いずれこれも消え去ることでしょう。日本の悠久の歴史からみれば、これもほんの一時に過ぎません。

美しい日本の風景

私たちは、この高い精神性を今一度しっかりと思い返し、霊性の文化を世界に伝えこの世界を変えていくべきなのです。三島由紀夫氏もそれを願っていたに違いありません。

これにより、私たち日本人は、日本の戦後体制以降の大義を打ち立てることができるのです。そうして、大義に殉ずる人びとは強くなれるのです。たとえ、認知症になって、記憶を失うことがあったにしても、妄想老人にはならないのです。年齢など超越して私たちは、霊により過去と未来とつなかっているのです。

あの、朝日新聞などをはじめとする偏向マスコミや外国におもねる為政者どもの空騒ぎなど、最早悠久の歴史の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎなかったことが明らかになりました。

大東亜戦争における敗北によってさえ、私たちは世界を変えて、アジアから西欧列強の力を排除することができました。

1,000年に一度の震災も、長年にわたるデフレもほんの一時のことに過ぎません。このようなな災厄からも日本は再び力強くたちあがることでしょう。過去と未来につながる、朝廷をはじめとする私たち日本人の日本の伝統文化は、これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けるどころか、さらに輝きを増すことでしょう。そうして、世界を変えていくことでしょう。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年8月16日土曜日

韓国の歴史的恥部 路上生活者ら強制収容 大量の死者も 朴大統領ピンチ…―【私の論評】ソウル五輪の裏で発生していた、韓国版アウシュビッツを象徴するかのような聖火台点火で鳩丸焼けの件、もうすぐ大ブーメランの嵐が吹き荒れる(゚д゚)!

韓国の歴史的恥部 路上生活者ら強制収容 大量の死者も 朴大統領ピンチ…

韓国のアウシュビッツともいわれる韓国兄弟福祉院の入り口

朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国で、恥部といえる人権侵害の実態が解明されようとしている。1970年~80年代、路上生活者や障害者を強制収容し、暴行などで大量の死者を出した施設について、国会で真相究明の動きがあるという。韓国メディアは同施設を「韓国版アウシュビッツ」と呼んでおり、国際社会から厳しい目が注がれそうだ。

問題の施設は、釜山にあった「韓国兄弟福祉院」(現在は名称変更)。韓国紙・ハンギョレ新聞(日本語電子版)は先月、最大野党・新政治民主連合が、同施設の真相究明や被害者救済を目的とした特別法を国会に提出する動きを報じた。

法案作成に関わった同党の陳善美(チン・ソンミ)議員は「兄弟福祉院事件は社会的弱者を一掃しようとした国家次元の犯罪」と語るが、この施設で何が行われたのか。

ハンギョレ新聞によると、兄弟福祉院は釜山市と委託契約を結び、75年から87年まで、路上生活者や障害者、孤児を強制的に収容した。収容者は強制労働が課せられ、暴行も日常的だったという。結果、収容者約3000人に対し、死亡者は513人。何と17%が亡くなったことになる。

見過ごせないのが、こうした人権侵害が国家主導で行われた点だ。


韓国の内務部(現安全行政部)が75年に制定した「訓練410号」が根拠となり、「路上生活者の申告、取り締まり、収容、保護と帰郷および事後管理に関する事務処理指針」が規定され、同施設への強制収容が可能となったという。

訓令410号が制定された75年は、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の統治下のため、娘の朴槿恵大統領にも批判の矛先が向きかねない。朴氏はいつも「人権」を持ち出して日本を批判するが、自国の人権問題にどう取り組むのか。

この記事の詳細は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】ソウル五輪の裏で発生していた、韓国版アウシュビッツを象徴するかのような聖火台点火で鳩丸焼けの件、もうすぐ大ブーメランの嵐が吹き荒れる(゚д゚)!

1987年初めの兄弟福祉院の内部の様子
兄弟福祉院事件は、1975年に制定された内務部(現、安全行政部)訓令が根拠となり派生した犯罪です。 全斗煥政権は1986年アジア競技大会と1988年ソウルオリンピックの成功裡に開催すること名目に浮浪者・障害者・孤児などを闇雲に収容施設に送りました。

特に兄弟福祉院では1975~87年に3000人余りを監禁・暴行したり強制労働に動員して、513人の死亡者が発生しました。 2012年11月、兄弟福祉院の生存者ハン・ジョンソン(38)氏が体験手記<生き残った子供>を出して兄弟福祉院事件が再び注目され、本年3月24日チン議員など55人が‘兄弟福祉院被害事件真相糾明および被害者支援に関する法律案’を国会に提出しました。

一応は平和の祭典が建前とされるオリンピックを開催するため、背後でこのようなことが行なわれていたということです。

それにしても、このオリンピック開会式のときから問題がありました。下の動画を御覧ください。



この動画は、ソウルオリンピックの聖火点火の瞬間をとらえています。ところが、この点火によって、聖火台にとまっていた白鳩数輪が丸焼けになってしまっています。

私は、当時テレビで複数の人たちと点火の様子を観ていましたが、この出来事に多くの人が驚いていました。

米タイム誌(電子版)は昨年9月27日、ロンドン五輪特集コーナーに「史上最悪の開幕式」ラン­キングを掲載し、1988年に開催されたソウル五輪を1位に挙げました。これは、当時複数の韓国メディ­アが報じました。

記事を報じたグレン・リービー記者は、ソウル五輪について「開幕式は始まりから不幸だ­った」とし、「鳩を競技場に放つことは良いアイデアだったかもしれないが、実際には背­筋が凍るような出来事が起きた」「聖火台に火を灯した瞬間、全世界が見ている前で鳩が­焼けてしまった」と説明しました。

確かに、映像には、開会式で放たれた鳩が聖火台の端に数羽留­まり、聖火が灯された瞬間に焼けていく姿が映っています。

鳩丸焼けの犠牲で開催されたソウル・オリンピック

このようなことは、予想できたと思います。これを防ぐための、方法は十分考えられたと思います。

東京オリンピックのときにも鳩が放たれています。しかし、鳩を放つタイミングは点火より結構前であり、聖火台はトラックからは、一番遠い、観客席の一番高い位置にありました。ソウル・オリンピックの点火台のように、競技場のトラック内にはありませんでした。

それに、東京オリンピックの場合は何度か、事前練習をしていると思います。ソウル・オリンピックではおそらく、事前練習もあまりしないまま本番ということなったのだと思います。

やはり、戦前から国際級のこうした催しものを開催してきた国と、そうではない国の違いだと思います。

あまり準備もせずに、生じてしまった鳩の丸焼けもそうですが、オリンピック直前になって、路上生活者や障害者を大量に強制収容しなければならなかったということも、結局は国力に見合わない、不釣り合いなことをするから生じるのだと思います。

ソウル・オリンピックで活躍した米陸上 ジョイナー選手「中央)

東京オリンピックのときなどは、東京都内にも無論路上生活者もいるにはいたでしょうが、小数であり、あまり問題にならなかったのだと思います。

結局、個人でも実際以上に見栄をはると、いろいろなところで矛盾や綻びが生じたりします。

結局韓国もそのような面があるのだと思います。

韓国については、1990年台の漁船の話は、新聞で報じられたのを読んだこともありますし、実際に乗り込んだ人からも聴いたことがありますが、漁船員に対する扱いはかなり酷いものだったようです。

怠けていたり、さぼっていたりすると、並ばされて容赦なく棒で叩かれたそうです。これに対して、漁船員もそれがあたり前だと思っているようで、別段抗議もしていなかったということを聴いたことがあります。これが、90年代ということですから、驚きです。

わずか、100年前には文明化されていた国と、そうではない国の違いだと思います。

韓国にもは、まだまだこういう問題があります。たとえば、ライダイハンの問題とか、光州市事件とか・・・。あげればきりがありません。

処刑される直前の保導連盟員(1950年韓国大田近郊・アメリカ軍撮影)


以下に韓国関連の虐殺事件を掲載しておきます。

漢江人道橋爆破事件 
居昌事件 
江華良民虐殺事件 
5.18光州民主化運動 
国民防衛軍事件 
ゴダイの虐殺 
済州島四・三事件 
タイビン村虐殺事件 
ハミの虐殺 
フォンニィ・フォンニャットの虐殺 
保導連盟事件 
聞慶虐殺事件 
麗水・順天事件
ベトナム人や、自国民に対するこれらの虐殺、これらは米軍をはじめとする、当時の生き証人が複数存在し、韓国側も否定することはできない虐殺事件です。しかも、国家ぐるみのものが複数あります。

朝鮮人強制連行、性奴隷などの虚妄とは異なる、歴史上の事実です。

このような歴史からみれば、鳩の丸焼けなど、単に運が悪かっただけで、どうでも良いことなのかもしれません。

それにしても、韓国は日本のありもしない虚妄の性奴隷、強制連行という虚妄で日本を非難する暇があったら、まずは自国の虐殺、虐待事件の反省をしなさいと、言いたいです。

こうした虐殺・虐待事件には、無論のことその直接被害者や、その家族らなどが存在します。これらの人びとが、韓国の政府ぐるみによる、反日活動をみたらどう思うでしょうか。

朝鮮人強制労働、性奴隷としての従軍慰安婦など、虚構にすぎませんが、その虚構で韓国は日本を責め立てているわけです。

であれば、これらの虐殺・虐待された人や、その家族たちはどういう行動をとるでしょうか。

方や、虚妄で日本に対して政府ぐるみで反日活動をして、金にしたり外交カードにしようという試みをしています。自分たちや、自分の家族などは現実に虐待・虐殺されています。であれば、自分たちも韓国を訴えようという動きになるのは当然のことです。

もうすぐ韓国内でもブーメランブームが?

これから、韓国は、このような問題に直面することでしょう。日本に対する反日活動をするかのように、多くの犠牲者らが、反政府運動をしたり訴えるようになり、収拾がつかなくなり、それこそ一大ブーメラン現象のようになることと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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【西村幸祐氏ツイート】まるで戦時中の徴用に強制的という言葉をつけるのが正しいように報道する劣悪なNHK長野の報道―【私の論評】歴史的事実常識を知らなさすぎのマスコミ、このような報道ばかりするというのなら存在価値はない(゚д゚)!



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2014年8月15日金曜日

終戦の詔勅 (玉音放送)―【私の論評】憲法改正を議論し考える上で、戦後の日本の始まりを規定した「玉音放送」こそ最も参照すべきものであるべきだ(゚д゚)!

終戦の詔勅 (玉音放送)



終戦の詔勅原文
朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク
朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ 

抑々帝国臣民ノ康寧ヲ図リ万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々惜カサル所曩ニ米英二国ニ宣戦セル所以モ亦実ニ帝国ノ自存ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス然ルニ交戦已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ励精朕カ一億衆庶ノ奉公各々最善ヲ尽セルニ拘ラス戦局必スシモ好転セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所真ニ測ルヘカラサルニ至ル而モ尚交戦ヲ継続セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ心霊ニ謝セムヤ是レ朕カ帝国政府ヲシテ共同宣言ニ応セシムルニ至レル所以ナリ 

朕ハ帝国ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ対シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内為ニ裂ク且戦傷ヲ負イ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ惟フニ今後帝国ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス

朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ乱リ為ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム宜シク挙国一家子孫相伝ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ体セヨ

【私の論評】憲法改正を議論し考える上で、戦後の日本の始まりを規定した「玉音放送」こそ最も参照すべきものであるべきだ(゚д゚)!

本日8月15日は69回目の終戦記念日。69年前の正午、昭和天皇の玉音放送によって当時の国民は終戦を知りました。玉音放送というと、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」のくだりが有名だが、その続きまで覚えている人は多くないでしょう。

玉音放送は、終戦の日が近づくとテレビなどでも断片的に、流されたりしますし、テレビドラマや、映画などでも流されることがあります。

私自身も、このブログは長きにわたって運営してきましたが、今思い返すとこの玉音放送そのもを掲載したことは一度ありません。

玉音放送は、1945年8月14日に発布され、昭和天皇が録音。翌15日正午にラジオで放送されました。

本日の終戦記念日にあたって、玉音放送の現代語訳を紹介させていただきます。

御署名原本「大東亜戦争終結ノ詔書」 の一頁目


終戦の詔勅現代語訳
世界の情勢と日本の現状を深く考えた結果、緊急の方法でこの事態を収拾したい。忠実なあなた方臣民に告ぐ。

私は、「共同宣言を受け入れる旨をアメリカ、イギリス、中国、ソビエトの4カ国に伝えよ」と政府に指示した。

日本臣民が平穏無事に暮らし、全世界が栄え、その喜びを共有することは歴代天皇が遺した教えで、私も常に心に持ち続けてきた。アメリカとイギリスに宣戦布告した理由も、日本の自立と東アジアの安定を願うからであり、他国の主権や領土を侵すようなことは、もともと私の思うところではない。

だが戦争は4年も続き、陸海将兵の勇敢な戦いぶりも、多くの官僚の努力も、一億臣民の奉公も、それぞれが最善を尽くしたが戦況はよくならず、世界情勢もまた日本に有利ではない。その上、敵は新たに、残虐な爆弾を使用して多くの罪のない人を殺し、被害の及ぶ範囲を測ることもできない。このまま戦争を続ければ、日本民族の滅亡を招くだけでなく、人類の文明も破壊してしまうだろう。

そんなことになってしまえば、どうやって私は多くの臣民を守り、歴代天皇の霊に謝罪すればよいのか。これが、私が政府に共同宣言に応じるように命じた理由だ。

私は、東アジアの解放のために日本に協力した友好国に対して、遺憾の意を表せざるを得ない。戦地で命を失った者、職場で命を失った者、思いがけず命を落とした者、またその遺族のことを考えると、身も心も引き裂かれる思いだ。戦争で傷を負い、被害にあって家や仕事を失った者の生活についても、とても心配だ。

これから日本はとてつもない苦難を受けるだろう。臣民のみんなが思うところも私はよくわかっている。けれども私は、時の運にも導かれ、耐えられないことにも耐え、我慢できないことにも我慢し、今後の未来のために平和への道を開いていきたい。

私はここに国体を守ることができ、忠実な臣民の真心を信じ、常に臣民とともにある。感情の赴くままに問題を起こしたり、仲間同士で排斥したり、時局を混乱させたりして、道を外し、世界からの信用を失うことは、私が最も戒めたいことだ。

国がひとつとなって家族のように団結し、日本の不滅を信じ、責任は重く、道は遠いことを心に留め、総力を将来の建設のために傾け、道義を大切にし、固くその考えを守り、国体の本質を奮い立たせ、世界の流れから遅れないようにしなさい。

あなた方臣民は、これらが私の意志だと思い、実現してほしい。

戦前の天皇陛下は、何世紀も権威の中心として実権を持たず、その連続性が重視されており、伝統的に直接国政に関わることはありませんでした。これは、現在もそうですが、戦前もそうでした。しかしながら、昭和天皇陛下が、危急存亡の日本の方向性について決定的な決断をしたのが、この終戦の詔勅でありました。これにより戦争が終結し、戦後が始まったといえます。

玉音放送を聞いているグアム島の日本兵捕虜
(1945年8月15日 撮影: Marion Doss)


そして、この詔勅に書かれている言葉や考えは、ポツダム宣言受諾による占領前に表明されたものであり、まさに日本そして日本人のものであるといえます。

であれば、この玉音放送は、日本の戦後、現在そして今後を考える上で、その土台とすべきものといえます。

現在の憲法改正論議は、日本国憲法が、時代や社会の変化との食い違いが生まれ、その制定過程においてアメリカから「押し付けられたものである」などという理由から起こっています。

すでに、自民党の日本国憲法改正草案(2012年4月)、産経新聞の「国民の憲法」要綱(2013年4月)、評論家の東浩紀らのゲンロン憲法委員会による「新日本国憲法ゲンロン草案」(2012年7月)、民主党の憲法9条の改正案(2013年9月)などさまざまな改正案が作成されています。

しかしながら、私は憲法改正を議論し考える上で、戦後の日本の始まりを規定した「玉音放送」こそ最も参照すべきものであるべきだと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年8月14日木曜日

大型増税で個人消費は落ち込む――総需要安定化政策を徹底すべき 村上尚己 / エコノミスト―【私の論評】2012年の再来を目指し、年末には10%増税の見送りと、積極財政をぶち上げるのがベストか?

大型増税で個人消費は落ち込む――総需要安定化政策を徹底すべき 村上尚己 / エコノミスト

4月以降、大手メディアを中心に消費増税後の日本経済の落ち込みは想定内であると度々伝えられてきた。ただ、「想定内」という判断は、事前の想定がどの程度なのか、それを語る人による主観的な認識にすぎず、景気動向を客観的に判断する上でほとんど役には立たない。

また、百貨店などの販売落ち込みが和らいでいることを材料に、大手メディアは、消費増税の悪影響は軽微で、日本経済が早期に回復に転じていると伝えた。確かに一部の百貨店や専門店の販売復調が大々的に取り上げられたが、個々の百貨店や専門店の販売から把握できるのは広範囲な消費活動の一部にしか過ぎない。こうしたメディアの報道は、消費増税後の日本経済の状況をミスリーディングに伝えていた。

日本経済回復のドライバーを抑えこんだ大型増税

日本経済は2014年1-3月に、増税前の駆け込み需要で年率7%近い高成長となった。しかし、4-6月にはその反動減から、1-3月の高成長分がほぼそのまま失われ、年率-7%前後の大幅なマイナス成長となったとみられる[*1]。

[*1] なお、8月13日には、内閣府が4-6月の実質GDP成長率を発表する。実際には現段階の限られたマクロ統計で、経済全体の動向は実は正確に把握できない大きな問題がある。このため、本稿で論じる4-6月GDP成長率の落ち込みは、実態をやや過小推計している可能性があるがこの点について本論説では論じない。足元のGDP統計の過小推計の問題を考慮しても、本稿の主張の骨子は変わらないと考えている。

3月と、4月の売上推移を見ると、消費税増税による駆け込み需要は明らか
グラフはブログ管理人が挿入
特に、駆け込み需要が顕著だった個人消費は「1-3月に増えた以上」に、4-6月に落ち込んだとみられる。駆け込み需要からの反動減だけなら、個人消費は1-3月に増えた分以上は減らないはずだ。このことは、「駆け込み需要の反動減」以外の要因で、足元で個人消費が抑えられていることを意味する。個人消費を抑制しているのは、3%ポイントの消費税率引き上げによって実質可処分所得(消費に使える収入)が大きく目減りしたためとみてよいだろう。

グラフはブログ管理人が挿入


現在、脱デフレ過程で起きる、労働市場の需給改善で名目賃金がようやく上がり始めたばかりの段階にもかかわらず、早すぎる大型増税が実現してしまったために、2013年度の日本経済回復のドライバーだった個人消費を抑え込んでいるということだ。

日本経済最大のリスク

なお、インフレ率上昇自体は、個人消費を底上げする効果がある。経済学の用語を使うと、実質金利低下で支出性向を高めるというメカニズムが働くからである。期待インフレ率上昇によるこの現象を、我々の身近な消費行動に当てはめていえば、欲しいモノの値段が1か月後に高くなると人々が予想すれば、購入を先送りするよりも即時購入した方がよいと選択する場面が多くなる、ということである。

日本では過去20年も、長らく繰り返されてきた金融政策の失政によってデフレが解消されないという異常な経済状況が恒常化した。こうした中で、人々はいずれ価格が今後下がり続けるかもしれないと予想し、消費を先送りするインセンティブが常に働いた。日本銀行の金融政策の判断ミスにより、実質金利が高すぎる状況が続き、総需要が抑制され続けていたわけである。

しかし2013年のアベノミクス発動で政策転換が起こり、日本銀行が米FRBなどと同様の「標準的な金融緩和政策」を実行するに至り、ようやくデフレが終わるのではないかと多くの日本人が認識し始めた。そして株高・超円高修正がもたらす金融資産拡大による資産効果が重なり、2013年度に個人消費は2%以上伸びた。個人消費の牽引で日本は潜在成長率を上回る経済成長を実現した。

なお、金融緩和政策の効果に懐疑的な見方も多く、アベノミクスによる景気回復は第二の矢(つまり公共投資拡大)によって実現しただけ、などの声も多い。ただ、2013年度の実質GDP成長率は2.3%で、公共投資が直接寄与した分は0.6%ポイントである。公共投資で説明できるのは2013年度の経済成長の4分の1に過ぎない。

しかも、2013年末まで、建設セクターで働く就業者はほとんど増えていない。人手不足のこの業界では、公共投資をいくら増やしてもそれで所得が増える人は限られる。それにもかかわらず、2013年度に個人消費は回復した。

以上のような客観的なデータを踏まえずに、アベノミクスがもたらした日本銀行の金融緩和政策に対して、根拠が乏しい批判的な意見は多い。安倍政権が続く限りは大丈夫だろうが、データを踏まえない非科学的な思想が再び広がってしまった上でマクロ経済安定化政策が運営されることが、日本経済の最大のリスクとなろう。

上の記事は、若干要約してあります。詳細はこちらから。

【私の論評】2012年の再来を目指し、年末には10%増税の見送りと、積極財政をぶち上げるのがベストか?

さて、直近の経済の状況は、まさに上の記事の通りです。上の記事に特に付け加えるべきこともありません。

私は、もっと大括りな観点から、最近の経済の動きについて掲載したいと思います。

今から思い返してみると、2012年の末には、安倍政権がスタートしましたが、それ以前より安倍総理の経済対策に対して市場は好感して、株価があがり続けていました。安倍政権誕生後も上がり続けました。

奇蹟の第二次安倍内閣誕生

それ以前は、長きにわたり、日銀は金融引き締め政策、政府は緊縮財政ということで、日本はデフレ・スパイラルの泥沼に落ち込んでいました。

昨年の4月より、日銀の黒田体制ができあがり、異次元の包括的金融緩和を実施し、株価もあがり、雇用状況もどんどん改善していきました。

日銀は、金融緩和をしつつ、政府は特に積極財政ではありませんでしたが、特に緊縮ということもなく、経済は少しずつ好転していきました。この状況をそのまま維持していれば、日本は2年後から、遅くても4年後くらいには、デフレから脱却できたものと思います。

異次元の包括的金融緩和を発表する黒田氏

この状況がわずか1年しか続かなかったということが、本当に残念なことです。

しかしながら4月からの増税ということで、まだデフレから脱却していないにもかかわらず、政府は緊縮財政の手段でもある増税をしてしまいました。

これにより、日本は今まで経験のない、金融引締めを実施しつつ、緊縮財政をするという状況になりました。

本来ならば、金融引締めを実行し、政府は積極財政をすべきでした。

そうして、4月-6月期は、予想(3月までの駆け込み需要)を下回る景気の悪化ということになったということです。

今後どうなるかといえば、私自身は政府やマスコミなどがいうように、今回4-6月期の景気の悪化は「想定内」のものではないと思います。

7-9月期は、景気は良くなるはずという予測がなされているようですが、そうではないと思います。

そうなると、本来は今のうちから、所得税減税や給付金政策などの対策をするつもりで、計画を立案し速やか実行しなければ、7-9月期には景気がかなり落ち込むことになります。

年末には、これをもとに来年度の消費税増税10%を実施するかどうかを判断することになると思います。

そうなると、今のままでは、7-9月期はかなり景気が落ち込む可能性が大です。そうなると、来年の増税を見送りやすい状況になります。

そこで、10月あたりに、消費税増税見送りを決定し、今度は来年度に向けての所得税減税、給付金政策などの構想を安倍総理がぶちあげます。

そうなると、どうなるでしょう。

2012年の年末の再来です。この直前まで、日銀は金融引締め、政府は緊縮財政を実行していました。そこにきて、安倍総裁が、金融緩和と積極財政というアベノミクス構想をぶちあげだだけで、株価は上昇基調になりました。

2013年の10月に消費税増税の見送り、積極財政をすることを安部総理がぶちあげたとすると、市場はそれを好感して、株価も上昇し、その他の景気指標も良くなることも十分考えられます。

バブル期にはミニスカートとボディコンシャスが流行ったが
デフレが解消された日本では、どんなフアッションが?

そうして、2015年4月から、積極財政に転ずれば、今度も2011年の暮れから13年にかけてと同程度に、すさまじい勢いで景気が回復し、そこから2年くらいで、日本はデフレから脱却できます。

ただし、積極財政の手法としては、残念ながら、大規模な公共工事は、現状では、公共工事の供給制約があるため、すぐに経済対策として効果のでるものではありません。そのため、所得税減税、給付金政策を実施すれば、間違いなく景気は回復します。

実際に2013年のように景気が浮揚すれば、安倍政権が長期政権になる可能性も高まります。

安倍政権や、いわゆるリフレ派の人びとも、もうすでにこの路線で動こうとしているのかもしれません。

本来は、いますぐにでも、積極財政をすべきなのですが、政府内の増税派や、財務省は、増税を積極的に進めてきたため、いまさら景気が悪化するから、増税して景気が悪くなったから、景気対策をすべきなどといえば、自分たちが馬鹿だったことを認めることになるのて、それはできません。

とすれば、年末にかけて景気は落ち込んでいきます。そうして、安部首相は、10-12月期のいずれかに、増税見直し、積極財政をすることをぶちあげて、それを来年実行すれば、2013年のように景気は良くなります。

1990年バブル全盛期のベストグラドルと言えば・・・【山岸真璃子】
デフレから脱却すると水着もハイレグになるか?


そうして、これを数年続ければ、日本はデフレから完璧に脱却することができ、安倍長期政権が誕生することになります。

これがベストの道だと思います。上の記事で、リフレ派の村上氏は、"日本経済最大のリスク"などと言っておきながら、「日本の景気を良くするため、デフレからはやく脱却するため、すぐにも所得税減税、大規模な給付金政策をおこなうべき」などとぶちあげてはいません。

経済のみを考えると、そうすべきなのですが、政局を考えるとそうともいかないので、リスクは訴えながらも、すぐに対策をしろなどとは言わないのかもしれません。

もう経済問題は、経済理論ではありません。それは、もうかなりにわたって論議され、新たなことは何もでてきません。倉山満氏も以下のようにツイートしています。
経済論議は、とっくに終わっています。現在は、すでに政局の問題です。いまさら複雑な話をしようという輩は、政局を自分に有利にもっていきたいというだけのことと見るべきです。

デフレの人口減少論、日本と日本人駄目論、日本はもう成長しない論、里山経済論、道徳論、金融緩和無効論、グローバリズム経済論、陰謀論などやこれ以外の複雑なこと言い出す輩がこれからも出で来ると思いますが、それらは単なる政局を有利にもっていくか、小銭稼ぎのための詭弁にすぎないということです。

いずれにしても、デフレから脱却するための、まともな金融緩和、積極財政が日本でもできるようにして、実際に経済を良くし、できれば安倍長期安定経験を築くべきです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年8月13日水曜日

本日と昨日は、所用で釧路まで行きました、そのため普段にのブロクはお休みに、ただし写真を掲載させていただきます

本日と昨日は、所用で釧路まで行きました。そのため普段にのブロクはお休みに、ただしその際の写真を掲載させていただきます。是非ご覧になって下さい(゚д゚)!

昨日から、本日の4時ころまでは、所用で釧路におりました。そのため、普段のブログはお休みにさせていただきました。

ただし、今回の釧路行きの写真など掲載させていただきます。本日は、初めて釧路まで、行きも帰りも、飛行機でした。

観光で行ったのではないので、あまり皆さんにお見せできる写真は撮れませんでしたが、その中でも、観光気分を味わえる写真をピックアップさせていただきました。

8月12日

札幌の丘珠空港8:10分発の飛行機に乗る
登場直後に機内からiPhoneで撮影 むろん直後に電源は切りました
45分程で釧路空港に到着
所用で釧路町の桂恋というと所に、アーチ状に繰り抜かれた岩を発見撮影
アーチ状の岩の左手の風景
ふともっと左を見ると、小高い丘の上に神社が・・・・。この丘に登ることにした。

神社の丘からの写真をパノラマにしました。クリックすると拡大します。
ふとみると、神社の裏手には太陽光パネルがたくさん並んでいた

夜はなごやか亭という、回転すしで寿司を食べた。
この寿司や太鼓を叩いたりいろいろとパフォーマンスをする
無論この後、飲みにも行ったのですが、酔いすぎたためか、写真撮影はできませんでした。

8月13日
所用を済ませてムーに、ムーの中の食堂で
さしみ定食を食べる。上の写真、サーモンとマグロを一枚づつ食べた
後に撮影、これで1200円だった、なかなかリーズナブル
ムーの建物の3階から撮影した写真をパノラマにしました
クリックすると拡大します
ムーの建物の前の護岸から撮影した写真をパノラマにました
クリックすると拡大します
これが有名な幣舞橋 ムーの前の護岸から撮影

幣舞橋

幣舞橋から撮影したムーの写真
幣舞橋から

ムーの裏側の写真
4時10分の飛行機に乗り帰りました

釧路の皆様方、本当にありがとうございます。短い時間でしたが、皆様に触れ合えてよかったです。所用は、無事すみました。

今回は飛行機で釧路に行きましたが、普段だと列車でいくので、帰りの列車などで、フログを書くことができるのですが、今回は飛行機ということもあり、電子機器は使えませんし、時間もギリギリだったので、ブログは書けず、お休みにさせていただくことにしました。

こういうことを考えると、飛行機も良し悪しですが、それにしても、あっという間につくので、楽は楽でした。一泊でもかなりのことができました。

明日より再開させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

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